2009年05月27日
HKSのハイブリッド・フィルターを装着してから約1年半と8,000kmが経過。
時々、外してみては汚れ具合を確認し、目視ではそれほど目詰まりがなかったこともあって、軽く叩いてダストを落とすぐらいのメンテでそのまま乗り続けていたものの、交換時期が1年とあったため、新しいものを注文いたしました。
新品が到着し、いざ交換となった段階で比較したものがこれ(画像)
徐々に汚れて行ったこともあって、大丈夫かに見えたのですが、改めてその汚れっぷりに驚き、
そして、まるで自分では変わっていないようで、いざ10年前の写真と比べてみると、明らかに若々しかった20代の自分をそこに発見し、愕然となった先日の記憶がふつふつと湧きあがって来てしまい、装着していたエアクリのお疲れ具合に悲哀漂うスーツの後ろ姿をラップさせて激しいシンパを感じてしまいました(泣)
ま、そうは言っても消耗品。事務的に交換です。
E36M3Limoの頃に装着していたカーボンラムチャージャーのような剥きだしタイプに交換したところでしたが、このエアクリでKELLENERSのチューンドDMEをアジャストしていることから、当面はHKSをご贔屓にしなくてはなりません。
純正形状のリプレース式につき作業時間はものの5分で終了。交換後のインプレは、空気流量が少ない低速域でのアクセルレスポンスと吹きあがりが鋭くなったことが体感でき、やはり相当目づまりしていた模様。
同時期に装着していたエアコンのフィルターもそろそろやばいかなと思いつつも、S54の歓喜にむせぶ絶叫ぶりに、大脳旧皮質がβエルドルフィンにどっぷり浸かりきり、管楽器のようなメカニカル・シンフォニーの波間に溺れながら、
「ま、活性炭入りだり、梅雨明けでからでいいか。」と根拠のない理由によりエアコンフィルターは見送り決定。
洗浄して再使用が可能なK&Nの湿式のものも予備として家にあるのですが、コストパフォーマンスと吸気効率を比較すれば、乾式のこちら。
気分良く帰宅し、取り外した古いエアクリーナーを不燃物の袋に入れ、なにげなくHKSのWEBを眺めていると、
そこには、なんと『交換用フィルターはこちら』の記載が・・・(滝汗)
そうなんです、丸ごと製品を取り換えるのではなく、スポンジ部分だけを交換するキットが実は用意されておりまして、なんにも知らない私は、わざわざ新品1個を買ってしまっていたのです(泣)
少し考えれば分かりそうなのに、またやってしまいました(嘆息)
慌てて、不燃物の袋から古いエアクリを取り出し、網目部分を引っ張ってみると、簡単に外れるスポンジ部分。
「買い物下手だとは言われてたが、まさかここまでとは、、、、」と自分自身に辟易しつつ、鼻詰まりが治ってご機嫌になったS54ユニットとは対照的に、メタル生活の積年のダメージや仕事の澱が溜まり、どんどん思考の濾過能力が低下する自分の姿が、不燃物と書かれたゴミ袋のポッカリと開いた口に妙に生々しく映えるのでした。
Posted at 2009/05/27 13:05:50 | |
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E46M3 | 日記
2009年05月24日
前車のM3Limoもさることながら、なぜか今のM3もしこたま食らってしまう、飛び石。
特に、E46はNVHも優秀なせいか、石が当たった音がほとんど届いて来ず、いつの間にやらバンパーやボンネットに無数の衝突痕が散りばめられておりまして、チャーチル首相のネクタイかはたまたジンベイザメの鮫肌と見まがわんばかりのドット模様が出現していたりします。
先日、久方ぶりに明るいところで目をやってみると、なんと、艶やかなカーボンブラックの中に、飛び石の小銀河達がそこかしこに出来上がっているではありませんか(涙)
特にボンネットには白い3連星を中心にオリオン座が展開される、不必要なメルヘンぶり・・・
飛び石の傷は走る車の証とはいえ、これではいかんと、近所の量販店までリペアキットを物色に。
すでに、タッチペンは某量販店にごくたまに出現する、茶髪コギャル風ながら驚愕の調合技術を持つブレンド・マイスターの手による一品を入手済み。
ただ、タッチペンに付属している筆先では、ペイントの量や微妙なコントロールができず、垂らしてしまったり、塗らなくてもいいところまで塗料がついてしまったりと、全くの役不足。
そこで、気温が高いこの季節、乾燥時間も速いことから、ソフト99の『細筆+ウスメ液』のセットをチョイスいたしました。
さて、駐車場の日蔭にM3を移動し、細筆とウスメ液を取り出して、作業開始です。
プラスチック製の作業皿が添付されていますので、それにウスメ液を少量注ぎ、タッチペンから筆で適量を混ぜ込み、あとは作業皿の先端部分で濃度を調整しながら、塗っていくだけ。
細筆をまずはボンネットにできたオリオン座に近づけ、すっと一塗りしてみると、、、、
なんと、たちどころに飛び石傷が消えていくではありませんか!!
