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2015年12月11日 イイね!

やっぱりKing Crimsonのコンサートの緻密さは別格だ(^_^)

やっぱりKing Crimsonのコンサートの緻密さは別格だ(^_^)プログレねたで、備忘録ですm(_ _)m

12月10日(木)渋谷Bunkamura オーチャードホールまでKing Crimsonのコンサートに行ってきました(^o^)

今回King Crimsonの来日コンサートは2003年以来で12年振りとなります。2008年に再結成しAlbum製作、World Tourが行われる予定であったものの、米国公演後Adrian BelewのSolo コンサートとのダブル・ブッキングが発生、King Crimsonとして予定通りのTourが困難となってしまったことからRobert Frippの逆鱗に触れ活動停止

2012年にはRobert FrippがUNIVERSAL MUSICとの版権係争に集中する事などから引退を宣言これでKing Crimsonは消滅してしまったものと思われました。

しかし2013年9月に係争に決着の目処が立ち、なんとRobert FrippがまさかのKing Crimsonの活動再開を宣言1年間の準備を経て2014年9月にUS TOUR、そして2015年9月にUK、EU TOUR、更に11月にCANADA TOURと来て12月にやっとの事で来日。7月に来日決定が発表されるまで、もう2015年の来日は無いのかとやきもきさせられましたが、再結成発表から2年半で、ようやく実現の運びとなりました

今回のメンバーは、2008年時点のKing CrimsonのメンバーにSax、FluteのMel Collinsを加えたRobert Frippが活動停止を宣言する前の2011年にA King Crimson ProjeKct名義で発表したAlbum「A Scarcity of Miracles」のメンバーがベースになっています。

ここに2人目のDrumsにPat Mastelottoが復帰し、更に3人目のDrumsにNine Inch Nails等で活動していたBill Rieflinが加わり、Double Trioの6人構成から更に進化し、Triple Drumsの7人構成になりました。



DrumsでMulti PlayerのBill Rieflinは、Robert FrippとDouble Trio時代にWarr GuitarsでTony LevinのStickとBass Partを担当していたTray Gunと3人で、1999年に「The Repercussions of Angelic Behavior」と言うAlbumを発売する等元々交流があり、今回のKing Crimsonの活動再開に於いてBill RieflinがKey Manであったと言われています

【Member】
Drums : Gavin Harrison(porcupine Tree)
      Bill Rieflin(Nine Inch Nails)
      Pat Mastelotto(King Crimson)
Bass/Stick/Back Vocal : Tony Levin(King Crimson、Peter Gabliel Band等)
Sax/Flute : Mel Collins(初期King Crimson、Camel等)
Guiter/Vocal : Jakko Jakszyk(Level42、The Tangent、等)
Guitar:Robert Fripp(King Crimson)

ちなみに、この「A Scarcity of Miracles」はAOR、Jazz Rock的でAdrian Belewのいた80年代以降の後期King Crimsonとは異なり、むしろ70年代の前期に近いAlbumとなっています。前日12月9日のコンサートでは、このAlbumからTitle Tuneの「A Scarcity of Miracles」を演奏したそうです。

【A Scarcity of Miracles】2014年10月3日、San Francisco公演前のSoundcheck公式映像


A King Crimson ProjeKct「A Scarcity of Miracles」

01. A Scarcity of Miracles     
02. The Price We Pay     
03. Secrets     
04. This House     
05. The Other Man     
06. The light of Day 

【Member】
Jakko Jakszyk – Guitars, vocals
Robert Fripp – Guitar, soundscapes
Mel Collins – Alto and Soprano saxophones, flute
Tony Levin – Bass , Stick
Gavin Harrison – Drums, percussion



Bunkamuraオーチャードホールはオペラハウス型のホールで、キャパは2,000席座席の傾斜が急で3フロア構成3階最後尾でも比較的ステージまでの距離は近くなっています。クラッシック、オペラ、バレエ等を行うために設計されているため音響もしっかりしています。

12月10日は当初東京公演4日間の最終公演の予定でprogre-fanの座席は先行抽選予約で購入したのに最後尾から2列目という酷さでした。真ん中右よりでバランス的には問題ありませんでしたが。





