2011年11月20日
え~、決して、刹那の快楽の代償として泌尿器科で辱めを受けたとか、変態犬さん に貞操を奪われ、破瓜の傷を括約筋に生じさせたとかではありませんので、ありからずご了承ください(汗)
10年来、家族ぐるみでお世話になっている近所の内科。
病院の激戦区にある、さほど大きくない敷地のこじんまりとした診療所は、入りがたい雰囲気が漂い、ガラス戸を押して中に進むと、15人程度で一杯になる待合室では、ひしめき合うように診察を待つ人の列が恒常的に発生。
しかし、その列はどんどんと診察室に飲み込まれ、それほど待たずして、自分の名前が呼ばれ、診察室の扉の向こう側を覗くと、胡麻塩頭のライオンのような風貌の先生が待ち構えていまして、特に初診の幼児達たちは、ここで泣き出すこと必至。
さらに、「あー、、今日はどうしたんだね。」と地を這うようなダミ声が診察室に響き渡ると、失禁する子も出る始末とか。。。
実は子供好きな上にナイーブな先生で、それなりに気にしているらしいのですが、肝心な診察は、とにかく速くて的確、そして親切ときているものですから、おっかないルックス(失礼)が看板の、近所で評判の病院なのです。
うちも息子が1歳の頃から昼夜問わず色々と助けていただいてまして、娘が生まれてからも、予防接種、診察と全幅の信頼を置いています。
看護師さん達もベテラン揃いで、針の扱いは言うに及ばず、その手際の良さは不安を微塵も感じさせないレベル。
その中の、若手の女性看護師Oさん は、栗色の髪をナースキャップの下で結い上げ、小ぶりな顔に大きな二重の笑った顔がとてもかわいらしく、細身の体に似合わない明るく大きな声は、ここが病院であることを一瞬忘れてしまう程、良く澄んで響くのです。
一挙手一投足は、白衣の下から漏れ出る華やかな雰囲気を纏い、子供やお年寄りに人気があるのは勿論、お父さんたちからも熱い支持を得ており、白状するまでもなく私もその一人だったりします。
先週、仕事で遅くなり、子供たちが寝静まってからの夕食をとっていた時のこと。
食卓の椅子をひいて私の向かい側に腰掛けた嫁の、この日の話題は、夕方、子供達と行ったインフルエンザの予防接種。
「珍しく待っている人が少なかったわ。」とか、「××ちゃん(娘)が泣かなかったのよ。」と、取り止めのない会話に適当な相槌を入れていましたが、話題が、看護師のOさんのことに。
「そうそう、Oさん、パパ知っているでしょ。あの感じのいい綺麗な看護婦さん。」
「うん。Oさん、どうしたの??」
「ふふふふ、、、実はね、Oさんね、、、、」と私の顔をまじまじと見つめて、含み笑いを浮かべる嫁。
「なに?あ、結婚するの??」
全てお見通しよと言わんばかりの嫁の表情に、正体不明の後ろめたさを感じつつも、努めて平静を装い箸を口に運んでいると、次の嫁の一言に、米粒を残さず噴出しそうになってしまいました(飯汗)
「Oさんね、、、、パパに会いたいんだって。」
「う、ふご、ごふぁぁぁ、、げほげほげほ、、、、お茶、お茶とって。。。」むせ返る私に、湯飲みを渡す嫁。
「ちょっと、大丈夫??」
「ああ、もう、なんだよ、突然。」
「だから、パパに会いたがっているの。」
「本当にそんなこと言っているの??」
「うん、前からだよ。」
「な、な、な、な、なんで俺??」
と、あまりに唐突な嫁の一言に、しばらく理解できなかったものの、あのOさんが会いたいと言っていることに悪い気がしないのは当然。
いつも優しくし接してくれる一方、たまに注射が痛いのは、
『もう、ちっとも分かってないのね。Vさんの意地悪。。。』 と言えない代わりに違いなく、
『そうだったのか、早く気づいて上げられなくてごめん。でも、俺がハニーと呼べるのは、、』 と、フルブーストで妄想モードに突入する私に、
「ねえ、口からボロボロご飯こぼれてるけど、そんなに疲れてるの?」と心配そうな目を向ける嫁。
「あ、いや、うん、、、で、どうすればいいの?」と取り繕う私に、
「Oさんさ、ほら、息子見て、イケメンっていつも言ってくれるじゃん。」
「ああ、そうだね。」
「あの子、背がどんどん伸びて、男の子っぽくなったでしょ。」
確かに、11歳を迎えた息子は、嫁と並ぶぐらいにまで背丈が伸び、顔も精悍さを増したように見える。
