Part 1のAlfa Romeo Works(こちら)に引き続き、Part 2ではLancia Worksのトランスポーターやサポートカーを紹介します。
前回登場したミニカーは、私のミニカーネタブログに一回は登場したものがほとんどだったと思いますが、今回のはほとんど初登場のものだと思います。
なお、特記ない限りミニカーのスケールは1/43です。
<1950年代初頭~1955年頃>
Lanciaというと、Fulvia HF、Stratos HFや037 Rally、Delta Integraleといったラリーのイメージが強いですが、1950年代前半~中盤には、D20やD24がTarga FlorioやMille Miglia等のスポーツカーレースで活躍し、1954年からはヴィットリオ・ヤーノ(Vittorio Jano)設計のD50でF1にも参戦しましたが、エースドライバーのアルベルト・アスカリ(Alberto Ascari)の事故死や会社の経営難もあって、翌1955年に全てのスタッフや設備をフェラーリに移管してF1から撤退しました。
その頃のScuderia Lanciaは、Lancia Esatau Pバスのシャシーを利用したトランスポーターを使用していました。
1953年撮影
1953年 Carrera Panamericana
1954年撮影
アルベルト・アスカリ(Alberto Ascari)のドライブで1954年のMille Migliaを制したD24 #206(heco models製)と1953年のTarga Florioに出場したD20 #24(Techno Model製)と並べてみました。
1952年のルマン24時間レースで6位に入賞した、Aurelia B20 Corsa #39(Techno Model製)と並べてみました。
アルベルト・アスカリ(Alberto Ascari)のドライブで1955年のNapoli GPを制したD50 #6(Renaissance製)と並べてみました。
この時代のD50は、独CMC社から超絶ディテールミニカーの世界Part3(こちら)でご紹介した驚愕の出来の1/18スケールミニカーが発売されています。
<1960年代中期~1972年頃>
1962年にチェーザレ・フィオリオ(Cesare Fiorio)により設立されたHF Squadra Corseは、ランチアのセミワークスチームを経てワークスチームに昇格し、Fulvia Ralley HFとサンドロ・ムナーリ(Sandro Munari)を擁してラリーで大活躍しました。
この時代のトランスポーターは私の知る限り発売されていないし、どんな車かもよくわからないのですが、この時代のサポートカーと思われるFiat 238 VanがProgetto Kから発売されています。
1965年のCoupe des Alpesで優勝した、Flavia HF Sport Zagato #82(Tron製)と並べてみました。
1967年のツール・ド・コルス(Tour de Corse)で見事優勝を遂げた、#87 Sandro Munari /L.Lombardini組のFulvia Ralley 1401 HF(Skid製)と並べてみました。
1972年のモンテ・カルロ(Monte Carlo)を制した、#14 Sandro Munari/Mario Mannuci組のFulvia Ralley 1.6 HF(IXO製)と並べてみました。
AUTOart製の1/18スケールFulvia Ralley 1.6 HF #14 1972年モンテ・カルロ優勝車を前景に置いてみました。
<1973~1974年>
Lanciaは1969年にFiatに買収されて傘下に入りますが、ラリーチームは引き続きチェーザレ・フィオリオ(Cesare Fiorio)が率いました。
当時FulviaやBeta Coupeの強力なライバルとして君臨していたAlpine A110を打ち負かすため、ラリー専用車としてStratosを開発し、1972年のツール・ド・コルス(Tour de Corse)にプロトタイプが試験投入されました。
WRCに本格参戦した1974年にはわずか4戦参戦しただけで3勝を挙げてメイクス・タイトルを獲得し、ストラトス旋風を巻き起こしました。
この時代は、Fiat 673トラックのシャシーを流用したトランスポーターが使用されていました。
私は所有していませんが、このミニカーはABC-Brianzaから発売されています。
