徐々にRock色を強め、1975年に「One Of These Nights(邦題:呪われた夜)」がヒットするとCountry色の強かったBernie Leadonが脱退。代わりにRock Guitarist色が強いJoe Walshが加わり1976年に「Hotel California」が大ヒットとなりました。
White SnakeがDeep Purpleのトリビュート盤を出して来日したり、Ritchie Blackmoreが6月にEUで20年ぶりのRockの演奏でDeep PurpleとRaimbowの曲を演奏するコンサートを企画するなど、British Hard Rock系の超ベテランの方々も活発ですね。
また、German Hard RockのScorpionsも2010年に解散を表明しましたが、再び人気が高まってきたこともあり解散を撤回し、2015年に結成50周年を迎えて尚活発に活動を続けています。11月には70年代から80年代の黄金期のAlbum8作品が紙ジャケ、リマスター、Deluxe Editionで再発されています。また、昨年は初期にScorpions所属していたMichael SchenkerやUli Jon Rothも来日公演を行なっています。本家Scorpionsも今年来日を予定していると言われています。
KeyboardのTony Kayは最新の機器を駆使するTrevor Hornの方針と会わずにレコーディング途中で脱退し、Albumの多くのKeyboardはTrevor Rabinが演奏しているようです。 そして一時的に元U.K.のEddie JobsonがYESに加入していて、「Owner of a Lonely Heart」のPVの始めに一瞬だけ腕を突き上げている映像が映っています。しかし、YES復活のイメージを強調するためTony Kayeが引き戻され、逆にKeyboard2名は不要としてEddie Jobsonが自ら本格活動前に脱退してしまいました。
【Owner of a Lonely Heart】YES「90125」1983年
YESにメンバーチェンジのお家騒動は付き物ですが、この時期にもかなりゴチャゴチャと入れ替わりがありました。 Chris SquireのBassとJon AndersonのVocalがあればYESとなりますが、Trevor Rabinの楽曲とTrevor HornのProducerとしての力量も大きく貢献し、結局「Owner of a Lonely Heart」はYES最大のSingle Hit曲となりました。Album「90125」は元々レコード会社のコード番号ですが、後に日本ではこのAlbumタイトルは「ロンリーハート」に変更されています。
【90125】YES
そして2003年にTrevor RabinのCINEMA時代に製作したDemoを中心とした音源集が「90124」として発売されています。既に廃盤となっているようですがYouTubeに音声が残っていました。Trevor Rabinの原曲にChris SquireのゴリゴリBassを加えるとYES Soundになる事を証明するようなAlbumですが、こと「Owner of a Lonely Heart」については全く別物で、この曲に関してはいかにProducerのTrevor Hornの功績が大きかったかが伺えます。
【90124】Trevor Rabin
【Owner of a Lonely Heart】Trevor Rabin「90124」1981年のDemo
【Owner of a Lonely Heart】ついでにAnderson Ponty Band 2015年
4〜5月来日と言われていましたが、残念ながらスケジュール再調整となってしまったようです。
Jon Andersonは「90125」と「Big Generator」2枚のAlbum発売後再び脱退して、Anderson,Bruford,Wakeman,Howeを結成しTrevor Rabinと袂を分かつており、YES最大のHitで観客から期待されているにもかかわらず「Owner of a Lonely Heart」は、製作過程に加わっていないTrevor Rabinの曲であるため、あまり歌いたがりませんでした。
またSteve Howeも自分がいなかった時の曲で、ディストーションを効かせたRock Guitarは自らの演奏スタイルとは全く異なることから復帰後暫くは「Owner of a Lonely Heart」は演奏したがりませんでした。