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2025年12月23日 イイね!

実家の父が免許を返納したら、孫が愛車を手放した

実家の父が免許を返納したら、孫が愛車を手放した私の実家は、名古屋の衛星都市とはいえ、田畑に囲まれた四季の彩り豊かな田舎で、柳田国男の著書に紹介されるような地域伝承も多く残るエアポケットにあります。
ですので、移動手段として車は必須、モミジマークを付けた軽トラの他、高齢者ドライバーとのエンカウントは日常茶飯事で、実家の父も例にもれず、生活用品の買い出しや通院など、車を使用していたのですが、この度、母や妹に諭され、一大決心をして免許を返納することとなりました。

元来の車好きであり理系の父は、最初の愛車であるTE27レビン(画像はWEBより拝借しております。)をはじめ、特にトヨタの内燃機関に目がなく、2T-G、4A-G、3S-Gなどの4気筒スポーツツインカムを乗り継いており、そんな父の影響とDNAが私にも色濃く受け継がれて今のM3に至っておりまして、
その父から電話がかかってきたのが先月のこと。

モニターに浮かぶ父のアイコンに、その事情を知っていた私は、車を買い替える度に、幼い私を呼びつけ、ボンネットを開けて、『このエンジンはな、、、』と滔々と蘊蓄を語っていた父の姿がフラッシュバックし、なんと話をしてたらいいのか、取り敢えずは、『お疲れ様。』と伝えようと、通話にスライドさせると、
「お母さんから聞いていると思うけど、免許返したぞ。」と意外にもさばさばした父の声。
「うん、聞いている。長い間お疲れ様。」と用意していた言葉を返すと、
「それがな、○○(実家近くに住んでいる妹)とか手伝ってくれているし、タクシー代とか補助もあったりしてな、あんまり不便はないぞ。」
まるで、私が気にしていたことを先回りしたかのような父の言葉に、
「そうなんだ、、、それは良かった。」と少し安堵する私に、
「ところで、うちの車のことなんだけど、、、、」
父が本題を切り出してきたのでした。
「どうするつもりなの?」
「でな、まだほとんど新車みたいなもんなんだよな。勿体ないから、もし良かったら、お前、引き取らないか。」とのこと。
2年前に買い替えたと聞いているし、実車も乗ってはいないが車庫にあるのを見ている。
「カローラスポーツだったよね。なんか若い車にしたからびっくりしたよ。」
「で、どうだ?」
「う~ん、、、、ハイブリッドは特にいいかな。」と、ほぼ断るつもりでいた私に、
「違うぞ。」と父。
「ハイブリッドじゃないの?とすると1.2のターボとか?」
確か、カローラスポーツのエンジングレードはその2種類しかないはず。
「それも違うぞ。」
「え?あれ、まさかGRなの!?」
「そんな訳ないだろ。」

正直、ハイブリッドと決めつけて興味がなかったこともあり、あまり父とカロスポについて話をしなかったのと、マイチェンやグレードの情報を積極的に調べることがなかったため、全く見当がつかない私を、電話口の父は、
「なんだ、お前、車好きなんだろ。」とどこか楽しそうにしている。
「ごめん、全然分からない、、、、教えて。」降参して白旗を上げると、
「しょうがないなぁ。このぐらいピンと来ないと、カーグラフィックだっけ?そこの先輩に申し訳がないぞ。」と、得意げな父は、ぐうの音も出ない私に
2リッターのGZってヤツだ。」と告げたのでした。
「なにそれ?そんなグレードあるの?」
「ある。いや、正確にはあった。」
「ちょ、、、それ一体、どんな、、、」と食い気味な私に、
「あ、ワンコの散歩に行く時間になったから、もう切るわ。ま、考えといてくれ。」
と、ガチンコファイトクラブのような気になる切れ方で通話は終了したのでした。

