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2011年12月14日 イイね!

消え行く愛車との触れ合いの場

消え行く愛車との触れ合いの場最近、急速に身の回りから消えていったものの代表格といえば、公衆電話。
その他、ゲームセンター、テレクラ、近所の怖いおじさん、エ○本の自動販売機など枚挙に暇がありませんが、私の周りから少しずつ姿を消していっているもの、、、
それは洗車場なのです。

数ヶ月前、M3の埃を洗い流そうと、久々に向かったご贔屓の洗車場が見当たらず、その辺りを一周したところで、更地になっていたことに気がつき、愕然としてしまいました。

広々とした洗車ブースに、20台は優に飲み込む拭き上げスペース、3台あるの洗車機のうちの1台が近所で唯一のノンブラシ洗車だった、その洗車場。

週末ともなると、それなりに混み合っていたはずなのに、いつの間にか閉鎖していたとは、にわかに信じられず、近くのコンビ二にM3を止め、洗車場跡地に歩いて行ってみるも、既に工事が終わり、貼紙はおろか、だだっ広い砂利地があるばかり。
ということは、この残高3,000円の洗車カードは、、、、
ああ、リーマンショックの時と同様、またしても有価証券に類する物が紙切れになる瞬間を目撃することになってしまうとは(涙)

コーティング技術が向上し、また、洗車機の性能も塗膜の硬度も上がり、洗車の手間が省かれたのはありがたい限りですが、それと反比例して減っていく自分でする洗車の機会。

思うに、洗車場といえば、車好きが集う場でもあり、人と車のコミュニケーションの場。

性別、年齢、服装、趣味が違うオーナー達が、それぞれの個性を集約した車で乗り付けた洗車場で、することといえば、等しく自分の愛車を洗うこと。
車をただ洗うのではなく、タッチアップをしたり、ステッカーを貼ったり、中にはパテ盛りするツワモノもいたりしましたが、ウェスを片手に腰をかがめながらボディを愛でる表情は、時に真剣であったり、満足げだったりと、愛車に対して向けられるものばかりでした。

『洗車場デート』という特集がトレンド誌で組まれ、雨が降れば必ず手洗いし、そして都度ワックスを掛けるなど、洗車が楽しいイベントでもあり、最寄の洗車場で、当時の彼女とも仲良くZのボディを磨き上げた20代の頃。

洗車場に行けば、いかついチューニングカーや希少車など様々な車との出会いがあり、同じような車のオーナー達と意気投合しては時間を忘れて語り合い、中には、フェラーリ308のエンジンルームに直接高圧ジェットを拭きかけ、すさまじい水蒸気を立ち上らせ、JAFを呼んであげた初老の紳士や、
洗車場デートをしていた恋人同士の、誰かのイアリングが出てきたとかで喧嘩になり、また、コンソールから指輪が出てきたとかで今度はプロポーズになるなどの様々なドラマを目撃いたしました。

その反面、大音量でヒップホップを鳴らしながらワックス掛けをしたり、ゴミ箱に入りきらないほどの大量のゴミを捨てていく迷惑な輩も居たりしましたが、ミッキーマウスがリアウィンドから顔を出すミニバンを家族総出で車を拭き上げるほほえましい光景がそこかしこで見られたのも洗車場。

その彼らとの縁も、この中に限ったことで、洗車が終わり、そこから出れば、また他人に戻るという一期一会がありました。

なによりも、愛車と直に触れ合うことで、様々なコンディションに気がつき、いつの間にか深まる愛着。

しかし、冬でもバケツの氷を叩き割ってお湯の出る洗車場まで遠征に行っていた若かりし頃の情熱も今は消えうせ、それとシンクロするかのように、車好きの友人達ともよく洗車しに行った実家近くの洗車場にも入り口にはチェーンが掛けられ『長らくのご愛顧ありがとうございました』との貼紙が・・・

画像の洗車場は、E36M3Limoの時から息子と一緒に洗車をし、時に、仁義無き抗争に巻き込まれたりした思い出深い場所です。

設備投資の回収が進まず、嵩む維持費から、セルフ洗車だけでは生業が立たなくなった洗車場は、ひっそりとその役割を終え、思い出へと変わっていくのかと思うと、車離れというよりも、総じて愛車とへの関心が希薄化していることに、一抹の寂しさを感じ得なかったりします。

と、更地になった近所の洗車場に思いを馳せていると、以前より、たまにはお互いの愛車をじっくり洗車しながらお披露目しようと約束をしたまま、予定がずっと合わなかった変態犬さんからのメールを放置していたことを思い出してしまいました。
彼から来るメールの98.9%(メタル総研調べ)はロクでもない要件であることは間違いなく、そのメール
を改めて開けてみると、
『とあるルートより会員制高級洗車場の潜入に成功。2011年の滓を万難を排して洗い流すべし。詳細、追って連絡する。』との案の定過ぎるアダルトな内容に、返信する必要も一切無かったのですが、つい勢い余って「行かねーよ!!」と返した途端、ニュートリノを超える速度で送られてきたのが次のメール。
『追記:下回り洗車は絶品♪』
誰か彼の視床下部を煩悩ごと丸洗いしてあげてください(嘆息)



※こちらは洗車をモチーフにした、たまらんサムネのおまけ動画。
諸兄におきましては、くれぐれも自己責任で、、、途中のサボテン注意です(謎)




Posted at 2011/12/14 18:02:12 | コメント(10) | トラックバック(0) | E46M3 | 日記

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何シテル?   08/04 15:32
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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