2016年07月19日
我が当地、東海地方も週末梅雨明けし、いよいよ夏本番が到来いたしました。
みんカラにつき、連休中にイジイジした車ネタなんぞ上げるべきでしょうが、ちょいと後回しにしつつ、納涼ということで、書き溜めておいた、このシリーズを久々にUPしてまいりたく存じます。
一部から熱狂的な指示を受け、まっとうな方々が顔をしかめられるも、数社から出版オファーがあった恐怖シリーズ。
その中から、虚実ないまぜにしたものをご紹介です。
オカルト描写につき、閲覧注意ということで、就寝前など自己責任にて読み進め下さい。
お約束の長文ですのでその点もご注意です。
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あれは遡ること数年前。
私が中国で法人を立ち上げる企業のお手伝いをしていた時の事。
クライアントの一社だった金型メーカーの社長からちょっと相談があると言うので、本社に伺うことに。
会うのも久々ながら、あれだけ苦労して設立、稼働させた現地法人は売却となり、現在、拠点全てを大陸から撤退しているとのことで、お互いの近況報告をし、しばし、その頃の昔話ななど邂逅を懐かしんだ後、本題へと突入。
相談事とは、新事業とM&Aについてで、アレンジャーをやって欲しいとのことでした。
グランドスケジュール、プロジェクトサマリーなどをざっくりと打ち合わせし、
「じゃあ、次回は○月○日の15時からこの会議室でお願いします。」と用件を済ませ、席を立とうとすると、女性社員がコーヒーを持っくるタイミングと重なり、
「Vさん、後の予定大丈夫でしたら、折角ですのでどうぞ。うちの美味いですよ。」
「あ、はい。では。」と勧められるままに、コーヒーを頂くことに。
なるほど、言うだけあって、専門店並みに香りが立っている。
「これは美味しいですね。」
「でしょ?豆から僕が選んでいるの。ほら、このカップも。」
「もしやマイセンですか?」
「ご明察。」
と、色々とこだわりのある社長ですので、今回の仕事の要求もそれなりに高いんだろうなぁとコーヒーを啜っていると、社長の口からこれまた懐かしい人名が。
「Vさん、そう言えば、ほら、あの時、ウーミンて、いたでしょ。」
「あ~、よく覚えていますよ。白髪三千丈ではありませんが、それぐらい話を盛る奴でしたね。」
ウーミンとは、当時、とある党幹部の人脈を伝って紹介された建設会社の董事長で、年の頃は40代前半、浅黒い顔をしたとにかく調子が良い男で、昨日の晩は50人の女性の相手をしたとか、カジノで10万元摩ってきたやら、先祖は隋の皇帝で、袁世凱の遠縁に当たり、この辺りの土地は全部一族のものだったなどなど、こちらが日本人であることをいいことに、とんでもないホラを吹くのです。
九龍の最深部からそのまま出てきたかのような見た目のうさん臭さも手伝い、普通でしたら、とてもじゃありませんが、取引しようとは思えない人物ながら、その反面、気が良く、仕事は何でも受け負ってくれる使い勝手の良さもあり、税関が袖の下を要求してきた際の対応などのアングラ手続き含め、色々と手伝ってもらっていました。
「懐かしいですね。まだ付き合いがあるんですか?」
「それがさ、変なことが起きちゃって。こんな話、ずっと人にできずにいたんだけど、聞いてくれる?」
「はあ。ま、彼をご紹介したのも私ですし、良ければ。」
ふぅと一息ついた後、相好を崩していたのを、少しこわばらせる社長。
「あの化学薬品工場の件、ひどかったでしょ。」
「ああ、その節はなんとお詫び申し上げてよいのか。。。。」
「いいのいいの、Vさんの責任じゃないし。」
当時、ウーミンに依頼して建設した化学薬品工場は、約10億円を投じた一大プロジェクトでもあり、複雑な先端技術をふんだんに盛り込んだ最新鋭の設備で、業界をはじめ、名だたる商社、大学や研究機関、ケミカル専門誌からも注目をされていたものだったのです。
「あれさ、試運転の時、電源入れても全然、動かなくて、プログラムから反応槽、薬品とか考えられる原因を全部調べたんだけど、結局分からずじまいでさ。」
「ええ、そうでしたね。確か、原因は、、、、」
この件は、調査書まで書いたぐらいなので、全部分かっていたし、決着がついていた。
なのに、また持ち出す社長の真意が見えない。
「そう、Vさんも知っての通り、ウーミンとことのミスだったんだよね。ただ、電極のプラスとマイナスをつけ間違えていたという、考えられないぐらい基本的な手違いが起きて。」
