VOLVOのオートブレーキ・システム搭載車は、非搭載車に比べ、事故件数が69.0%少ないことが判明したとのことです。
しばらく前に千葉のVOLVOディーラーの東邦オートがブログで一部データを公開していましたが、
10月11日にVOLVO CAR JAPAN(VCJ)から正式にニュースリリースが発表されました。
VCJは、
ITARDA(公益社団法人 交通事故総合分析センター)が保有する情報を基に、2009年から2015年に日本国内で新規登録されたボルボ車で、オートブレーキ・システム搭載車と非搭載車の事故発生件数を比較調査。その結果、
オートブレーキ・システム搭載車は、非搭載車に比べ、事故件数が69.0%少ないことが判明したとのこと。
今回の調査は、
2009年から2015年に日本国内で新規登録されたオートブレーキ・システムを搭載するボルボ車60,585台と、
同システム非搭載のボルボ車18,823台を対象とし、
ITARDAが保有するデータを基に、VCJが独自に算出したもの。
その結果、
オートブレーキ・システム搭載車は非搭載車に比べ、対人事故件数は58.6%少なく、
追突事故件数は76.5%少なく、
全ての事故発生件数において69.0%少なくなっているとのことです。
VOLVOは、2009年に国内で初めて完全停止するオートブレーキをXC60に標準装備して以来、歩行者検知機能、サイクリスト検知機能の導入、また2016年1月には右折時対向車検知機能の導入と、段階的に機能を向上。
また、2014年にはオートブレーキを含む10種類以上の先進安全機能、「インテリセーフ」の全車種・全グレードへの標準装備化を実現。
「2020年までに、新しいボルボ車に乗車中の事故における死者・重傷者をゼロにする」という安全目標「Vision2020」を掲げ、安全技術の開発に取り組んでおり、日本においても着実な歩みを進めているとのこと。
1月26日に
SUBARUでも同様のデータが出ていましたが、
追突事故の減少はSUBARUが▲81%とVOLVOを5.5ポイント上回っているものの、
対人事故はVOLVOが▲69.6%と9.4ポイント優れた結果を示しており、
事故発生総件数でも▲69%で8ポイント優れていました。
どちらも優れた結果ですが、更に改善に努めて欲しいものです。
MBのシステムもかなり頑張ってきており、VWもそこそこの水準の予防安全装備と見られますが、
その他のメーカーに対しては、何をか言わんやですね。
■事故件数比較表

※1万台あたり事故件数は小数点以下を四捨五入
参考:SUBARUの発表データ
■参考: ボルボの日本におけるオートブレーキ・システム導入の歩み
2009年 完全停止するオートブレーキ・システム 「シティ・セーフティ(※赤外線レーザー方式)」をXC60に導入。(前方走行車両を検知、作動速度域4-30km/hまで)
2011年 「歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ(※ミリ波レーダー、デジタルカメラ方式)」をS60/V60に導入。歩行者検知を可能に。以降、XC60/V70/XC70/S80に順次採用。
V70/XC70/S80に「シティ・セーフティ」を標準装備化
2013年 サイクリスト検知機能追加
「シティ・セーフティ」の作動速度域を50km/hに拡大
「歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ」を V40シリーズに標準装備化
2014年 「歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ(※ミリ波レーダー、 デジタルカメラ、赤外線レーザー方式)」を全モデル・全グレードに標準装備化完了 (10種類以上の先進安全・運転支援機能「インテリセーフ」アイテムとして)
■ITARDA(Institute for Traffic Accident Research and Data Analysis)について
1992年設立の道路交通法108条13第1項「交通事故調査分析センター」指定公益財団法人。交通事故と人間、道路交通環境及び車両に関する総合的な調査研究を通じて、交通事故の防止と交通事故による被害の軽減を図ることにより、安全、円滑かつ秩序ある交通社会の実現に寄与することを目的に活動。
Posted at 2016/10/12 01:54:49 | |
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