観客は9割方ジジイで50代がメインで半分ぐらいは50代という感じで、次いで60代、40代と言う感じでしょうか。いつもKing Crimsonのコンサートはジジイばっかりですが、今回は12年振り来日で、しかも初期の曲も演奏するので余計に年齢層が上がっている感じでした。

来日公演4日目で、直前11月のCANADA TOURから基本的な曲目構成は変わらないものの、King Crimsonは結構毎日Setlistを変えて来るBandで、来日4日間でもかなり曲目を入れ替えていました
ありがたいことに公式HPで開演後速やかにSetlistが公開されていました。

12月10日は過去のコンサートで最も多く演奏されているRedが演奏されずLarks' Tongues in AspicがPart OneだけでPart Twoを演らなかったのは残念でしたが、今回の再結成以前はLiveで演奏したことがなかったOne More Red Nightmare演奏されない日も多い初期のSailor's Taleを取り上げ来日して初めて90年代のDouble Trio時代のVroomも演奏。新曲のSuitable Grounds for the Bluesも日本では初めて演奏し、それまでの3日間に比べてかなり幅広い年代の曲を取り上げくれたので十分満足です。

【King Crimson's Tokyo Blues】Suitable Grounds for the Bluesのリハーサル公式映像


【Tourパンフレット¥2,500】


演奏はImprovisationが多いにもかかわらず、緻密に計算され尽くしていて、緊張感が高く殆どミスらしいミスをしない。いかにもKing Crimsonという感じで格の違いを見せつけている感じでした。
再結成に1年の準備期間を置き、コンサート前にはみっちりリハーサルを積んで、ストイックなまでのプロ意識。来日後にもしっかりと1日リハーサルを行ってから本番に臨んでいました。

【The Team In Tokyo】リハーサル風景の公式短縮映像、芝浦のスタジオでみっちりリハーサルを行って本番に臨んだそうです


【The Talking Drum In Tokyo】Talking Drumのリハーサル風景公式映像、12/10には演奏しませんでした



メンバー7人それぞれが非常に技術レベルの高いアーティスト
ですが、高度にバランスが取れていて目立って劣るところがありません

Vocal、GuitarのJakko JakszykのGuitarはAdrian Belew程の技術力はありませんが、歌はJohn Wettonに比べるとやや線が細いものの、Greg Lake、Boz Burrellの初期の曲には十分マッチしていて思った以上に歌は上手かった
です。

そして何と言ってもTriple Drumsの迫力Pat Mastelottoは90年代のDouble Trio時代からお馴染みですが、Bill Rieflinが中央に陣取り初期の曲では重要なMellotronまで演奏して活躍。そして現代プログレ界有数の名Drummerと言われるPorcupine TreeのGavin Harrison

この3人が前面
に構え、後ろに左からSax、FluteのMel CollinsBass、StickのTony LevinVocal、GuitarのJakko Jakszykと来て、一番右側に椅子に座った御大Robert Fripp翁の編成。

Triple Drumsはちょっとやり過ぎ感はありますが、Bill RieflinはMellotronを担当することも多く3人がPercussionを含めそれぞれのパートをうまく叩き分けながら、3人揃った時の厚みはかなりの迫力がありました。

そして、中でもGavin Harrisonやはりただ者ではありませんでしたプログレ界にはパワフルで高速なDrummerは結構いますが、テクニックに長けたメリハリのあるDrummerは意外に目立った人がいませんYesから1972年に移籍して長年King Crimsonに在籍し、U.K.にも参加していたBill Brufordがテクニック面では群を抜いていたと思いますが、Gavin HarrisonはBill Brufordに勝るとも劣らないテクニックを持っていて、生で見るのを楽しみにしていました

アンコールのラストの21st Century Schizoid Manで3人のDrummerの中で唯一Drum Soloが入ったのですが、テクニックの応酬はまさに圧巻でした。21st Century Schizoid Manは途中やや中だるみになる感じもあるのですが、Gavin HarrisonのDrum Soloのおかげで緊張感が維持された素晴らしいLastとなっていました。