調べてみると、確かに、2.0GZというグレードは存在しており、その心臓部は、ダイナミックフォースエンジンと呼ばれる2LNAの4気筒で、レギュラーガソリンながら170ps&202Nmを発揮。
VOXYやRAV4と共有で、車重の軽いカロスポであれば、かつての3S-Gを彷彿とさせるスポーティな走りになるに違いなく、ダイレクトシフトCVTと18インチホイールやら、GZグレードならではの随所に巧みな味付けがされている。
販売期間は3年間と短く、若者に訴求したモデルとか。
その父の車は、走行僅か0.3万キロ、かつ程度は極上で下取りもかなり期待できる。

調べれば調べるほど、ジャーナリストの評価は軒並み高く、特にエンジンについては、今どき珍しい高回転特性で、NAらしい素直で気持ちのいい盛り上がりとレスポンスが素晴らしいと大絶賛。
さらに、あの歯に衣着せぬ辛口で知られる水野和敏氏が、YouTubeで、エンジンをはじめ、欧州車に並ぶとの望外の評価をしているじゃないですか。

そのことが、この日、たまたま家族4人が揃った夕食時の話題となり、
「で、パパはどうしたいの?」と嫁。
「う~ん、、、、気持ち的にはこっちに持ってきたいんだけど、、、どこに停めるかだよね。」
そうなんです、引き取るのはいいとして、ネックとなっているのが駐車スペース。
1台分の空きを作ることはできないこともないのですが、敷地ギリギリになってしまう上に、ガレージの建て替えなどもあり、むしろスペースは空けておきたいところ。

「ま、急ぐ話でもないし、ゆっくり考えるわ。」と、ふるさと納税の牛タンに箸を伸ばすと、
普段、車系の話題には嬉々として入り込んでくるのに、珍しく黙々と聞いていた息子が突然、口を開いたいのでした
俺、それ乗りたい!買い取らせてほしい!!
「どうした、いきなり?」
「2.0GZだと、M20Aのダイナミックフォースエンジンでしょ、デュアルインジェクションの。」
「よく知っているなぁ。」
「知ってるも何も、出た時に話題になってたし、水野さんもめっちゃいいって言ってた。」と水野和敏氏を私淑する息子はさも当然といった様子。
「別にいいけど、86は?」
「査定してもらって買取りに出す。」
「え?そんなにカロスポ好きだったん?」
との問いには、2.0が出た時点から気になっていて、一度、乗ってみたかったとのこと。
目標のスープラはステップアップしていきたいようで、その息子の熱意に押され、父には「こっちで引き取る。」と返事をいたしました。

孫が乗ることを、父はことのほか喜んでいて、
『もしかしたら隔世遺伝かもしれないから、お前の孫は、BMWに乗りたがるかもな。』とも笑っておりました。
そして、どうして、こんな熱いグレードだと教えてくれなかったのか父に聞いてみると、年甲斐にもなく若者向けモデルを買ってしまったのが少し気恥ずかしかったのと、車好きの私が根掘り葉掘り聞いてこないので、全然興味がないと思ったからとのこと。
後者については、何も言い返すこともできず、自らの不明を反省した次第です。。。

こうして、2T-Gのカローラ(レビン)で始まった父の車人生の有終の美は、大好きなスポーツツインカムを積むカローラ(スポーツ)で終えたと思われたのが、内燃機関フェチの遺伝子とともに息子に受け継がれ、現在、名義変更中につき、年末には86と入れ替わりで、やってくる予定です。

息子はオイル交換やら色々と予約し、彼女とのドライブを楽しみにしており、そんな息子の様子を見ながら、長年、家族のために安全な運転を心がけてくれていた父への感謝と労いの気持ちがこみ上げてくるのと同時に、Z31から始まりM3をはじめとする愛車たちと過ごした息子や家族との日々に思いを馳せずにはいられなかったのでした。

Posted at 2025/12/23 11:53:21 | コメント(5) | トラックバック(0) | My Life | 日記
2025年12月17日 イイね!

【H●NTAI JAPAN】高度テクノロジーが流出した日【後編】

【H●NTAI JAPAN】高度テクノロジーが流出した日【後編】T先生のバッグの中身をめぐり、開けろ開けないの押し問答の末、国際問題にまで発展しようかという緊迫した場面で、無理やり区切った前編はこちら>>>

果たして、気になる中身は・・・『後編』です。

『このまま拘束され、かの自治区の方々と同じような非人道的な扱いを受け、下手したら秘密裏に処理されてしまうかもしれない、、、、引き渡し協定とかあったのだろうか、いや、その前に、大使館に連絡しなくては。』
そんな考えがグルグルと頭を回る中、電灯の下に明らかになった、T先生が手に持ったそれとは!?

