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イイね!
2011年11月02日

昭和エレジーで寝不足に

ハロウィンの夜、ジャックオーランタンが照らし出す光の中で、小さな命の灯火が尽きようとしてた愛犬ランディでしたが、嫁やうちの子供達の自分を呼ぶ声に応えるかのように頑張り抜いて、無事、峠を越すことができました。
現在、嘔吐、内臓からの出血も治まってきており、予後も良好とのこと、まずは一安心といったところです。
皆様におかれましては、大変ご心配をお掛けいたしました。

さて、昨日の夕方、家の近所にある、とある大物兄弟俳優の実家が営む本屋に寄ったときのこと。
ここは、昨今立ち並ぶ、レンタルビデオなどを複合した大型書店とは比較にならないほど、こじんまりとした店構えで、木製のガラス戸を引いて一歩店内に入ると、インクの匂いがどことなく立ち込める、老舗の本屋。
さぞかし厳しい書籍が置いてあるのかと思いきや、結構マニアックな品揃えは知る人ぞ知るところ。

わが当地では、ヴィレッジバンガード、高原書店をはじめとする全国区となった愛すべき偏向書店もございますが、この本屋の特徴は漫画本。
最近流行のものも置いてある中、特に、お父さんの昭和心をくすぐる懐かしい漫画本の充実ぶりは目を見張るばかり。

とは言っても、まんだらけのようなコレクターズアイテムではなく、お手軽価格の再版本が中心です。

何気なく寄ったはいいものの、愛犬が快方に向かいつつあり、気持ちが軽くなったことが裏目に出て、ノスタルジーの任せるままに本を抱え込み、財布までも軽くなる始末(汗)

自戒の意味を込めて、その一部を時系列にご紹介します。



私が子供の頃、夏休みに放映されていたアニメ『夏休み子供劇場』の代表格でもあり、最近、日曜の連ドラでは高視聴率を上げているという、妖怪人間ベムの原作単行本。
単行本があったことすら知らなかったので、当然、見るのも手に取るのも初めて。

それもそのはず、連載期間は昭和43~44年。
その頃の私といえば、両親の体内で、リボ核酸にすら形成されておらず、塩基配列の一部としての情報体に過ぎませんでした。
メタラーの星の下、この世に生を受けるのは、まだ少し先のことです。

もちろん、書かれているのは3本指の主人公達。
当時のおどろおどろしいアニメに比べ、意外にも人間味溢れるストーリーで、最終回もテレビ版とは違った展開に、作者の愛と葛藤を感じました。


お次は、仮面ライダーをはじめとするヒーロー漫画の天才、石森章太郎作品。



イナズマンの全2巻。
TV放映されていた特撮ものがうっすら記憶にある程度で、原作を読むのは初めて。
小学生の頃、友人宅に遊びに行った時、そこのお兄ちゃんの部屋にあった、仮面ライダーや人造人間キカイダー、仮面の忍者 嵐の単行本を夢中で読み漁っておりました。

TV版ではひたすら役立たずだった、イナズマンになる前のサナギマンは、かなり重要なポジションだったことが判明。
古さを感じさせない作画とストーリーは石森漫画の真骨頂ですね。
途中、キカイダーが登場するシーンにニヤリとしてしまいます。


少年チャンピオン全盛期の代表作。



奇才 鴨川つばめが、理不尽ギャグ漫画の金字塔『マカロニほうれん荘』と同時連載し、80年代前半に少年チャンピオンの黄金期を築いた作品。
当時の少年チャンピオン人気はすさまじく、恐らくジャンプ全盛期に匹敵するぐらいの勢いで本屋に平積みされていたと記憶しています。
なんといっても、ドカベン、花沢高校花の応援団、ブラックジャック、がきデカ、あばしり一家けっこう仮面、魔太郎が来る!!などなど早々たる連載物が並び、それに加えて、マカロニほうれん荘とこれがあった訳ですから、読むなと言うのが無理というもの。
けっこう仮面に代表される永井豪作品やがきデカについて、PTAから小言が入るぐらいで済んだ、寛容な時代でした。
今読んでも、ギャグのシュールさと不条理さは、色褪せてないどころか、その先進性に脱帽です。

