• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2025年03月19日

洗車場今昔物語

洗車は愛車のコンディションを見る、絶好の機会。
そして大切な愛車を思う存分愛でまわし、「このフェンダーラインがたまらん♡」と濡れたボディへとスポンジの代わりに顔や体のある部位を密着させてみたりと、倒錯したフェティシズムに浸れる貴重な時間(そんなことするのお前だけ定期)

四半世紀前のCARBOY誌には、毎朝、愛車サニーを洗車し、印旛沼の総水量の10分の1を使用していると言われ、毎月の水道代が10万円を超える変態さんツワモノが登場したことも。


WEB CARBOY RETURNSより

コーティング技術と洗車グッズの格段の進化、そしてWEBサイトなどでの情報の充実もあり、車にやさしく、ものすごく効率的かつ時短が実現できるようになったのはいいのですが、1日仕事と決め込み、色々なケミカルや用途別のスポンジなどずらりと並べて、マットやらエンジンルームやらを気合入れて洗っていた一昔前に比べると、なんとなく物足りないような気がしてしまう今日この頃。

ブラシレス洗車機が設置された近所の洗車場の横を通りかかったりした時に、仲睦まじく車を洗い合うリア充カップルを微笑ましく眺めたりしていると、最初の愛車Z31を洗車場で洗っていた記憶がフラッシュバックし、
『兄ちゃん、こっちのマットで泡々にされるのも大切な人生経験なんだぜぇ』と、突然、ヤニ臭い塩枯れ声で話掛けられ、振り返ると、パンチパーマに金壺眼、まくり上げた二の腕には、狩野派と思しきリアルな虎と牡丹のイラストがびっしりと描かれており、きっと動植物を愛する優しい心をお持ちに違いなく、その肘の内側に赤い斑点が点々と浮かび上がるほどのデリケートなお肌であろう、Sクラス乗りのおいさんが、ニヤリとしながら、その方の所属する団体が経営していると推察される大人のお店の割引券を手渡され、そのままツレ(このブログに度々登場するアイツです。)に進呈したところ、うっかり恥ずかしい病気をもらい、泌尿器科に通いながら抗生剤飲んでいたツレのことや、
フェラーリ328でさっそうと乗り入れ、洗車ホースでエンジンルームに直接ぶっかけたと思ったら、エンジンルームから激しく白煙が立ち上り、不動になった328をみんなで動かしたことを懐かしく思い出したりと。

その洗車場も少なくなり、随分前のブログでご紹介したように、場所が空くのを並んで待つこともほとんどなくなり、混みあうのはほぼ年末のみ。

そして、愛車G80は、行きつけのGSで洗車機に入れようとしたところ、店員さんが飛び出してきて、腕を交差させてデッカく×をするなど、ボディサイズが肥大化したために、自宅洗車オンリー。

暖かくなるにつれ花粉が乱れ飛び、黄砂が飛来してくるこの季節。
納車1年になるG80のボディが黄色くくすんでいくのは見るに忍びなく、
たまには効率&時短を忘れて、丸一日たっぷりかけて、隅々まできれいに洗ってあげようと、G80にホースで水を掛けながら、花粉症で充血する目をこすっていると、ふと頭によぎる、新入社員だった頃の記憶。

