3月5日にJAIA(日本自動車輸入組合)
が、2015年2月度の輸入新車登録台数を発表しました。
輸入車全体の新車登録台数は前年同月比▲12.0%、外国メーカーの輸入車も同▲10.8%といずれも2桁減となりました。昨年4月の消費税引き上げ以降低迷が続いていますが、
1月以降は前年の消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動から2桁減と再び低迷が強まっています。
4月以降はエコカー減税の適応厳格化で、国産車よりも輸入車への影響が大きくなると見られています。そのため、
3月は駆け込み需要から多少落ち込みはマシになるのでしょうか?
Volvo車の2015年2月の新車登録台数は1,016台で、前年同月比▲23.6%と前年さほど駆け込み需要が無かった割には
同業他社並みの大幅な減少が続いています。V40発売直後で本格登録前の2013年2月の957台に比べればプラスですが。
MY2015のV40が投入され、MY2014の在庫消化も進んで来ていると見られ、何とか立て直してもらいたいものです。
同業他社の状況ですが、
MBがC-Class効果等から
5,258台(同+3.7%)と健闘もトップは陥落。
逆にVWが2ヶ月ぶりに首位返り咲きも、
前年の駆け込み需要が大きかったと見られ、Golf7の新車効果剥落もあり
5,394台(同▲21.1%)と苦戦。
3位のBMWも、4 Series効果一巡か
3,155台(同▲24.1%)と苦戦しています。
A3効果等から
好調を続けていた4位のAudiも2,568台(同▲6.0%)と息切れ。
5位のMINIは1,660台(同+27.9%)とラインナップ拡充効果から
唯一大幅な増加となりました。
Volvo Car Groupのグローバル販売の方は2月は前年同月比+0.1%の2万9,980台の横バイとなりました。
一進一退を続けていた
米国は+0.5%と底ばい状態になってきましたが、
高成長を続けていた中国がS60L投入効果が一巡してきたのか、同+7.7%と伸び率が大きく減速してきています。
加えて
比較的好調であった欧州も、本国Swedenこそ同+13.1%と好調を持続していますが、それ以外が
同▲1.6%と減少してしまいました。
その他の地域は▲10.9%で日本の不振等が響いていると見られます。
V40は11月にグローバルでの販売が同▲2.1%と新車効果が一巡し一旦頭打ちになりましたが、
12月は同+15.6%、1月も同+6.3%と持ち直したものの、2月は同▲4.0%で頭打ちになって来た感があります。
引き続きXC60とS60Lが牽引役ですが、XC90の新型本格販売前で旧型が大きく減少し、80シリーズ、S60、V60も落ちてきています。
今後新型XC90の本格販売が開始され、中国の一段の成長、V60CC、S60CC等の追加投入、中国からのS60L導入も合わせて米国の復調も期待されることから、グローバルには好調継続できるのではないかと期待されます。
なおジーリーの販売動向ですが、
1月の販売は旧正月の日取りの関係もあると思われますが、同+76.1%と1年振りの増加で、かつ大幅な増加となっています。
継続性があるものか2月以降の動向が注目されます。
【マーケット動向】
2015年2月
外国メーカー車 23,317台(前年同月比▲10.8%)
国内メーカー車 4,203台(同▲18.1%)
輸入車総計 27,520台(同▲12.0%)
国産登録車 288,348台(同▲14.2%)
国内軽自動車 193,755台(同▲15.4%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
グローバルの販売データ

(出所:Volvo Car Group)

(出所:Volvo Car Group)
Posted at 2015/03/07 12:31:30 | |
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