ここから割と新しくなります。



「え!!こんなんあったの??」と言われる程レアなこの本。
無敵超人ダイターン3の単行本です。
サンライズお得意のスーパーロボットもので、この後、ガンダムが登場します。
今の若い世代は、ゲームの『スーパーロボット大戦』でお馴染みではないでしょうか。
ワクワクしながら封を切り、その中身を開いてみると、、、、、
え~と、ま、これはコレクターズアイテムにしておいたほうがいいかな(汗)
個人的には、同級生の体に埋め込まれ、主人公の目の前で爆発した人間爆弾や、実はエイリアンだった主人公達が、自分の星ではない地球の為に、ロボットの合体を解いて次々に桜花特攻を仕掛ける、ヒーロー物にしては珍しく悲劇的だったザンボット3のほうが好みです。

最後は、日野日出志の怪奇漫画



意外にも新しかった、昭和62年出版の地獄小僧。
凄惨な描写と深い陰影、そして、誰も救われない結末と、いつもながらブレない日野ワールド全開の一冊。


さて、懐かしい漫画たちがそろったら、お次はこれの準備。


決して、本を踏み台にして隣に住んでいる色っぽいお姉ちゃんの入浴シーンを覗きにいこうとかではありませんので、持ち上げた受話器をまずは置いてください(汗)
「宿題はやったの?」「いい加減、早く寝なさい!」
と、小学生の頃、なにかと小うるさかった母親の目を盗んで、漫画をゆっくり読むことができたのは、消灯後の布団の中でした。
LEDではない懐中電灯を引っ張り出し、布団の中にこれらの漫画と一緒にもぐりこんで、懐中電灯を点けみると、そこに浮かび上がるのは、最初は母が部屋に入ってくるのではとハラハラしつつも、次第に本の中に引き込まれ、一緒に心躍らせたあの頃の空間。

たちまち童心にかえって読むふけって行くこと数時間。
郵便受けに新聞が入る音が耳に入り、はっとなって時計を見上げると、、、、、(放心)

「漫画ばっかり読んでたら、ロクな大人にならないよ!!」
当時、私の布団をガバッとめくって、そうのたまったお母様、さすがのご炯眼でございます。。。

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Posted at 2011/11/02 13:39:14

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この記事へのコメント

2011年11月2日 14:50
いずれもググッと来るものがあるのですが、マカロニほうれん荘はお買い上げではないのですか?!
「きんどーさーーん」
「トシちゃんかんげきーー」
「ノォッ!!」
いやー、なつかしいなぁ。

日野日出志も読んでました~。
コメントへの返答
2011年11月2日 15:25
ほろ酔いさん、勿論、マカロニほうれん荘は全巻ありますよ~!!
嫁が実家から持って来まして、トシちゃんばりに感激しました(笑)
マセガキだった従兄弟の影響もあって、リアルタイムで読んでいた頃は、ちょっとエッチでサブカル満載のギャグマンガで、飛躍しすぎてついていけない部分もあったのですが、今読むと、クイーンとかパロッていて奥が深いです。
しかし、きんどーさんが40歳とは、、、、トホホホホ(泣)

