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2012年10月04日 イイね!

等長エキマニがキターーーー!!

等長エキマニがキターーーー!!タイトルだけはテンション高いですが、ユーザビリティをないがしろにし、他の有名SNSを習作とした出来の悪い自慰的リニューアルにより、書き溜めた下書きを順次削除するなどほぼ愛想がつきかけたみんカラながら、待望のブツが届きましたので、ぐっと堪えてブログUPをいたします。

ろくにカタログも見ず、実車を見て即決したのと生来の早とちりが発動し、お恥ずかしながら、契約するまで、等長等爆のエキマニが純正装着されていると思い込んでいた、我が家のSTi A-Line。

遡ること半年前、近所のショップで契約書にサインをした後、もう一度試乗させてもらうこととなり、エンジンを掛けると、今まで気がつかなかったのが不思議なぐらい、『ド、ドド、ドドド』というたくましくも懐かしいハミングが耳に入ってきたため、担当の方に、
「等長等爆でもこの音だなんて、富士重も粋な演出をするもんですね。一家言ある往年のスバルファンもこれなら納得じゃないでしょうか。」と、今思えば脳内で排気干渉を起こしているとしかと思えない発言をした途端
「いえ、2.5Lターボは非等長なんです。」
と、清々しい程事務的に返され、初めて非等長だということを知り、羞恥心で自我がブロー寸前になりかかりながらも一つお利口になった赤面メタラーがいたという(恥汗)

実際に乗ってみると、昔のEJ20に比べたら、ボクサーサウンドも極めて控え目に躾けられており、私自身、この音に対してアレルギーがあるかといえば全くそうでもなく、静寂性やスムーズネスさにおいて洗練されたEJ25ターボにおおむね満足しておりましたが、実は、気にしていたのは嫁の方

特に冷間時でのアイドリングと低速域では、高い排圧と相まって、低周波を伴いながら後方から盛大に響くドドドドド・・・というボクサーサウンドは、嫁の言葉を借りると、
「自己主張しすぎている。」「ご近所に気を遣う。」だそうでして、気になりだすと止まらない性分も相まって、最近では、「車選び、これで良かったのかしら。」とそもそも論的な発言まで飛び出す始末に。

しかしながら、A-Lineの楽しさは、嫁にとって代え難く、また、情が移ったこともあって長く乗りたいとの気持ちが日増しに強くなり、できれば気にならないようにしたいとのこと。

ボクサーサウンドを打ち消すには、エキマニを交換するしかない。
しかし、納車時に、嫁から私に課せられた条件は、『ノーマル縛り』
弄る楽しみを封印され、今まで悶々としていた私にとって、二律背反するこの状況の打開できれば、またとない大チャンスなのです。

嫁が何を忌避しているかよく考えて見ると、答えは至極シンプル。
まず、嫁の軸足は、安全性は勿論のこと、実用性と快適性にあるということ。
今回のボクサーサウンドについて、お気に召さないのは、その音質であり、歴代のM3で散々怒られたのが図太いエキゾーストサウンドだということを踏まえると、『音量』を変えなければ弄ってもOKとの最大公約数が導き出されてくるのではありませんか。

ただ、作戦は、慎重を期さなければならないのは自明の理。

今尚、フラッシュバックする度に、背中を一筋の冷たい汗が伝い落ちる、このエピソード。
ある晩、私の散髪(ただし有料)をする嫁に、
「こんなんどう?」とプリントアウトしたHKSのカタログをうっかり見せたところ、一瞥するや否や、
「パパ、これがなんだか分かる?」と右手に持った散髪鋏をシザーハンズのようにチャキチャキ鳴らし、おもむろに頭頂部の髪の毛をむんずと鷲掴みにすると、
「ここをまん丸に刈りあげて、イエズス会の童貞カッパ様にご降臨いただこうかしら。」と鋏を髪の毛の束に差入れようとして浮かべた無機質な笑顔に、あやうく失禁しかけた恐怖体験(ブルブル)

千載一遇のチャンスに、弱気になっては何も進まないと自分を奮い立たせ、意を決して、排気の流れを嫁の大好きな風水に見立てたり、細木和子の六星占術など引用するなど、もっともらしい脚色をてんこ盛りにして、九拝叩頭しながら嫁に滔々と伝えたところ、無事、限定解除に成功いたしました(感涙)

届いたのが、画像のHKS等長エキマニです。

先代レガシーの発表時に、あれだけ等長等爆のメリットをアピールしていたにもかかわらず、EJ25ターボで非等長にしたのはタービンの立ち上がりを狙ってのことだだの、コスト面からだの諸説あるところ。

しかし、等長化することでの、HKSが公表するデータは、

・出力比較:純正差約12PS向上
・トルク比較:純正差約3kg向上
・燃費は平均値で3.3%改善
・重量9.5kg→5.2kg

ボクサーサウンドが消えるばかりか、鼻先重量も軽くなり、パフォーマンスアップと燃費の向上まで、その効能は、霊感商法の壷以上!!

作業は、私のような並行車を耽溺するはぐれM3乗りを暖かく迎えていただき、そして確かな腕で、数々のうるさ方を唸らせるBMWのプロショップでもあり、M3はもとよりイタリア娘までひっくるめて長年お世話にななってる主治医のTK-Squareさんで装着して頂きました。
実は、辻社長は元インプオーナー。



取り外す前のエキマニ回り。
遮熱カバーが内臓チックです。



純正とHKS等長との比較。
いかにも排気効率が良さそうなHKS製品。一方、純正エキマニはタービンの立ち上がり重視といったところでしょうか。


装着後の画像。
今から焼きを入れていくのが楽しみな手曲げ加工。アルミの遮熱シールでプロテクトし、アンダーカバーをはめ込んで作業は終了。
特殊な加工は必要なく、ほぼポン付けでしたが、こういう部分の作業はやはりプロショップが安心。


明朗会計を終え、スタッフさん全員に送り出されたら、インプレ開始。
市街地中心に走り回った報告を簡単にいたしますと、ボクサーサウンドが消失した代わりに抜けのいい澄んだビートが耳に届き、高回転域でのキレが増したように感じました。
若干低速トルクが細くなったようなフィーリングですが、恐らくサウンド補正に負うところだったのでしょう。出口がノーマルなのでもちろん音量変化はありません。

ネガがあるとすれば、それは、ノーマルマフラーゆえに、あまりにも存在感のなくなったエンジン。
ボクサーサウンドという最大のアイデンティを失い、ドクドクと脈打つ鼓動の代わりに、冷たい記号を埋め込まれた人工心臓になってしまったかのような、一抹の寂しさを禁じ得ませんでした。

仕事を終え、遠回りして家族のお気に入りのロールケーキを買い込み、A-Lineのハンドルを握りながら、お土産とA-Lineの変化に喜ぶ嫁の顔が浮かぶのと同時に、ボクサーサウンドを失って控えめに回るEJ25のシリンダーにガソリンを送ると、水平対抗らしい身震いを一つして、ボンネットの下から、紛れも無いEJ25の乾いた雄たけびが響き渡り、新しいエキマニに少し焼きが入ったことを伝えてきたのでした。


Posted at 2012/10/04 20:57:51 | コメント(9) | トラックバック(0) | STi | 日記

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「LとM (お披露目オフ&おまけの昭和レトロ) http://cvw.jp/b/192969/48462850/
何シテル?   06/02 11:47
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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