「でね、でね、『息子君、中学生になっても絶対来てね。』 ってOさん言ってくれててさ、、、」
「うん。。。。で、俺に会いたい話は??」と、再び妄想モードに突入すべく、確認してみると、
「そうなのよ!!今日、病院に行ったら、Oさんが息子見て、イケメンイケメンってまた褒めてくれて。」
「うんうん。」
「Oさんたら、『息子君のお父さん、絶対イケメンですよね~♪ 一度、お会したいから、今度一緒に来てください。』 だって。あーもうダメ、お腹痛い、、、、アハハハハハハハッハハ!!!」 と笑い転げる嫁の姿がそこに・・・
何度も私の腕を捲って、注射をしてくれたOさん。
点滴の薬液を交換してくれたOさん。
「Vさん、診察室にどうぞ。」と、にっこりと微笑んで、「こちらに掛けてくださいね。」と声を掛けくれたOさん。
実を申しますと、数年前から、あなたと私は面識ございます(血涙)
先々週もインフルエンザの予防接種に伺ったばかりですしorz
箸を持ったまま、呆然とする私の対面で、涙を流してヒーヒー喜ぶ嫁。
嫁のはっきりとした目鼻立ちを受け継いだ息子は、私よりも嫁に似ていると言われることがぶっちぎりに多く、親の欲目を割り引いても、どちらかと言えばイケメンの部類。
にしても、ただ普通に生きているだけで、この言われなき仕打ち、、、トホホホホホ(落涙)
こんな罪作りな私ができることと言えば、医者いらずの体を作って、せめて、無垢なナースを落胆させないことぐらいだろうか、、、
この心の傷を癒してくれるのは、もはやメタルしかなく、ああ、最近、ギターが良く泣くなぁ~
※もちろん、画像と本文は一切関係ございません。
Posted at 2011/11/20 17:46:21 | |
トラックバック(0) |
My Life | 日記
2011年11月18日
以前より、装着しなければと思いつつも、どれがいいのか全く見当がつかず、いくつか候補を上げるだけで、なかなか購入するまでに至らなかったドラレコをようやく入手いたしました。
出始めた頃に比べれば、値段もこなれ、性能も必要にして十分なものばかりでしたので、ものは試しとヤフオクで適当に落札し、届いたのがこちら。
1200万画素、8Gのメモリーカードで3時間の継続録画が可能と謳われたこの製品。
プラスチックの質感、金型に起因するパーツの組み付け精度のアバウトさ、操作ボタンの心もとない感触は、間違いなく、日沈む国のインダストリーによるもの。
5ヶ国語で書かれている取扱説明書に、肝心な日本語がないところを見ると、もはや日本は市場ではなく属国というメッセージなのかと、売国政権を憂いつつ、
『粗悪なコピー商品、偽容量に注意』と購入オプションを勧められた、付属のメモリーカードも中華の簡体字だったりと、なかなか微笑ましいところではありますが、きちんと動いてくれれば文句はなく、早速、取り付けてみると正常に作動しており一安心。
勿論、目的は、不可避な事故など運転中の有事の際の証拠映像です。
いくら安全運転を心がけていても事故に遭遇しないとは言い切れず、また、悪質なドライバーによる危険運転に巻き込まれたり、誤認による取締りやオービスの誤作動などなど、運転中のトラブルを映像により担保し、状況証拠として客観的な判断を促すためのもの。
最近、特に住宅街の信号のない交差点で、一時停止を無視して突っ込んでくるドライバーを良く見かけるようになり、昨晩も、あわやオフセット衝突というシーンに遭遇し、冷たい汗をかいたこともございました。
あとは、自分の運転も記録されているといった意識付けにより、自制になることも確か。
こんな、今すぐ廃業したほうがいいぐらい下手くそな当たり屋に遭遇したとしても、映像がなければ、不利になる可能性だって否定できませんから、ドラレコはあるに越したことはないですね。
VIDEO
さ~て、今夜は、クライアントさんところの若手社員達からお声が掛かったカラオケ大会。
ひょっとしたら、バンドのボーカルが見つかるかもしれませんし、色々と期待したいところ。
嫁には付き合いで遅くなるとメールを入れてと、、、
そう言えば、この前、嫁が登録したいと言っていた携帯のサービスは、確か、、、え~と、、、、
そうだ、『位置ナビ 』だった(ナイアガラ汗)
Posted at 2011/11/18 14:14:08 | |
トラックバック(0) |
