
Volvo Car Groupの9月のグローバル販売の状況が現地時間10月3日に発表になりました(^^;;
Volvo Car Groupの2016年9月のグローバル販売台数は、前年同期比+6.0%の4万8,259台でした。本国、西欧は若干在庫調整気味で、6月以降徐々に伸び率は減速するも、
新型XC90を牽引役に、米国は新車効果一巡して来ているものの、中国の販売も持ち直しがカバーして
堅調な販売を継続しました。
米国は、長年苦戦を続けていたもののXC90の販売本格化から2015年7月に増加に転じて以来2桁での回復が進み、10月から12月にかけては倍増近い
大幅回復。
2016年に入ると伸び率はやや減速し、波はあるものの増勢を維持
。
ただ、9月は同+1.6%の5,615台とほぼ横ばいに留まってしまいました。
そして、6〜8月に単一国として本国、中国を抜いて最大市場の地位を維持していましたが、9月は中国に抜き返されてしまいました。
今後は前年の水準がかなり高くなるので、10月以降も成長を維持できるのか、XC90の初期出荷の反動が出てしまうのか、大いに注目されます。
中国は2016年4月に前年同月比▲6.7%と減少するなど再び調整気味でしたが、
底打ち感が出てきており8月の同+37.0%に続いて、9月も同+27.8%の8,891台と急速に回復が進みました。そして、
再び米国を抜いて世界最大の市場に返り咲きました。
本国Swedenは、2015年6月以降、同年10月と2016年1月、5月を除いて2桁増が続き、中でも2015年11月、12月には4割以上の増加。
2016年に入っても好調を維持していましたが、
7月に同▲11.2%とマイナスに転じ、8月同▲13.8%に続いて9月も減少幅は縮小も▲5.3%の5,426台となりました。
3か月連続でマイナスになってしまいましたが、XC90の初期出荷の反動減かMY2017導入の端境期だったのか、
10月以降は再び成長路線に復帰できるのか注目されます。
また、
Sweden以外の欧州地域も5月以降減速気味で、8月は同▲14.4%のマイナスとなってしまいましたが、
9月は同+5.3%の20,714台と若干持ち直しています。
なお、V40については発売後4年目に入りグローバル販売が頭打ちとなり、2016年に入ってからは前年同月比でマイナスが続いていました。
マイナーチェンジ前の在庫消化の影響か、2016年7月は久々の同+10.4%の2桁増、8月はマイナーチェンジモデル納入前の端境期か、逆に同▲22.7%の大幅減。そして9月はマイナーシェンジモデルの納入本格化してきているのか同▲1.5%の10,341台に回復しています。比較的大掛かりなフェィスリフトになりましたが、どこまで販売を維持、回復できるか注目です。
引き続き最量販車種はXC60で、15,551台(前年同月比+2.8%)とモデル末期ながらも堅調な推移。Classic Model投入で今後もどの程度販売を維持できるか注目です。
引き続き新型XC90の本格テリバリーが大きく貢献している状況ですが、
本格デリバティーから間もなく1年となるため増分が縮小し始めています。2015年12月が最量販月であるため目先ピークの9,177台を販売しましたが、その後も月によって波はあるものの7,000台から8,500台のペースを維持しています。8月は欧州を中心に販売台数が少ない月で同+58.3%の6,681台とスローダウンしましたが、
9月は同+87.8%の7,856台を確保しました。
V60CCは1,541台、S60CCは152台。
S60CCは貢献が小さく、V60CCはV60とカニバリ。ただ、発売3年目に入り頭打ちになってきて来ていた
S60Lが中国の影響と見られますが6月以降販売回復し、9月も3,976台と同+1,400台近い上積みで、S60の減販を十分にカバーしています。
今後新型XC90が2年目に入り前年比の増分が縮小してくると、徐々に成長が鈍化してくる可能性があります。
S90、V90にうまく繋げて、次期60シリーズと新型XC40をどのようなタイミングでどのようなモデルとして投入してくるのかが鍵になってきます。
なお、9月はS90販売5か月目で970台、V90は販売開始3か月目で953台でした。S90はXC90ほど台数は出ないでしょうが、やや立ち上がりが鈍い感じがあります。V90の方はまだ3か月目ですがS90よりは需要は多いと思われ早くも追い抜く勢いです。
なおジーリーの販売動向ですが、2015年12月以降回復が一巡し頭打ち状態になっていましたが、2016年4月以降持ち直しの動きを見せていますが、8月の販売台数は53,638台(前年同月比+68.9%)、9月の数字はまだ発表されていません。
先日海外メディアがジーリーの会長がジーリーのプレミアムカーをVOLVOの販売ルートを活用してグローバルに販売したいとの発言を行ったとの報道があり、欧州はTOYOTAでさえ販売に苦戦しており困難が待ち受けているとの評論が付されていました。
VOLVO車の販売に悪影響を及ぼす懸念があるので、VOLVO CARSの経営陣には拒否権を発動して欲しいものです(>_<)。




Posted at 2016/10/08 09:12:23 | |
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