ローバー 75サルーン

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ローバー75コニサー レビュー - 75サルーン

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ローバー75コニサー レビュー

おすすめ度: 5

満足している点
イギリス本国では、装備が簡素化されたグレードがありましたが、国内に導入された前期型は、「クラブ」と「コニサー」の2種類になります。いずれも本革内装で、サンルーフ、電動シート、バックセンサー、オーディオ等の装備の違いはありますが、どちらも「最上級」な仕様と言って差支えないでしょう。イギリス本国では「少々やり過ぎ」と捉えられている内外装ですが、日本人からすればイメージする「イギリスの車」が見事に体現された車だと思います。メッキの使い方、ウッドの豪華パネル(前期型は本物)、タイトなレザーシート、いずれも上質感あふれるものです。見てよし、乗ってよし、すばらしい車であり、当時の「日本インポートカーイヤー大賞」を受賞しています。室内は遮音性もよく、非常に落ち着く空間です。誰を乗せても喜ばれる内装だと思います。外装は、一言で言えば「エレガント」、上品かつ高級感のある佇まいだと思います。走りに関しては、BMWが設計に関与した足回りで、ロングホイール・ベースのFF車としては、比較的良く曲がると思います。特に中速コーナーが続くワインディングは運転していて楽しいと感じます。エンジンは韓国のキア社に端を発するKV6エンジンですが、トルク感が無く出足が鈍いです。しかしながら4000回転を超えると、まるでアルファロメオのV6ユニットのような快音を奏でます。その辺りの2面性も面白いかと思います。高速安定性は特筆すべきものがあり、超高速域でも片手で鼻歌交じりに運転することが可能です。ディーラー消滅というマイナスポイントこそありますが、これほどすべてにおいて満たしてくれる車は他にはないでしょう。人生の上がりクルマとして考えても良いレベルだと思います。
不満な点
故障が多いとされていますが、それは枝葉末節なトラブルも含めたものであり、正確な論評では無いと思います。どちらかと言うと「ディーラーがきちんと対応しない」が故にそのような印象になったものも多いと思いますし(ディーラーが消滅していますので)、国産車ユーザーからの乗り換え組が、少々オーバーに捉えている部分もあると考えます。少なくとも、同じく所有しているローバー220クーペから比べれば、はるかにトラブルの少ない車であり、日常の足として普通に使える車だと思います。イギリス車の例にもれず、日本の酷暑を乗り切るには脆弱な冷却能力しか備えておりませんので、末永く乗ろうと考えられる方は、そのあたりの対策が必須でしょう。
総評
近年まれにみるエレガントなセダン。唯一無二の存在です。きちんと面倒を見てくれるメカニックがいれば、躊躇う理由などありません。「この車に乗らなくて、何に乗るのか?」そう思える素晴らしい車です。内外装は高級感に溢れ、それでいて目立ちすぎず、品があります。自分で運転しても落ち着く空間に癒され、人を乗せても喜ばれます。
デザイン
5
走行性能
4
2500ccのKV6エンジンはクワッド・カムで177馬力。数値こそ平凡ですが、4000回転を超えてからの咆哮はなかなかのもので、アルフォアロメオのV6エンジンを彷彿とさせます。高回転型のユニットのため、回せば回すほど元気なエンジンです。BMWが設計に携わっており、FF車としてはかなり良く曲がります。また、ホイールベースの長さから来る直進安定性も特筆もので、車のキャラクターに似合わず、峠道も楽しいですし、高速走行もお手の物です。一見エレガントで、静々と走る車のように見えますが、そこには見事なジョンブル魂が隠されているのです。
乗り心地
5
やや固めの乗り心地ですが、欧州車としては標準的だろうと思います。懐の深いサスペンションで、首都高の継ぎ目の多いギャップもリズミカルに吸収して走ります。いわゆるジャガーの猫足に近いのではないかと思います。静粛性も非常に高く、英国調のインテリアと合わせて、とても落ち着く室内空間となっています。
積載性
4
トランクはかなり奥行きがあり、意外に荷物を積載することができます。子供3人を連れた1週間の旅行の荷物(ベビーカー1台含む)を普通に積み込むことができました。
燃費
3
比較的長距離メインで、家族5人フル乗車、エアコン常時使用の状態で、8.5-10km/L走ります。この重量級セダンで、この使用状況であれば、十分許容できる燃費だと思います。
価格
1
メーカーが消失しており、メンテナンスの不安が付きまとうため、基本的に人気のある車種ではありません。下取りは期待できないでしょう。昨今のネオクラ車のような高騰は望めないと思います。
故障経験
日本インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、ローバーというちょっとニッチな車メーカーが一気にメジャーとなったモデルです。豪華な装備と裏腹に抑えられた価格設定が、輸入車ビギナーの購入を促進しました。そのため、「故障が多い」という言われ無きレッテルを貼られていますが、はっきり言って「全く故障しない」部類に入ると思います。英国車に乗ると言うことは、自走できるトラブルはトラブルと思わないことです。些細な消耗品の寿命を「故障」と騒がないことです。同じく所有のローバー220クーペに比べれば、遥かに完成された現代車でしょう。

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