またこの時代に使用されたFiat 242 Vanのサポートカーのレジンキットが、Arena Modelliから発売されています。私も所有しているのですが、未組み立てのまま棚ざらしになっております(*_*;
同時代のFiat 238 Vanのサポートカーのミニカーも、Progetto Kから発売されています。
1973年のタルガ・フローリオ(Targa Florio)で2位に入った、#4 Sandro Munari/Jean-Claude Andruet組のStratos HF Prototipo(Reve Collection製)と並べてみました。
Stratos HFがWRC初勝利を挙げた、1974年のサンレモ・ラリー(Rallye Sanremo)優勝車 #2 Sandro Munari/Mario Mannucci組(hpi racing製、向かって右側)と、同年のツール・ド・コルス(Tour de Corse)優勝車 #2 Jean-Claude Andruet/ 'Biche' (Michèle Espinosi-Petit )組のStoratos HF(hpi racing製、向かって左側)と並べてみました。
当時のLancia BetaサポートカーもPegoから発売されています。
<1975年>
1975年からメインスポンサーがMarlboroからAlitaliaに変わりました。
この年もStratosはWRCで強さを発揮し、4勝を挙げてメイクス・タイトルを連破しました。
この年のトランスポーターは、前年の赤塗装のままスポンサーロゴだけを変更したものが使われていたようです。
私は所有していませんが、このミニカーもABC-Brianzaから発売されています。
アリタリアカラーに変更されたLancia BetaのサポートカーもPegoから発売されています。
1975年のサファリ・ラリー(Safari Rally)で2位に入った#3 Sandro Munari/ Lofty Drews組と3位の#8 Björn Waldegård/Hans Thorszelius組のStratos HFと並べてみました。
1975年のサンレモ・ラリー(Rallye Sanremo)優勝車 #11 Björn Waldegård/Hans Thorszelius組のStratos HF(hpi racing製)と並べてみました。
<1976~1977年>
1976年もStoratos HFが席巻したシーズンで、4勝を挙げてメイクス・タイトルの3連覇を達成し、このままいけば翌年も4連覇が濃厚と思われましたが、1976年のシーズンオフにFiatとLanciaのモータースポーツ部門の統合が行われ、今後はFiat 131 Abarthの方に力を入れる決定がなされたために、1977年のWRCはFiatがメイクス・タイトルを獲得し、Lanciaは5位に沈みました。
1976年から、我々がStratosというとイメージするアリタリアカラーのマーキングに変更されていますが、トランスポーターもアリタリアカラーに変更されています。
このカラーリングのミニカーもABC-Brianzaから発売されています。
積載している上段のStratos HFは、1976年のモンテ・カルロ(Monte Carlo)優勝車の#10 Sandro Munari/Silvio Majga組、と2位のB#6 jörn Waldegård/Hans Thorszelius組の車(いずれもhpi racing製)です。
下段は翌1977年のモンテ優勝車#1 Sandro Munari/Silvio Majga組の車(Minichamps製)です。
後述するFiat 238 High Roof Vanのサポートカーと並べてみました。
1976年のサファリでリタイアに終わった、#6 Sandro Munari/Silvio Majga組の車(hpi racing製)と並べてみました。
Kyosho製の1/18スケール1976年モンテ優勝車を前景に置いてみました。
この時代のFiat 242 Vanのサポートカーのレジンキットが、Arena Modelliから発売されています。
これは私がそのキットを組んだものです。
トレーラー上の#1は1977年のモンテ優勝車(hpi racing製)、手前の#539は、Sandro Munariのドライブで1977年のGiro d' Italiaを制したStratos Turbo Gr. 5(Arena Modelli製)です。
