
定例のJAIAねたです、バタバタしていてなかなか纏める余裕が無く遅くなりましたm(_ _)m
11月7日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2017年10月度の輸入車新規登録台数を発表しています。
2016年4月に輸入車市場が8ヶ月振りに前年同月比プラスに転換して以降は、比較的順調な回復が続いていましたが、徐々に頭打ち感が強まり、2017年2月は11ヶ月振りで前年同月比マイナス。
1年の中でも最もボリュームの大きい3月は、年度末のインセンティブ拡大に加えて、税制改訂によるエコカー減税縮小による駆け込み需要が加わったと見られ、前年同期比+6.2%と回復しましたが、
2017年4月以降は国産登録車が比較的順調に回復を続けているのに反して、これまで好調であった輸入車の頭打ち低迷が目立っていました。
4月は1年で最もボリュームが小さい月ながら
同+1.3%にスローダウン、5月は同▲1.4%と3ヶ月振りにマイナス、
6月は同+0.9%の小幅な増加、
7月はパイは小さいながら
同▲7.2%と再び大きめのマイナスと
一進一退の動きが続いています。
ただ、8月は同+2.7%、9月も同+2.1%と持ち直しの兆しも出てきています。
そして、
10月は不需要期でパイが小さな月ですが、
同+1.1%の微増でした。
国内メーカーの逆輸入車が一服し、同▲29.5%と減少した影響が大きく、
海外メーカーの輸入車は同+7.5%となり、
同+1.4%と横ばい圏だった9月からは復調しています。
大手各社の状況
輸入車シェアトップのMBは横ばい
2016年4月以降は再び成長ペースを取り戻していましたが、
2017年に入って再び頭打ちになっています。
1月同+1.0%、2月同+0.6%、3月同+0.5%、4月同+1.1%、5月同+1.8%、6月同+3.5%、7月同+0.7%、8月同+0.4%、9月同+2.0%。
10月も4,559台の同+0.4%の横バイに留まりました。
ディーゼル問題が発覚した割には落ち込まずに健闘していると言えますが。
第2位はBMWが5ヶ月連続でキープ。
2016年4月以降同+10%前後の増加を続けていましたが、パイが大きい
12月に同▲5.6%とマイナスとなり、2017年1月も同▲4.6%。ただ、
2月以降は持ち直し同+5.1%、3月同+2.8%、4月同+2.9%、5月同+4.0%、6月同+5.6%、7月同+0.4%、8月同+12.2%、9月同▲0.3%。
10月はパイの比較的小さな月ですが、
3,687台の同+9.7%と復調しています。
第3位はVWが5ヶ月連続で定着。
ディーゼル問題で不振が続いていましたが、2017年に入ると小幅ながらも漸く回復基調に入り、1月に同+4.7%、2月同+2.2%、3月同+4.0%、4月同+2.7%。ただ、5月は同▲3.7%と小幅ながら再びマイナス。6月は同+2.2%と若干持ち直しも、7月は同▲16.1%と再び大幅なマイナス。8月は同+5.6%、9月同+7.2%と
一進一退の動きが続いています。
10月はパイの小さな月で水準はまだ低いものの、
3,446台の同+14.9%と2桁増となりBMWとの差も200台強に縮小しました。
第4位はAUDIが6ヶ月連続でキープ。
VWよりも先にディーゼル問題の不振を脱し2016年10月以降は回復基調で、
2017年に入っても1月同+7.6%、2月同+1.0%、3月同+2.5%と着実に回復が進んでいました。
ただ、
4月以降は再び低迷。4月同▲18.0%、5月同▲13.1%、6月同▲8.6%、7月同▲3.2%、8月同+15.4%、9月同▲5.0%と低迷が続いています。
ただ、
10月はパイは小さいものの
1,975台の同+2.8%となり、Q2、A5の効果から
底打ち回復の兆しが出てきています。
第5位は6ヶ月連続でMINI。
2017年1月こそ同▲1.3%とマイナスになりましたが、その後は
堅調な推移を続けています。
2月は同+10.2%、3月同+6.2%、4月同+11.4%、5月同+2.0%、6月同+3.7%、7月同+1.1%、8月同+8.3%、9月同▲0.4%。
9月はほぼ横ばいに留まりましたが、1
0月は1,724台の同+6.0%と引き続き堅調な推移が続いています。
第6位のVOLVOは復調し好調継続
2016年増減のバラツキが大きかったものの
2017年に入ってからは再び順調な拡大が続いています。
2017年1月同+20.6%、2月同+4.9%、3月同+12.0%、4月同+25.8%、5月同+3.0%、6月同+3.8%、7月同+17.7%、8月同+18.6%、9月同+3.7%。
10月は比較的ボリュームが小さな月ながら、1,062台の同+25.7%と大幅な伸びとなりました。
7位以下の動向ですが、2017年10月は強弱マチマチでした。
7位はJeepで同+3.1%の702台と
小幅増。
8位はPeugeotで同+4.8%の572台と
堅調。
9位はPorsheで2同▲5.1%の451台と
減少。
10位はFIATで同+11.6%の404台と
2桁増。
輸入車はやや低迷気味ですが、逆に国産登録車が堅調な推移
2017年2月同+13.4%、3月同+13.8%の駆け込み需要後も、4月同+5.4%、5月同+6.1%、6月同+9.3%と好調な推移を続けています。
7月は同▲1.1%と停滞し、8月は再び同+4.7%、9月は同+0.4%、
10月はパイが小さな月ながら、同▲4.7%とマイナスになってしまいました。トレンドに変化が出てきているのか注視されます。
不振を続けていた軽自動車も4月以降は急速に回復。
4月同+16.5%、5月同+25.3%、6月同+21.5%、7月同+11.3%、8月同+7.2%、9月同+10.8%と急速に回復しています。
10月は、やや減速も同+3.7%と堅調でした。
【マーケット動向】
2017年10月
外国メーカー車 20,902台(前年同月比+7.5%)
国内メーカー車 2,835台(同▲29.5%)
輸入車総計 23,737台(同+1.1%)
国産登録車 231,563台(同▲4.7%)
国内軽自動車 140,906台(同+3.7%)
【輸入車シェアの推移】
(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2017/11/24 06:30:00 | |
トラックバック(0) |
VOLVO | クルマ