
定例のJAIAねたですm(_ _)m
12月6日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2016年11月度の輸入車新規登録台数を発表しました。
2015年9月に輸入車市場は前年同月比でマイナスに転じ、10月以降は例のVW、AUDIのディーゼル車不正プログラム問題の影響による販売不振から輸入車市場は縮小が続いていました。
しかし、
2016年4月に輸入車市場が8ヶ月振りに前年同月比プラスに転換して以降は比較的順調な回復が続いています。
11月も同8.5%増と順調な回復が続きました。
VWは10月は前年ディーゼル車不正プログラム問題の発覚で半減した反動からプラスに転じたのも束の間、
11月は再びマイナスに転じてしまいまいましたが、
それ以外のメーカーは軒並み好調を維持しました。
10月に前年のディーゼル攻勢の反動から
息切れが見えたVOLVOも11月は持ち直しました。
大手各社の状況ですが、
輸入車シェアトップのMBは相変わらず盤石です。2015年10月以降やや売り疲れで前年同月比マイナスの状態が続いていましたが、2016年4月以降は再び成長ペースを取り戻し、
11月は同+5.7%の5,171台でした。
2位のBMWは、2016年4月以降同+10%前後の増加を続けており、
11月も同+25.3%の4,387台と引き続き好調でした。
3位のVWは5月に前年同月比+9.7%と9ヶ月振りにプラスに転じたのも束の間、6月に同▲5.6%と再びマイナスに転じ、7月以降は2桁減。10月は前年が同▲48.0%と半減した反動で、同+24.8%と回復したのも束の間、
11月は再び同▲9.4%の3,295台に留まりました。一昨年の6割水準で、2位のBMWから1,000台以上も水を開けられてしまっています。
11月はMINIがAUDIを抜いて4位に浮上しています。4月に頭打ちの感が出ていましたが、5月以降は再び好調に販売を伸ばしており、7月以降は2桁増を続けています。11月も
同+19.6%の2,346台と好調でした。
5位に転落したAUDIですが、2016年4月に同+8.7%とプラス転換も、5月は大手で唯一2桁減、6月は同+8.4%と一進一退から、7月、8月、9月と前年同月比マイナスが続いていました。ただ、10月は前年に同▲29.4%と大きく減少していた反動もあり、同+36.9%とほぼ一昨年の水準を取り戻し、
11月も同+18.6%の2,279台でまずまずの状況でした。一昨年の9割強の水準にまで戻しています。
そして
第6位のVolvo車の新規登録台数ですが、2016年4月、5月は2桁増で大きく伸ばしたものの、その後は徐々にスローダウン。8月一旦2桁増となりましたが、9月は同▲0.1%の横ばいとなり、10月は前年にディーゼル攻勢等で同+22.5%と大きく伸ばしていたこともあり同▲15.3%とマイナスに転じ心配されましたが、
11月は同+37.5%の1,525台と大きく持ち直しています。
XC90は予想よりは売れているとのことですが、日本であまり台数をさばける車ではありませんので、MY2017の60シリーズ、V40の登録本格化で今後も増勢を維持できるのか、特にマイナーチェンジしたV40の動向が注目されます。特に12月が輸入車各社の決算時期のかき入れ時でキャンペーンを掛けるところも多く、輸入ディーゼル車の競合も強まって来ていますので、何とか頑張って欲しいものです。
なお、年内投入が予定されていたS90は、V90と合わせて2017年3月発売予定に延期されてしまったようです。
7位以下の動向ですが、
こちらも軒並み好調でした。
JEEPが760台で
同+73.5%、8位Peugeotは530台で
同+3.5%。9位Porsheは560台で
同+7.6%、10位FIATは447台で同
▲16.0%でした
。
【マーケット動向】
2016年11月
外国メーカー車 23,865台(前年同月比+10.7%)
国内メーカー車 3,420台(同▲5.0%)
輸入車総計 27,285台(同+8.5%)
国産登録車 273,042台(同+13.9%)
国内軽自動車 144,560台(同▲3.0%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2016/12/10 09:40:15 | |
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