長さ20㎝、太さ3㎝ほどの棒状のそれは、樹脂製で色は薄ピンク色、形状は、AVでモザイクがかけられ、大奥が蒔絵箱にしまっている張子のそれそのもの。
一般男性のよりも大きく立派であり、先生がスイッチを入れると、ウィンウィンと隠微な音を立て、振動し始めたのでした。
「おおー!!」とどよめきが起こり、先生がそれを手渡すと、おっかなびっくり手に取ったり、興味深そうに眺めたり、振動に強弱を付けては歓声が上がるなど、先ほどの膠着した空気から打って変わって、男子高のようなノリとリアクションが次々と巻き起こり、
さらに、カバンの中から、次から次へと出てくる大人のグッズ達に、あろうことか、T先生は私に向かって、
「Vさん、ちょっと、ここに横になって!」との、正気を疑う無茶ぶりをかましてきたのでした。
異国の地で、こんな破廉恥な実演をさせられた日には、先祖や家族に対して会わせる顔がなく、
「いや、ちょっとそれは・・・」
「え?ダメなの」と、さも心外と言った風のT先生に、
「ダメに決まっているじゃないですか!」と頑なに固辞すると、
「もう、しょうがないなぁ。」とT先生は自ら四つん這いになったり開脚したりと、体を張っての熱演が続き、別々のグッズを組み合わせて両手で使うと言った、T先生オリジナル(自称)の技まで飛び出し、村〇徹ばりの迫真のパフォーマンスにつられて、彼らのテンションもどんどん上がっていったのでした。
小1時間ほど、しっかりと使い方をレクチャーした後、デスクの上にズラリと並べられたそれらを眺めながら、
「しかし、なんちゅう量を持ち込んでいるんですか、、、もしかして、あのカバンの中って、これしか入ってなかったとか?まさか、現地生産するとか?そもそも空港の保安検査、よく通りましたね。」と半ば呆れて聞いてみると、
「いや~お姉ちゃん達へのお土産だったんだよね~。空港は引っかかったことはないよ。多分、知っているか使ったことあるんじゃないかな。」と最低なテヘペロする先生をぶん殴りたい気持ちを抑え、
「いやいや、で、我々どうなるんでしょうか?確か、こういった類って、ものすごく厳しかったんではなかったんでしたっけ?」
「う~ん、ま、全部、押収されると思うけど、電話で確認を取ったから大丈夫。」
「大丈夫って、そんな、どこと確認、、、」と聞き終わらない内に、写真やら調書を作り終えた制服組の偉いさんがやってきて、先生に何かにサインをするように伝えると、我々はパスポートを返され、ようやく解放されたのでした。
例のグッズは全部押収され、数時間遅れで現地ホテルに到着した、その夕食時に、
「あ、Vさん、俺、今回、帰国したら、しばらく入国できないんで、後は宜しく~」とさらっと告げるT先生は、その後、風の噂で、マカオ経由でこっそり入国していたと耳にしたことも。

T先生と受話器の向こう側でどのような政治的かつ高度なやり取りがあったかは不明ですが、これ以降、かの国で製造される大人のグッズの性能や使い心地の向上目覚ましく、T先生の提供した製品たちは、国益を損ねるほどの多大なる利益供与をもたらし、様々なプレイの可能性を広げ、かの大陸で、性の喜びおじさん達を多く生み出すこととなったとかならなかったとか。

その因果関係は未だ解明されず、私が知ることと言えば、先生はさらにテラテラと脂ぎり、自らの使命と欲望にまっすぐ従い、今日も世界のどこかで、リビドーとパッション、数㏄の遺伝情報をほとばしらせながら、HENTAI JAPANの代表入りを狙っているのでした。