Progetto KのFiat 238 High Roof Vanをベースにして、この時代のLanciaのサポートカーに改造するトランスキットがArena Modelliから発売されており、これを利用して私が改造したものです。
1977年のサファリで3位に入った、#7 Sandro Munari /Piero Sodano組の車(hpi racing製)と並べてみました。
<1978年>
この年は完全にワークス活動がFiat 131 Abarthの方に移されたために、メイクス・タイトルはFiatが獲得し、Lanciaは7位に沈みました。
AlitaliaがFiatの方のスポンサーに移ったために、この年のLanciaはRirelliカラーを纏って戦いました。
この時代に使用されたFiat 242 Vanのサポートカーのレジンキットが、Arena Modelliから発売されています。私も所有しているのですが、これも未組み立てのまま棚ざらしになっております(*_*;
この時代のFiat 238 Vanサポートカーのハイルーフバージョンとノーマルルーフバージョンが、Progetto Kから発売されています。
ワークス ストラトス最後の勝利を飾った、1978年のサンレモ・ラリー(Rallye Sanremo)優勝車 #4 Markku Alén/Ilkka Kivimäki組の車と、同年のRally Hunrsuckに出場した#1 Walter Rohrl/Christian Geistdorfer組の車(いずれもhpi racing製)と並べてみました。
番外編として、アリタリアカラーを纏ってこの年のメイクス・タイトルを獲得した、FiatワークスチームのFiat 242 Vanサポートカーの1/18スケールミニカーがIXOから発売されていますので、1978年のポルトガルラリー優勝車の#4 Markku Alén/ Ilkka Kivimäki組のFiat 131 Abarth(Kyosho製)を載せてご紹介します。
さすがに1/18はデカいのでえらく場所を取ります。1/18のトランポは日本の住宅事情には合ってないですね(笑)
<1983年>
1983年からWRCのトップカテゴリーはグループB車両で争われることになりました。
当時はフルタイム四駆とターボエンジンを武器にAudi Quattroが台頭して来ていましたが、当時のLanciaには四輪駆動車に対する技術的蓄積が乏しく、開発予算や期間も限られていることから、Stratosの長所を生かしつつ欠点をつぶしたMR車 037 Rallyで勝負を挑みました。
1983年シーズンは5勝を挙げたLanciaが見事メイクス・タイトルを獲得しましたが、ドライバーズ・タイトルはAudiのハンヌ・ミッコラ(Hannu Mikkola)にさらわれました。
この年のFiat 242E Vanのサポートカーが、Mini Racingから発売されています。
1983年の1000湖ラリー(1000 Lakes Rally)で3位に入った、#2 Markku Alén/ Ilkka Kivimäki組の037 Rally(hpi racing製)と並べてみました。
1983年のモンテ優勝車 #1 Walter Rohrl/ Christian Geistdorfer組の1/18ミニカー(Kyosho製)を前景に置いてみました。
<1984年>
Audi Quattroの熟成がさらに進み、ドライバーズ・タイトルはAudiのスティグ・ブロンクビスト(Stig Blonqvist)が、メイクス・タイトルも5勝したAudiが獲得し、1勝にとどまったLanciaは2位に終わりました。
この年のFiat DucatoサービスカーはIXOから発売されています。
1984年のツール・ド・コルス優勝車 #5 Markku Alen/ Ilkka Kivimaki組の車と、1000湖ラリー3位の#10 Henri Toivonen/ Juha Piironen組の車(hpi racing製)と並べてみました。
1984年のサファリ4位 #7と1986年のサファリ3位 #3(いずれもMarkku Alén/ Ilkka Kivimäki組)の車(hpi racing製)と並べてみました。
次回はMaseratiかAbarthをお届けする予定ですので、乞うご期待!!