E46M3 | 日記
2011年11月14日
第1回のボーカルオーディションが終わり、28歳のOLさんに決まるかに思えたうちのバンドの3代目ボーカル。
しかし、そのOLさんが結婚間近であることが発覚し、暗雲が立ち込めはじめたのが先週のこと。
なぜそれが判明したかと申しますと、秘密裏に行動していたベースのスタンドプレイでして、、、、いくら、結成20年来のモテないメタルバンドでも、「バンドに関わる全てのオナゴは俺達のものだぜ、ヒャッハー!!!」と一昔前のLAメタルにありがちな勘違いを許すはずもなく、私とドラムでなじり倒すと、奥さんと別居中であることを白状したベースの人生相談まで発展してしまい、そのOLさんとも極めて連絡を取りづらい状況になったため、第2回のオーディションを開くかどうかでメンバー間の思惑が微妙に交錯し、ついでにベースも応募してしまおうかとの、ますますカオスな状況になりつつあったりします。
こんな分別盛りで困った大人達が、旧知の喫茶店に集まった週末のバンドミーティングは、グダグダと夜中まで続き、日付が変わってところで閉店宣告により追い出され、結論が出ないまま無理やり散会となりました。
さて、その帰り道。
東名阪にGTVを乗り入れると、深夜にもかかわらずトラックが多く、ところどころ追越車線を80km前後で走るトラックに引っ掛かっては、思ったとおりにペースが上がらないでいるGTVの、バックミラーに映るキセノンの青白色光。
気がついたときは2つの小さな点だったのが、見る見る大きくなり、あっという間にバックミラー全体に映りこみ、GTVの後部全体がその光に包まれるほどに急速接近。
「覆面か??」
以前、ここ東名阪で、車間距離不保持という、言いがかりのような違反で反則金を納付させられた挙句にゴールド免許を青く塗り替えられたという苦い記憶が脳裏をよぎり、トラックの後ろを走行していながらも、減速して走行車線へ移動すると、私が譲った進路を、乾いた音を立てて抜いていく、その光の主。
初代プリメーラ でした。
90年代J’Sとの思わぬ遭遇に、つい嬉しくなった私は、「おお!!脚のいい奴か!!」とプリメーラのテールめがけて再び車線変更。
しかし、後ろについたはいいものの、両車線ともにトラックがふさぐ形になってしまい、しばらくペースは上がりようもなかったため、ここぞとばかりにどっぷりとノスタルジーに浸って観察を開始。
『懐かしいなぁ。。。昔、良く遊んだツレがこれに乗ってたんだよなぁ。』
『あのでかいリアスポと一本出しのマフラーは、まさかのオーテックバージョン ??』などなど一人で盛り上がる私。
そんな私のノスタルジーをことさら擽ってくれたのは、リアバンパーに貼り付けられ、長年の風雨と紫外線により、痛み、くたびれながも、そのロゴは遠目からも分かる『OPTION』ステッカー 。
お馴染みOPTION誌のおまけでもあり、80年代~90年代に掛けて、往年の走り屋達がこぞって貼り付け、ストリートバトルを楽しんだという代物。
危険運転を助長すると問題にもなり、また、ストリートからサーキットへ走りの場が変容していくことで、姿を消していった良き時代の徒花。
まだ現役で貼っている車があるとは思ってなかった折の邂逅に、眠れる記憶までも呼び起こされてしまい、思わず、15年ぶりぐらいに、ウィンカーを左右に点灯させ、OPTIONサインを出してしまいました(汗)
何か分からない若い世代の為に、説明すると、確か、
・ウィンカーを左⇒右で、OPTION読者
・バトルサインはパッシング3回
・バトルOKは、ハザード2回、NGはブレーキランプ3回
というものだったかと記憶しています。
すると、こちらのOPTIONサインに気がついたのか、同じく、左⇒右とウィンカーを返すプリメーラ。
『うはぁぁぁぁ、これが分かるとは、相当、好きモノですなぁ。』と同世代であろうオーナーさんへの猛烈なシンパを感じていると、何故か、2回点灯するハザードランプ(汗)
『あれ??バトルOKって、、、パッシングも何もしてないんですけど。。。。』
と、まさかの逆バトルのお誘いが (驚)
追越車線をふさいでいたトラックが、時速70km程度でたっぷりと時間をかけて左側のトラックをパスし、走行車線へ移ろうかというタイミングに、『そんなイタ車でついて来れるのかい?』と挑発するかのように、ブリッピングをかましてシフトダウンするプリメーラ。