そして、やらかしはこればかりではなかったという・・・

信じるか信じないかはあなた次第(関キリッ)


と、ここで締めようと思ったのですが、年末ですし、マカオと言えばこれですよね

1975年のリリース後、わずか1週間で発売禁止になったツボイノリオの伝説のアルバム、金太の大冒険。主人公である金太が、お姫様を助けるべく、マカオを訪れたりと壮大な冒険譚と知(痴)的なリリックが折り込まれた、反体制をも匂わす実験作。収録曲の凄まじい破壊力とさまざまな圧力により、表現の自由が抑圧されてお蔵入りとなるも、なお現在も語り継がれ、カラオケにも入っているという(本当)
忘年会でうっかり歌ってしまった日には、人生が変わること必至です(歌詞検索注意)



Posted at 2025/12/17 10:13:29 | コメント(3) | トラックバック(0) | business | 日記
2025年12月16日 イイね!

【国際問題か⁉】高度テクノロジーが流出した日【前編】

【国際問題か⁉】高度テクノロジーが流出した日【前編】先日、久々に義理の兄から連絡があり、「V君、BMW詳しいよね~ずっとMモデル乗っているみたいだし。俺、5シリーズ探してるんだけど、いい出物があったら教えて。」とのこと。
何でも友人の5シリに乗せてもらい、いたく感激したとか。
希望はガソリン・ディーゼル問わす、色はダークカラー、なるべく新しいのでカッコいいのをお願い♪だそうでして、予算は特に決めてないから、何でもよいとのこと。
ちなみに、義理の兄の愛車歴は、ローレルのメダリスト(RB25DET)から始まり、丸目のAMG、RX-8やら、なんだか素敵な匂いのするものばかりで、だったらと、現在、ALPINA B5かD5を絶賛お勧め中です。


え~、さて、先日のブログの末尾にて、T先生のとんでもないやからしについて、さらっと触れまして、どうしようかなと思いつつも意を決し、告解の意味を含め、ご紹介したいと思います。
前回の時は、列車内でのことでしたが、今回の舞台は駅となります。

長文につき、2分割しておりまして、忙しい師走の箸休めとして、お付き合いいただければ幸甚です。

『国際的な平和と安全を維持するためには、国家による大量破壊兵器の開発・製造や、通常兵器の過度な蓄積を阻止することが必要である。したがって、日本国政府がそのような用途に使われる可能性のある製品の輸出を規制する』ことを目的とした、いわゆるキャッチオール規制(Wikiより)
特に、共産圏への輸出は厳格で、届け出だけではなく、許認可が必要、そして当然ながらマニュフェスト化しなければならなかったりします。

そんな規制があるにもかかわらず、とある共産国家に対して、とんでもない高度技術を流出させてしまったことがあったのでした。

それは遡ること25年ほど前。
暖かかくなると大変迷惑なPM2.5とともに黄砂が大量飛来してくるかの国へと、現地法人の視察と監査に、公認会計士のT先生(40代、生物学的男性で脂マシマシの働き盛り、度を越えたス〇ベ)と向かった時のこと。

空港からリニアを乗り継ぎ、時速400㎞表示に「白髪三千丈だなぁ。」と苦笑しつつ、到着した〇〇駅。

改札にあるのは、X線検査機。
プラットフォームに向かうには、手荷物をそこに通さなければならず、長期出張で荷物の多い我々は、一番奥の列に並ばされたのでした。
私の手荷物は無事通過し、さて、先生の番となったところで、3つあるカバンのうち、ボストンバッグ大の2つ目のカバンがベルトコンベアーに乗せられ検査機をくぐった時、それは起きたのでした。
検査機の上の赤いランプが点灯したかと思うと、事務所からワラワラと駅員達が出てきて、先生を取り囲み、何事か大声でやりあった後、そのボストンバッグと一緒に先生を事務所に連行していくではありませんか。

ちなみに先生は、台〇駐在が長く、北〇語も浦〇語も堪能。
かの国の滞在経験も豊富で、政府上層部ともパイプがあることから、すぐに、解放されるんじゃないかとタカをくくり、改札横に用意されたパイプ椅子に腰かけ、待つこと数分。
しかし、待てど暮らせど、先生はちっとも出てこない。
時々、事務所からは言い合う大声が漏れ聞こえてくる。