しかも、希釈しているためボトリと塗料が垂れ落ちることもなく、小さな点のみを完全に細筆が捉え、顔を寄せてもほとんど見分けがつかないレベルまでリペアできています。
あまりの気持ちよさに、これまでのタッチアップで「まあ、目立たなくなるだけましか・・・」と半ばあきらめ気味に妥協していた価値観がすっかり改まってしまい、ボンネット、バンパー、そしてフェンダー部分と休む間もなく塗りまくり、ものの30分程度ですっかり飛び石小銀河達を消滅させてしまうことに成功。
ここで止めておけばいいものの、「ふう。」と一息つきつつ、目を凝らしていると、塗り方が甘かった部分などが次第に目に入り出し、居ても立ってもいられなくなっておりました。
「ウスメ液でやり直せるかも。」と細筆にラッカー原液を浸し、はみ出した部分をなぞってみると、案の定、失敗したペイントがすっかり溶け落ちてしまってます。
「いけるじゃん♪」と細筆で、気に入らない個所を「おりゃおりゃ。」と伝説の深夜番組、殿様のフェロモンで物議をかもしだした、『快感!ハケ水車』のごとく、細筆を大回転させていると、なぜか、ある部分だけ塗った以上に白い面積が大きくなる飛び石痕が出現。
「????」とそのまま細筆でなぞり続けていると、、、、、、
なんと、周りの純正塗装までもが溶けて、下地部分がどんどん大きくなっちゃっているじゃありませんかぁぁぁぁぁぁ(叫涙)
この部分を再リペアするのに、もう30分・・・
もちろん、出来栄えはやり直し前に比べると言うまでもありません(泣)
ああ、過ぎたるは及ばざるに如し。。。。とがっくりとうなだれていると、息子が駐車場まで降りてきまして、
「なにしているの??M3の修理??」
「ああ、でもうまくいかなかったんだ。」
「どこ??」
「ここだよ。」と失敗した部分を指さすと、
「かっこいいじゃん。なんか、M3ってきれいな車よりも、戦っているって感じがする。」と、意外な発言。
「そう??」
「うん。ちっちゃいことは気にしないって、ユッティーも言ってるでしょ。大丈夫大丈夫。」
「そうかぁ。」とよく見てみると、不思議とかっこよく見えてまいりました。
タッチアップは、どこまで行っても目立たなくするだけの応急処置。
それでも、息子が無意識にしてくれた、心のタッチアップは効果覿面!!(感涙)
玄関の前で、すっかり立ち直った私に、「ところで、さっき、独り言言ってたハケ水車ってなに??」と無邪気に聞いていくる息子に、
「う、、、聞こえてたの??ママには内緒さ。ちっちゃいことは気にしないだろ?」と切り返すと、
「分かった♪ベイブレードの新しいやつ、何か選んでもいいってことだよね??」と、不敵な笑みを浮かべる8歳がそこに(滝汗)
はたしてどこまで計算だったのか、ああ、ウスメ液でハケ水車までのことをすべて消してしまいたい・・・・
Posted at 2009/05/25 00:54:39 | |
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E46M3 | 日記
2009年05月18日
女子高生とM3に続く、シリーズ第2弾?、E92M3とOLさんで行く湯煙慕嬢レポートです(爆)
お暇な方はお付き合いくださいませ~
「今度、温泉行こうか。」とリップサービスのつもりで口走った一言。
場の雰囲気からでた社交辞令として、さらっと流れたはずでしたが、、、、
つい先日、口約束でも契約は成立するという、痛恨の不覚を取ってしまいました。
それ以来、顔を合わせれば「いつ温泉連れてってくれるんですか??」とカッコウの雛のように口を突いて飛び出し、「ああ、今度ね。」と騙し騙し交わすも、
「来週末でしたら空いてますよ~」など、徐々に差し込まれ、軽い社交辞令がいつしか言質に変わり、「約束を守ってくれないなんて、ひど過ぎます。。。一体いつが空いているんですか??やっぱりVさんはへタレメタラーだったんですね。」と錆びた剃刀のような言葉で気持ちを切り刻まれていった私は「じゃ、日曜ということで。」とついに強制執行させられることとなりました(泣)
ついでに「お蕎麦も寄りましょうね。」と遅延損害利息もつけるしたたかさ。。。(涙目)
こんな弾みで交わした社交辞令を錦の御旗に掲げて私を寄り切ったのは、ネオン輝く海千山千のお姉さま方ではなく、夏川純とaiko風の、20代の婚活中OLさん2名。