それに応えるかのごとく、3速に入れ、相手の出方を待つGTV。
さしずめ、JTCCのプリメーラ VS DTMの155の代理対決の模様を呈した中間加速勝負。
i-Podがランダムで選んだ、SILVER MOUNTAINの名曲1789に、徐々に沸き立つ血流。
『オーテックだとしても180ps、こちらは実測223ps、、いける!!』
やがて、追越車線がオールクリーンとなり、テールを少し沈めながら加速体制に入るプリメーラに、一瞬の間をおいて、フライバイワイヤーの鞭に目覚め、轟然と吹け上がる6匹の毒蛇。
SRエンジンの甲高く乾いたエキゾーストとアルファV6の艶やかなバリトンが渾然一体となってこだまする深夜のハイウェイ。
燃調が濃いのか、シフトアップするたびに、黒煙を吐くプリメーラのマフラーと、4000rpm回転を超えたところにあるスイートゾーンにありったけのガソリンを注ぎ込まれ、躍動し、歓喜の雄叫びを上げる蛇達。
排気量とトルク、ギアリングの差もあって、車間距離は開くことなく、3速、4速ともにレブまで1000rpmほど余裕を持ってキャッチアップすることが出来ました。
ほどなくして、再び前方をトラックにふさがれ、車速を落とす2台。
そして、トラックが車線変更し、第2ラウンドの開始とともに、全開加速に入ったプリメーラとGTVの横を、ものすごい加速で抜き去っていったのは、アクセラのマツダスピード。
性能差をまざまざと見せ付けていったアクセラターボの思わぬ水入りに、興ざめした私はGTVをスローダウンさせ、その離れ際、恐らくこちらに対してであろう別れのハザードを焚きながら、果敢にも追撃に向かったプリメーラの雄姿をお見送りいたしました。
そんなこんなで、懐かしいOPTIONサインの交換と同時に絶版ユニット同士のネオクラ加速対決をしてしまった週末深夜。
『Z31の頃は、こんなことしょっちゅうだったなぁ。』と余韻に浸りながら、走行車線をゆっくり流していると、青白色のヘッドライトが再び背後に迫るや否や『今度は何だ??』と思う間もなく抜いていくZ33。
テールランプを拝まされるのが悔しくて、バンドよりも、時間とお金をつぎ込んだ20代の頃。
思わぬところで、その残滓が蘇り、バンド内のごたごたをしばし忘れさせてくれた、真夜中ののハイウェイでした。
Posted at 2011/11/14 19:33:00 | |
トラックバック(0) |
GTV | 日記
2011年11月07日
この週末、たちの悪い風邪に罹患し、M3をピカピカに仕立て上げて臨んだFamilieへの参加を断念し、療養に徹するも、ウィルスが抜け切らないどころか体内で鋭意培養中のバイオハザードなメタラーでございまして、
今朝も、どうしても休めない因果な仕事があり、GTVのドアを開け、MOMO製のベージュレザーに体を沈めるべく巨大なスカットルを跨ぎかけた時、なにやらフロアマットに転がるプラスチック片を発見。
「今度は一体なんだ・・・」
フロアマットの上に、なにか落ちていたことはこれが初めてではなく、これまでに、ボルト、破断した樹脂の止め具などが自然落下していること数回。
ネジ一本にしてもしかるべき役割を与えられているM3で、もし、こんなことが起きたら、機能的な問題が発生いること確実につき、最初は肝を冷やしましたが、結局、どこから転がり落ちてきたのか分からず、今日まで、なんの差障りもないため、ドングリ程度のものと牧歌的放置を決め込んでおりました。
その類かと思って、何気なく摘んで拾い上げてみると、ただでさえ血色の悪い顔面から、見る見る引いていく血の気(滝汗)
マジンガーZのブレストファイヤーを浴びて溶解する機械獣か、ビグザムのメガ粒子法を喰らって原形をとどめないほど殲滅させられたボール部隊に匹敵するこの溶け方・・・
そうです、飴細工のように溶け落ちたヒューズの頭 でした。
脳内に住み着いている怠け者のハムスターをけしかけ、ニューロンとシナプスを高速回転させて考えること約1分。
・・・・一体いつ落ちてきたのだろうか。
・・・・果たして、エンジンは掛かるのか。
・・・・そもそも、どこかで発火仕掛かっていた可能性があるのでは。
・・・・いや、待て、肝心な電極部分はどこだ!?
