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2023年11月07日 イイね!

秋の夜長のポッキー・ホラー・ショー


※ホラー映画に耐性のない方、閲覧注意です。そして言うまでもなく長文注意です。

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サバト、、、それは中世より魔女たちの間で行われてきたと言われる黒魔術の儀式。
既に廃れたもの、そう思われていたソレは、実は、現代も継承され、コロナが明けた今年、形を変え、東海地方某所で極秘裏に行われようとしていたのだった。
これは、その情報を偶然にもキャッチした私こと情弱メタラーのFlyingVが体を張って潜入した記録である。

この三連休、数年ぶりの開催となったそれは、ホラーミュージカルの傑作「ロッキー・ホラー・ショー」にちなみ、「ポッキー・ホラーショー」と呼ばれていた。当初は、ヘロヘロになるまで観るイベントだったことから、グロッキー・ホラーショーと称していたこともあったらしい。
表向きは、ホラー好きが友人宅に集い、ビールとポッキー片手に、それぞれが持ち寄ったホラー映画を鑑賞して、その年のナンバーワンを決めるという、暇で死にそうな上に、脳みそをゾンビに齧られたアタオカ達のための不定期イベントだ。
プリッツはポッキーかどうかの論争は一旦置いておいて、半濁音の『ポ』であり、決して濁音の『ボ』ではないことと、ポッキーサイズがどうとか無関係なことは、私自身と変態犬さんの名誉のために重ねて申し伝えておく。

ルールは、原則、過去2年間で公開されたものに限る、もしくはどうしてもお勧めしたいものを2本まで。
持ち込む映画が被らないよう、事前に綿密な申し合わせを行うも、ホラーにも様々なジャンル分けがされており、メンバー内で被ることはそうそうなく、そして、何といっても、今年は、往年のビッグタイトルのリバイバルや続編、そして、ハリウッドが結構な予算を組んで取り組んだ大作もあるなど、ホラー映画の当たり年。
私も相当悩んだあげく、当日、ギリギリに2本に絞りこんだ。

さて、今宵馳せ参じたのは、
①若い頃180SXを駆り、山の中の自宅から仕事場のある都心まで、毎日往復200㎞を走破し、某豆腐屋のトレノのごとく、地元峠の伝説と化していた超ドラテクながら、夜道にうっかり人外と遭遇して事故りそうになったり、警察が動き、TV局が取材に来るほどのゴツイ心霊体験を有する霊媒体質のYM氏
②初参加の紅一点、20代でお嬢様育ち、いったいどんな理由でここに来たのか全く不明の清楚系OL HKちゃん。しかし、ほどなく、あの胸糞グロ映画で話題になった『ミッド・サマー』を「失恋した女子が傷心旅行をするだけの話よね。」と言ってのけ、ここに参加した理由を全員が納得した、死霊悪霊大好き女子。
③今宵のホストであり、高校の同級生にして大学時代は下宿の隣部屋、その学生時代、師匠のやらかしに散々巻き込まれ、空気銃持った半裸のヤ〇ザのシーマに一緒に追い掛け回されたレビンの同乗者であるIW氏。ちなみにHKちゃんとは上司と部下の関係。
④最後は、いい年して、コミュ障、陰キャ、中二病、胃腸が弱い、アングラ、短足と、負の数え役満こと私FlyingVの以上4名。

1本平均90分として、最大8本を観るのは相当長丁場。
IW宅の快適なオーディオルーム故、途中で寝てしまわないよう、各自、昼寝をきっちり済ませ、夕食と共にカフィンをたっぷり摂取してから参加するのがマナー。
私だけはM3で帰らなくてはならないため、アルコールを辞して、コーラのゼロカロで鑑賞開始。


まずは、トップバッターである清楚系OLのHKちゃんのお勧めから。



いきなりヤバいものが来てしまった(滝汗)
本国では鑑賞中に嘔吐し、気分が悪くなった観客が続出したとのこと、R18は当然で、前評判通りのホルモン祭り。総評として、テリファー1でもそうだったが、この2もひたすらグロく、ただそれだけで、ストーリーのテンポがやや悪く、脚本の出来がいまいち。


次に、霊媒体質のYM氏推薦のこちら。



主演がラッセル・クロウというだけで、良質なエンタメが約束されたも同然。めちゃくちゃお金が掛けられ、演出、展開、どれも一級品。実話ベースとのこと、初代エクソシストのような陰湿な雰囲気漂う恐怖作品というよりもハリウッドの娯楽大作といったほうが正解。
テリファー2の後だけに、かなり楽しめた作品。


休憩をはさみ、IW氏が持ち込んだのは、名作「インシディアス」シリーズの「赤い扉」



ランバート一家の久々の登場とあって、相変わらず、脚本、演出、カメラワーク、穏やかな日常と段階的に増していく恐怖のコントラストが巧みで、息子と絶賛親子喧嘩中の私にとって、少しグッとくるストーリー展開。
「アナベル」や「死霊館」と主演や監督が同じなので、混同してしまいそうになるが、別作品。ただし、どれもハズレなしの面白さ。
最終作とのこと、個人的にもっと続いて欲しいシリーズ。

で、前半戦最後は、私の出番。
満を持して披露するのは、「ヘルレイザー 2022」
ベルセルクはじめ数々のダークファンタジーに影響を与えたクライブ・バーカーの神作品「ヘルレイザー」シリーズの待望の最新作にして、中でも私が大好きなシリーズ2を忠実にオマージュしたと言われるもの。
果たして、その出来栄えは、、、、



ファンの間では賛否あるも、個人的には言葉にならないほど、素晴らしかった(嘆息)
クライブ・バーカーのムラっ気がいい方に転んで本当に良かった。
耽美的な映像、ピンヘッドをはじめとした異形の魔導士達は健在、パズルボックスがスマホ並みに進化していたのはご愛嬌として、2をトレースしているのであれば、未だストーリー半ばにつき、地獄の描写などなど続編があることに期待。
ま、シリーズによって出来不出来はあるも、私にとっては安定の様式美。

さて、折り返しの2週目に突入する前に、ポッキーやらおつまみに飽きてきたので、IW氏がシャト〇ーゼのピザを解凍。

既に日付が変わり、間もなく丑三つ時。

2週目のトップバッターは、HKちゃん。
テリファー2に続くお勧めは、『死霊のはらわたライジング』
今や引っ張りだこの人気監督サムライミの出世作にして、続編やドラマも作られたホラー映画の金字塔「死霊のはらわた」の最新作。


最初からグロい、、、サムライミを彷彿させる悪趣味ぶりで、臓器のオンパレードと最後までグロかった。
古典的要素は満載、お約束的展開もあるも、どうも特殊メイクやCGに頼った印象。これも過去作同様、偉大なオリジナルを超えることはできず、清楚で可憐なHKちゃんのメンタルを心配せずにはいられない1作。

続いて、YM氏が持ち込んだのが、『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』
2013年公開のこちら、今年、吹き替え版がリリースされたらしいので、勧めてみたとのこと。ちなみに主役は事故死しているという悲劇の作品。
私自身、字幕版は履修済み、果たして、、、



もうね、観終わって、全員、涙腺がぶっ壊れて、顔グチャグチャ。。。
ヒロインが嫁に激似していることもあり、私はえげつないほど感情移入し、嘔吐いてしまい、、う、うう、あ、あかん、、、(思い出し涙)

次のIW氏のスティーブン・キング原作「ブギーマン」(リメイク版:オリジナルは、眼球に注射器をぶっ挿すシーンがCMとなって、ゴールデンタイムのお茶の間に流れまくっていたという昭和の狂気)となったところで、眠気にどうしても勝てなくなったYM氏が撃沈、いつの間にか日本酒を煽っていたHKちゃんもヘベレケに、私もそろそろお暇すべく、IW氏宅を後に。

この時、YM氏に引き寄せられて何かが降臨したかどうかは不明であるが、夜更かしが過ぎて、全員がリビングデッドのような顔をしていたことだけは事実であり、私に至っては、M3のバックミラーに映ったビジュアル系フェイスの余りの変わりように、楳図かずおの劇画かと思ったほどだ。

とここまでが、「ポッキー・ホラー・ショー」と呼ばれた秘密集会の全貌である。

そして、私自身、ホラー映画のエンディングのような、終わったと安堵した生存者が最後の最後に血なまぐさいオチを迎えるなどという事もなく無事帰宅したわけであるが、そこでは、黙って朝帰りをした私を、生気のない目をした嫁が待ち受け、この時初めて真の恐怖が始まったことも、最後に伝えておかなければならないのであった。


Posted at 2023/11/07 12:34:15 | コメント(2) | トラックバック(0) | My Life | 日記

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何シテル?   08/16 23:24
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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