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2022年05月03日 イイね!

Birthdayデートと夜ドラ

Birthdayデートと夜ドラ昨日、憲法記念日はご存じ、1947年5月3日に戦後憲法が施行され、国民の祝日となった日。
昔は玄関に国旗を掲揚し、復興と独立を祝ったものですが、そんなお目出度くもあり、日本中が行楽で賑わうGWのど真ん中に、ひっそりと1人のアングラメタラーが生を受けた日でもありまして、、、
振り返ると、今日まで、何も成し遂げることなく、世間様にはご迷惑ばかりをお掛けしながら、都合半世紀にわたり、恥多き人生を過ごしてしまいました(ジャンピング土下座)

そう言えば、学生時代、憲法学の授業で、「日本国憲法には誤植がある。第七条だ。役人は知っててこれを残したんだ。だから改正せなあかん。」など白洲次郎ばりに熱弁をふるったことで、護憲派の教授や学生たちにめちゃくちゃに糾弾され、大学を追われたあの先生をふと思い出したりしながら極左新聞を片手に朝食をとっていると、
「あのね、今日、連れていきたいところがあるの。」と口元に意味深な笑みを浮かべながらお茶を差し出す嫁。
「うん、いいよ。どこに行くの?」
「ふふふ、内緒♪」
こういう勿体ぶった仕草や少し芝居がかったところ、いつもながらwktkさせられる。
「いつ行く?」
「今から。早く準備して。」
「え、え?子供たちは?」
「ケーキ焼いてくれるって。」
「ということは、、、、、」
誕生日デートなどという小粋な気遣いをしてくれた娘に、「いってらっしゃーい。」と、泡だて器片手に見送られ、M3に乗り込み、嫁が言うには、まずは、菊井町交差点に向かってくれとのこと。
嫁と二人での久々のお出かけ、そして、「知っているところ?」「知っていると言えばそうだけど知らないと言えば知らないかも。」「ヒントは?」「ノスタルジーかな。」と道中、マジカルミステリーツアーみたいな謎かけを楽しみつつ、嫁の指示通り、菊井町の交差点から、西区の入り組んだ裏道を抜け、コインパーキングに車を停めて、徒歩で向かった先は、

こちら、コーヒーと本とレコードの店 『リトルトリー

入り口を潜ると、コンパクトな店内にはカウンターとテーブル席が数席でほぼ満席。
たまたま空いていた窓際に着席し、ぐるっと見渡すと、壁には本棚と大量の蔵書が。

気に入った本があれば買って帰れるとのこと。
焙煎したコーヒー豆の豊潤な香りが漂い、ジャズが流れ、色濃く残る古き良き純喫茶の雰囲気に、嫁が気に入った理由を瞬時に察し、シンプルなメニューながらあれこれ悩んで注文を。
「行きたいところって、ここ?」
「そう。どこかに似てると思わない?」
「うん、似てる。」
「でしょ!!だから一緒に行きたかったの。」
その似ているところとは、学生時代に住んでいた西荻窪にある喫茶店、
どんぐり舎』なのです。

老夫婦が営み、本とレコードで囲まれた店内で出されるコーヒーはどれも濃厚で風味ともに素晴らしく、レコードのノイズとともに流れるクラシックジャズに、時間が経つのも忘れるほどのエアポケット。
時々、作家や俳優も見かけ、バイト代が入ったら、嫁と良く通った隠れた名店。
今も数年に一度程度、東京に仕事で行くと立ち寄り、豆を買って帰ったりしています。
「どんぐり舎かぁ、懐かしいなぁ。」
「パパ、最近疲れてそうだったから、、、変なこと口走ったりしてたでしょ。だから誕生日ぐらい、ゆっくりしたらと思って。」
ああ、あの発言のことねと、異世界転生のハウツー本でも置いてないかと本棚を眺めていると、

ウィンナコーヒーレモンドリズルケーキが到着。
嫁はグァテマラブレンド。
看板ニャンコもいるそうですが、この時は、お目に掛かれませんでした。

クリームとコーヒーのバランスが絶妙のウィンナーコーヒーを堪能していると、目の前の棚に向田邦子の「父の詫び状」があるのを発見。
手に取ろうとしましたが、いつも、富迫君のエピソードが収録されている『ねずみ花火』で涙腺が決壊してしまうので、家にあるのを読むことにいたしました。

『何が食べたいかいってごらん。あなたという人間を当ててあげよう。』とは、ブリア・サヴァランの言葉。
レモンドリズルケーキを嫁とシェアしている自分は一体どんな人間なのだろうと思いつつ、ウェイティングが出てきたため、お会計に。

たっぷりと癒され、嫁とのお出かけを楽しんで帰宅すると、
「ケーキ、失敗しちゃった。。。明日でもいい?」とテヘペロする娘。
その後、きれいッ粉でフロアマットをざぶざぶ洗い、夕食の手伝いをいたしました。

深夜、Z31でもよくそうしたように、夜ドラに嫁を誘うも、眠いから無理と断られたので、一人で刈谷PAへ。


GWだけあって、伊勢湾岸道は交通量も少なく、嬉しそうに嬌声を上げるS55B30。


画像は、気温12度と、いつものGWに比べ、ぶっちぎりに肌寒かったため、自販機で購入したモカブレンド(ホット)
300円と強気なブルジョア価格に怯み、ディスプレイに映し出されるドリップの様子を楽しみつつ、蓋まで付いて出てきたことに驚き、喫茶店のコーヒーにも負けない味わいは、私の知っていた薄くて適度においしくない高速SAコーヒーとは別物でした。

帰路へとハンドルを握りながら、思い返すのは、高校1年生の時の同級生の頃からの嫁のこと。
詳細はどこかでご紹介するとして、入学2日目に、一瞬で教室が暗転し、嫁にだけスポットライトが当たっていたかのような衝撃的な片思いが始まるも、ライバルは多く、同じクラスだけではなく、学年を超え、そして他校からも噂を聞きつけて待ち伏せされるほどに。
ただ、ビジュアルも内面も頭の出来も、男からしても惚れてしまいそうになるほどのパーフェクトなイケメン超人の同中の彼氏がいたため、永遠の片思いかとあきらめていたのが、色々なミラクルが重なり、出会いから4年後、お互い東京に進学してから付き合い始めことができ、紆余曲折あって今日に至るという、人生最大の幸運をここで使ったのだと改めて実感。
ガレージにM3を入れ、ニャンコたちとRANDYに囲まれた嫁の寝顔を眺めつつ、誕生日は過ぎていき、現在、仕事でやさぐれつつも、その合間に感謝と自戒を込め、ブログをしたためているところでございます。

さて、本日、5月4日はいとこの誕生日、5月5日は父の誕生日&結婚記念日とまだまだ我が家のイベントは続くのでした。
Posted at 2022/05/04 13:34:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | My Life | 日記

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「[整備] #1シリーズハッチバック 梅雨の中休み、酷暑を迎える前のオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/192969/car/3401148/8270320/note.aspx
何シテル?   06/20 12:44
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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