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2016年12月19日 イイね!

東山トンネルに潜むサイレントスナイパー

気が付けば、2016年も残りわずか。
皆様、ご無沙汰しております、自堕落メタラーことFlyingVでございます。

前回のブログから今日まで、エピソードてんこ盛りでして、あれもこれもと書き溜めていたらUPするのも忘れ、いつのまにやら年末に(汗)
長文につき、ぼちぼち校正かたがたご紹介させていただきたく存じますので、お暇な方はどうぞお付き合いください。

以下、名古屋高速高針線を走行中のS3が何者かに狙撃され、当時、S3のハンドルを握っていたばかりに、その恐ろしい体験から生還するも、未だ悪夢に苛まされる男のインタビューを、映画『THE 4TH KIND』に出てくるテキサス親父のアテレコ風に再現してみました(笑)

「・・・そう、あれは、少し肌寒くなった週末の早朝のことだ。俺は、何年も休んだ記憶がない土曜の朝に目覚め、シャワーを浴びた後、髭をそって出かける準備をしていた。
すると、タオル越しに鼻腔を香ばしい匂いがくすぐる。すぐ分かったね、妻が俺のためにホットサンドを焼いているんだと。
子供たち?金曜の夜更かしが過ぎて、夢の中さ。
ミニチュアダックスのRANDYだけがホットサンドをほおばる俺の足元で、目をキラキラさせていたけど、端っこをくれてやったら、さっさと自分の寝床に行っちまった。
妻は玄関まで俺を見送ってくれたよ。
全く、勿体ないぐらい出来た女だ。

で、S3のイグニッションを捻り、ほんの少しだけ暖気してからドライブに入れた。
ここまで、なにも変わったことはなかったさ。
天気も上々、料金所までの、いつもの交差点、いつも引っかかる信号、アルバイトがだるそうにゴミ出しをするいつものコンビニ。
曲がり角付近に路駐しているアルファレッドの159を、舌うちしながらいつものようにパスし、水温が上がってきた頃合いになると、名古屋高速の料金所が見えてくる。

土曜の早朝だぜ?S3以外、車なんかいやしない。
俺だけのために、高速を開けてくれている王様のような気分になれる。
平日の朝なんぞ、王蟲の群れがゲートに殺到しているみたいで、胸がムカムカしてくる。

料金所をくぐると、トンネルの中のオレンジの照明は、S3を祝福するまさにプロムナードだ。
光に導かれるままにスロットルを開けてしまうそうになるが、焦ってダメだ。油音が上がるまでの我慢だ。はやる気持ちを抑えて巡行している内に、回転フィールが、なんていうか柔らかくっていうのか、なにもかもがスムーズに連動する感覚がやってくるんだ。
そうなったら、後は、仕事場につくまでの束の間、この贅沢な貸し切りを楽しむだけ。
モードをダイナミックモードに切り替え、ボンネットの中で溜め込んでいた咆哮を解放してやるのさ。

しかし、今朝に限っては、いやに倍音が効いたサウンドが耳に入ってきた。
まるで、2台のS3がハモッてるような感じだ。
その正体はすぐに分かった。
ゴルフGTi が合流してきたんだ。
チューンは違えど、同じ心臓部を持つ兄弟車。
お互いのエキゾーストを聴かせ合うかのように、赤いテールを見せつけながら、俺の左前方をしばらくランデブーしてくれてたよ。
それにしても、土曜に朝から、随分と粋な計らいがあるもんだとえらく感心したんだ。
だが、その時、、、、起きたんだ、、、、
お、、恐ろしい、、、止めてくれ、、、そんな、ダメだ、、、、あ、、、、アアアア、、、!!」

(インタビュー、一時中断)

「はあはあ、、、悪かった。もう落ち着いたよ。水?ああ、十分飲んださ。
どこまで話したっけ、そう、GTi だ。高速から降りるためだったんだろうな、少しスピードを落としていたから、S3でパスしようとした。
(ここでゴクリと喉を鳴らす。)

その途端、なにかが破裂したような、中東で防弾ベスト越しに食らったスナイパーライフルのような衝撃と音圧に近いものが、S3のキャビンに響き渡った。
『やられた‼‼』と一瞬で悟り、パニックになりかかったが、湾岸戦争で死線をくぐった甲斐あって、なんとか冷静でいられたよ。

音と衝撃からすると、ダメージはかなりデカい。ガラスであれば粉砕、良くて蜘蛛の巣、ボディなら間違いなくベッコリと穴が穿たれていたことだろうな。
俺の経験から、ガラスに当たった音だと思ったんだが、どこにも罅など見当たらない。
ボディだったら最悪だ。早く、S3から降りて、確認したかった。
いや、もしかしたら、音だけで無傷なのかもしれない、そんな希望的観測も持ってた。

仕事場近くのパーキングに止め、S3の周りをグルっと見渡してみても、それらしいダメージもなく、やっぱり気のせいかと、安堵して、ナビシートのカバンを取ろうと、助手席のドアノブに手を掛けた時、背筋に冷たいものが流れ、俺の膝は立ってられないほど、笑い出した。

ほら、これだよ、これ(といって男は1枚の写真を取り出した。)

そうさ、俺は狙われていたのさ、でも運が良かった。
だが、次は絶対に外さない、だって、白い死神シモ・ヘイヘが東山トンネルにいたんだ、そうさ、そうに違いない、俺はもう御仕舞なんだ、、あひゃ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、、、」


「おい、鎮静剤と拘束衣、早く!!」

これが、男が遭遇したことの一部始終です。

男が取り出した写真がこちら。



ほんの少しズレていたら、左フロントガラスを粉砕し、ヘッドショットになっていたのかもしれません。

S3はカーボンピラーキットで処置され、今では元通りどころかオサレな感じになったとのことです。



さて、件の男はと申しますと、PTSDを発症後、しばらく名古屋高速には乗らず、下道を使ったリハビリを続けていましたが、遅刻しそうになったことを機に、また再び、名古屋高速を使い、今度は、GT-Rから飛び石を食らったとかorz
Posted at 2016/12/19 17:45:02 | コメント(7) | トラックバック(0) | AUDI S3 | 日記

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