Steven WIlsonの曲はPocupine Treeほどでは無いものの、Popでメロディアスでありながらも、どこかDarkな雰囲気が漂うものや、複雑さを伴う楽曲など独特の曲調がありました。
しかし、今回の「To the Bone」は、先行SIngleの「Pariah」にはイスラエルの女性SingerのNinet Tayebが参加しているDuett曲で、力強いVolal、メロディーの曲です。また続いてPVが公開された「Permanating」が従来に無かった華やかな曲調で、PVにも華やかなインド舞踊のBollywood danceを取り入れた楽しげなものとなっています。
「Song Of I (ft. Sophie Hunger)」は、同じくDuett曲でもかなりDarkでHeavyな感じで、「Refuse」も従来からのSteven Wilsonらしい曲で、哀愁に満ちた美しいメロディーながらも、どこかしら暗さや重さを感じさせるものですが。
なお、今回のAlbumの制作には、青年期に好きであったという、とても意欲的でProgressiveなPop Music Recordからインスピレーションを得たとしています。具体例としてPeter Gablielの「So」、Kate Bushの「Hounds of Love」、Talk Talkの「Colour of Spring」、Tears of Fearsの「Seeds of Love」等を挙げています。
Steven Wilsonは、日本ではむしろKing CrimsonやYES、ELP等の旧譜の5.1chリマスターなど、Producer、Engineerとしての活動で有名になった感じがあります。2018年1月31日からEUでTo the Bone Tourがスタートし、4月1日までスケジュールが発表されています。今回は何とか来日公演を実現して欲しいものです。
【Steven Wilson - Pariah ft. Ninet Tayeb】
【Steven Wilson - Song Of I ft. Sophie Hunger】
【Steven Wilson - Permanating (Official Video)】
【Steven Wilson - Refuge (Lyric Video)】
【Steven Wilson and Ninet Tayeb - Pariah (live acoustic, August 2017)】
●『To The Bone』
1. To The Bone
2. Nowhere Now
3. Pariah
4. The Same Asylum As Before
5. Refuge
6. Permanating
7. Blank Tapes
8. People Who Eat Darkness
9. Song Of I
10. Detonation
11. Song Of Unborn
この頃初期のプログレグループも、YES、KIng Crimson、ELPが合体したスーパーグループとはやされて誕生したASIAが、プログレの魂を売った産業ロックと揶揄されながらもアメリカで大成功し、YESもVovcalからProducerに回ったTrevor Hornの手腕と、マルチプレイヤーでGuitalist,VocalistのTrevor Rabinの新たな才能で「Owner of a Lonely Heart」を大ヒットさせ、GenesisがPhil CollinsのPopsでの才能を活かして「Invisible Touch」等Hitを連発しました。
2016年1月に発売された2枚組の大作「The Astonishing」の評判が良かったものの、今回のツアーはAlbum「IMAGES AND WORDS」発売25周年記念で、完全再現+αによる2部構成3時間のコンサートとのことです。11日(月)は日本武道館での開催となります。
【Dream Theater – Our New World [OFFICIAL VIDEO]】
【Dream Theater - The Gift Of Music [OFFICIAL VIDEO]】
これを契機に、更にIQ、Pallas、ARENA、Transatlantic等の来日していないベテランNEOプログレグループはもとより、比較的最近の海外では人気の高いNEOプログレグループのFrost*、Magenta、Lifesigns、Big Big Train、Steven Wilson Band等の来日にも繋げて欲しいものです。
It BitesのVocalist、GuitaristのJohn Mitchellが、自らのSolo ProjectであるLonely Robotの2nd Albumを4月28日にリリースすることが決まりました。 1年ほど前から制作しているとの話は伝わってきていて、半年ほど前に一部音源が公開され、3ヶ月ほど前にはAlbum JacketとTitle「The Big Dream」が公表さていましたが、その後音沙汰がなく、いつ発売になるのか見えない状況でした。
John Mitchellが所属しているIt Bitesは、2014年6月以降休止状態で、その後2015年12月にKeyboardのJohn Beckが複雑骨折してしまい、契約トラブル等も合った模様で哀しい事にほぼ消滅状態となっています。
6月から7月にかけてイギリスでConcert Tourを行っており、こちらの活動のほうが目立っていました。
また、2017年2月7日〜11日までフロリダで行われていたYES主催のクルーズ船でのProgre FestivalのCruse to the Edgeにも出演していました。4月には再度イギリスでConcertが予定されています。
しかし、ようやくLonely RobotのNew Album「The Big Dream」の発売日が公表されました。1st Album「Please Come Home」が2015年2月発売で、単発のSolo Projectと思われていましたが、2年強で2nd Albumもリリースされることになりました。
Lonely Robot 「The Big Dream」
01.Prologue (Deep Sleep)
02.Awakenings
03.Sigma
04.In Floral Green
05.Everglow
06.False Lights
07.Symbolic
08.The Divine Art Of Being
09.The Big Dream
10.Hello World Goodbye
11.Epilogue (Sea Beams)
12.In Floral Green (Acoustic Version) Bonus
13.The Divine Art Of Being (Acoustic Version) Bonus
14.Why Do We Stay? (feat. Kim Seviour) Bonus
Mar 05: Boerderij Zoetermeer Progdreams VI, Netherlands
Apr 27: Reading Sub 89, UK
Apr 28: Leicester Marillion Convention, UK
May 27: Leamington Spa Trinity Live, UK
蛇足ですが、John MitchellはJohn Wettonと結構長い付き合いがあり、2000年リリースのSolo Album 「Welcome to Heaven」に参加し、2001年の来日公演のBack Bandのメンバーでした。この時にはIt BitesのJohn Beckも居ました。
