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2011年12月04日 イイね!

緋色の大幹部達と4つの知らせ ドン・フルヴィアとの接見

先週、GTVのハンドルを握り、とある三好方面への抜け道を走行中、ドゴォォォンという、右フロントからリアに掛けてのすさまじい突き上げ。
「うぉ!!なんだ??」
ハンドル越しにも伝わってくる尋常で無い衝撃に、オーディオの音が一瞬止まり、車内のものが浮き上がってフロアに散乱いたしました。

さらに、右フロントフォーク辺りから、ギィィィィという金属音が2秒ほど発生したため、車を緊急停止。

「地対空型兵器か!?」と、
慌てて下回りを覗きこむも、なにか外れているとかはなく、そのまま音のした場所を見に行くと、センターライン付近に、アスファルトがベッコリとくぼんだ深い段差がありました。

しかも、進行方向からは、全く見えない恐怖のステルス構造。
もしF40が通過したなら、フロントカウルが丸ごと餌食となり、行政訴訟確実とも言える道路行政の怠慢に、
『綺麗なアスファルト穿り返すより、こういうところ工事しろよな。』と週刊朝日に投稿しようかと思いつつも、アポの時間があったため、その場を後にいたしました。

その後、異音も消え、大丈夫かとも思われましたが、この週末、予約していたオイル交換をお願いすべく、TKさんに向かう前に、ジャン・レノのような男臭い硬派なアルファ乗りが集うプロショップ『エテロドッソ』さんにて、念のため、この時の足回り箇所を点検してもらおうと寄った時のこと。

そこで、まさか、イタリア4大ファミリーの大幹部と偶然、接見する羽目になろうとは・・・

え~すいません、ここから、ゴッドファーザーのテーマを脳内再生してください(笑)
♪タララ、ララ、ララ、ララ、ラ~ララ~、、、♪

冬の冷たい雨が降りそぼる朝。
ガレージのシャッターが開くのと同時に、紫煙が立ち込めた後のような薄暗い中へとゆっくりと進む、GTV。
「おう、そこの若いの、早く入りな。風が入り込んできて寒くていけねぇ。」
入り口右側からゆっくりと響く嗄れ声。

声の方にあるのは、私が属するファミリーの重鎮の証でもある、ボンネットの特徴的な段つき。


「これは、ドン・ジュリア、おはようございます。」
「若いの、久方ぶりだな。今日は何のようだ。」
「は、ちょいと下回りをヘタ打ちまして。。。」
「下回りか、まだまだ青いな。」
「隣のTZの叔父貴は一体・・・」
「なあに、こいつは足の召し物の交換さ。年食ってくると、こういうところが弱くなっていけねぇ。」

「ドン・ジュリア、そこの若いのを、客人に紹介しても宜しいでしょうか。」

目の前で、恭しくボンネットを開き、ツインプラグを誇示するのは、ここのナンバー2でもある75。
「75の叔父貴もお元気そうで。」
「客人の前で馬鹿な世辞は言うな。」
「客人とは、どこに?」
と周りを見渡してみると、

「洟垂れ小僧、威勢がいいのは買うが、礼儀がなっておらんな。さっきからお前の目の前におるじゃろが。」と突如こだまする、低くそしてゆったりとした低音ボイス。
「誰が洟垂れだ!!」



目の前に現れたのは、ピット全体を睥睨する6個の眼差し。

「このやけに迫力のある爺さんは、一体・・・?」
どこまでも無礼な青二才に、見る見る変わる75の顔色。
「おい、小僧、腰が高い、、、、のは俺のほうか。このお方はな、ランチャファミリーの大幹部、ドン・フルヴィア殿だ。」
「な、ななな、、、、盟友ランチャファミリーのあの伝説の、、、、」
「ふふふ、洟垂れ小僧、ま、楽にしろ。ワシは、ただのランチャ・ファミリーの老いぼれじゃ。」
「はは。。。」とサスがヘタっていつもより平伏するGTVに、
「しかし、あれじゃな、最近のは、何じゃ、ABSやら、インジェクションやら電子スロットルやらで、軟弱になりおって。」

ボンネットの中の、フロントミッドシップをあざ笑うかのようにひたすらクラシカルに配置された業物をさりげなく見せ付けてくるドン・フルヴィア。



「キャブ、フルトラ、ドライサンプ、そして、狭角のV4!!!!」
斜めに置かれたそれは、まさにトレンチコートの懐から覗くベレッタM1951。

あまりに大物過ぎて言葉も出ないGTVに、
「で、なにがあったのじゃ?洟垂れ小僧。」とドン・フルヴィア。
「まあまあ、ドン・フルヴィア、こいつは、オーナーであるヘタレメタラーを3回的に掛けているんですから洟垂れではないかと。」
と、取り成す75の叔父貴。



