
定例のJAIAねたですm(_ _)m
3月4日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2016年2月度の輸入新車登録台数を発表しました。
2015年7月以降消費税引き上げによる減少からの回復の勢いが鈍り、9月に前年同月比でマイナスに転じ、
10月以降は例のVW、AUDIの不正プログラム問題の影響による販売不振から輸入車市場全体が縮小してしまっています。
2016年2月は、VW,AUDI問題の影響はかなり薄れてきましたが、
前年同月比▲0.7%とわずかながらマイナス成長が続いてしまいました。問題のVW、AUDIは未だ厳しいマイナスが続いており、元々の水準が少なくなってしまっていましたが、Ford撤退表明による影響も出ています。
VWは前年同月比▲24.3%の4,085台でした。10月の同▲48.0%、11月同▲31.8%、
12月同▲39.2%に比べると減少幅は縮小も、1月の同▲20.4%に比べると再び減少幅が拡大しており
根強い不信感が伺われます。
VWグループの
AUDIも前年同月比▲21.0%の2,028台でした。10月同▲29.4%、11月同▲23.1%、12月同▲29.0%に比べると減少幅圧縮も
、1月の同▲16.0%に比べると減少幅が拡大しています。
そんな中、
Volvo車の2016年2月の新車登録台数は前年同月比+16.2%の1,181台と2桁増を維持しました。
ディーゼル搭載車の一斉投入で一大攻勢を掛け10月に同+22.5%となりましたが、VW、AUDI問題でディーゼル車全体のイメージ悪化が影響してやや出鼻をくじかれ11月は同+11.8%に減速。
しかし期末需要期で登録台数が多い
12月にキャンペーンを掛けたこともあり同+31.4%と勢いを増し、
1月も初売りキャンペーンを行い同+34.3%と3割増ペースを維持しました。
2月は1月に比べると全体の販売台数が拡大して来るため、
さすがにペースダウンするも依然2桁増を維持しており、
なんとかディーゼル攻勢を維持できている様です。
3月は年度末で自動車販売全体のパイも大きな月ですので、ここでどの程度ペースを維持できるかが今後の試金石になってくると見られます。
1月27日に、ようやく新型XC90の国内販売が開始され、3月に入り本格的に販売が始まっていますが、
フルサイズのプレミアムSUVが日本でどの程度の需要があるのか注目されます。
なお、
同業他社の状況ですが、
MBは5,006台(
前年同月比▲4.8%)と、12か月連続首位キープも、
10月以降は前年同月比マイナスで、さすがに少し息切れしています。
ただ、A-Classのマイナーチェンジ後の攻勢、新型E-Class投入で徐々にマイナス幅は縮小して来ています。
3位の
BMWは3,747台で、2Seriesの健闘等から
同+18.8%と順調。
5位の
MINIは1,733台で、
同+4.4%とラインナップ拡充効果から依然順調。
1月は全体のパイが小さいこともあり、
Volvoに続いてPorsheがCompact SUVのMacan効果か第7位となって驚かされましたが、2月は全体のパイが拡大する中でJEEPが前年同期比では▲4.4%の652台ながらFIAT、Peugeotを僅かながら上回り第7位となりました。こちらもCompact SUV Renegade効果でしょうか。
なお、年内撤退を公表したFordは1月の前年同期比▲49.8%の半減に比べればかなりマシですが、同▲19.1%の280台に留まっています。
【マーケット動向】
2016年2月
外国メーカー車 17,045台(前年同月比▲2.2%)
国内メーカー車 3,328台(同+7.3%)
輸入車総計 27,314台(同▲0.7%)
国産登録車 275,165台(同▲4.6%)
国内軽自動車 176,165台(同▲9.1%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2016/03/06 17:46:27 | |
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