「やったー☆」とそれはそれは嬉しそうでして、まんざらでも無かったりしますが、そうは言っても私は既婚者。
ここは一緒に盛り上げてくれる連れを探して、オードリーの春日そっくりの後輩に白羽の矢を立てていたところ、3日前になって、真っ二つに折れた携帯電話を残して家出する事件が発生(驚)
その後、色々声をかけてはみたものの、なかなか予定が合わず、これは1vs2で相手をしなければならないのかと、よからぬ妄想で入浴前にすでに頭がのぼせそうになっていたところ、ある方が頭に浮かび、早速電話してみると「いいですよ。」と快諾していただきました。
実はこの方、E92M3オーナーでして、「車はどうしますか。」と振ってみると、「じゃあ、私が出します。」と願ってもないお言葉が(喜)
E92M3が発表になった時、ガラスケースに入れて床の間に置いて起きたいほど官能的だった名器S52ユニットを捨て、V8にシフトしたことで、既にM3ではなくM4になってしまったとすこぶる懐疑的な私でして、E92M3を同乗者目線で舐めるようにインプレしてやろうとの下心満々だったりします。
前日がひどい荒天だったため、天気が心配でしたが、私の日ごろの行いをどなたかがチャラにしていただいたおかげで、時々雨が止むぐらいにまで回復。
待ち合わせ場所に早めに着き、待つこと10分。
野太いV8サウンドがする方向を眺めていると、視界に入るのはヘルスブラックのM3。
「ウォン!」とブリッピング1発を残して歩道に横づけし、サイドウインドウがスルスルと降りたかと思うと、「お待たせ。さ、乗って。」と響きわたる渋いバリトン。
むさ苦しいメタラーの私でも、「はい。」とうっかり乙女心が芽生えてしまいそうになってしまいました(汗)
ピックアップに向かったOLさんからも、「すごーい!!」と黄色い歓声が起きるほど。
E92M3とちょい悪親父の組み合わせ、無敵です。
さて、途中雨に振られながらも、中央道を抜群のスタビリティで進むE92M3は、時折V8らしいサウンドがわずかに響くだけで、良く動く足のおかげなのか、路面のピッチが抑え込まれた快適性と普通に会話ができる静寂性を持ち合わせておりまして、これが高性能なM3であることを忘れてしまうぐらいの穏やかさ。
代替わりする都度、高性能化の対価として、どんどん刺激がそぎ落とされていく寂しさを感じながらも、概ねOLさんには好評のようでして、ただ速さだけをストイックに追及した頃よりも懐が広くなったと歓迎すべきことなのかもしれません。
それでも、コンフォートからスポーツモードに切り替えて、一たびV8に鞭を入れると、4000rpm辺りから音の粒子が密集し始め、硬質なサウンドとともに、8000rpmオーバーまで軽々と回り切る、超絶ユニットはMそのもの。
シフトダウン時のブリッピングに、後ろのOLさんたちも「F1みたいで、かっこいい!!」と大絶賛。
後部座席もちゃんと大人二人が座れるユーティリティもM3の美点の一つ。
その後、信州のとあるそば屋にて、名物のお蕎麦とてんぷらを堪能後、公費の無駄遣いとしてやり玉に挙がっている温泉で一休み。
おそば屋さんも温泉も、いつ行っても人がまばらで、隠れ家的な贅沢を楽しめたのですが、ETCの割引で途端に人が溢れたのは少し興ざめです。
それでも、温泉の湯気が香る男風呂と女風呂の入り口で、「じゃあ、1時間後に、ロビーで。」と言葉を掛けると、「はーい☆」と張りのある声で見送られ、温泉というロケーションとあいまってなぜか湧き上がるほのかな期待。
ここの温泉は強めのアルカリ泉で、お湯に入ると途端に肌がヌルヌルし始め、いらない角質が剥けていくような感じです。
外は雨ながらもそのまま露天風呂につかり、女風呂から聞き覚えのある声が聞こえてきたので、
「そっちはどう??」とついつい聞いてしまうと、若干の沈黙が流れ、
「いい湯ですよ~覗かないでくださいね。」とのお決まりの回答。
人生の酸いも甘いも知り尽くして、いまさら何の恥じらいもあるのかと突っ込みたくはなりましたが、
「こっちは別に覗いてもらってもいいよ~。今ならチャンスタイム♪」と返し、
「やだぁ、、、あはははは」とのやり取りがとても楽しい私は、悲しいほどオヤジでした(汗)
小1時間ほどゆっくりつかって、休憩室で波打ち際のオットセイの如くゴロゴロと横になっていると、ほどなくして「お待たせ。」と2人組が到着。
普段はしっかりメイクの2人。
