7月6日にJAIA(日本自動車輸入組合)
が、2015年6月度の輸入新車登録台数を発表しました。
前年4月以降が消費税引き上げの影響と、直前3月までの駆け込み需要の反動で前年同月比で4月▲24.4%、5月▲20.7%、6月▲21.5%と販売が大きく落ち込んでいたため、
今年の4月以降は同+14.8%、5月+10.8%、6月+21.0%と2桁増が続いています。6月は比較的ボリュームが大きい月ですが、それでも2割を越える増加となりました。
ただ、一昨年と比較すると4月で▲13.2%、5月で▲12.1%、6月で▲5.0%の水準で、まだまだ十分な回復とは言えない状況です。とは言え、6月に入ってようやく一定の水準に戻して来ました。
その中で
Volvo車の2015年6月の新車登録台数は1,401台で、同+3.5%と微増に留まりました。4月に前年同月比+21.5%と13ヶ月ぶりのプラス転換したものの
、5月は同▲4.5%と再びマイナス、
6月はプラスには転じたものの微増に留まり、依然同業他社に比べて売り負けています。
MY2015のV40、Ocean Race Edition、V40CC Drive-E T5 AWD、V40 GOMYO YUKO SELECTION、60シリーズのLuxury Edition等の限定車投入も目立った成果が上がっていません。
何とか頑張って回復させて欲しいものです。
同業他社の状況ですが、
MBが相変わらず絶好調で6,346台(同+52.1%)と4ヶ月連続で首位キープとなりました。
VWは
Golf7の新車効果剥落の影響か5,433台(同+2.2%)の2位と伸び悩み、苦戦が続いています。
一方、苦戦が続いていた
3位のBMWは、2Series効果からか低迷を脱して
5,175台(同+24.9%)と4月の+同48.8%、5月+27.9%に続いて
回復が進んでいます。
A3効果一巡等から息切れして来ていた
4位Audiは3,234台(同+8.0%)のプラスと安定した推移。
5位のMINIは2,017台(同+46.7%)とラインナップ拡充効果から
依然好調を続けています。
Volvo Car Groupのグローバル販売の方は4月前年同月比+2.3%と、5月同▲1.3%から
6月は同+7.9%と一進一退からやや回復が強まってきました。
苦戦を続けていた米国は同+0.0%と昨年12月以降相変わらずの底ばい状態が続いています。一方で、
高成長を続け最大の市場に成長していた中国が同▲4.2%と減少して来ています。
しかし停滞してきていた欧州が、本国Swedenが同+13.0%回復。Sweden以外の欧州地域も同+18.7%と回復し全体を牽引。
不振が続いていたその他の地域も、同▲3.7%と底打ちの兆し。
欧州の回復から、中国の高成長一巡後の反動減、その他地域の一進一退をカバーしている状況です。
V40はグローバル販売も頭打ちになり、2月同▲4.0%、3月同▲2.9%の小幅マイナス。4月は同+1.1%とやや持ち直しも5月には再び同▲2.1%、
6月は更に▲6.5%とやや縮小均衡に入り始めています。
引き続きXC60が牽引役でS60Lも高水準を維持していますが
XC90の新型がようやく本格販売が開始され4,638台となり、
旧型の2,000台強の
減少を補えるようになってきました。また、V60CCも894台まで販売を伸ばしてきました。
中国、欧州の景気減速の影響が出ている可能性はありますが、新型XC90が本格的にデリバリーが開始されてきましたので、
中国の再成長も期待されます。また減少から底ばいにはなっているものの、
回復が遅れていた米国も、V60CC、S60CCの追加投入、中国からS60L導入も合わせて復調が期待されます。
なおジーリーの販売動向ですが、5月の販売は同+25.4%と5ヶ月連続で回復が進んできています。継続性があるのか今後の動向が注目されます。
【マーケット動向】
2015年6月
外国メーカー車 29,031台(前年同月比+19.2%)
国内メーカー車 3,872台(同+37.4%)
輸入車総計 32,903台(同+21.0%)
国産登録車 279,375台(同+5.4%)
国内軽自動車 163,256台(同▲12.9%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
グローバルの販売データ

(出所:Volvo Car Group)

(出所:Volvo Car Group)
ブログ一覧 |
VOLVO | クルマ
Posted at
2015/07/07 06:16:47