
定例のJAIAねたですm(_ _)m
11月7日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2016年10月度の輸入車新規登録台数を発表しました。
2015年9月に輸入車市場は前年同月比でマイナスに転じ、10月以降は例のVW、AUDIのディーゼル車不正プログラム問題の影響による販売不振から輸入車市場は縮小が続いていました。
しかし、
2016年4月に輸入車市場が8ヶ月振りに前年同月比プラスに転換して以降は比較的順調な回復が続いています。
10月はあまりパイの大きな月ではありませんが、同11.4%増と順調な回復が続きました。
前年不振の反動もありますが、
輸入車大手の大半が2桁増と好調でした。
前年10月にVW、AUDIのディーゼル車不正プログラム問題の発覚で、VWが前年同月比で▲48.0%、AUDIが同▲29.4%と激減した反動もあり、今年の10月は、それぞれ同+24.8%、同+36.9%と回復しています。
前年も好調であった
BMWは今年は同+5.4%に留まっていますが、それ以外の輸入車大手は軒並み2桁増と好調でした。
しかしながら、VOLVOは昨年ディーゼル攻勢で大きく伸ばした反動から、今年は2桁減となり一人負けの状態になってしまいました。ほぼ一昨年の水準に戻ってしまった格好です。
大手各社の状況ですが、
輸入車シェアトップのMBは盤石です。2015年10月以降やや売り疲れで前年同月比マイナスの状態が続いていましたが、2016年4月以降は再び成長ペースを取り戻しています。
10月は同+10.6%の4,543台と2桁増を確保しました。
2位のBMWは、2016年4月以降同+10%前後の増加を続けています。
10月は前年も同+10.0%と好調であったため1桁の増加に留まってはいますが、同+5.4%の3,361台と引き続き好調でした。
3位のVWは5月に前年同月比+9.7%と9ヶ月振りにプラスに転じたのも束の間、6月に同▲5.6%と再びマイナスに転じ、7月以降は2桁減が続いていました。ただ、
10月は前年が同▲48.0%と半減した反動で、同+24.8%の2,999台と回復しましたが、一昨年に比べると3/4の水準でまだまだ厳しい状況が続いており、2位のBMWから大きく水をあけられてしまっています。
4位のAUDIも、2016年4月に同+8.7%とプラス転換も、5月は大手で唯一2桁減、6月は同+8.4%と一進一退から、7月、8月、9月と前年同月比マイナスが続いていました。ただ、
10月は前年に同▲29.4%と大きく減少していた反動もあり、同+36.9%の1,921台となり、ほぼ一昨年の水準に戻しています。
5位MINIは、4月に頭打ちの感が出ていましたが、5月以降は再び好調に販売を伸ばしており、7月以降は2桁増を続けています。
10月も同+13.4%の1,673台となりました。
そんな中で、
Volvo車の新規登録台数は、2016年4月、5月は2桁増で大きく伸ばしたものの、その後は徐々にスローダウン。8月一旦2桁増となりましたが、9月は同▲0.1%の横ばいとなり、
10月は前年にディーゼル攻勢等で同+22.5%と大きく伸ばしていたこともありますが、今年の10月は反動で同▲15.3%の845台に留まってしまいました。
XC90は日本ではあまり台数をさばける車ではありませんので、MY2017の60シリーズ、V40の登録本格化で今後も増勢を維持できるのか、特にマイナーチェンジしたV40の動向が注目されます。輸入ディーゼル車の競合も強まって来ていますので、何とか頑張って欲しいものです。
なお、年内投入が予定されていたS90は、V90と合わせて2017年3月発売予定に延期されてしまったようです。
7位以下の動向ですが、
こちらも軒並み好調でした。
JEEPが681台で
同+26.3%、8位Peugeotは475台で
同+48.0%。9位Porsheは475台で
同+7.0%、10位FIATは362台で同
▲28.3%でした
。
【マーケット動向】
2016年10月
外国メーカー車 19,447台(前年同月比+10.9%)
国内メーカー車 4,023台(同+13.9%)
輸入車総計 23,470台(同+11.4%)
国産登録車 242,869台(同+0.8%)
国内軽自動車 135,872台(同▲2.4%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2016/11/09 06:20:35 | |
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