なにやらただならぬ雰囲気を感じ、ドアの窓から事務所を覗いてみると、どうやら、T先生のバッグを開けろ、いやダメだとの押し問答が続いている様子。
先生が私に気が付くと同時に、私も駅員に事務所に引っ張りこまれ、パスポートを召し上げられる事態に。
かの国最大のハブステーションだけあって、事務所は広く立派、そして大勢の駅員がデスクに置かれたバッグとその横に屹立した先生を取り囲むようにしている。

全員の顔がこわばり、緊迫した空気が漂う中、
「ど、どうしたんですか、一体・・・」と小声で聴いてみると、
「ごめん、Vさん、面倒なことになるかもしれん。」と申し訳なさそうに両手を合わせる先生。
「まさか、これですか?」とパンパンに膨らんだバッグを指さすと、
「そうなんだよ、、、開けろって煩いんだよ。」
「え?開けたらまずいんですか??」
うん、まずいことになる。
「ど、どのぐらいまずいんですか??」
強制帰国に入国禁止リストに乗るかも。最悪、拘束される可能性もある。
「はい??そんなアカンものが入っているんですかっ!!!」と絶句する私に、
「あ、ほら、公安も来ちゃった。」
奥のドアからイカツイ制服姿がドヤドヤと入ってきて、なにやら駅員と言葉を交わすと、我々の方に向かってきたのでした。
そして先生に詰め寄ると、聞き取れないけれども、このバッグを開けろと強い口調で言っているのは分かる。
それに負けないほど、激しく反駁する先生。
そんな激しい応酬がしばらく続いた後、制服勢の一番階級が高いと思われる人物が駅の電話からどこかに連絡を入れ、しばらくしてからT先生に受話器を渡したのでした。
受話器越しに、流暢な現地語で話し込むT先生。

そして、どんな時もひるまず、毅然とした態度には定評があり、某銀行を国有化し、頭取に「地獄に落ちろ。」となじられた時にも眉一つ動かさず、冷徹な決断をしたことなど、肝の座り方が尋常でないT先生は、受話器を置くと、デスクに戻り、おもむろにバッグのロックを外し、ついに中身を取り出し始めたのでした。

・・・後編に続く・・・

※画像と本文は一切関係ございません。

Posted at 2025/12/16 10:23:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | business | 日記
2025年12月09日 イイね!

気が付くと、いつも目の前にヤツがいる (+メタルネタ少々)

気が付くと、いつも目の前にヤツがいる (+メタルネタ少々)そいつは、乗り込んだ時は、全く気にならないのに、気持ちよくドライブしていると、不意に目の前に現れる。

そして、一旦、視界に入りだすと、それが気になって仕方がなくなり、一瞬、日影などで見えなくなるも、その後も目の前から消え去ることなく、視界の中に居続け、車を降りると途端に気にならなるといった不可思議な事象を度々起こす。
しかし、また、ハンドルを握ってしばらくすると、太陽光の差し込みとともに現れる。

まるで、「一瞬、忘れていたでしょ?」とあざ笑うかのように。

さらに、高速なんか走った日には、増殖して行く厄介な代物。

どうしたって消せることがなく、目の前に現れたら、慣れていくしかない、それは、

そう、フロントガラスの飛び石痕(涙)

走る以上、不可避であり、それは重々承知しているものの、付いた場所、特に、運転席の真ん中あたりの、常に視線が集中するところなんぞに飛んできた日には、もう気になって気になって💦
購入した当時、走行4,000㎞と非常にきれいな状態であり、フィルムも考えたのですが、わずかな飛び石があったため、こればっかりは仕方がないと腹をくくり、現在に至っておりました。
ただ、1㎜にも満たない飛び石でも、視界の先にあると、なまじ周囲が綺麗なだけに、相対的に悪目立ちしている。
そして、この前、信濃路へと向かった中央道でも、気合の入ったGVB系インプから、助手席の上部付近に被弾してしまい、コンパスの針の先よりも小さい点ではあるものの、光の当たり方によっては、視認できるニューカマー2個が仲間入り。