そして2003年リリースのSolo Album「Rock of Faith」にも参加し、2003年の来日公演にもJohn Mitchell、John BeckがBack Bandに参加していました。
Nick Beggsは1961年12月生まれで現在54歳。
苦労人で幼い頃両親が離婚し妹と母方に引き取られ育てられてきたものの、18歳の時に母親をガンで亡くし、デビュー前は15歳の妹を学校に通わせるために美術専門学校をやめてゴミ収集人として働いていたそうです。
1978年美術専門学校に通っていた際にArt Nouveauと言うバンドを結成。1980年にVocalとしてLimahlをスカウトしバンド名をKajagoogooに変更。1981年にLimahlのガールフレンドがDURAN DURANのSimon Le Bonと知り合いで、そのつてでNick Rhodesがプロデューサーを務めることになりEMIと契約。
翌1982年12月にデビューSingleとして元々Art Nouveauの曲を編曲して「Too Shy」としてリリース。1983年1月には一躍全英No.1を獲得し脚光を浴びました。
そして4月に当初から予定していた2nd Single「Ooh To Be Ah」と、1st Album「White Feathers」をリリース。6月に3rd Single「Hang On Now」をリリース。 しかし、Hitに気を良くしたLimahlがギャラの50%を要求して他のメンバーとの間で確執が生じ、結局7月にグループを解雇されることになりSoloに転向。 Kajagoogooはレコード会社の意向もあり残る4人でグループを継続し、Nick BeggsがVocalを任されることになりました。
しかし、Nick BeggsがVocalを任されたことから、Nick BeggsがわがままでLimahlを追い出したと事実と全く異なる情報が出回りKajagoogooは人気が下降。1984年5月に2nd Album「Islands」 、1985年9月に3rd Album「Crazy Peoples Right to Speak」をリリースするも年末にバンドは解散の憂き目にあいました。
自らのグループとしては、1987年3月にSimon Ellis(Key.)、Austin Howard(Vo.)と3人で「Ellis, Beggs & Howard」を結成し1992年まで活動。 1989年から1990年にはCeltic RockのIONAのAlbum「The Book Of Kells」と「Beyond These Shores」の2枚に参加。
Belinda Carlisle、Emma Bunton(元Spice Girls、album Life in Mono) 、Fish on Friday、John Paul Jones(元Led Zeppelin)、Howard Jones、ABC、Cliff Richard、Gary Numan、Go West、Kim Wilde、Lonely Robot、Magenta、Midge Ure(元Ultravox)、Nena、Nick Heyward、Nik Kershaw、Rick Wakeman(元YES)、Seal、Steve Hackett(元Genesis)、Steve Howe(YES)、 Tina Turner、Tony Hadley(Spandau Ballet)、Warren Cuccurullo(元Missing Persons、元Duran Duran)等
特に1996年頃から元Led ZeppelinのBassistのJohn Pole JonesやHowerd JonesのTourに参加。2000年にはHowerd JonesのSelf-Remake Album「Perform.00"(※日本盤タイトルは"Metamorphosis")にBassistとしてRecordingとツアーに参加。
そして、2009年からはSteve Hackett Bandの準メンバーとしてRecordingとツアーに参加。
参加Album:「Out of the Tunnel's Mouth」(2009年)、「Beyond the Shrouded Horizon」(2011年)、「Live Rails」(2011年)、「Genesis Revisited II」(2012年)、Wolflight(2015年)。
更にSteven Wilson Bandのメンバーとして「Grace For Drowning」(2011年)、「Catalog / Preserve / Amass (live)」(2012年)、「Get All You Deserve (live)」(2012年)、「The Raven that Refused to Sing」(2013年)、「Drive Home」(2013年)、「Hand. Cannot. Erase.」(2015年)に参加。ツアーにも同行。
また、It BitesのJone MitchellのSolo ProjectのLonely Robotの「Please Come Home」(2015年)にも参加しています。
自らのBandとしては、2013年2月に一時期John Wetton BandやASIA、Green Sladeにも参加していたJohn Young(Key.)、元Cutting CrewのMartin Beedle(Drums)らと「Lifesigns」を結成しSelf TitleのAlbumをリリース。
Nick BecksはSteve Hackettとのツアー等で忙しく2014年に脱退していましましたが、素晴らしいAlbumでした。NEOプログレのIt BitesやFrost*に通じるメロディアスさ、UKに通じる様なテクニカルな面もあり、ドラマチックな展開の曲が多く、ASIAに通じるコーラスワークも秀逸でした。
更にゲストとしてSteve Hackett(元Genesis)、 Jakko Jakszyk(現King Crimson)、Thijs Van Leer(Focus)等の大物も参加していました。
そして、2016年1月には、新たなプロジェクトとして、Roger King(Stenve Hackett Band、Key.)、Marco Minnemann(Steven Wilson Band、The Aristocrats、Drums)とThe Mute Godsを結成。 1st Album「Do Nothing Till You Hear From Me」をリリース。 3人とも凄腕のMusicianで、非常に忙しく活動していますが、片やSteve Hackett Band、片やSteven Willson BandでNick Beggsと一緒に活動しているため比較的一緒に活動しやすいものと見られます。現在2nd Allbumの制作も進めている様です。
なお、Kajagoogooの活動の方ですが、2003年10月26日に、アメリカのケーブルTV「VH1」の「Band Reunited」の企画で、1日限定で「Kajagoogoo Together Again」として20年ぶりに5人揃ったライブをLondonで実施。「Hang On Now」、「Too Shy」、「The Never Ending Story」の3曲を演奏し、2004年1月にこのLiveを含めた再結成の特番が放映されたとのことです。