1月8日にJAIA(日本自動車輸入組合)
が、2014年12月度の輸入新車登録台数を発表しました。
12月は海外メーカーにとっては年度末のかき入れ時で新車登録台数の多い重要な月で、
輸入車マーケットは4月の消費税引き上げ以降初めて前年同月比+2.2%の増加となり、
外国メーカー輸入車は同+5.4%と9月以来の前年同期比プラスと底入れ、回復となりました。
しかしながら、
Volvo車の12月の新車登録台数は1,344台で、引き続き前年同月比▲21.6%と低迷が続いてしまいました(>_<)。
もうさすがに前年のV40の登録ラッシュの反動減は薄れてきていると思われますが
、60シリーズの販売低迷やラインナップ、販売力の脆弱さが響いていると見られ、輸入車大手の中で一人負けの状況が続いています。
V40投入前の一昨年と比べても▲23.9%となっており、収益的にも60シリーズの低迷が響いていると思われます。性能、装備は充実しているものの、マイナーチェンジ後の保守的なエクステリアデザインへの変更は、日本国内では失敗だったと言うことなのでしょうか。
V40は、先行発売された
MY2015のV40 R-Designが、5気筒から4気筒にダウングレードされているものの、
大幅な出力向上、燃費の改善、アイシンAWの8速AT採用、パドルシフト搭載など装備充実もコストダウンでリーズナブルな価格に収まっており、今後の
カンフル剤になることが期待されます。
MY2015のV40 T4、T4 SEは実質的な値上げは抑えられているものの、あまり変わり映えせずに価格水準が上がってしまっているので、あまり挽回できるようには思えず、
R-Designの頑張りと、Cross Countryの投入を含めた60シリーズの持ち直し次第となるのでしょうかね。
何とか立て直してもらいたいものです。
同業他社の状況ですが、
VWはPoloのマイナーチェンジ効果から
首位キープもGolf7の新車効果剥落から、7,495台
(同▲5.6%)と低迷。
MBはC-Class効果等から
7,304台(同+17.1%)と好調継続でトップに肉薄。
3位
BMWは4Series効果等から
5,820台(同+2.1%)と底入れ。
Audiは引き続きA3効果等から
3,483台(同+9.8%)と好調。
MINIは新型効果、ラインナップ拡充で
2,403台(同+29.8%)と回復が進んでいます。
Volvo Car Groupのグローバル販売の方は
11月は若干減速気味だったものの12月は復調し前年同期比+9.3%の4万7,045台となりました。
日本は低迷していますが、
一進一退を続けていた米国が同+0.7%と底打ち。中国は引き続きXC60、S60Lを中心として
同+26.6%と絶好調。
欧州も+12.0%と好調でした。
V40は11月にグローバルでの販売が同▲2.1%と新車効果が一巡し一旦頭打ちになりましたが、12月は再び同15.6%と大きく伸びています。国内は停滞も、中国、欧州の拡大が貢献しMY2015投入効果も本格化しているのかもしれません。
今後XC90の本格販売が開始され、
中国の一段の成長、V60CC、S60CC等の追加投入と合わせて米国の復調も期待されることから、
グローバルには好調継続できるのではないかと期待されます。
なお
ジーリーの販売動向ですが、
11月の販売も同▲22.0%と相変わらず苦戦が続いています。
【マーケット動向】
2014年12月
外国メーカー車 33,791台(前年同月比+5.4%)
国内メーカー車 2,600台(同▲26.4%)
輸入車総計 36,391台(同+2.2%)
国産登録車 231,959台(同▲8.8%)
国内軽自動車 199,959台(同+18.5%)
【輸入車シェアの推移】
(出所:JAIAデータより作成)
グローバルの販売データ
(出所:Volvo Cars)
(出所:Volvo Cars)
Posted at 2015/01/09 06:19:11 | |
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