• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

FlyingVのブログ一覧

2022年07月20日 イイね!

愛が試されるとき

愛が試されるときここ最近の、クラスター爆撃のように降りかかる激烈な仕事により、4ビットのシナプスの劣化著しく、スマホを持ちながらスマホを探すこと数え切れず、こういう時に限って当たる自販機の1本おまけを華麗にスルーするのは当たり前、アマゾンで同じCDを再購入し、買い物でお釣りをもらい忘れること2度、消費期限切れの総菜を口に入れ、止めに、突然、文字が一瞬読めなくなる脳みそのバグが出るなど、みんカラもロクにログインできないまま、ようやく山場を越えようとしているところでして、本日、ほんの少しだけ人心地が付いたため、気分転換兼ねて、久々のブログUPをば。

「これでも尚、変わらず私を愛せますか?」

ここ最近、そんな言葉が、M3のハンドルを握るたびに、メカニカルノイズや排気音に交じって、かすかながらはっきりと、遠くの蛇口から滴り落ちる水滴の音のように響いてくるのでした。

きっかけは、、、、と言うほどのものではないのですが、数か月前から、目地段差を乗り越える際に、運転席右側からカタカタと鳴り出したドア付近の低級音
そして、コンパウンドをタップリ塗ったポリッシャーを掛け過ぎて、下地が露になったリアバンパーの全面塗りを業者(CarP〇t名東)に頼んだところ、微妙に違う色味にされてしまい、やり直しを交渉するも「この程度は常識の範囲で、技術の限界」と取り付くしまなし。

こうして、F80M3と私の間に、小さな罅のようなものが生じ、そうしている内に、G80M3の黒の実車を目にし、あのキドニーグリルは未だ馴染めないものの、まるで水滴がその罅に浸み込んでいくように気持ちが傾き、それ以来、耳を塞ごうがお気に入りのメタルセレクトで頭を振ろうが、冒頭の言葉が、さざ波のごとく直ぐ耳の傍まで迫ってきたのでした。

気が付いたら、ネットを検索し、見積もり依頼をした後に我に返ること数え切れず。
タイミングよく、近所の販売店から展示車販売のお誘いまでも。

しかし、予算も折り合いがつき、実車を見に行く段取りまでつけた頃、私の行動を知ってか知らずか、私から熱量を奪っていったこれらの問題が次々に解決していったのです。

まず、カタカタ低級音の原因がF系BMWの持病であるドアロックピンのガタ付きだと分かり、モノは試しと、計4個のドアロックピンのケースを抜き取り(強引に抜き取ったので、1個のエッジがパキパキに 涙:画像)確認したところ、爪折れは運転席側だけでしたが、その全部の内側に、ロックピンと干渉しないよう、吸音ウレタンテープを貼り付けてみると、低級音は完全に消滅。以降、快適な車内空間に。
そして、見るたびにゲンナリしていた色味が違うリアバンパーも、当初より馴染んできたのか見慣れて来たのか、その両方なのか不明ながら、それほど気にならないレベルに。

さらに、決定的だったのが、「実は、今度、、、」と嫁に相談しに行った際のことでした。
「え、まだ2年経ったぐらいなのに、もう新しいM3見に行くの?これ買うとき、一緒に比較して、ないわ~ってなったモデルでしょ?その為に頑張って難病も克服したんだよね?」
「う、、うん、そうだけど、、、でも、、、」
さらに一呼吸おいてからの、嫁の続く一言にハッとさせれました。
「でもも何もさ、少し考えてよ。もし、私の身体に病気とかで不具合が出て、見た目が少し変わったり、時々、痛い痛いって言うようになったら、別れるの?
「ない!そんなこと、断固としてない!!」
「なら、そういうことだよね。カタカタするのもなくなったんでしょ?」
「うん。」
「M3のお尻もきれいになったと思えばいいんじゃないの。」
「確かに。」
この嫁の一言で、私の目の曇りはすっかり晴れ渡っていったのです。

思い返せば、バイト代やら大学の単位やら全てを注いだバンドを諦め、意気消沈のまま地元に戻り就職を決めたときも、期せずして事業の負債を被ったときや、そして、難病を罹患し将来に絶望しかかったときなど、人生のいくつもの土俵際で踏みとどまれたのは、背中を支えてくれた嫁がいたからでした。

三千人と恋愛をした人が、一人と恋愛をした人に比べて、より多くについて知っているとはいえないのが、人生の面白味だと三島由紀夫は言っている。

「これでも尚、変わらず私を愛せますか?」
今、その問いかけに自信をもって答えることができる。
逆に、こんな自分でもその資格があるのかと、引き潮を追いかけるように、問いかけてみることも。
でも、どっちもしないでおいた方がいいんだろうな、、、
全力で気持ち悪がられる未来しか見えないから(汗)
Posted at 2022/07/20 16:40:36 | コメント(9) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記

プロフィール

「身近にあった珍百景 http://cvw.jp/b/192969/48581865/
何シテル?   08/04 15:32
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2022/7 >>

     12
3 456789
10111213141516
171819 20212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

蛇使いたちの特濃空間 エテロドッソさん 
カテゴリ:メンテ&チューン
2011/12/06 10:03:34
 
BMWのマイスターショップ TKsquareさん  
カテゴリ:メンテ&チューン
2011/12/06 09:56:25
 

愛車一覧

BMW M3 セダン おハナさん (BMW M3 セダン)
M3最後であろう純粋な内燃機関をどうしても乗っておきたく、大好きなF80M3を手放し、迎 ...
BMW 1シリーズ ハッチバック BMW 1シリーズ ハッチバック
スイフトRS-Tを嫁に進呈し、その後釜としてやってきたのがこちら。一度は真剣に購入を考え ...
スズキ スイフト スズキ スイフト
初めての新車として我が家にやってきたスイフトRS-Tです。 旧型よりも格段に向上したボデ ...
BMW M3 セダン 電子制御の鎖で繋がれたバイエルンの獣 (BMW M3 セダン)
難病が寛解したら絶対にこれに乗ると心に決め、闘病し続けた3年半。 2020年に待ちに待っ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation