
定例のJAIAねたですm(_ _)m
2月4日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2016年1月度の輸入新車登録台数を発表しました。
2015年7月以降消費税引き上げによる減少からの回復の勢いが鈍り、9月に前年同月比でマイナスに転じ、
10月以降は例のVW、AUDIの不正プログラム問題の影響による販売不振から輸入車市場全体が縮小してしまっています。
2016年1月は、VW,AUDI問題の影響はかなり緩和されてきましたが、
それでも前年同月比▲2.2%とわずかながらマイナス成長が続いてしまいました。市場全体への影響は少ないものの、Ford撤退表明による登録半減の影響も多少出ています。
問題のVWは前年同月比▲20.4%の2,993台でした。10月の同▲48.0%、11月同▲31.8%、12月同▲39.2%に比べると
減少幅は縮小も、依然厳しい状況が続いており、業界シェアはトップのMBの20%から大きく引き離されて15%で第2位で、12月の3位から2位返り咲きもBMWの13%にかなり迫られています。
VWグループの
AUDIは前年同月比▲16.0%の1,530台でした。10月同▲29.4%、11月同▲23.1%、12月同▲29.0%と2〜3割の減少からだいぶ圧縮し
BMW MINIを抜いてシェア4位に回復。
そんな中、
Volvo車の2016年1月の新車登録台数は前年同月比+34.3%の885台と大幅な伸びが維持されました。
ディーゼル搭載車の一斉投入で一大攻勢を掛け10月に同+22.5%となりましたが、VW、AUDI問題でディーゼル車全体のイメージ悪化が影響してやや出鼻をくじかれ11月は同+11.8%に減速。しかし期末需要期で登録台数が多い12月にキャンペーンを掛けたこともあり同+31.4%と勢いを増しました。
新年度入りして反動が懸念されましたが、1月は元々登録水準が少ない時期で、初売りセールでキャンペーンを継続した部分もあり、3割増のペースを維持しました。ようやくディーゼル攻勢が効いてきたようで。登録台数の半分以上がディーゼル車になっている模様です。
キャンペーン一巡後に現在の勢いを維持できるかが注目されます。
そして
1月27日に、ようやく新型XC90の国内販売が開始されました。登録はしばらく先になると見られ、フルサイズのプレミアムSUVが日本でどの程度の需要があるか不明ですが、今後の動向が注目されます。
更に2月1日には60シリーズのガソリンエンジンラインナップ変更が発表され、
2L直噴ターボのT5に加えて、スーパーチャージャーと直噴ターボのDual過給の2L4気筒のT6AWDと1.5L4気筒直噴ターボのT3が新たに投入され、V40同様T4はラインナップから外れてしまいました。
なおXC60のT5は、S60,V60のDrive-E T5エンジンとは異なり、引き続き2.5L5気筒エンジンが搭載されています。V60CCも同様です。D4と合わせて60シリーズの回復が進むかも注目です。
なお、
同業他社の状況ですが、
MBは4,120台(前年同月比▲9.6%)と、11か月連続首位キープも、10月以降は前年同月比マイナスと、
さすがに少し息切れ感が出ています。
A-Classのマイナーチェンジ後の攻勢、新型E-Class投入で再び息を吹き返して来ますか。
3位に戻った
BMWは2,590台(同+18.5%)と順位は落とすも
登録台数的には順調。
5位に戻ったMINIは1,197台(同+12.5%)と、BMW同様順位は落としたもののラインナップ拡充効果から
新車登録は依然順調。
1月は全体のパイが小さいので今後どうなるかは見えませんが、
今回6位Volvoに続いて第7位となったのが何とPorsheでした。コンパクトSUVのMacan効果でしょうか、535台で前年同月比+69.8%で仏車、イタ車を抜いてしまいました。
なお、年内撤退を公表したFordは前年同期比▲49.8%の148台と失速しています。
【マーケット動向】
2016年1月
外国メーカー車 17,045台(前年同月比▲0.8%)
国内メーカー車 3,328台(同▲8.8%)
輸入車総計 20,373台(同▲2.2%)
国産登録車 237,661台(同+0.2%)
国内軽自動車 145,215台(同▲11.6%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2016/02/06 09:26:20 | |
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