先日、1年半くらい放置していた「超絶ディテールミニカーの世界」をやっと完結できたので(こちら)、予告通り新しいミニカーネタのシリーズとして、「Classic Racing Car Transporterの世界」と銘打って、各レーシングチームのトランスポーターとサポートカーのミニカーをその時代に合ったレーシングカーのミニカーと絡めてご紹介して行きたいと思います。
80年代以降のレーシングカートランスポーターは、VolvoやMercedesやIvecoなどの大型ボックストレーラーを流用したものになってしまったので、カラーリング以外は同じような形になってしまいあまり面白くないのですが、それ以前のトランスポーターは各チームがトラックやバスのシャシーを流用して改造した車両を使用していたので色々な形があり、そのレトロな雰囲気と相まって非常に魅力的です。
1/43スケールミニカーの世界は限りなく奥深いので、調べてみると大小のミニカーメーカーからClassic Racing Car Transporterのミニカーが色々発売されていることが分かりました。
これに、その時代のサポートカーとレーシングカーのミニカーを配すると、当時のパドックの雰囲気やオイルの匂いが感じられるような素敵なディスプレイが出来あがるのですっかり嵌ってしまい、気が付けば結構な数のコレクションが出来上がってしまいました。
このコレクションの中から、レーシングチーム毎にまとめてご紹介して行きたいと思いますが、膨大な数のネタがあるので完成予定の見当が付きません(笑)。ボチボチ続けて行きますのでお付き合いください。
ラテンな私としては先ずイタリアのチームから片付けていきたいと思いますが、記念すべき第1回目は当然Alfa Romeoのワークスチームです(笑)
なお、特記ない限り掲載されているミニカーのスケールは1/43です。
<1929~1935年頃>
戦後あのFerrariを創設するエンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)は、元々はアルファの車でレースを行っていたアマチュアレーシングドライバーでしたが、1929年に自分のレーシングチームS.A. Scuderia Ferrariを設立しました。
そして、1933年にアルファがワークス活動を休止してから1938年にAlfa Corseとして再開するまでの間は、実質的にアルファのワークスチームのような立場でレース活動を行っていました。その頃のアルファのレーシングカーに、あのFerrariの跳ね馬のエンブレムが付いているのはこういう経緯があるからです。
Scuderia Ferrariでは、当初LanciaやCeiranoのトラックシャーシーをもちいたトランスポーターを使用していました。
当時のScuderia Ferrariで使用されていたCeirano C47 CRAトランスポーターです。
このミニカーは、ABC-Brianzaから発売されています。
ルイ・シロン(Louis Chiron )のドライブで1934年のモナコGPで2位に入ったAlfa Romeo P3 GPカー(Rio Models製)と、同じく1934年のTipo B P3 Aerodinamica(Neo Scale Models)と並べてみました。
手前の4台の8C 2300は、Alfa Romeoが1931~1934年のルマンを4連覇した時のマシン達です。向かって左から1931年優勝車#16(Starter製)、1932年優勝車#8(MCM製)、1933年優勝車#11(MCM製)、1934年優勝車#9(Starter製)。
Tazio Nuvolari とGiovan Guidottiのドライブで1933年のミッレ・ミリアを制した6C 1750 GS Spider Zagato(CMC製1/18スケール)とヌヴォラーリの1/18スケールフィギュア(Le Mans Miniatures製)を前景に配してみました。
ヌヴォラーリのフィギュアは、Le Mans Miniaturesの最新作だけあって素晴らしい仕上がりです。
当時のScuderia Ferrariでは、Ceiranoより少し大型のLancia Eptaiota Torpedoneのトランスポーターも併用されていました。
私は所有していませんが、このミニカーもABC-Brianzaから発売されています。
<1936~1937年頃>
この時期は、3t級のトラックAlfa Romeo 500のシャシーをもちいたトランスポーターを使用していました。
この写真は、1936年のトリポリGPに向けての船積み中の情景と思われます。
本来なら8C 35 Monopostoあたりと並べるのが適当なのでしょうが、この時代のアルファのレーシングカーを所有していないので、時代考証的には少々おかしいですが、タッツィオ・ヌヴォラーリ(Tazio Nuvolari )のドライブで1935年のトリポリGPで4位入賞した16C Bimotore(Top Model製)と並べてみました。
<1946~1951年頃>
500のトランスポーターは、戦後のF1創成期を席巻したTipo 158/159 Alfettaの時代もAlfa Corseで使用されていました。
このミニカーもExotoから発売されています。
伝説の名ドライバー ファン・マヌエル・ファンジオ(Juan Manuel Fangio)が自身最初のF1チャンプを決めた、1951年スペインGP優勝車Tipo159M #22(Minichamps製)と並べてみました。
後部ドアが開閉可能で、マシンの搭載情景を再現できます。
#1は1950年シーズンのTipo158(Western Models製)です。
Tipo159M(Exoto製1/18スケール)とファンジオの1/18スケールフィギュア(Le Mans Miniatures製)を前景に配してみました。
<1953~1958年頃>
この時代のAlfa Corseでは、9tクラスの大型車Alfa Romeo 900の連結トレーラータイプのトランスポーターが使用されていました。