車検に通らないような傷でもないし、そんな取るに足らないこと気にするなと、多くの諸兄からお叱りを受けるのは当然として、何事も時薬、走った証しとして、これまでの愛車と同様、やがて気にならなくなるとは分かってはいても、失恋したての頃にも似た、この過渡期、フロントガラスを拭くたびに、少々、沈鬱な気持ちにさせられてしまうのでした。


飛び石を食らったとは言え、キレイっちゃキレイなんですけどね

と、年末進行で土日&昼夜もなく仕事に埋没し、哲学的ゾンビと化している、そんな隙間ドライブで、飛び石痕よりもちっぽけなメタラーの鬱屈を吹き飛ばす、最近のヘドバンのお供がこちら。

2024年にデビューした謎多きガールズバンド、『DOGMA』

大好きなホラー映画、『死霊館』のシスターを模したメイクを施し、肌を露わにした隠微な修道女の衣装に身を包み、インモラル、セクシャル、そして背徳と悪魔崇拝をテーマとしていて、とにかく超常的でエロカッコいい。


気になるサウンドは、奇抜なテーマとは打って変わって、まさにメタルの王道。
変拍子を多用することや複雑で冗長な展開はなく、全曲3分程度のシンプルなナンバーばかり。
ダウンチューニングした重厚なリフにキーボードの様式美フレーズが重なり、メロディを重視したマイナー進行の歌メロからキャッチ―なコーラスと、語弊を承知で言うならばマドンナをゴシックメタルにモダナイズした感じで、80年代、90年代のグランジ以前のメタルシーンを愛する懐古厨も納得のもの。
仕掛人はプロデューサーの男性2名とのこと、このあたり、BABY METALと類似性があり、卓越した演奏技術も神バンドさながら。

時代が時代ならビルボードのTOP10入りしても不思議ではないクオリティです。

悪魔バンドの先駆者であり、バンドサークルWFSの先輩たる聖飢魔Ⅱですら、各方面の宗教に配慮し、ゼウスを仮想敵としているのに、MVや楽曲、リリスをはじめとした悪魔を冠したメンバー名、そしてバンドのシンボルマークなどなど、こんなはっきりとアンチ・クライストで大丈夫なのかと思うようなコンセプト。
まぁ、ベヒモスも人気ですし、その辺りは鷹揚に思えますが、敬虔な信者のアンチも多くいるようでして、それも仕掛けとして狙ったモノかもしれません。

にしても、久々の衝撃でした。
日本のガールズメタルが、SHOW-YA、NEMOPHILA、LOVEBITES、BANDMAID、嬢メタルの先駆者Aldious(休止中)、九州のBRIDEARなどなど百花繚乱ながら、海外勢は、ArchEnemyなど女性ボーカルのメタルバンドは多く見るも、こうまでコンセプトが徹底したガールズメタルは少なく、さらに、楽器隊全員が凄腕で、華も兼ね備えたHM/HRガールズバンドといえば、VIXENが頂点と思っていたのが、こんな凄いのが出て来たなんて(嬉)

そのVIXENもデビュー当時、リチャード・マークスなどのヒットメーカーを起用したものの、アルバム2枚のみのリリースで終わり、商業的には成功したとは言えませんでしたけど。

こちらのゴージャスなお姉さま方がVIXEN(R.I.P Jan Kuehnemund )

バランスの問題か、LIVEではボーカルの声量が足りない気がしますが、ご興味のある方はこちらを。
ホラー&メタル耐性のない良い子のみんなは閲覧注意かな。



罪深き告解の真意は・・・


メンバー全員の素性、素顔は伏せられていますが、そこは情報化社会、素の姿はグッドルッキングな方ばかりです。


もし、飛び石も何もかもが、人知を超えた存在の思し召しだったとしたら、まさにそれもドグマ。
中学時代、社会の試験で、回答欄に『マグナカルタ』と書くのを間違えて、『ドグラマグラ』と記入し、担任に呼び出された時、「暗黒のドグマに導かれたので。」と呟いた、当時、ムーを愛読し、重篤な中二病に罹患していたイタすぎる自分を思い出し、胸の奥が少しキュッとなったのでした。

※タイトル画像は、boketeの殿堂入りのネタを拝借しています。

Posted at 2025/12/09 20:38:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | G80M3 | 日記
2025年12月01日 イイね!

