
定例のJAIAねたですm(_ _)m
1月11日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2016年12月度の輸入車新規登録台数を発表しました。
2015年9月に輸入車市場は前年同月比でマイナスに転じ、10月以降は日本では直接関係がなかったにもかかわらず、VW、AUDIのディーゼル車不正プログラム問題の影響による販売不振から輸入車市場は縮小が続いていました。
しかし、
2016年4月に輸入車市場が8ヶ月振りに前年同月比プラスに転換して以降は、比較的順調な回復が続いています。
12月も同4.1%増と8ヶ月連続で回復が続きました。
大手各社の状況ですが、
輸入車シェアトップのMBは相変わらず盤石です。2015年10月以降やや売り疲れで前年同月比マイナスの状態が続いていましたが、2016年4月以降は再び成長ペースを取り戻しており、
12月はパイが大きな月ですが同+11.9%の7,270台と2桁増を確保しました。
2016年年間でも6万7,386台(前年比+3.4%)で
首位をキープしています。
2位のBMWは、2016年4月以降同+10%前後の増加を続け好調を維持しています。
12月はパイが大きいため同▲5.6%の5,190台とマイナスにはなりましたが、
引き続き高水準の登録を確保しています。
年間でも5万571台(前年比+9.4%)で
3位から2位に浮上しました。
6月以降3位が定着してしまったVWは5月に前年同月比+9.7%と9ヶ月振りにプラスに転じたのも束の間、6月に同▲5.6%と再びマイナスに転じ、7月以降は再び2桁減。10月は前年に同▲48.0%と半減した反動で同+24.8%と回復したものの、11月は再び同▲9.4%とマイナスに転じ、
12月も同▲7.8%の4,180台とマイナスとなってしまいました。
年間でも4万7,234台(前年比▲13.8%)で
と2桁減となり、BMWに抜かれて3位に転落してしまいました。
4位はAUDIが復帰。2016年4月に同+8.7%とプラス転換も、5月は大手で唯一2桁減、6月は同+8.4%と一進一退から、7月、8月、9月と前年同月比マイナスが続いていました。ただ、10月は前年に同▲29.4%と大きく減少していた反動もあり、同+36.9%とほぼ一昨年の水準を取り戻し、
11月同+18.6%、12月同+12.2%の2,773台で2桁の回復が進みました。
ただ、12月は一昨年に比べるとまだ8割水準までの回復です。
年間では2万8,502台(前年比▲3.1%)で
4位をキープしました。
5位はMINIが4位から逆戻り。4月に頭打ちの感が出ていましたが、5月以降は再び好調に販売を伸ばしており、7月以降は2桁増を続けています。12月はパイが大きいため1桁増に留まりましたが
同+8.3%の2,739台と好調を継続しています。
年間では2万4,548台(前年比+16.4%)で
5位キープ。
そして
第6位のVolvoの新規登録台数ですが、2016年4月、5月は2桁増で大きく伸ばしたものの、その後は徐々にスローダウン。8月一旦2桁増となりましたが、9月は同▲0.1%の横ばいとなり、10月は前年にディーゼル攻勢等で同+22.5%と大きく伸ばしていたこともあり同▲15.3%、11月は同+37.5%と大きく回復、
12月は同▲2.7%の1,719台と小幅ながら再びマイナスとなってしまいまいした。
年間では前半の好調から1万4,914台(前年比+7.4%)で
6位キープ。
XC90は予想よりは売れている様ですが3月頃の発売を予定しているS90、V90を含めて日本であまり台数をさばける車では無く、SUVは新規参入が相次ぎ競合が強まっています。ディーゼル攻勢も一巡して来ており、MY2017の60シリーズ、V40で今後も増勢を維持できるのか、特にマイナーチェンジしたV40の動向が注目されます。
7位以下の動向ですが、
12月は強弱が割れています。
JEEPが853台で
同+35.4%と好調、8位Peugeotは699台で
同+8.5%と堅調。9位はFIATが684台で同
▲3.8%と小幅減少も1ランク浮上。10位はPorsheで600台で
同▲28.5%とやや調整。
【マーケット動向】
2016年12月
外国メーカー車 30,106台(前年同月比+3.2%)
国内メーカー車 3,386台(同+13.2%)
輸入車総計 33,492台(同+4.1%)
国産登録車 264,938台(同+10.8%)
国内軽自動車 132,598台(同+1.7%)
【輸入車シェアの推移】

(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2017/01/13 06:35:31 | |
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