これは、1953年のルマン24時間レースのパドックで撮影された写真です。
1958年に、インディーカーをナポリからMonzaまで運搬した時の写真です。
この900のトランスポーターは、Gila Modelliがちゃんとモデル化してくれています。
上に乗っている3台の6C 3000 CM 3.5は、1953年のルマンに出場したが残念ながらいずれもリタイアに終わった車達です(Tron製)。
手前の#602(Tron製)は、同年のミッレ・ミリア(Mille Miglia)に出場したファンジオの車で、首位を走行中にタイロッドが折れたにもかかわらず、前輪の片方がふらふらになった車を超人的なテクニックでねじ伏せてゴールまで走りぬき2位に入った伝説の車です。
<1965年頃>
この頃のAuto Deltaは、8.5t級のトラックFiat 645Nを用いたトランスポーターを使用していました。
この写真は、1965年のルマンのパドックで撮影されたものです。
このミニカーは、ALM Modelから発売されています。
積載されている3台のTZ2は全て1966年シーズンの車両で、#48がルマンでリタイアに終わった車(BBR製)、#126がTarga Florioの4位入賞/クラス1位車(Make Up製)、戦績不明#230(Best製)を再現しています。
手前の#41のTZ2は、1965年のルマンでリタイアに終わった車です(BBR製)。
ヨッヘン・リント(Jochen Rindt)のドライブで1966年のセブリング(Sebring)4時間を制したGiulia 1600 Sprint GTA(Techno Model製1/18スケール)とリントの1/18スケールフィギュア(Le Mans Miniatures製)を前景に配してみました。
リントのフィギュアも、Le Mans Miniaturesの最近作だけあって中々素晴らしい仕上がりです。
この時代のAuto Deltaでサポートバンとして使われていたと思われるRomeo 2バンのミニカーが、Progetto Kから発売されています。
1967年のETCC ニュルブルックリンクで4位に入賞したGiulia 1600 Sprint GTA (BO-G Automodelli製)と並べてみました。
1967年のTipo 33/2 Stradale Prototipo (Make Up製)と並べてみました。
<1966~1977頃>
この時代のAuto Deltaでは、Alfa Romeo Mille(1000)大型トラックを用いたオープントレーラータイプのトランスポーターが使用されていました。
1966年~1968年くらいまでは、このような赤と青のツートーン塗装だったようです。
1966年撮影
1968年 Brands Hatch BOAC 500
私は所有していませんが、この塗装のミニカーがABC-Brianzaから発売されています。
1968年の途中から1970年代中盤位までは、青と黄色のツートーン塗装でした。
1968 Mugello
1969 Zeltweg 1000km
1970 Monza
1971 Targa Florio
この塗装のミニカーもABC-Brianzaから発売されています。
手前のTipo33/3 #65は、1970年のルマンでリタイアに終わった車(Ciemme 43製)、Tipo33/3 #5は、1971年のTarga Florio優勝車(BBR製)です。
後述するAlfa Romeo F112とGiulia SWのサポートバンと並べてみました。
同時期のAuto Deltaで使用されていた、Alfa Romeo F12サポートバン(Progetto K製)です。
1971年のGiulia 1300 GTA Jr. Corsa(Make Up製)と並べてみました。
同じく同時期にAuto Deltaで使用されていた、Giulia SWのサポートバン(Progetto K製)です。
1970年のルマンでリタイアに終わったTipo33/3 #35(Ciemme 43製)と並べてみました。
<1988~1996年頃>
80年代以降のボックストレーラータイプのトランスポーターは、形状的な変化が乏しくてつまらないのと、ここまで手を広げると収拾がつかなくなるので(笑)コレクションの対象外にしているのですが、アルファは例外的に手に入れました。
この時代のAlfa CorseではIveco 190 Turbostarの大型トレーラーを使用していました。
まずこちらは1988年頃のトランスポーター(Old Cars製)です。
1988年のGiro d' Italiaに出場した75 Turbo Evoluzione IMSA(M4製)と並べてみました。#1は優勝車です。
155 V6TIがDTMで大暴れした1993年頃のトランスポーターは、Eligorから発売されています。
hpi racing製の1993年シーズンの155 V6TIと並べてみました。
#8はその年のDTMチャンプに輝いたNicola Larini車、#7はAlessandro Nannini車、T8はTカーです。
前景に1/18スケールのNicola Larini車(hpi racing製)を配してみました。
Martiniカラーになった1995~1996年シーズンのトランスポーターもEligorから発売されています。
1996年シーズンの155 V6TI #5 Larini車、#6 Nannini車と、#18 Gabriele Tarquini車の通称赤マルティニ(全てhpi racing製)
<番外編>
トランスポーターやサポートカーではないですが、アルファロメオのバロッコ(Balocco)テストコースの消防車として、アルファの歴代セダンを改造した車両が使われていました。
1/43ミニカーの沼は限りなく深く、こんな車両のミニカーまで発売されています。これらについては、少々古いですが6年前のブログ記事「バロッコの守護神」 (こちら)で紹介していますのでご覧ください。
次回はLancia Worksを予定していますので、乞うご期待!!