【思ひ出ぽろぽろ】某国のローカル線で命運尽きかけたメタラーがいた

【思ひ出ぽろぽろ】某国のローカル線で命運尽きかけたメタラーがいた※お断り:ある程度、事実に基づいたモノではありますが、表現上の演出等、虚実ないまぜにしたものであり、また、思想信条、政治的な見解など全く含まれないものとなりますことをご承知おきくださいm(__)m

現在、デリケートな問題となっております、日沈む国との摩擦。
大和島根に育ち、多感な時期に三島由紀夫に感化され、当時、まさかのKO大学の指定校推薦が不合格となるまで青臭く右傾化した私としては、今もSAPIOを愛読するなどイデオロギーは変わりようがありませんが、
実は、今をさかのぼること20数年前の小泉政権真っただ中、よりにもよって、伊勢丹やユニクロが破壊されるなど、過激な反日デモの真っ最中に、当時、共同経営していたベンチャー企業の現地法人の立ち上げに、ほぼ毎月のように現地に出張していたのでした。

Sars禍も加わって、飛行機はガラガラ、そして日本人街も閑古鳥と、邦人の姿は消え失せ、空港で日本語を話しているのはパートナーの日本人会計士と私ぐらい。
プラカードを掲げた過激な集団がいるわけでもなく、何かしら危害を加えられたなどの情報も入ってこなかったため、特に気にすることなく、リニアを降りた後に、ローカル線に乗ったのがいけなかった。

普段なら特級車両で移動しているのが、この日、ダフ屋(当時、列車の座席はほとんどダフ屋から買うのが通例でした。)からチケットを全く買うことができず、ようやく手に入れたのが2等車両のもの。
「ま、こういうティピカルな旅もいいよね。」と危機感の欠片もない、呑気なパートナーの会計士。
ホームに到着した列車のドアに、順番などお構いなしに我先にと殺到する現地の人たちに気おされながらも、まずは、我々が予約した席に堂々と鎮座する、謎の人物をどかすのはお約束、そうして列車が出発してしばらくした時のことでした。
少々お高い2等車両と言えど、古い教室のような黒ずんだワックスの床、垂直な背もたれの椅子、饐えた匂いと、空調が効いて上質な椅子がある清潔な特級車両とは雲泥の差で、地味な色合いの人民服のような衣服で埋め尽くされている。
飛び交う言語は、広東語、浦東語のほか、ほとんど聞き取れない方言などがかしましく響き、車内販売のヒマワリの種が入った袋を皆でシェアし、その殻がどんどん床に散らばっている。
その中で、スーツ姿は我々のみ。
勿論、日本語で会話しているのも我々だけ。

列車が出発し、賑やかしい車内の中、田園風景を眺めながら、ノートPCを開け、会計士と仕事の打ち合わせをしつつ、メールなどを打っていると、隣の車両から人が流れ込んできて、そのガヤガヤがどんどん大きくなっているではないですか。
何事かと、気にはなるも、重要な資料作成の途中だったため、PCから目を離すことが出来ない。
隣の会計士ちらりと見やると、イヤホンを付け、一心不乱にR18動画をを視聴している。
そうこうしている内に、車内の喧騒はさらに大きくなり、これは仕事どころじゃないなぁとPCを閉じようとしたその時、後頭部に何かが当たったのでした。
ジャケットの肩口から床に転がるのは、ヒマワリの種
ん?と思った途端、前から後ろから、ヒマワリ種がこちらに向かって飛んできているじゃないですか!!