名古屋巻きを後ろに縛り、上気した肌が薄ピンク色に透ける頬をタオルで覆いながら顔を向けるしぐさに、思わず座りなおして、まじまじと見つめていると、「そんなに見ちゃダメ、、です。。。」と恥じらうさまは、普段との落差、野茂のフォーク以上。
ほのかに漂うボディソープの香りが鼻腔をくすぐり、「ゴクリ」と鳴りそうになる喉に、「あ、あかん、俺にはもうすぐ生まれるややこがいるし、、、」とあまりの乙女っぷりに、理性が土俵際までがぶり寄られ、「惚れてまうやろぉぉぉぉぉ」と叫びたくなる気持ちをぐっとこらえていると、E92M3オーナーさんから「全然大丈夫。2人とも可愛いよ。」と大人の受け応えがなされておりました。
湯上り乙女の殺傷能力、大量破壊兵器として認定してください。
雨が降りしきる中、エントランスまでE92M3を横付けしてもらうという贅沢なおもなしにOLさんたちのテンションはさらに上がり、その後、恵那の川上屋本店に立ち寄ってモンブランに大喜び。
帰路の高速ステージは相変わらずのスタビリティと高性能GTぶりは往路以上。
足回りのスポーツモードは、相当ゴツゴツ感がありましたが、後部座席からはなんの苦情もありませんでした。
散会となり、「今日はありがとうございました!!またお願いします☆」と暗におねだりするあたり、やはり20代後半のしたたかさというところでしょうか(汗)
E92M3、実際にハンドルを握るでもなく、同乗者として観察すると、大人4人が快適に移動できTPOを選ばない世界最速のクーペであることは間違いありませんでした。
また、古式ゆかしき温泉街にも意外と溶け込むあたり、BMWのデザインの妙といいましょうか、E92M3は上質なスーツを着こなす生粋の社交界出身といった具合で、E46M3は筋肉質な体にラフなスーツをはおっているイメージを感じてしまいます。
それでも、強心臓はまさしくMの血統。V8のマルチシリンダーになったとしても、回転フィールの節々に躍り出る荒々しさと脈動感に、ちょいちょい鋭い牙が覗いておりました。
婚活真っ只中のこのOL2人組の今後も気になりますが、さらに気になるのはE46M3と比較での女性評でして、片や「私達と結婚してくださ~い(笑)」とまで言わしめたE92M3。
一方のE46M3はと申しますと、私のE46M3で1人を送っていく際に、「そう言えば、Vさんのも同じBMWですよね?」と聞かれ、「いや、M3というスポーツグレードだけど、同じじゃないよ。ひとつ前の型だもん。エンジンも違うし、i-Driveもないし。」と答えると、「全然、同じにしか見えません。」と、きっぱり。
E92M3とE46M3との違いはBMWで一括りになってしまい、OLさんにとって大差ないことが判明。
色もカーボンブラックとヘルスブラックと同系色だったこともその要因かと思われますが、やはり、どちらもドライバーズカーなんですね。
さて、もう一つの戦いの行方、、、
E92M3オーナーとE46M3オーナーとの男湯での仁義なきスペックバトルの勝敗はと申しますと、E92M3とE46M3との数値ぐらいのスペック差があったということだけ申し上げておきましょう・・・・(謎の男泣)
Posted at 2009/05/18 01:26:24 | |
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M3とお姉さま達 | 日記
2009年05月03日
憲法記念日の今日、息子が私の実家に泊まりに行ってしまったため、久々に嫁と外食することにいたしました。
62年前の1947年5月3日は、日本国憲法が施行された記念すべき日。
改憲への様々な議論がなされてはおりますが、その後の高度成長期からオイルショック、東京オリンピックを経て戦後復興を見事にとげ国際社会の一員としてようやく認知され、平和の木鐸たらんとする丁度その頃の5月3日、これから来るべきスーパーカーブームの産声とともにこっそりと生を受けたのが私でございました。
人が働かない時や不景気なご時世ほど仕事が降ってくる因果な商売ながら、今日ばっかりは早めに仕事を切り上げて、もろもろのお誘いを断り一路自宅へ。
着替えをした後に、昨日、コーティングから戻ってきたばかりのM3のナビシートに嫁をエスコートして、近所の洋食屋に向かいました。