日野日出志、子供心に読んじゃ駄目な本だと分かってはいるものの、あの砂を噛んだような後味が残る読後感なのに、なぜかやめられないと言う。。。
作者は結構ダンディな方でびっくりしました。
2011年11月2日 16:48
ランディ君、持ち直して良かったです。3歳では若すぎますね。うちはニャンコですが、来年で二桁です。
マカロニ、魔太郎、がきデカ懐かしいですね。
あと、うる星やつらとか。笑うセールスなんかもお気に入りでした。
コブラなんかも好きでしたねえw
極めつけは、昭和のカホリ充満の杉浦茂先生でした。
コメントへの返答
2011年11月2日 18:21
はいぺりおんさん、ありがとうございます。
倒れこんだまま、水も飲めず、下血を繰り返して、衰弱していく姿を見るのは本当に忍びなかったのですが、掛かりつけの動物病院で処方された投薬が効いたのと、なにより生きたい気持ちが病より勝り、今日の朝は立ち上がって水を飲むこともできるようになりました(感涙)
シェイプアップ乱が松茸親子ネタで打ち切られるぐらいですから、がきデカなんぞよく少年誌で連載できたと、世の中の大らかさが懐かしいばかりです。
うる☆やつらはサブカルの走りですね。
コブラは、2013年にハリウッドで実写化されるとのこと、CGで生きる世界観ですから、期待です!!
杉浦先生はうちの父が、大事にしていた少年画宝かなにかで忍者ものを読みました。
終戦作家のイメージが強いのですが、高度成長期を象徴する一人ですね。
2011年11月2日 18:09
いやいや なかなか いい本が有りますね~

僕は 恐怖新聞とか 後ろの百太郎  

戦争物は 烈風

はれんち学園も 久しぶりにいいかな~(^^;;;
コメントへの返答
2011年11月2日 18:35
かいまんさん、いやもう、これの他にもたくさん買い込み過ぎて、ただでさえ捨てろとうるさい嫁と置き場所に難儀しています(汗)

つのだじろうの名作!!百太郎は心強いものの、恐怖新聞は、言いがかり的な恨みを買う上に待っているのは破滅という、もしこれが投函されたらと思うと、本当におっかなかったです。

烈風、、、ヤンキーマンガじゃないほうですね(笑)
確か、嫁の実家にあった覚えが!!

ハレンチ学園、まさにタイトルに偽りなし、自由奔放でしたね~

永井豪といえば、原作デビルマンも凄まじかったです。
2011年11月2日 21:25
妖怪人間ベムに原作の漫画存在するとは知りませんでした。

ダイターン3の単行本には驚きました。
ガンダム世代の私は、ザンボット3、ダイターン3はリアルタイムで見ていました。

丁度、ドカベンブームぐらいに漫画を読み始め、最初に読んだ週刊誌はチャンピオンでした。
確かにそのころのチャンピオンは、良い作品がたくさんありましたね。
Vさんのあげた以外でいうと、らんぽうくん、少年心をくすぐったエコエコアザラク、など

ちなみに、花の応援団は漫画アクション けっこう仮面は、月間少年ジャンプだったとおもいますが。
永井豪先生の作品は男の子が喜ぶ作品が多かったですね。
コメントへの返答
2011年11月2日 23:30
ガン茶さん、そうなんです、私もこの書店に置いてあった現物で知った次第なんです。
放送に先駆けて「ぼくら」で連載されていたもので、画風はさすがに当時を感じさせますが、革新的な着想はさぞかしセンセーショナルだったことを容易に想像できます。
誕生秘話も掲載されていまして、マニア垂涎のものかと。

ダイターン3は、ザンボット3があまりに悲しいストーリー展開だったので、美女を二人はべらしたお気楽&熱血の無敵ヒーローとして企画したとか。トライダーG7とかありましたね。

らんぽうもチャンピオンでした!!べにまろとか亜流も生まれましたね。
エコエコアザラクもエロチシズムとオカルトが融合した傑作でした。

花の応援団とけっこう仮面はそうでしたか、ありがとうございます。

永井先生は、思春期の代弁者でもあり、救世主した!!
2011年11月3日 7:42
うふふふふ 全て知って居るのは何故でしょう?(笑)

やはり けっこう仮面の おっぴ○げアタックが 大好きでしたけど(爆)

(最後の セリフも好きでしたが けっこうでした?・・・メガ爆)
コメントへの返答
2011年11月3日 18:40
にゃーじさん、やはり全部ご存知なんですね・・・ということは、変チンポコイダーやあばしり一家とかも、、、いや~いい時代でした(笑)

けっこう仮面の必殺技は、回避不能ですもんね~

確か、にゃーじさんのご近所では、赤い車に乗ったリアル結構仮面が出没しているそうですね。
ただ、最後は「けっこう」ではなく「お粗末」と言われるとか(チェレンコフ爆)



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