などなど思案するも、今からハンドル下にあるヒューズボックスを開けて確認する時間はおろか、公共交通機関に切り替える余裕はない。
諸兄のお叱りを承知で、一か八か、祈るようにイグニッションを捻り、リアシートの下の燃ポンの動作音を確認後、思い切って火を入れてみると、、、、、、
何事もなかったようにアイドリングを開始するアルファV6ユニット。
そして、インパネの警告灯は順次消灯し、焼け焦げるような異臭もなく、いつもと全く変わらぬ様子のGTV。
しかしながら、過去のメジャー級トラブルを経験しているため、アイドリングが安定するまで、グローブボックスから取説を引っ張り出して、ヒューズの場所を確認すると、幸いにも30Vのヒューズは1箇所のみで、リアガラスのデフォッガー と判明。
そういえば、先週、気温が下がり、びっしりと結露したリアガラスの、リアワイパーがないことから、視界確保のために何度か使用したことがございました。
走行に支障がないと分かったところで、そのまま午前のアポへ。
クライアント先の会議が終わり、その中休みに、駐車場にてヒューズボックスを開けてみると、ど根性ガエルもびっくりな光景が・・・
自らを覆うプラスチックの鎧が溶け落ち、その身を焼かれようが、過電流に耐え抜いて、リアデフォッガーに電力を供給し続け、なおも通電している電極 が、健気に鎮座しておりました(もらい泣き)
というか、さっさとここが溶断していれば、こんなことにならなかったじゃねえか、、、 と、ヒューズの耐圧規格に毒づきながら、トランクから予備のヒューズを取り出し、上着を脱いで作業開始。
電極を引き抜くと、ヒューズボックスにも相応のダメージがありましたが、ショートしておらず、デフォッガーも二度と使用しないため、このままヒューズを挿して処置を終わらせることにいたしました。
GTVのフロアに頭を突っ込み、無理な体勢で作業をしていると、「Vさん、また ですか??」と嬉しそうに話掛けてくるのは、某国産高級車のハンドルを握る少し上の世代の営業担当役員。
うちのGTVに起きた大小様々なトラブルを、ことのほか喜んで聞いてくれるのはいいのですが、
『やっぱりイタ車ですなぁ。』と決めつけてしまうステロタイプ的なところがございまして、
『頼むから、ほっといてくれ。』と喉まで出かかるのをグッと堪え、
「またとは、ご挨拶ですね。ヒューズ ですので、全然問題ありません。」と努めて紳士的に対応すると、
「いやいや感心しますよ。私でしたら、絶対無理ですもん。先に頭のヒューズ が飛んでしまいます。ダハハハハ。」
「どうぞお構いなく。私の頭の中のヒューズはもともと飛んでますから。」
とまあ、会議でやり込められた腹いせなのか素なのか分からないながら、好き勝手言われている内に、昼休みに入り、ほかの社員たちに混じって、ワラワラと出てきた綺麗どころの女子社員 の一人が、私の方を見て、こんな一言を。
「アルファロメオ、素敵ですね~」
「故障中だよ、これ。」と言わずもがなの一言を口にする、おいさん役員。
『こんにゃろぉぉぉぉ』と電極を摘んだラジオペンチを握り締め、立ち上がろうとすると、
「ええ、でも、憧れちゃいます。」 と女子社員のナイスフォロー♪
本当なら駆け寄って抱きしめてあげたいところでしたが、世知辛い世の中ですので、フロアに突っ込んだ顔を出して、
「ありがとう。」と伝えると、
「頑張ってくださいね。」 との、爽やかなやり取りに俄然出てくるやる気。
それを聞いて、「確かに、魅力的だ。それは認める。でも私にとって蛮勇なんだよなぁ。」とつい本音を漏らす、おいさん役員に、
「蛮勇、結構じゃないですか。ものは試し、いかがですか?」といざなってみると、
「う~ん、、、」と腕を組んで考え込んでしまいました。
30Vのヒューズをはめ込み、10分程度で作業終了。
曇りを取る熱線のはずが、自らを溶かすほど情熱的だったうちのGTV。
ブラマンジェのようにとろけるほどスイートなV6と乗り味は、味わったものしか分からず、その内面は、本人の気がつかないところで蕩け落ち、極点では、もはや分離不能なほどに溶着しているという。。。。
Posted at 2011/11/07 18:28:42 | |
トラックバック(0) |
GTV | 日記