定例のJAIAねたですm(_ _)m
もう直ぐ8月のデータが出てきますが一応纏めておきます。
8月6日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2019年7月度の輸入車新規登録台数を発表しました。
2017年4月以降は、これまで好調であった海外メーカーの輸入車の頭打ち、一進一退の状況が続いています。
2018年新年度に入って少し回復の動きが出て来ていましたが、
夏場以降再び息切れ気味で9月に同▲4.5%と19ヶ月振りのマイナスとなり、その後も
一進一退が続いています。
2019年7月はボリュームが小さな月ですが、2万6,883台の
同▲0.0%と僅か同▲12台ながら、5ヶ月連続のマイナスとなってしまいました。国内メーカーの逆輸入車が同▲11.5%と需要が一巡しマイナスが大きいものの、
海外メーカーの輸入車も同+2.6%と3ヶ月振りのプラスながら、依然力強さを欠いています。
【輸入車各社の新規登録台数シェアの推移】
大手各社の状況
MB底打ち回復も
その他大手は引き続き低迷、
Volvoも停滞
輸入車シェアトップの
MBはようやく底打ち回復
好調だった
MBは、2017年以降頭打ちとなり、
2018年前半は横ばい圏。
そして、6月以降4ヶ月連続のマイナスとなってしまいました。
しかし、10月に5ヶ月振りのプラスとなり、なんとか持ち直してきていますが、
2019年に入っても3月、5月にマイナスになるなど安定感には欠いています。
ただ、7月はボリュームが小さい月ですが、新型A Classの効果が出てきたのか、5,160台の同+10.4%と7ヶ月振りに2桁増を確保しました。
第2位はVWが返り咲き
ディーゼル問題で不振が続いていましたが、2017年に入ると漸く回復基調に入り、一進一退と不安定ながらも徐々に回復の動きが強まって来ています。
2018年1〜3月の登録台数は前年同月比マイナス継続も4月に反転。
9月は再びマイナスで、その後も不安定ながらも回復基調を維持。
ただ、2019年4月から再び大幅なマイナス基調となっています。
そして2019年7月は、3,544台の同▲3.7%と小幅な減少となり、BMWを逆転して2位返り咲きとなりました。
第3位はBMW
2016年4月以降同+10%前後の増加を続けていましたが、12月、2017年1月とマイナス。2月以降は持ち直しも5%以下の伸びが主体とやや低迷。
2018年1月以降は、マイナスになる月が増加して低迷継続。
12月はボリューム月にもかかわらず、MB同様年中盤以降の販売不振を取り戻すために期末のインセンティブ販売、自社登録等を進めたのではないかと見られ、同+20.1%と大幅な増加も勢い続かず失速。
そして2019年7月は、ややボリュームが小さな月ながら、3,425台の同▲8.7%とやや大きめのマイナスとなり3位転落となりました。
第4位はMINIが3ヶ月連続でキープ
2017年1月こそ同▲1.3%とマイナスになりましたが、その後は堅調な推移を続けています。
2018年も、6月、10月、11月とマイナスと波はあるものの比較的堅調で4位をキープ。
2019年に入ると2月から5月までマイナスとなり低迷。
2019年7月は、1,805台の同+0.2%とプラスを確保し3ヶ月連続で4位をキープしました。
AUDIは不振継続で5位
VWよりも先にディーゼル問題の不振を脱し2016年10月以降は回復基調で、2017年に入っても着実に回復基調も一進一退の動きが続いていました。
しかし、Q2販売一巡の影響か2018年6月以降再びマイナス基調に入り、特に10月以降は再度のディーゼル不正発覚の影響もあってか2割以上のマイナスとなっています。
そして2019年7月も1,424台の同▲5.3%とマイナス幅は1桁台に縮小もの不振継続で5位継続。
VOLVOは玉不足の影響等で失速
2016年増減のバラツキが大きかったものの2017年に入ってからは再び順調な拡大が続きました。
2018年1月、7月はマイナスも概ね好調継続。
しかし、2019年5月以降は失速し小幅マイナス基調に。
2019年7月は、ボリュームの大きな月で、1,295台の同▲1.0%と失速気味で、V60の伸び悩み、XC40の玉不足、ブリッジスマボに夜需要先食いの反動も出ているのではないかと見られます。
7位以下の動向ですが、2019年7月は強弱まちまち
7位はJeepが4ヶ月連続でキープし、登録台数は同+27.7%の1,080台と好調。
8位はPeugeotが4ヶ月連続でキープし、同+20.3%の1,024台と好調。
9位はPorsheが3ヶ月連続でキープし、同+52.3%の597台と好調。
10位はRenaultが11位からFIATを抜いて1ランクアップし、同▲1.0%の584台と堅調。
輸入車は低迷からやや復調も再び失速、堅調だった国産登録車は2018年後半失速
国産登録車は、2017年2月以降好調な推移を続けていましたが、10月以降は失速しマイナス成長。
2018年も7月、10月、11月、2019年1月、2月を除きマイナス成長。
しかし、新年度に入ると多少消費税引き上げ前の仮需が出てきているのか、2019年6月を除き小幅ながらもプラス成長が続いており、7月も同+6.7%と拡大しています。
不振を続けていた軽自動車も2017年4月以降は急速に回復も2019年は一進一退
2018年、3月、6月除き好調継続。
ただ2019年3月、6月と小幅マイナスで7月も同▲0.6%と停滞気味。
【マーケット動向】
2019年7月
外国メーカー車 22,433台(前年同月比+2.6%)
国内メーカー車 4,450台(同▲11.5%)
輸入車総計 26,883台(同▲0.0%)
国産登録車 300,799台(同+6.7%)
国内軽自動車 158,657台(同▲0.6%)
輸入車新規登録台数の推移(国内メーカーの逆輸入車含む)

alt
(出所:JAIAデータより作成)
ブログ一覧 |
VOLVO | クルマ
Posted at
2019/09/05 06:25:05