昨年1月くらいから、「超絶ディテールミニカーの世界」という新しいミニカーネタの記事をアップしておりましたが、4部作と予告しておきながら当方が個人的に超多忙となった為にPart3で中断状態になっておりました。
超多忙なお役目もやっと終わって、やっと時間的・精神的に余裕が出てきましたので、遅ればせながらPart4の1/18スケールExoto編をお送りします。
Part3までをまだご覧になっておられない方は、↓からどうぞ。
超絶ディテールミニカーの世界 Part1(1/43スケール編)
超絶ディテールミニカーの世界 Part2(1/12スケール編)
超絶ディテールミニカーの世界 Part3(1/18スケール CMC編)
Exoto社は、1990年代後半からミニカーを製造している米国の老舗メーカーです。当初は当時としては精密な出来の1/18スケールのCobra Daytona CoupeやF1カー、Porsche 934RSRや935等で人気を博しておりましたが、実はデイトナクーペ以外はタミヤの1/12スケールプラモのスケールダウンコピー商品という中華メーカー顔負けのことをやっていました。
しかしFord GT Mk.Ⅱあたりから、オリジナル金型で更に精密度の上がった1/18レーシングカーや1/43レーシングトランスポーターを次々に発表し始め、更に2010年頃からは、独CMC社を意識したXSシリーズという究極の超絶ディテールミニカーを発表し始めました。
しかしながら、XSシリーズの第4作Jaguar D Type以降ここ数年間新商品が登場しておらず、旧商品を大幅値上げして売りつなぐという情けない状態に陥っており、寡作ながら毎年コンスタントに超絶ディテールの素晴らしい新商品をリーズナブルな価格で送り出しているCMCとは好対照です。
① Alfa Romeo Alfetta 159M, #22 Juan Manuel Fangio, Winner Spanish GP 1951
ファンジオが自身初めてのF1世界チャンピオンを優勝で決めた、1951年スペインGPの車を再現したミニカーで、Exoto XSシリーズの第2作目です。
XSシリーズはどれもそうですが、CMCの更に上を行く文句のつけようのない素晴らしい出来で、写真の撮り方によっては実車に見えます(笑)
ボンネットのストッパーも実車通り再現されており、これを取り外すと・・・・
オイルとガソリンを入れると動きそうな1,479cc 直列8気筒スーパーチャージャー付エンジンが現れます。
アンダーパネルはマグネットで簡単に取り外し出来ますが、下回りの再現も完璧です。
Le Mans Miniatures社のファンジオのフィギュアと並べてみました。
ベアシャシーバージョンも発売されていますが、病的なまでの再現度です。
アルファロメオ歴史博物館所蔵のベアシャシー(2枚目写真)と比べても遜色なし(笑)
② Ferrari 246 F1, #4 Mike Hawthorne, Winner French GP 1958
マイク・ホーソーンが、優勝1回ながら2位5回のポイントが効いてF1世界チャンピオンに輝いたマシンで、1958年のフランスGP優勝車を再現しています。
このミニカーはXSシリーズの第3作目で2012年の発売ですが、Exotoのミニカーの価格が急速に値上がりし始めた時期で、1ドル80円位の凄い円高にもかかわらず約7万円位しました。これ以降さらにとんでもない値段になっているので、これが私が購入した最後のExotoミニカーです。
この価格でもバーゲンに思えるほど素晴らしい出来です。
Figurenmanufaktur社のフェラーリメカニックとドライバーフィギュア(ホーソーンではありません)と並べてみました。
ボンネットキャッチピンも実車通りの機能を果たします。
下回りの再現も完璧!!