そうなのだ、処理工程別に並べてある最初の反応槽に取り付けてあった電極の極性が違っていたのだ。その後、裁判へと発展し、横領なども露見するなどで、私とウーミンとのつながりもこれで切れた。
「まさか、あそこまでいい加減だったとは。」
「ねぇ~今では笑い話だけど。さて、その後なんだよ、問題は。」
ハハハと笑った後、社長の表情が一変した。
「一応、裁判でうちが勝ったじゃない?で、僕が帰国する時に、ウーミンが訪ねてきて。見違えるようなスーツ姿で、丁寧にお詫びをするんだよ、彼。僕も、もういいからと伝えたんだけど、それだとどうしでも自分の気が済まないので、これをもらって欲しいって。」
「珍しいですね。あいつは謝らないことで有名でしたから。それってなんだったんですか?」
「でしょ?ウーミンがうやうやしく持って来た大きな木箱をテーブルに乗せて、開けてみると、中には、年代物ながらよく手入れされたお面が入っていたんだよ。」
「お面、、、ですか?」
「そう、お面。ウーミンが言うには、1000年以上前から代々伝わる京劇とかの面で、文化遺産クラスのものだとか。」
「いやいや、ちょっと待ってください、ウーミンですよ。」
「まあ、来歴とかは眉唾だろうけど、僕は一目見て間違いないと思ったね。何て言ったらいいんだろう、本物のみが持っている空気というか、何かが違うんだ。お面をありがたく受け取ると、握手して帰国した。」
「はあ。それで、なんでも鑑定団に今度出るとか、そんなお話ですか。」
「ちょっと、Vさん、最後まで聞いてよ。なんでも鑑定団も考えたさ。真贋ぐらい見てもらわないとね。その頃は忙しくてそれどころじゃなかったな。日本に戻って、そのお面を寝室の壁にかけた。妻は気味悪がってたんだけど、すごく高くていいものだからと説得してね。
そうしたらさ、その日の夜から、視線っていうか、見られている感じがするんだよ。
なんとなくだけど。疲れているし、気のせいだと思ってたら、妻も同じことを言うの。そして、その内、視線だけじゃなくて、明らかに誰かがいる気配がしてる。僕が出張中に、妻は絶対にお面が原因だと言い張って、別の部屋に寝ることになったんだ。
出張から久々に我が家に帰ってきて、疲れて寝込んだときのこと、今度は、動物の腐敗したような臭いに交じって、呻き声みたいなのまで聞こえきちゃってさ。俺、よっぽど疲れてるんだな、なんて呑気に考えてられないぐらい気味が悪くなって。お面を外して木箱に入れ、倉庫に置いて、また出張に行ってたら、どうなってたと思う?」
「分かりませんけど、なんか怖くて嫌ですね。」
「本当、アンビリーバブルだよ。その晩、寝室でウトウトしていると、また視線を感じて、それが、すぐそこに顔があるみたいなんだよ。息遣いも聞こえてきて。これはやばいと思い、目を開けないようにしていたら、耳元で、ギィヤー、グアーとか断末魔の悲鳴みたいな声がどんどん大きくなって、明かりをつけたら、壁にあるの、そのお面が。」
「ちょ、ちょっと待ってください、それ、絶対、社長が自分で掛けたでしょ。」
冷めかかったコーヒーを流し込む私をよそに、社長は続けたのでした。
「ううん。それを見た時は、心底ゾッとしたね。次の日、仕事を休んで、知り合いの骨董商のところに持っていって、鑑定してもらったらさ、その骨董商、お面を一目見るなり、顔から血の気がなくなって、持っている手がブルブル震え出して。
ゆっくりゆっくりと、丁寧過ぎるほど丁寧に木箱に戻して蓋をした後、真っ白な顔色をして僕にこう言ったんだ。
『社長、、、これは、お面なんかじゃありません。人の顔です。』って。
いや~あん時はさすがの僕もパニクッたね。どうしたらいいかって問い質したら、
『うちではどうにもできません。お寺さんとかに相談したほうがいいでしょう。』と言うもんだから、檀家になっている寺にそのまま持ち込んで、預かってもらうことにした。
住職も『えらい厄介なもの持って来たな。』って顔をしかめてたけど。」
「なんちゅうエゲツナイものをウーミンは、、、、、ありがとうございました、怖かったです。」と今度こそ席を立とうとする私に、
「そうなんだよ、これで目出度し目出度し、となるはずだったのが、、、」
「まだあるんですか!?」
「ある。」
そう言って、内線を入れてコーヒーのお代わりを頼む社長。
「そしたら、住職から電話かかってきたんだわ。」
「はい。」
「お面が無くなってるって。社長さん、持って帰られましたかってな。」
「はあ?」
「そんな訳もないし、あんな大きな木箱、あったらすぐに見つかるから、妻にも手伝ってもらって、家中探したけど無かった。」
「まあ、でもそれから何ともないんですよね?」