また、初期の曲を中心にMel Collinsがすごくいい味を出していました。2ndの「In The Wake of Poseidon」3rd「Lizard」4th「Island」及び前期Lastの7th「Red」にもGuest参加していました。40年振りのKing Crimson復帰となりますが、初期の曲はBill RieflinのMellotronに加えてMel CollinsのSax,Fluteがないと間が抜けて成立しないと思われる曲ばかりでした。

Soprano、Alto、Tenor、Bariton、SaxにFluteと持ち替えてImprovisationの応酬で、とても68歳とは思えぬ活躍でした。途中FluteのSolo Partで何と「君が代」を織り込んで演奏してくれたので観衆から大拍手が巻き起こっていました。お隣の国の人が来ていて気がついたら激憤ものでしょうが。

Tony Levinは今回Stickの演奏は2曲程度と少なく、普通のBassが中心でElectric Upright Bassも比較的利用して、1曲だけ弓を使って演奏していました。演奏は所々高度なテクニックを織り込みつつも、安定そのもので、Triple Drumsに負けないようにリズム隊の一角を担っていました。そしてややぶっきらぼうながら低音でコーラスもとっていました。今やKing CrimsonにはTony Levinも欠かせない存在です。

そしてLeaderのRobert Fripp翁。当然最年長でもう69歳です。いつもの通り椅子に座ってステージに対して横を向いて演奏していました。一旦引退していたので、演奏能力が落ちているのではないかと心配されましたが、いつも通り高速フレーズを正確に弾き続けていました。YesのSteve Howeは68歳ですがだいぶ指使いが衰えてきていて、Yesの曲は年々スピードが落ちてきている感じがあるのですが、Robert Frippは一切衰えを感じさせず驚異的でした。



コンサートの流れとしては、はじめにSax、Rbert FrippのFrippertronicsの音から始まって、Jakko JakszykのVocalとGuitarの「Peace - An End」から始まり新曲3曲から2003年の「Level5」まで一気に演奏

【Level 5】外されてしまったAdrian Belewの勇姿


そしていきなりMellotronの音が入り伝説のバラード曲「Epitaph」。まさか1st Albumのこの曲を本物のKing Crimsonで聞くことができるなんて夢のようでした。

【Epitaph】Jakko Jakszykが参加していた21st Century Schizoid Bandの演奏、ここでの活動が今回のKing Crimson本体への参加に繋がったのでしょう


更に1曲新曲を挟んで「One More Red Nightmare」そして、今回来日初披露の「Vroom」「Easy Money」と怒涛の名曲3連発

【One More Red Nightmare】District 97 with John Wetton、John Wettonは以前からSoloコンサートで演奏していました


【Vroom】Double Trio時代の映像、DrumsにBill Brufordがいます


【Easy Money】1973年6月25日 Wollman Memorial Rink Live


新曲2曲を挟んで、かつてRobert Frippは後にBad Companyに加入するVocalのBoz Burrellと仲違いしたために嫌っていて殆ど演奏されることがなかったAlbum「Island」から「Letters」「Sailor's Tale」。40周年記念でRemaster再発した際にAlbumの出来を思い直した様です。この辺りの曲もコンサートで演奏されてこなかった曲です。

そして1stのTitle Tune「In The Court of the Crimson King」Album「Red」のLastを飾る名曲「Starless」これも感動です。

【In The Court of the Crimson King】Steve Hackett and Friendsの演奏、VocalがオリジナルのGreg LakeではなくJohn Wettonですが、Ian McDnaldが入っています


【Starless】1974年3月22日 フランスのテレビ番組での演奏:公式映像


【Red〜Night Watch〜Lament〜Starless】1974年Live、12/10に演奏しなかったRedから


ここで一旦終了し、Tony Levinの写真撮影を合図に観客の写真撮影も許可。メンバーステージ袖へ。



程なくEncore「 Larks' Tongues in Aspic, Part One」最後に初期King Crimsonの代表曲「21st Century Schizoid Man」Lastにふさわしい名演奏でした。