③ Ferrari 156 F1, #2 Phil Hill, Winner Italian GP 1961
フェラーリ初のミッドシップF1マシンで、2勝したフィル・ヒルに米国人初のF1世界チャンピオンをもたらすと共に、8戦中5勝したフェラーリにコンストラクターズ・チャンピオンをももたらした名車です。
Exoto XSシリーズ第1作目のこのミニカーは、低重心化とパワーアップを狙ってバンク角を65°から120°に変更したイタリアGP優勝車を再現しています。
特徴的なシャークノーズが美しい!!
Le Mans Miniatures社のフィル・ヒルとマウロ・フォルギエリのフィギュアと並べてみました。
フォルギエリは、後継車の158 F1や312Tシリーズの主任設計者として名高い人ですが、この時代はカルロ・キティ―の部下として働いていたはずなので、こうした光景も実際にあったかも・・・・。
前後のカウルを取り外して精密に再現された内部を見ることが出来ます。
V6 1.5L Dinoエンジンやギアボックスの再現も完璧!!
④ Ferrari 156 F1, #38 Phil Hill, 3rd Monaco GP 1961
156 F1のバンク角65°のバージョンも発売されています。
⑤ Ford GT40 Mk.Ⅳ, #1 Dan Gurney/A. J. Foyt, Winner Le Mans 24hrs 1967
前年のGT40 Mk.Ⅱでの勝利に引き続き、Fordにルマン連勝をもたらしたShelby Americanチームの1号車です。
Exotoがタミヤプラモのスケールダウンコピーから脱却してオリジナル金型で攻勢をかけ始めたころの作品で、後年のXSシリーズに比べると見劣りしますが、当時としては驚異的な精密度に驚きました。
前後カウルやドアは全て可動し、精密な再現された内部を観察できます。
⑥ Porsche 917/30, #6 Mark Donohue. Cam-Am Champion 1973
マーク・ダナヒューが、8戦6勝という圧倒的強さで1973年のCan-Amチャンピオンになったマシンを再現しています。
GT40 Mk.Ⅳと同時代の作品ですが、XSシリーズ以外では精密度の頂点に達した作品だと思います。
Racing Dioramics社のマーク・ダナヒューのフィギュアと並べてみました。
前後カウルが取り外し可能で、精密に再現された水平対向12気筒 5,374ccターボエンジン(実車は1,100馬力!!)やコクピットを観察できます。
⑦ Sauber Mercedes C9, #63 Jochen Mass/Manuel Reuter/Stanley Dickens, Winner Le Mans 24hrs 1989
メルセデスに37年ぶりのルマン優勝をもたらした記念すべき車です。この年のWSPCも8戦7勝という圧倒的強さでチーム、ドライバー両タイトルを獲得しました。
これもExotoの脂が乗り切ったころの作品で、実車を見事に再現しています。
ベアシャシーバージョンも発売されていました。
ウイングやモノコックのカーボンの表現も中々リアルです。
超絶ディテールミニカーの世界はこれにて一応完結の予定ですが、今後余力があれば、私のコレクションの主要テーマの「クラッシック・レーシングトランスポーターの世界」をご紹介していきたいと思います。但しこれは膨大なネタがあるので、生きている内に完結するかわかりませんが・・・・(笑)
乞うご期待!!