新卒とはいっても、バンドのメジャーデビューの夢破れ、留年を繰り返したことで全くフレッシュさはなく、入社して少し経った、春の日差し暖かなある日、なぜか仕事帰りに、指導係だった女性上司(20代後半)の黄砂でくすんだ車を、一緒に洗うことになり、洗い場でバケツに水を入れていると、とあるイタ車ディーラーのツナギを来た兄ちゃんから、
「ええなぁ、可愛い彼女連れて。洗車デートか?ほら、さっさとあそこのホテル行けや。」とやっかみ半分でからかわれ、それが聞こえていたのか、しゃがんでドアを拭き上げている時に、その上司がすっと隣に座り込み、
「彼女だと思われたみたいね。じゃあさ、この後、ホントに行っちゃう?」と腕を絡めながら、いたずらっぽい上目遣いを向け、本気か冗談か分からない微笑みを浮かべていたのでした。
当の上司が婚約していたのと、こっちはこっちで恋愛偏差値が低すぎて、上手く返せず、ただあたふたしていただけで洗車が終わり、どういう訳か、その後、ゲーセンのプリクラに付き合わされたあの日。
からかわれていたのか、それとも、別の何かがあったのか、今となっては、分かりようもありませんが、そんな記憶の滓が黄砂のように付着し、ボディに当てたスポンジから滴る水滴に映りながら流れ落ちていくのでした。


※画像は在りし日のE46M3と嫁車のソニカで洗車場デートをした時のものです。
ブログ一覧 | My Life | 日記
Posted at 2025/03/19 11:11:24

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

関連記事

愛車に着いた黄砂の正しい洗車方法
青い髑髏(Bule Skull)さん

洗車するにあたって
MAKOBEIさん

シエンタ”クロ” と TAFT 洗 ...
naga_sanさん

ルーミーをガッツリ洗車
hajimera1993さん

既に色褪せています
kimidan60さん

CCウォーターゴールド 製品インプ ...
Garage Kさん

この記事へのコメント

2025年3月19日 14:39
テーパーのジーンズ、懐かしいですねぇ。黒シャツのお方はもしかして・・・?
あの頃の僕はミヤギさん伝承な「ワックス塗る、拭き取る」をメインに、ラルフ・マッチオより一生懸命修行してました。もう手がツルツルで。(笑)
作業後悦に入って軽く走らせた後、毎度大抵どこか一か所、左官屋さんのコテ波のような拭き残しに気付いてカッコ悪かったのを思い出しました。(恥)
コメントへの返答
2025年3月19日 15:19
Gorhamさん、あざまーす!
当時、ケミカルなウオッシュも流行ってましたね~黒シャツの方は、記事によると、変た、、いや、このサニーオーナーさんの弟で、律儀に兄の洗車に付き合いつつ、自分のハチロクも純白に磨き上げている筋金入りのアブノーマルさんだそうです。

そして、ミヤギさんスピリットは不滅💪
ネトフリでドラマ化されているコブラ会、かつての敵役が主人公となり、ラルフマッチョも出演するなど、正統派続編として、なかなか面白かったですよ👍
あのスワンキック、当時、皆マネしましたけど、使い物にならないどころか、カウンターの格好の餌食になってました(涙)

なぜ、走る前ではなく、走った後に拭き残しに気が付くのか、、、そこに化学的な根拠があるのか、はたまた洗車拭き残し大好き妖怪の仕業なのか定かではありませんが、個人的には、愛車がもっと構って欲しくて、わざとやっているんだと勝手に想像し、人知れずデレてます(萌)
2025年3月19日 23:33
こんばんは。
トラッドサニーでしたっけ。売れたやつですね。懐かしい😄
洗車は、マンション暮らしになってから、エネオスの門型洗車機任せです。拭き取りはしますが、楽です。
洗車でそんな美味しい思いしたことないですねぇ😁会社に先輩のお姉さんに送別会で◯◯を触らせてもらったことはありますが(笑)
コメントへの返答
2025年3月20日 12:04
あっくんりょうパパさん、こんにちは😃
そうです、トラッドサニーです!
CARBOYには白鳥氏はじめサニトラが頻出でして、当時、珍しなーと読んでいたら、カスタムではなく洗車スタイルがぶっ飛んでいて、印象深かったんです。この方の他にもとんでもないプライベーターが誌面をざわつかせていたんですが、今、どうされているのか特集してもらいたいなぁなんて。
で、全然美味しくないですよ💦むしろ対応間違えたら、社会人生活やら全部ブッ壊れかねない状況でしたんで、プリクラだけは付き合って事なきを得ました、、と言いたいところなんですが、映画ディスクロージャー顔負けの際どい事あったりと大変でしたもん涙
セクハラは男性がするものだとされていた時代ですしね。
あれ?もしかして別の世界線があったとか!?
2025年4月4日 0:03
CB誌、そして、トラッドサニー、いやぁ、懐かしいですね~♪