大物からのプレッシャーにひるんでいるうちに、油圧式ジャッキアップが入らず、まず手動式のジャッキをかまされ、その後、油圧ジャッキで上げられ、点検を受けるGTV。

その様子を横目で眺めながら、ドン・ジュリアが口を開いたのでした。
「そうそう、若いの、貴様に言いつけているバイエルン・ファミリーのあの黒いM3の件、分かっているだろうな?」
「は、はあ。しばらくお待ちください。」
「ドン・ジュリア、バイエルンファミリーのM3とは、穏やかではありませんな。」
「ああ、ドン・フルヴィア、この若いのは、今、黒いM3とひそかに通じておりまして、逆に諜報させているのですよ。」
「そうですか、それは楽しみですな、フハハハハ。」
「失敗したら、一族の掟、忘れたとは言わせぬぞ。」
と目に鈍い輝きを称える、ドン・ジュリア。

ピットの片隅に目をやると、メインフレームが切り取られ、心臓部がむき出しになったた145の姿が!!!!



「145の兄貴!!なんてことにィィィィ!!」
「そいつは、サーキットを走行中、コーナーでガタガタ足が鳴り出した臆病者じゃ。その挙句、バイエルンファミリーにいいところを全部掻っ攫われたのだ。お前もそうなりたくなければ、やるだけじゃ。」
「必ずや、我が一族の名誉と繁栄のために、M3を、、、、」

と、しばし、アテレコで一人コーサ・ノストラごっこをしていた私の前に、メカニックのSさんからの診断結果が出てまいりました。

「Vさん、どうしたんですかブツブツ言って。え~と、いい知らせと悪い知らせがあります。」とお約束の一言ながら、悪いお知らせと聞いて、胸がギクリと鳴る。
「2つ、お知らせがあるということですか?」
「ま、厳密に申しますと、全部で4つです。」
「よ、よよよよ、4つもですか?」
「はい、いいお知らせが1つ、悪いお知らせが3つです。」
「悪いのが3つ?」と思わず、声が裏返る私。
「いいお知らせから申しますと、足回りや駆動系の異常はありませんでした。」
「ああ、良かった。」と胸をなでおろすも、気になるのは悪いお知らせ、、、しかも3つとはトホホホホ・・・
「では、悪いお知らせを、時間が無いので事務的に説明します。
まず、右ドライブシャフトブーツが破断して、グリスが飛び散っています。
2つ目は、そのブーツのOEM品が入手できず、クソ高い正規品しかないことです。
最後は、これはどうでもいいことなのですが、ショックアブソーバーの蛇腹がですね、途中で破断して、ちょうちんお化けみたいになっていました。以上。」


あまりに澱みなく説明されるメカニックさんに、さほどショックは感じられず、
「はぁ、じゃあ、左右のブーツ、クソ高いのを注文して置いてください。」
「分かりました。恐らくすぐ入りますから、また連絡します。そうそう、長距離乗っちゃダメですからね。」
「はい、、、、あの、ちょうちんお化けは?」
「ああ、まあ、ルーズソックスだと思ってもらえばいいんじゃないでしょうか。」
「なんのこっちゃですが、そうします。。。」と、うなだれて、TKさんの予約を取り消し、帰宅いたしました。

ついでに、購入したのがオイルフィルターとWAKO'Sのエンジンパワーシール。

さすが、アルファロメオ専門店だけあって、在庫は常備しており、売れ筋商品だそうす。

冷たい雨が降りしきる土曜、大幹部達からプレッシャーを掛けられ、思わずエンジンオイルを滲ませてしまったGTV。

「若いの、その内、それぐらいじゃガタガタ言わなくなるぞ。」とうちのGTVより格段に艶やかだった緋色のローブを羽織ってニタリと笑う、大幹部達の大人の色気と貫禄に、まだまだ人としても未熟であることを痛感した一幕でした。

Posted at 2011/12/04 15:35:15 | コメント(9) | トラックバック(0) | GTV | 日記

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「キリ番と低能メタラーの無限ループ http://cvw.jp/b/192969/48566641/
何シテル?   07/28 10:41
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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