12月4日に
JAIA(日本自動車輸入組合)
が、2014年11月度の輸入車新車登録台数を発表しました。
Volvo車の11月の新車登録台数は992台で前年同月比▲35.1%と引き続き厳しい状況で、依然底打ち感が見られませんでした。(>_<)。
外国メーカー輸入車は前年同月比▲2.4%と、9月に消費税引き上げ後初めて前年同月比プラスに転じたのも束の間、再び小幅ながらマイナスが続いてしまいました。
その中でも、
Volvoはもうさすがに前年のV40の登録ラッシュの反動減は薄れてきていると思われますが
依然として、輸入車大手の中で一人負けの状況が続いています。
V40投入前の一昨年と比べても▲20.2%となっており、10月に+2.1%と僅かながらプラスに転じたのも束の間、また大幅な減少となってしまいました。
昨年は輸入車第5位のMiniを上回ることも多かったのですが、今年に入って大きく水を開けられてしまっています。
60シリーズがMY2015の販売開始とINTELLISAFE10のCM効果で少し動きが出てきたとの話もありましたが、登録にはまだあまり成果は見えていません。
突然発表されたV40 R-Designは馬力は大幅にアップし装備もグレードアップしているものの、5気筒から4気筒へのダウングレードによるコストダウンで
リーズナブルな価格に収まっていますが、在庫消化の遅れている
V40 SEはMY2015で円安対応で大幅な値上げになってしまうとの噂が出ています。
今後他の輸入車も値上げせざるを得なくなって来るとは思われますが、
V60 CC、XC90投入も日本ではあまり効果は無さそうですので、にわかに底打ち挽回は難しい感じがします。何とか立て直してもらいたいものです。
同業他社の状況ですが、
VWはPoloのマイナーチェンジ効果から首位キープもGolf7の新車効果剥落から、
5,332台(同▲18.0%)と不振。
MBはC-Class効果等から
5,381台(同+22.5%)と好調。
3位BMWは3,608台(同▲6.3%)と4月以降苦戦継続。
Audiは引き続きA3効果等から
2,498台(同+3.0%)と堅調。
MINIは新型効果で
1,606台(同+17.4%)と回復が進んでいます。
Volvo Car Groupのグローバル販売の方は11月も依然好調ながら前年同期比+2.6%の3万8,941台とやや頭打ち感が出てきています。
日本は低迷していますが、
一進一退を続けていた米国が同▲14.4%と2桁減と低迷。ただ、中国が引き続きXC60、S60Lを中心として
同+15.6%と好調継続。本国Swedenも同+6.5%と好調、その他欧州は同+1.6%の微増
。
V40は国内は停滞も、
グローバルには中国、欧州の拡大等から成長を続けていましたが、11月が同▲2.1%と新車効果が一巡し頭打ちになってしまいました。
好調であったグローバル販売にやや頭打ち感が出てきていますが
XC90が来年早々に本格的に販売が開始され、中国の一段の成長、V60CC追加投入と合わせて米国の復調も期待されることから、グローバルには好調継続できるのではないかと期待されます。
なお
ジーリーの販売動向ですが、
10月の販売も▲20.7%と引き続き苦戦が続いています。
【マーケット動向】
2014年11月
外国メーカー車 23,408台(前年同月比▲2.5%)
国内メーカー車 3,147台(同▲30.3%)
輸入車総計 26,555台(同▲6.8%)
国産登録車 239,207台(同▲13.5%)
国内軽自動車 176,932台(同▲2.2%)
【輸入車シェアの推移】
(出所:JAIAデータより作成)
グローバルの販売データ
(出所:Volvo Cars)
(出所:Volvo Cars)
Posted at 2014/12/05 00:14:51 | |
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