数か月前から、3速に入れた時に後方から少々異音がするのが気になっていたのですが、6/2のアルチャレで岡国を走った後から、非常に顕著に出るようになってきました。
音質的には金属的な音ではなく、排気が漏れているようなボロボロ系の音なのですが、3速パワーオンの時にしか出ないのでミッションに異常がある疑い濃厚です(^-^;
7月初旬にイタリア旅行に出かける前に、岡山Dに預けて原因究明をお願いしておいたのですが、帰国したら営業さんからLineにこんな写真が・・・・(^-^;
現状確認のためにディーラーに伺ったら・・・・、
車体後部はすっからかんになってるし~~~(^-^;
4Cのミッションをバラす時にはこういう大ごとになることは頭では分かっていたのですが、現実に目にすると結構ショッキングな光景です。ディーラーも4Cのエンジンを降ろすのは初めての経験だったので、降ろすだけで二日がかりだったそうです(^-^;
普通の車なら、エンジンを降ろさなくてもミッションだけ抜けるのですが、4Cはサブフレームのクロスメンバー(下の写真の矢印)が邪魔してミッションだけを降ろすことが出来ず、こういう大掛かりなことになってしまいます。強度・剛性を大きく損なうことなくこのクロスメンバーを脱着式にする設計は可能だと思うのですが、相変わらずアルファは整備性無視の設計です(^-^;
工場長の見立てによると、「オイル管理をちゃんと行っているのでミッションの状態は大変良好だけど、3速ギアのシャフトを受けるベアリング(下の写真の矢印か、その奥にある同様のベアリング)が少しゴリゴリした感触なのでこれが犯人だろう」とのことでした。
またメーカー(FCA)は、念のため3速ギアも交換した方が良い、と言っているそうです。
私の4Cは結構距離も走っているし(約71,000km)、広域農道や岡国では3速を一番酷使するので、ここのベアリングにかなり負荷がかかっているのでしょう。
以前から、サーキットを走るなら是非LSDを装着したいと計画しており、クラッチ交換等でミッションをバラす機会についでに組み込もうと考えていましたが、ここまでバラバラにしたのなら毒を食らわば皿までの心境です。
少々予定より早いですがLSDもついでに組み込むことにして、さっそく調達に走りました。
本当なら、機械式LSD界のロールスロイスDrexlerのLSDと逝きたいところですが、そんなぜいたくなこと言ってる場合じゃないので、もう少しお安くて入手が容易なPrometeoのトルセンLSD(こちら)を調達しました。
国内でもEvergreen Co.(こちら)とオレカ(こちら)が取り扱っており、少なくともオレカには即納在庫もあったのですが、かなり割高なので、今回はドイツのSquadra Sportiva(こちら)から調達しました。このショップは2度目の利用ですが、メールレスポンスも良く、こちらかの問い合わせに対してもすぐに的確な返事が返ってくるので、中々信頼できるショップだと思います。
代金は1,119.83+送料145.00=1,264.83ユーロ(160,457円)だったので、国内調達より7万円以上節約できました。今回は急いでいたのでDHL Expressを使いましたが、もっと配送に日数が掛かっても良いのなら、さらに送料を節約できる選択肢もあります。DHL Expressは高いだけあって、わずか3日で到着しました。
到着したPrometeoのLSDです。写真に写っているベアリング2個の他にシールも2個付属しています。中々キレイな仕上がりで、本体重量は5.6kgでした。
クラッチはまだまだ使えそうな状態で、この分だと10万km位まで大丈夫そうですが、またクラッチ交換でエンジン降ろすのもなんなので、この際交換することにしました(^-^;
それやこれやでディーラーからの修理見積が上がってきましたが、恐れていた通り中々結構な金額です。まあ、エンジン降ろしてミッションオーバーホールを行うので致し方ない金額かと・・・・(^-^;
この見積を見ると、ディーラーでエンジン降ろしてミッションを分解すると税込工賃20万円位のようなので、LSDを組み込むだけで他に大きな部品交換が無ければ、20数万円位で作業出来るのではないかと思います
これから実際の修理にかかりますが、イタリア本国からの取り寄せ部品があるようで、部品が揃うまで今月一杯位かかりそうです。
9/24のアルチャレに間に合うのか~~~?
<2019/11/1追記>
その後の顛末は、整備手帳(こちら)をご覧ください。
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