音楽ねたで、マイナーなNEOプログレ関連ですm(_ _)m
NEOプログレのベテラングループが9月,10月に相次いで来日公演 を行う予定です(^o^)
Progressive Rockは1960年代末から1970年代半ばが全盛期 で、
その後 パンクやニューウェーブの台頭で衰退して行き、
初期のバンドは解散、休止、Pop Rockへの方向転換を余儀なく されました。
しかし、
1980年代に入るとパンクやニューウェーブの流れが一服 し、
初期のProgressive Rockの形式美の一部を継承し、PopsやHard Rockの要素を取り込んだ新たなグループが登場 しました。
その代表がMarillion、IQ、Pendragon、Pallas等 で、
これらのグループはNEOプログレ、あるいはPomp Rockと呼ばれました 。
Pompとは華麗な、荘厳なと言う意味 がありますが、
大げさな、仰々しいと言う意味もあり、どちらかというと蔑称として使われていた 面があります。
そして、
1980年代末にはイギリスのIt Bites、アメリカのDream Theater等も誕生 しました。
この頃
初期のプログレグループも、YES、KIng Crimson、ELPが合体したスーパーグループとはやされて誕生したASIA が、
プログレの魂を売った産業ロックと揶揄されながらもアメリカで大成功 し、
YESも Vovcalから
Producerに回ったTrevor Hornの手腕と、マルチプレイヤーでGuitalist,VocalistのTrevor Rabinの新たな才能で「Owner of a Lonely Heart」を大ヒット させ、
GenesisがPhil CollinsのPopsでの才能を活かして「Invisible Touch」等Hitを連発 しました。
90年代に入ると初期のプログレ勢もNEOプログレ勢も雌伏の時代 を迎えますが、
その後も脈々と活動 は続き、SwedenではThe Flower Kings、Anekdoten、Angragald等を中心にかなり活発な活動が続いていました。
2000年代に入るとCDのDeluxe Edition等の再発 、
配信台頭、コンサートへの収入へのシフトの流れの中で新人発掘が疎かに なり、
既に一定の知名度があるベテランへの依存度が高まり、プログレ勢も再度注目 を集めました。
ベテラングループの再興、再結成 、配信中心として
新たな実力派グループの誕生もありProgressive Rockが一つのジャンルとして復活、定着 した感があります。
ただ、
残念ながらYES、King Crimson、Pink Floyd、ELPと初期のプログレを担った人材が60代後半から70代に入り、徐々に鬼籍に入りつつあり 、
バンドのTribute化、世代交代の波 が押し寄せてき来ています。
この様な流れの中で、
NEOプログレグループへの依存、期待の高まり があり、
奇しくも2017年9月から10月に掛けてNEOプログレを担ったベテラングループの来日が相次ぐことに なりました。
海外に比べて
日本ではNEOプログレ勢はCDの国内盤の発売が少なく人気も劣ることからプロモーターがなかなかつかない のですが、
近年のNew Albumが好評で国内盤も発売される機会が増え、来日機運が高まって いました。
初めに発表されたのはNEOプログレで最も高く評価されたMarillion でした。
10月20日(金)、21日(土)に川崎Club Citta’で23年振りの来日公演 が行われます。21日(土)はSold Outになった様で立ち見席が追加されていました。
Marillionは1982年デビューで元々Genesisフォロワー でしたが、
NEOプログレで最も成功したグループ と言われています。
1988年にVocalで中心人物であったFishが脱退するも、Steve Hogarthに交代して独自性を強め活動を継続 しています。
90年代後半にメジャーレーベルの契約を解除 されるも配信、コンサート中心に活動を継続し
2000年代に入り再びメジャーレーベルとの契約を結び、近年復活の動き が更に強まっていました。
2016年リリースのF.E.A.R.はSteve Hogarth交代後の最高傑作との呼び声 も高く、
久々に国内盤もリリースされ、来日への期待も高まっていました 。
【Marillion - Beautiful】
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【Marillion - No One Can】
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【Marillion - Living In F E A R】
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次いで発表されたのはPendragon で、
9月27日(水)に渋谷TSUTAYA O-WESTで初来日公演 が行われます。
Pendragonは
1984年デビューで、Marillion同様NEOプログレ勢に多かったGenesisフォロワーの一員 で、Marillionのマネジメントに見出されて同じレーベルからデビューしています。
1991年に独自のレーベルを立ち上げ、レコード会社の意向に左右されずに地道な活動を継続 していました。
5thアルバム『The Masquerade Overture』のリリース20周年を記念して、完全再現したライブアルバム『Masquerade 20』をリリース し、
同ツアーの一貫でデビュー33年目にして初めての来日公演 となります。
【Pendragon - Faces Of Light (Masquerade 20 DVD)】
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更に
米国のNEOプログレグループで、プログレHardのDream Theaterも9月9日(土)から13日(水)まで、来日公演 を行うことが発表されました。
Dream Theaterは
1989年デビューで、プログレMetal、プログレHardに分類 されており、
日本でもHard Rock、Heavy Metalファンから一定の支持を経てコンスタントに来日公演 を行っています。
ただ、American Rock寄りで、イギリスのプログレで一般的なSymphonic Rockとはかなり趣が異なるので、個人的にはあまり聴き込めておらず、ファン層もあまり重ならない感じがします。
2016年1月に発売された2枚組の大作「The Astonishing」の評判が良かったものの、今回のツアーはAlbum「IMAGES AND WORDS」発売25周年記念で、完全再現+αによる2部構成3時間のコンサート とのことです。
11日(月)は日本武道館での開催 となります。
【Dream Theater – Our New World [OFFICIAL VIDEO]】
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【Dream Theater - The Gift Of Music [OFFICIAL VIDEO]】
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これを契機に、更にIQ、Pallas、ARENA、Transatlantic等の来日していないベテランNEOプログレグループ はもとより、
比較的最近の海外では人気の高いNEOプログレグループのFrost*、Magenta、Lifesigns、Big Big Train、Steven Wilson Band等の来日にも繋げて欲しい ものです。
Posted at 2017/07/09 17:18:31 | |
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