
Volvo Car Groupの2月のグローバル販売の状況が3月2日に発表されています(^^;;
Volvo Car Groupの2016年2月のグローバル販売は、引き続き新型XC90を中心とした米国の回復、本国Swedenの拡大等から
引き続き順調な拡大が続きました。2月、8月は1年の中で最も販売台数が少ない時期ですので、2016年1月同様、
2月も販売台数は3万4,551台と3万台の半ばに留まっていますが、前年同月比では1月の+9.2%よりも伸びが強まり同+15.2%と再び2桁増のペースに乗せています。
長年苦戦を続けていた米国が、XC90販売本格化の効果等から7月に前年同期比+14.7%と増加に転じ、8月同+18.3%、9月同+18.4%と回復が進んできました。そして10月は比較的販売が少ない月ながら+86.9%の大幅増、11月も前年不振の反動もあり同+90.5%、12月は同+89.9%となりました
。2016年1月は前年同月比+11.8%と大幅減速も2桁増確保し、2月は同+31.1%の5,261台と再び大幅な伸びを示しています。
高成長を続け最大の市場に成長したものの3月以降やや反動減が出ていた中国も、10月以降は底打ち回復、11月同+15.8%増、12月同+15.5%、2016年1月は+22.9%と更に回復が強まっていました。
ただ、2月は旧正月の影響か再び前年同月比+1.1%の4,866台と販売台数、伸び率ともに低水準に留まっています。
ただ欧州が好調です。
本国Swedenは6月同+13.0%に続き、7月同+16.6%、8月同+19.2%、9月同+15.4%、10月同+9.0%と好調を継続していましたが、11月同+42.8%、12月同+44.9%と大きく伸びた反動で、
2016年1月は前年同月比で+8.6%と急ブレーキが掛かり心配されました。しかし
2月は再び同+21.0%の5,674台と中国、米国を上回る販売台数の水準となっています。
Sweden以外の欧州地域も11月同+17.1%、12月同+29.5%から2016年1月は同+6.0%に留まっていましたが、
2月は同+21.0%と再成長しています。
なお、
V40については発売後4年目に入りグローバル販売が頭打ちとなっています。
2015年に入って前年同月比でマイナスの月が増え、2016年2月も1月の同▲11.8%よりは減少幅圧縮も
同▲3.3%の6,200台と発売当初以来の低い水準が続いています。
引き続きXC60が9,425台(前年同月比▲9.2%)と最量販車種ですが、
新型XC90の本格テリバリーが大きく貢献。6月4,638台、7月4,533台、8月は2,787台と一服も、9月は4,183台、10月6,430台、11月6,792台、
12月は9,177台にまで拡大してきました。
2016年1月は6,219台、2月6,055台ですが、前年4月以降の本格販売ですので
丸々純増です。
また、V60CCは1,386台、S60CCも117台となリましたが、S60CCは貢献が小さくV60CCはV60とカニバリを起こし、S60Lも伸びが一巡しています。V40、60シリーズの減速で新型XC90の貢献が相殺されてしまっています。
中国の景気減速の影響、欧州の先行きともに楽観はできませんが、
米国、中国向けにデカくて偉そうに見える様に作った新型XC90の本格デリバリーで、思惑通りに米国が復活を続けています。また、
中国も輸入車不振の中では堅調にしているものと見られます。
本国Swedenを始め、欧州の好調も大きく貢献しています。
特に
米国には新工場を建設していることから、この勢いをどこまで継続し、V40、60シリーズの需要一巡を補い、続くS90以降のNEW MODELに繋げていけるのかが注目されます。
Gneva Motor Showを前に発表されたV40のマイナーチェンジモデル投入で
MY2017投入の6月以降になると思われますが、V40の底入れ再拡大が可能となるかも注目されます。
なおジーリーの販売動向ですが、2016年1月は前年同月比+2.1%の60,093台の微増と回復から頭打ちになってきていますが、2月の状況は今月はまだ発表されていません。2016年の販売目標を前年比+18%の60万台と過去最高を5万台以上上回る計画を打ち出していますが、中国の景気減速の中でかなり意欲的な計画と見られます。

Posted at 2016/03/06 20:12:54 | |
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