洗車タイムって、没頭しているうちに、いろいろと思いを巡らすことってありますよね~。

最近は、手抜き洗車がちなので、Vさんを見習って、もう少し丁寧にせねば・・・、なんて思いました(笑)
コメントへの返答
2025年4月4日 10:47
リターンライダーさん、お忙しい中、こんな駄文に連続してお付き合いいただき、そしてコメントまで頂戴し、本当にありがとうございます(感涙)
CB誌が一時復活して歓喜したのですが、3号で終わってしまい、とても残念でなりません。。。
最近の車雑誌もEV特集ばかりで、モーターだけに本自体の熱量が足りないというか、どうしても、昭和レトロ車やあの熱かったパワーウォーズの頃が掲載されている記事にしか買う気が起きなくなってしまっておりまして、もし私が、今、免許を取っている年齢としたら、古き良き時代を知らなくても間違いなくネオクラに走ってしまっていたかと。
そうなんです、洗車は、無心に洗っているつもりでも、良くも悪くも色々なことを思い巡らしてしまいますよね~
明日はあんな仕事をしなくちゃとブルーになるも、愛車がピカピカに仕上がると、頑張ろうと気持ちになりますし、隣のオーナーさんと何気ない会話を交わしたり、傷を見つけて、一心不乱にコンパウンド掛けてタッチアップしたり、綺麗になった愛車で彼女を迎えていくときの誇らしい気持ちやら、そんなこんなで1日が終わっていくんですよね。
いえいえ、今もコーティングや洗車機に甘えてしまって、以前に比べたら手抜きですよ(汗)
でも、内装パーツとか普段やらないところをメンテすると、運転中、目につくところだけに、リフレッシュ効果大きいですね。ケミカルもものすごく進化していますし、やっただけの成果が目に見えて嬉しい反面、G80を洗車していると、必ずと言っていいほど、他の車たちもやってしまうことになるので、ほどほどに手抜きしないとです(汗)
それにしても、リターンライダーさんのところは、洗車だけで一大プロジェクトになってしまうではないでしょうか。その際には、眼福方々、名古屋名物に加え、極上ウェスと秘蔵のでら〇っぴんを懐に忍ばせ、こっそり馳せ参じまする💪

プロフィール

「世の中、捨てたもんじゃない http://cvw.jp/b/192969/48592459/
何シテル?   08/10 22:33
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3 456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

蛇使いたちの特濃空間 エテロドッソさん 
カテゴリ:メンテ&チューン
2011/12/06 10:03:34
 
BMWのマイスターショップ TKsquareさん  
カテゴリ:メンテ&チューン
2011/12/06 09:56:25
 

愛車一覧

BMW M3 セダン おハナさん (BMW M3 セダン)
M3最後であろう純粋な内燃機関をどうしても乗っておきたく、大好きなF80M3を手放し、迎 ...
BMW 1シリーズ ハッチバック BMW 1シリーズ ハッチバック
スイフトRS-Tを嫁に進呈し、その後釜としてやってきたのがこちら。一度は真剣に購入を考え ...
スズキ スイフト スズキ スイフト
初めての新車として我が家にやってきたスイフトRS-Tです。 旧型よりも格段に向上したボデ ...
BMW M3 セダン 電子制御の鎖で繋がれたバイエルンの獣 (BMW M3 セダン)
難病が寛解したら絶対にこれに乗ると心に決め、闘病し続けた3年半。 2020年に待ちに待っ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation