
定例のJAIAねたですm(_ _)m
4月6日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2016年3月度の輸入新車登録台数を発表しています。
2015年7月以降消費税引き上げによる減少からの
回復の勢いが鈍り、9月に前年同月比でマイナスに転じ、10月以降は例のVW、AUDIの不正プログラム問題の影響による販売不振から輸入車市場全体に縮小が続いています。
3月は1年で一番ボリュームの大きな月ですが、
景気停滞に加えてVW、AUDI問題の影響が色濃く残り、
前年同月比▲3.0%とマイナス成長が続いてしまいました。Ford撤退表明による影響も出ています。
VWは前年同月比▲26.6%の6,513台となり、
再び輸入車シェアでBMWに3台抜かれて3位に転落してしまいました。2015年10月の同▲48.0%、11月同▲31.8%、12月同▲39.2%に比べると減少幅は縮小も、
2016年に入っても20%を上回る減少が続いており、根強い不信感が伺われます。
VWグループの
AUDIも前年同月比▲20.5%の3,183台でした。2015年10月同▲29.4%、11月同▲23.1%、12月同▲29.0%に比べると減少幅圧縮も
、依然20%前後のマイナスが続いており、5位のBMW MINIに103台差に迫られています。これまでプレミアムな価格設定で強気な販売政策を続けてきましたが、Audi Japanの社長も交代し従来通りの販売政策を維持できるかどうか、新型A4の販売動向に掛かってくるものと見られます。
そんな中、
Volvo車の2016年3月の新車登録台数は前年同月比▲5.0%の1,697台と前年割れとなってしまいました。
ディーゼル搭載車の一斉投入で一大攻勢を掛け2015年10月に同+22.5%となりましたが、VW、AUDI問題でディーゼル車全体のイメージ悪化が影響してやや出鼻をくじかれ11月は同+11.8%に減速。
しかし期末需要期で登録台数が多い
12月にキャンペーンを掛けたこともあり同+31.4%と勢いを増し、
2016年1月も初売りキャンペーンを行い同+34.3%と3割増ペースを維持しました。
しかし、2月には同+16.2%と
ペースダウンし、最大のボリューム月の3月に前年同月比マイナスと息切れしてしまいました。やはり年末年始にかなり無理をしてキャンペーンを張っていたのか、
早くもディーゼル攻勢が一服してしまった格好です。
日本でも1月27日からXC90の販売が始まりましたが、フルサイズのプレミアムSUVは国内でさほど台数のはける車ではありません。ディーゼル車を比較的割安な価格に設定した反面、本来廉価版のT3をやや割高に設定していることから、ガソリン車の販売が予想以上に失速してしまっているのではないかと心配されます。
その他の、
同業他社の状況ですが、
MBは8,540台(
前年同月比▲5.2%)と、13か月連続首位キープも、
10月以降は前年同月比マイナスで、やや売り疲れ感が出ています。ただ、A-Classのマイナーチェンジ、新型E-Class投入で
底堅い販売を続けています。
2位に浮上した
BMWは6,516台で、2Seriesの健闘等から
同▲1.0%とほぼ横ばい。
5位の
MINIは3,080台で、
同+12.9%とラインナップ拡充効果から依然好調でAudiに迫っています。
3月はVOLVOに次いで
7位のPeugeotが1,071台で同+25.9%、8位のJEEPが同+1,036台で+23.2%、9位のFIATが882台の同+35.3%とこれら中堅メーカーが好調でした。また、Smartが516台の前年同期比33倍とかなり普通の車になったと評判の新型が好調に売れています。
なお、年内撤退を公表したFordは1月同▲49.8%、2月同▲19.1%から3月は再び同▲44.4%の348台に留まっています。
【マーケット動向】
2016年3月
外国メーカー車 37,069台(前年同月比▲7.0%)
国内メーカー車 6,789台(同+26.0%)
輸入車総計 43,858台(同▲3.0%)
国産登録車 404,813台(同▲3.2%)
国内軽自動車 231,088台(同▲18.7%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2016/04/10 15:15:33 | |
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