
中小企業診断士の受験ってどうなのか知りたくて本屋へ行き、間違いだらけのクルマ選びを発見しました。
いつもは年末に発刊されるので注意深く見ていたのですが、徳大寺さんもお亡くなりになられたし、昨年のものがあるのだろうかと近づくと、何と2015年度です。
条件反射的に手に取り、立ち読みするのも無礼かと即座にレジへ向かいました。
難しいそうな診断士の本はお預け。
いろいろ本は読むのですが、内容確認せず買うのは、ベストカーと間違いだらけだけです。
新型アルトのCMキャッチコピーが、好きになるのに1秒もいらない ってなものだったと思いますが、間違いだらけを買う買わないの判断はまさにそれ。
見つけたら買う。表紙さえ開かずに、もちろん脇目をくれず、ひたすら無心でレジへ直行するのです。
で、ザーッと網羅してみました。
徳大寺さん最後の原稿は11月に書かれているのかな?
おそらくギリギリまで仕事をされていたのでしょう。
トヨタの燃料電池車 ミライの助手席にも乗られたようです。
未来技術を日本車がいち早く実現したことを喜んでいらっしゃる様子。
VWゴルフと国産車の差異を比べて、1976年にスタートした「間違いだらけのクルマ選び」。
見せかけの幼稚な国産車と、自動車として本物志向のドイツ車。
40年前は、まだまだ発展途上で、クルマがあるだけでありがたく、まして輸入車なんぞ贅沢品。
そんな時代に、世界基準の骨太思想に共鳴し、日本のガラパゴスクルマに一石を投じたのが徳大寺さんと思います。
そんな徳大寺さんも、最近はあれほど嫌ってたはずのクラウンを褒めたり、プリウスに影響されたりしていました。
人間、年とともに自分のルーツに興味が出たり、歴史好きになったりするように、日本人として日本車に誇りを持たれたのでしょうか。
そもそもご自身が書かれてきたことが生かされ、日本車が良くなったのだと思います。
今や日本車もドイツ車もフランス車も技術面では大して違いがありません。
違うのは歴史、ブランドイメージです。
そして、徳大寺さんが冒頭かかれていたのは、デザイン、美について。
これは最近ワタクシも感じていることなのですが、クルマに限らずデザインはとても大事。
家電も交通機関も家具も。
日本車の美、最近マツダが足を踏み入れているカテゴリー。
一方まだまだのメーカーも多数。
新型フィットやレヴォーグなとの酷評には共感しました。
尊敬する自動車評論家の最後の著書。
行間を感じながら、明日の自動車、ひいては日本を感じてみようと思います。
Posted at 2015/01/17 08:31:48 | |
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