少しタイトなワンピースに身を包み、メイク仕立ての畏まった横顔を向けるナビシートの嫁は、いつも母として家事に育児に立ち回る頼もしさの代りに、年齢とともに磨かれた艶やかさが加わっており、目があった時に「なに?」と向けられるはにかんだ表情に、時折ドキリとされられてしまいます。
よく考えてみたら、ナビシートに嫁を乗せて、二人で夕食に行くシチュエーションなんて、ひょっとしたらこのM3では初めて(汗)
それもあってか、高校1年生の時に出会ってから23年、一方的な片思いを強引に成就させたのが20年前、そして結婚してから今年で11年目になろうとする、人生の半分以上を一緒に過ごしているベテラン同志にもかかわらず、久々のナイトデートは付きあった頃の鮮度そのまま。
普段は鋭い突っ込みに緊張を伴って急上昇する脈拍と血圧が、この時は高揚感とともに上昇し、ぎこちなく嫁と会話しながら洋食店に到着しました。
カップルや家族連れでにぎわう店内の、奥まった席に案内され、誕生日のコース料理を勧められたのですが、ボリュームが半端でないため、オードブルなどバラバラと注文。
それにしても、なんだか今日の嫁の仕草一つ一つが可愛らしく感じてしまうのは、普段の行いからくる背徳感の裏返しでは決してないはず。
乾杯後、私の可視範囲限定でキラキラし始めた嫁から「これプレゼント。」ととあるブランドショップの袋を手渡され、中には予め嫁がセレクトしたシャツやパンツ、小物数点が入っておりまして、「ありがとう。」と取り出して見ていると、奥の方に封筒を発見しました。
嫁からのバースディメッセージです。
これだけでも感極まり、既に感情が喫水線ぎりぎりまで迫ってきているにも関わらず、「これ、読んでいいの?」と聞いてしまうと、「今はダメ。恥ずかしいから、パパ一人のときに読んで。」と頬を少し紅潮させる嫁は、出会ったころのいじらしいぐらい少女のまま。
この瞬間、この店に居るどの女性よりも「いい女だ。」と確信しました、はい。
食事中も時々、ハッとさせられつつ、食終のデザートを口に運びながら
「色々あったけど、もう20年なんだね。」
とキラキラ感漂わせる嫁に、「これからどうする?」と、R35よろしく少し口説きモードに入ると、
「実は、言わなくちゃいけないことがあるの。」と表情をこわばらせる嫁。。。
抜き差しならないことであることに間違いないのは、一瞬でシリアスに変わった雰囲気が十分過ぎるほど伝えてくれています。
アールグレイをのどに流し込み、「うん、、、なに。」と組んだ足を降ろして、かしこまると、
「え~と、びっくりしないでね。」と嫁。
「は、はい。」
「あのね、、、」
「うん。」(ゴクリ・・・)
「実は今日、二人じゃないの。」
「な、、、一体、ど、どういうこと??」
嫁の大胆発言に動転し、店内を見渡す私。
「落ち着いて聞いてほしいの。今まで内緒にしててごめんなさい。会わせたい人がいるの。」
「落ち着いてだって、そんなの無理だよ。一体、どうして。」
「もうここに来てるから。すぐ紹介する。」
「ちょっと、待って、、、事情が分からんし、一方的過ぎるんじゃない??」
「だって、あなたにも原因があるのよ。」
「原因ったって、そんな急に。」
なんと、おめかししたのも、なんだかしおらしいのも、私が知らない誰かに今日会わせようとしている準備だったとは!!
「じゃあ、紹介するね。」と有無を言わさず席を立つ嫁。
「え、えええ!!!!」
「はい、ここよ。」と私の横に立ち、嫁が指さす場所は、、、、、、嫁のワンピースの腰の部分。
「ここなの??」
「そう。」
「ということは!?」
「えへへへ、できちゃった♪」
「会わせたい人って、、、その、、、」
「あなたの赤ちゃん。」
「やったぁぁぁぁぁぁ!!体に触るから、すぐ帰ろう。」
帰りのM3は超ジェントルドライブに徹したことは言うまでもありません。
息子ともども前から分かっていたみたいでしたが、仕事で忙しいのもあって、誕生日に告白しようと決めていたそうです。
そんなこんなで忘れえぬ誕生日となった今日。
M3CLimoに育てられた長男は現在小学校3年生。
このE46M3と過ごすお腹の子はどんな風に育つのやら。
さ、今からM3用のベビーシート選ばなくちゃ♪
Posted at 2009/05/03 23:34:02 | |
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My Life | 日記