
遅くなりましたが、定例のJAIAねたですm(_ _)m
5月8日にJAIA(日本自動車輸入組合)
が、2018年4月度の輸入車新規登録台数を発表しています。
2016年4月に輸入車市場が8ヶ月振りに前年同月比プラスに転換して以降は、比較的順調な回復が続いていましたが、徐々に頭打ち感が強まり
2017年2月に11ヶ月振りで前年同月比マイナス。
1年の中でも最もボリュームの大きい3月は、年度末のインセンティブ拡大に加えて、税制改訂によるエコカー減税縮小による駆け込み需要が加わったと見られ、前年同期比+6.2%と回復しましたが、
2017年4月以降は国産登録車が比較的順調に回復を続けているのに反して、これまで好調であった
輸入車の頭打ち、一進一退の状況が続き低迷。
8月以降徐々に持ち直しの兆しも出てきていますが、
2018年に入っても依然力強さを欠いています。
2018年1月はパイの小さな月ですが、
前年同月比+0.4%に失速し、
2月同+2.1%、
3月はパイが大きな月ですが、
同▲0.7%と8ヶ月振りのマイナスになってしまいました。
HONDA CIVICの逆輸入の増加と思われますが、
国内メーカーの輸入車が1月同+26.8%、2月同+30.9%、3月同+6.0%となっており、
海外メーカーの輸入車は1月に同▲5.1%と6ヶ月振りのマイナスとなり、
2月同▲2.4%、3月同▲1.8%と3ヶ月連続のマイナスとなってしまってしまいました。
4月については、1年の中でも最もパイの小さな月ですが、
輸入車新規登録台数は前年同期比+14.3%の2桁増と回復しましたが、
引き続き国内メーカーの輸入車の回復が同+74.6%と大きく、海外メーカーの輸入車は同+4.9%の回復に留まっています。
【輸入車の新規登録台数の推移】
大手各社の状況
海外大手メーカーの多くが4月も停滞続く
輸入車シェアトップのMBは横ばい圏
好調だったMBは、
2017年に入って頭打ちが続いています。
1月以降横ばいから微増が続き、
12月は同▲1.4%と21ヶ月振りのマイナスとなってしまいました。
2018年1月はパイは小さいものの
同+2.5%、2月同+0.7%、3月はパイが大きい月ですが
同+0.9%。4月はパイが小さい月で3,614台の同+0.5%と引き続き横ばい圏となりました。
第2位はVWが4ヶ月連続でキープ
ディーゼル問題で不振が続いていましたが、2017年に入ると小幅ながらも漸く回復基調に入り、一進一退と不安定ながらも回復の動きも強まって来ています。
2018年1月は8ヶ月振りにBMWを抜いて2位に返り咲き、2月、3月、4月も2位キープ。
登録台数は2018年に入り1月同▲10.8%、2月同▲5.5%、3月同▲4.7%と依然低迷を脱し切れていない状況。
4月はパイが小さな月ながらも2,880台の同+19.5%と大幅な回復となりました。
第3位BMWは低迷
2016年4月以降同+10%前後の増加を続けていましたが、12月に同▲5.6%、2017年1月同▲4.6%とマイナス。2月以降は持ち直しも5%以下の伸びが主体とやや低迷。
2018年1月はパイの小さな月ですが、12月のインセンティブ販売の反動が大きかったと見られ、同▲19.5%と大幅な減少となり、8ヶ月振りにVWに抜かれて3位に転落。2月同▲7.9%、3月同▲6.5%と減少が続き3位継続となりました。
4月も2,465台の
同▲9.0%と減少が続き3位継続となりました。
第4位は12ヶ月振りにMINIが奪回
2017年1月こそ同▲1.3%とマイナスになりましたが、その後は堅調な推移を続けています。
2018年1月は同+0.0%の横ばい、
2月同+1.7%で、
3月同+3.2%と堅調。
4月も1,542台の
同+1.7%と堅調で1年振りにAUDIを抜いて4位返り咲きとなりました。
第5位はAUDIが12ヶ月振りに転落
VWよりも先にディーゼル問題の不振を脱し2016年10月以降は回復基調で、2017年に入っても着実に回復。
ただ、4月はも一進一退の動きが続いています。
2018年に入っても1月同▲8.6%、2月同+5.8%。3月同+9.4%と回復。
4月は1,467台の同+1.9%と再び減速し、1年振りの5位転落となりました。
VOLVOは一時的な失速から復調
2016年増減のバラツキが大きかったものの2017年に入ってからは再び順調な拡大が続きました。
2018年1月は同▲5.9%とマイナスも大手が軒並み大幅減となる中ではまずまず。2月は同+5.2%、3月同▲0.6%。販売は順調のようですがNew Modelの玉不足で登録は一進一退となっていました。
4月は1,057台の同+13.0%の2桁増となり、認定の遅れていたNew XC60の登録が進んできた様です。
7位以下の動向ですが、
2018年4月強弱まちまちでした。
7位はJeepで8位から返り咲きで、
同+3.3%の655台と堅調。
8位はPeugeotで7位から逆戻りも、登録台数は
同+55.0%の631台
と大幅増。
9位はPorsheで10位から返り咲きで、同+44.5%の445台。10位はRenaultで9位から転落で、同▲17.8%の407台。
輸入車は低迷からやや復調、逆に国産登録車がやや失速
国産登録車は、2017年2月以降好調な推移を続けていましたが、10月以降は失速しマイナス成長が続いています。2018年1月同▲5.7%、2月同▲4.9%、3月同▲4.9%と5ヶ月連続のマイナス。
4月はパイが小さな月でプラスになりましたが同+0.5%とほぼ横ばいです。
不振を続けていた軽自動車も2017年4月以降は急速に回復
4月同+16.5%、5月同+25.3%、6月同+21.5%、7月同+11.3%、8月同+7.2%、9月同+10.8%、10月同+3.7%、11月同+7.4%、12月同▲0.5%と急速に回復も12月は頭打ち。
2018年1月同+8.7%、2月同+2.6%、3月同▲0.7%と再び失速。
4月はパイの小さな月ながら同+7.8%と持ち直し。
【マーケット動向】
2018年4月
外国メーカー車 17,412台(前年同月比+4.9%)
国内メーカー車 4,469台(同+74.6%)
輸入車総計 21,881台(同+14.3%)
国産登録車 225,390台(同+0.5%)
国内軽自動車 140,766台(同+7.8%)

(出所:JAIAデータより作成)
Posted at 2018/06/02 23:21:04 | |
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