【Larks' Tongues in Aspic, Part One】


【21st Century Schizoid Man】伝説の1979年Hyde ParkにおけるLive公式映像


チケットが¥15,000と高額で座席も酷い席でしたが、音響、演奏は素晴らしく本当に名演奏を生で見ることができて良かったと思います

なお、2016年もKing Crimsonの活動は続く様で、2016年9月に前回行っていない地域を中心にUK、EU TOURを行うことが決定しました。
新曲は繋ぎの短い曲が中心ながら、既に何曲かフルの新曲も演奏されているので、このメンバーでNew Albumも製作して欲しいものです



【Tony Levinが撮影した写真:HPより】
ご覧の通りでジジイばっかり
3F席のぼんやり光が差している左あたりにprogre-fanがおります。


King Crimson The Elements Tour Japan 2015
2015/12/10 Bunkamuraオーチャードホール Setlist


01. Peace - An End「In The Wake of Poseidon」1970年
02. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind) I「新曲」
03. Meltdown「新曲」
04. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind) II「新曲」
05. Level Five「The Power to Believe」2003年
06. Epitaph「In The Court of The Crimson King」1969年
07. Banshee Legs Bell Hassle「新曲」
08. One More Red Nightmare「Red」1974年
09. VROOOM「Thrak」1995年
10. Easy Money「Larks' Tongues in Aspic」1973年
11. Hell Hounds of Krim「新曲」
12. Suitable Grounds for the Blues「新曲」
13. Letters「Island」1971年
14. Sailor's Tale「Island」1971年
15. The Court of the Crimson King「In The Court of The Crimson King」1969年
16. Starless「Red」1974年
Encore
17. Larks' Tongues in Aspic, Part One「Larks' Tongues in Aspic」1973年
18. 21st Century Schizoid Man「In The Court of The Crimson King」1969年


2015/12/07 Bunkamuraオーチャードホール Setlist
01. Larks’ Tongues In Aspic Part I
02. Pictures of a City
03. Epitaph
04. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind)
05. Meltdown
06. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind II)
07. Level Five
08. Peace - An End
09. Hell Hounds of Krim
10. The ConstruKction of Light
11. The Letters
12. Banshee Legs Bell Hassle
13. Easy Money
14. The Talking Drum
15. Larks’ Tongues In Aspic Part II
16. Starless
Encore
17. Devil Dogs of Tessellation Row
18. The Court of the Crimson King
19. 21st Century Schizoid Man

2015/12/08 Bunkamuraオーチャードホール Setlist
01. Peace - An End
02. 21st Century Schizoid Man
03. Epitaph
04. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind I)
05. Meltdown
06. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind II)
07. Level Five
08. Hell Hounds of Krim
09. The ConstruKction of Light
10. One More Red Nightmare
11. Banshee Legs Bell Hassle
12. The Letters
13. Sailor's Tale
14. Easy Money
15. Starless
Encore
16. The Court of the Crimson King
17. The Talking Drum
18. Larks' Tongues in Aspic, Part II

2015/12/09 Bunkamuraオーチャードホール Setlist
01. Peace - An End
02. Pictures of a City
03. Epitaph
04. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind I)
05. Meltdown
06. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind II)
07. Level Five
08. A Scarecity of Miracles
09. Hell Houns of Krim
10. Easy Money
11. Red
12. Interlude
13. Letters
14. Larks' Tongues in Aspic, Part II
15. The Court of the Crimson King
16. 21st Century Schizoid Man
Encore
17. Devil Dogs of Tessellation Row
18. Starless


【King Crimson - The Elements of King Crimson Tour in Japan 2015】

●2015/12/7(月)東京・Bunkamura オーチャードホール
●2015/12/8(火)東京・Bunkamura オーチャードホール
●2015/12/9(水)東京・Bunkamura オーチャードホール
●2015/12/10(木)東京・Bunkamura オーチャードホール

●2015/12/12(土)大阪・フェスティバルホール
●2015/12/13(日)大阪・フェスティバルホール

●2015/12/16(水)東京・Bunkamura オーチャードホール
●2015/12/17(木)東京・Bunkamura オーチャードホール

●2015/12/19日(土) 高松・サンポートホール高松

●2015/12/21(月)名古屋・国際会議場センチュリーホール
Posted at 2015/12/12 19:19:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | LIVE | 音楽/映画/テレビ

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何シテル?   06/25 21:29
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