
Volvo Car Groupの8月のグローバル販売の状況が現地時間9月1日に発表になりました(^^;;
Volvo Car Groupの2016年8月のグローバル販売台数は、前年同期比+8.7%の3万2,826台でした。6月以降徐々に伸び率は減速も
新型XC90を中心とする米国の好調を牽引役に、中国の販売も持ち直し。本国、西欧は若干在庫調整が入っているようですが、米国、中国がカバーして、
好調な販売を継続しました。
長年苦戦を続けていた米国は、XC90の販売本格化の効果等から2015年7月に増加に転じて以来2桁での回復が進み、10月から12月にかけては9割前後の
大幅な回復。
2016年に入ると伸び率はやや減速し、波はあるものの引き続き大幅増を維持しており、
8月も同+31.3%の7,707台と大幅な伸びを維持しています。そして、
6,7月に続いて単一国として本国、中国を抜いて
最大市場の地位を維持しています。
高成長を続け最大の市場に成長していた中国は、2016年4月に前年同月比▲6.7%と減少するなど再び調整気味でしたが、底打ち感は出てきており
8月は同+37.0%の7,637台と米国に迫る水準に回復しています。
本国Swedenは、2015年6月以降、同年10月と2016年1月、5月を除いて2桁増が続き、2015年11月、12月には4割以上の増加となりました。
2016年に入っても好調を維持していましたが、
8月はXC90デリバリー一巡やMY2017導入の端境期だったのか、7月の同▲11.2%に続いて▲13.8%の3,254台と、2か月連続の2桁減となってしまいました。
また、
Sweden以外の欧州地域も、5月以降減速気味でしたが、
8月は同▲14.4%の7,780台の2桁減となってしまいました。本国、本国以外の欧州ともに
V40のマイナーチェンジ前の在庫調整が影響していたのではないかと見られます。
なお、V40については発売後4年目に入りグローバル販売が頭打ちとなり、2016年に入ってからは前年同月比でマイナスが続いていました。
マイナーチェンジ前の在庫消化の影響か、2016年7月は久々の同+10.4%の2桁増となりましたが、8月はマイナーチェンジモデル納入前の端境期か、逆に同▲22.7%の4,944台にとどまってしまいました。比較的大掛かりなフェィスリフトを施しているので、今後の動向が注目されます。
XC60は引き続き最量販車種で、9,946台(前年同月比+3.7%)とモデル末期ながらも堅調な推移。Classic Model投入で今後どの程度販売を維持できるか注目です。
引き続き新型XC90の本格テリバリーが大きく貢献している状況ですが、
本格デリバティーから間もなく1年となるため増分が縮小し始めています。2015年12月が最量販月であるため目先ピークの9,177台を販売しましたが、
その後も月によって波はあるものの7,000台から8,500台のペースを維持しています。8月は欧州を中心に販売台数が少ない月ですが、同+58.3%の6,681台を確保しました。
V60CCは1,172台、S60CCは157台。
S60CCは貢献が小さく、V60CCはV60とカニバリ。ただ、
発売3年目に入り頭打ちになってきて来ていたS60Lが6月以降販売回復し、8月も2,890台と同+1,100台以上の上積みで、S60の減販をカバーしています。
今後新型XC90が2年目に入り前年比の増分が縮小してくると、徐々に成長が鈍化してくる可能性があります。
S90、V90にうまく繋げて、次期60シリーズと新型XC40をどのようなタイミングでどのようなモデルとして投入してくるのかが鍵になってきます。
なお、8月はS90販売4か月目で552台、S90は販売開始2か月目で246台でした。S90はXC90ほど台数は出ないでしょうが、やや立ち上がりが鈍い感じがあります。V90の方はまだ2か月目で立ち上がりの水準も予測できない段階ですが、S90よりは需要は多いと思われます。
なおジーリーの販売動向ですが、2015年12月以降回復が一巡し頭打ち状態になっていましたが、2016年4月以降持ち直しの動きを見せていますが、8月の販売台数はまだ発表されていません。




Posted at 2016/09/03 15:36:38 | |
トラックバック(0) |
VOLVO | クルマ