①初めに感じたのはBunkamuraオーチャードホールの音響がYESの音に合っていないのではないかという印象です。
前回の東京DOME CITY HALLは大型のLive Houseで複数階に多層化されているので、上層階でも奥行きが短くバンドとの距離が近く、しかも結構大音響で迫力ある演奏を伝えることができるPA設備になっていました。結局Chris Squireの最後のツアーになってしまいましたが、予想以上に元気な迫力のある演奏を聴くことができました。
Bunkamuraオーチャードホールは演劇、オペラなどを想定したホールで、奥行きが長くなった構造で、2階、3階に張り出し席がある構造になっています。音響設備はしっかりしているものの、やはりROCKの大音量向きのホールではない印象です。King Crimsonの成功を見てプログレの客層には格式高いBunkamuraオーチャードホールの方が好まれるであろうと思われたのかもしれませんが、7人編成、Triple DrumsのKing Crimsonの緻密なアンサンブルであればこそであって、よりRock色の強いYESには正直前回の東京DOME CITY HALLの方が合っていたと思われます。
King Crimsonは日替わりSetlistで、初日に鑑賞した人が素晴らしい内容に帰り際に別日程のチケットを購入し、評判が評判を呼びチケットの販売が伸び、最終的には大盛況になった経緯がありました。しかしYESの場合基本Setlistは同一で、KIng Crimsonに比べると複数日程参加する人は多くはありません。
そのため、Bunkamuraオーチャードホールの平日4日間の設定は初めからやや辛い感じがありました。前回2014年の東京DOME CITY HALLは休日の設定が中心で、11月23日(日)、24日(月/振替休日)、25日(火/平日)で、3日間は早々に売り切れ、29日(土)のNHKホールの追加公演も売り切れと大盛況でした。
Chris Squireの代役のBassist Billy SherwoodとAlan Whiteの代役のJay Schellenのリズム隊2人の若返りが全体に活気を与えているなどと言っている人がいたのですが、Billy Sherwoodは51歳でJay Schellenが56歳で、2人とも既に大ベテラン・アーティストです。
代わりに、「Yessongs 1+3」からのSelectとなりましたが、これではいつもと変わらないSetlistになってしまいます。また、「海洋地経学の物語」は大作でやや難解な曲のため一般受けは悪い可能性があります。おまけに、Steve Howeの意向と思われますが、自分が在籍していなかった時期のTrevor Rabinの曲のためUS TourからはYES最大のヒット曲の「Owner of a Lonely Heart」がSetlistから外れてしまいました。
3rd Album「The Yes Album」からお馴染みのコーラス曲「I've Seen All Good People」、3rd Albumの大作で日本初演奏の「Perpetual Change」。そして「Close to THe Edge(邦題:危機)」から「And You and I (邦題:同志)」、「Heart of the Sunrise (邦題:燃える朝焼け)」。
なお、2017年2月3日からUS Tourが再開されますが、再び元のSetlistに戻ります。「Drama」+「Tales From Topographic Oceans 1+3」のUS TourのDVDが発売されるのを待ちたいと思います。
Steve HoweのYES Tribute BandとしてはYESファミリーで固めていてYESの曲を継承するにはBestな構成と言え評価されます。 しかしながら、Netで今まで見た中で一番良かったなどと、戯けた事を言っている人がいましたが、決してOriginalを凌駕するようなものではありませんでした。
【Setlist】 Opening Tape
01.Onward (a tribute to Chris Squire)
02.The Young Person's Guide to the Orchestra(by Benjamin Britten, ending part only)
Set 1:
Selections from "DRAMA"
03.Machine Messiah
04.White Car
05.Tempus Fugit
Selections from "yessongs"
06.I've Seen All Good People
07.Perpetual Change
08.And You and I
09.Heart of the Sunrise
Set 2:
Selections from "Tales From Topographic Oceans"
10.The Revealing Science of God (Dance of the Dawn)
11.Leaves of Green
12.Ritual (Nous Sommes du Soleil)
Encore:
13.Roundabout
14.Starship Trooper
【来日メンバー】
Steve Howe(Guitar)
Alan White(Drums)
Geoffrey Downes(Keyboard)
Jon Davison(Vocal)
Billy Sherwood(Bass)
Jay Schellen(Support Drums)
●名古屋公演
2016年11月25日(金) ZEPP NAGOYA 18:00 open/19:00 start
S席¥10,000、A席¥9,000
【Cruise To The Edge & Tales/Drama USA Tour with 6 new dates in February 2017】
7-11 Feb 2017 Cruise To The Edge Tampa, Cozumel, Mexico
3 Feb 2017 Harrah’s Cherokee – Event Center Cherokee, NC
11 Feb 2017 Mahaffey Theater St. Petersburg, FL
12 Feb 2017 Pompano Beach Amphitheatre Pompano Beach, FL
14 Feb 2017 Atlanta Symphony Hall Atlanta, GA
15 Feb 2017 Florida Theatre Jacksonville, FL
17 Feb 2017 IP Casino Resort & Spa Biloxi*, MS
【Yes- Machine Messiah live】
【Yes - White Car LIVE - August 5, 2016 - Boston (Lynn Auditorium)】
【Yes "Tempus Fugit" live at NYCB Theater, Aug 6, 2016】
【Yes - I've Seen All Good People - Artpark - Lewiston, NY - August 2, 2016】
【Yes - Perpetual Change, Live in Warsaw 2014】これは2014年
【Yes- And You And I live】
【Yes Heart Of The Sunrise at RAH 10.05.2016】
【Yes - "Revealing Science of God", 2016-08-30, Los Angeles】
なお、2016年12月1日から16日まで13公演が予定されていたドイツで行われているCeltic Rock Opera「EXCALIBUR」へのゲスト参加は、11月16日に正式に出演者の交代が発表されました。
ただ、2017年2月開催のYES主催のCruise船でのProgre Festival「Cruise To The Edge 2017」への参加予定はまだキャンセルされていません。
2017年2月7日〜11日の予定で、Steve Hackett BandにGuestとして加わる予定です。こちらは何とか参加できるのでしょうか。フロリダまで行ってクルーズ船で過ごさなければなりませんので無理はしないで欲しいものです。
【UK - NOTHING TO LOSE (HD)】Eddie JobsonはPOP過ぎてこの曲はあまり好まずPops志向の強いJohn Wettonと袂を分かち、John WettonはASIA結成に至ったと言われています。
【UK - Rendezvous 6:02 (music video)】
【U.K. - Caesar's Palace Blues (live 1979) Good Audio!】
【UK - In the Dead of Night - 2013-03-29 Live on the "Cruise to the Edge"】再結成時
【UK Eddie Jobson, John Wetton and Terry Bozzio Carrying No Cross】再結成時
【A Rock Tribute To Queen - Bohemian Rhapsody (John Wetton & Billy Sherwood)】変わったところで