顔を上げると、我々の座席をぐるっと取り囲むように、乗客が集まっている。
「T先生、ちょっと、、、いかがわしい動画見ている場合じゃないですって。」と慌てて、横の会計士に声を掛けると、
「あ、え?どうしたん?うわっ!!!」と事態を把握したようで、
その集団のリーダーらしき人物が、『お前ら、取り敢えず、席を立て。』と言っている。
言われた通り起立し、改めて周りを見渡すと、この車両の全員より多い人数が我々を取り囲んでいたのです。
ほぼ全員が敵意にあふれた視線でこちらを睨んでおり、その間も、絶え間なく頭やスーツに当たっては床に散らばるヒマワリの種。
「先生、これやばいっすよ、、、、」
「うん、思ったより、まずい状況だね。」と小声で囁き合っていると、
そのリーダーらしい人物が、おもむろに新聞を縦に広げ、そこには、1面ブチ抜きで、小泉首相の顔が掲載されており、見出しには『小泉鬼子』の文字と、その写真に赤いバッテンが。
「我々、肉まんですかね。」
「う~ん、もしかしたら、上海ガニの餌かも。」
こんなところで、命運尽きるなんて、日本に残した家族のことなど思い浮かべていると、
会計士と新聞を持つリーダーらしき人物とのディベートが開始されたのでした。

実はこの会計士、普段はどうしようもないスケベで会議の時間とか守らないいい加減な人物なのですが、中国、台湾での実務経験が豊富で、北京語がペラペラ、そして、妙に度胸が据わっていたりするんです。
その私も学生時代、法学部ながら第1外国語で中国語を履修していたこともあり、多少の読み書きとヒアリングは出来るが、早口でまくしたてられたら、手に負えない。

最初は、胸倉をつかまんばかりの、その名の通り、口角泡を飛ばすような激しい口論となっており、周りも殺気立って、『次の駅で引きずりおろすか。』など、物騒なヤジも飛び交い、何度も肉まんになる覚悟をしたのですが、次第に、互いの口調が柔らかくなり、そうしている内に、肩をたたき合い、周囲からも笑いまでが起きるほどのほぐれた雰囲気になっているではないですか。

私が呆然と見回る中、会計士とそのリーダーは握手を交わし、そうこうしている内に、その場にいた全員が自分車両や席に戻るなどなどして、さっきまでの物騒な空気はどこへやら、あっという間に解散となったのでした。

「T、T先生、一体これは・・・・」
「Vさん、もう大丈夫、我々の安全は担保されたよ👍」
「ええ、それはありがたいのですが、何を話されていたのですか?」
「いや、まぁ、彼らはメンツを大事にするよね、だから、こんなことして引くに引けなくなったこともあって、最初は、相手の主張を聞きつつ、こちらの立場をはっきり伝えていたら、ヒートアップしちゃったんだよね。一発ぐらいもらってやってもしょうがないと思っていたら、あの男、案外、話が分かるヤツで、政治家に責任があることだから、お前らに言ってもしょうがないけど、たまたま見かけた日本人がお前らだったから、ちょっと言わせてもらっただけで、大事にするつもりはなかったものの騒ぎになってしまった。で、最後に、お前らビジネスマンだろ?俺たち、日本のものは好きだから、この国から撤退するなんてことはしないで欲しいだって。」
と椅子の上のヒマワリの種を払って腰掛けると、先ほど、取り囲んでいた人物の一人から、お詫びか何かの青島ビールが2本、差し入れられたのでした。

そんなこんなで、年季の入った2等車両で命運尽きることなく、なんとか、現地法人の立ち上げが出来、その後、数々の修羅場やT会計士のやらかしで国外追放処分になりかかりしつつ、数年後、投資を捨て、日沈む国からは手を引くことになったという。

政冷経熱とはまさにこのことと、ふと、収穫したヒマワリの種を、見ながら思い出した次第です。

そのT会計士の尋常ならざるス〇ベがトリガーとなり、国際問題に発展しかかった、とんでもないやからしは、またの機会にて。


Posted at 2025/12/01 11:55:52 | コメント(3) | トラックバック(0) | My Life | 日記

プロフィール

「実家の父が免許を返納したら、孫が愛車を手放した http://cvw.jp/b/192969/48832831/
何シテル?   12/23 11:53
偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人気車とメタ...
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