
定例のJAIAねたですm(_ _)m
1月8日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2015年12月度の輸入新車登録台数を発表しました。
7月以降回復の勢いが鈍り、9月に前年同月比でマイナスに転じ、
10月以降は例のVW、AUDIの不正プログラム問題の影響による販売不振から輸入車市場全体が縮小してしまっています。
12月は海外の企業は決算時期でもあり最大のかき入れ時ですが、
前年同月比▲11.6%と再び2桁減となりました。
11月の同▲5.3%から再びマイナス幅が拡大し、10月の同▲10.0%を上回る減少です。
そのため
年間でも輸入車の新車登録台数は328,622台(前年比
▲2.2%)となり、
2年連続の前年割れ。日本メーカーの逆輸入車を除く
外国メーカー車に関しては
6年振りの前年割れだそうです。
問題の
VWは前年同月比▲39.2%と
10月の同▲48.0%に比べると減少幅は縮小も、期末の販促キャンペーンを掛けられないハンデからか
11月の同▲31.8%よりもマイナス幅が拡大し依然4割近い減少と厳しい状況が続いています。
加えて、自らも不正プログラムを搭載に手を染めていたことが発覚した同グループの
AUDIも12月は同▲29.0%と10月の同▲29.4%並みの減少となり、
11月の同▲23.1%よりも減少幅を拡大しています。
そのため、
VWは10月と同様にBMWに販売台数を抜かれて輸入車第3位に転落。
AUDIも10月以降MINIの後塵を拝して4位から
5位に転落したままとなっています。
両社とも日本には問題のディーゼルは平行輸入車しか入って来ておらず、実質的な影響は殆ど無いのに、倫理的な問題を大きく取り上げるマスコミや一方方向に同調して振れる日本の国民性でしょうか、行動が極端で
世界的に見ても最も急激な販売減少になっている様です。
一方でお隣の国では、日本よりも不正車両の影響が大きいはずですが、
値引き拡大と低金利ローンでVW車が11月に前年同月比+66%とバカ売れだったとの話です。
どちらも極端すぎますね(>_<)
そんな中、
Volvo車の2015年12月の新車登録台数は前年同月比+31.4%の1,766台と大幅な伸びとなりました。ディーゼル搭載車の一斉投入で一大攻勢を掛け10月に同+22.5%となりましたが、VW、AUDI問題でディーゼル車全体のイメージ悪化が影響してやや出鼻をくじかれ11月は同+11.8%に減速。
12月は需要期で登録台数が多い月ですが、
ようやくディーゼル攻勢で大きく販売を伸ばした様です。登録台数の半分以上がディーゼル車になっている模様です。
ただ、11月までの累計登録台数は前年同期比▲1.3%の1万2,020台でしたが、
2015年暦年で何とか前年比プラスに持っていくためにVCJとしてもやや無理に販促を掛けた様子が伺われ、
12月の追い込みで2015年暦年の登録台数は前年比+2.0%の1万3,768台と成りました。2016年1月以降に反動減が出るか出ないかで、実力の程が見えてきます。
なお、同業他社の状況ですが、
MBは6,494台(
前年同月比▲11.1%)と、
10か月連続首位キープし、年間で6万5,162台と後半自滅したVWを1万台以上引き離して16年振りに輸入車トップの座を獲得しましたが、さすがに
月次の新車登録台数は少し息切れ感が出てきています。A-Classのマイナーチェンジ後の攻勢で再び息を吹き返して来ますか。
再び
2位となった
BMWは5,499台(
同▲5.5%)と若干減少。
4位の
MINIは2,528台(
同+5.2%)と、ラインナップ拡充効果から依然堅調。
【マーケット動向】
2015年12月
外国メーカー車 29,171台(前年同月比▲13.7%)
国内メーカー車 2,992台(同+15.1%)
輸入車総計 32,163台(同▲11.6%)
国産登録車 239,084台(同+3.1%)
国内軽自動車 130,376台(同▲12.5%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2016/01/09 17:28:14 | |
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