「うん、前みたいな気味の悪いことは起きなくなったし、お面のこともすっかり忘れてしまっていた。」
「なら、良かったですね。」
と、ここでまたしてもコーヒーが出てきてしまったため、失礼するタイミングを逸してしまい、仕方なく運ばれてきたコーヒーを再び口にしていると、社長はタブレットを取り出しタッチパネルを操作して、ディスプレイを私のほうに向けた。
「Vさん、これ見て。」
「あ、ウーミンのFACEBOOKじゃないですか。」
「そう。え~と、この画像の、この辺。」と言って、社長が選択した画像は、ウーミンが仲間たちと夜、自宅で酒盛りをしているもので、
「ここ、ここね。」と言ってさらに拡大した先の、ウーミンの肩越しに見える廊下の奥の壁に、白い顔らしきものが映っていたのでした。
一瞬、私の背筋に、氷をぶっかけられたような悪寒が走る。
「え、まさか、これって?」
「そう、お面。日本にあるはずの。なぜウーミンのところにあるのか誰もわからないけど、映ってるんだよ。」
「でも、どうやって・・・・似たようなものの可能性もあるじゃないですか。」
「最初、それも考えたけど、骨董商も住職も、口を揃えて同じお面だって言うんだ。僕もはっきり分かる。信じられないが、お面が自分で戻っていったとしか考えられない。」
「そうですか、、、、大変でしたね。あ、コーヒーご馳走様でした。」
「こちらこそ、与太話につき合わせちゃって申し訳ないね。ただ、Vさんの顔見たら話しておかなくちゃって思って。例の件、宜しくね。」
「あ、はい。次回、お持ちいたします。」
ようやくこの社長から解放され、それから何回か打ち合わせをしましたが、結局、このプロジェクトはお蔵入りし、それっきりとなってしまいました。
これで終わりかと思われましたが、実は後日談がございます。
ウーミンのFACEBOOKはそこから更新がなされておらず、気になって現地法人にいる知人に聞いてみると、風の噂では、ウーミンは美容整形を受けていたとのこと。
ケガか病気かは定かではなく、顔全体の皮膚移植をするための。
Posted at 2016/07/19 17:07:18 | |
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アンビリーバブル | 日記
2016年07月14日
漢字の読み間違いは、漢字文化圏では、世の常人の常。プロであるアナウンサーも紅白歌合戦とかの大舞台で、とんでもないミスをするぐらいですので、私のような常人がやらかさない訳がございません。
清楚なOLさんのハプニングエロ失言から始まりましたこのシリーズ(ハプニングセクハラ編、永世言い間違い名人編、ゆとりOL編)、今回の主人公は私です。
いきなり自らの赤っ恥をさらす前に、有名人たちの読み間違いをいくつかご紹介。
かの中島らも氏は、自身のエッセイに、天下の灘高時代「羞恥心」が読めず、ずっと「さちしん」と発音していたと書いており、「塩梅」も表面に塩が結晶化した梅だと思っていたそうです。
アナウンサーでは、「時代の寵児」を「時代のキュウジ」と野球少年にしてしまったり、報道番組でワーキングプア特集をした時など、シリアスな雰囲気漂う中、「貧乏のどん底」と読まなくてはならないのに「貧乏のズンドコ」といきなり下積み時代の氷川きよしにさせたりと、枚挙に暇がありません。
シリーズ2でご紹介した『永世言い間違い名人』を襲名したクライアント先の部長は、新人採用の稟議書に、「性格は大人しい」と書くところを、「性格は音無しい。」とわざわざ謎の変換までして、取締役達を混乱に陥れておりました。
さて、先人たちに勇気をもらったところで、本題です。
高校三年生だった当時。
秋の学校祭が終わり、クラスの女の子と少しいい感じになった(注:嫁も同級生でしたが、告白する前にすでに失恋済みでして、そんな嫁と付き合うのはもう少し先の話です。ただ、その前に、この子に地獄を見せられることになるとはこの時知る由もなかったのでした。。。)のと同時に受験モードに入り、ギターを弾くのをちょっと控え、その代わりに青チャート片手に予備校に通いだした頃のこと。
夕方の予備校での授業が終わり、帰宅しようと名古屋駅改札まで来たところ、授業中からすさまじいアピールを繰り返す腹の虫にどうやっても耐えられなくなり、駅構内にある定食屋入ったのがいけなかった。
肉と白米をガッツリ胃袋に入れてしまいたい欲求が体中を支配し、マック、すがきやの類は全てスルー、選んだ先は、「焼き肉」、「とんかつ」ののぼりが立つ、年季の入った定食屋だったのです。
「とにかく、肉~!!!」と食欲の赴くまま暖簾をくぐると、出来立ての惣菜達の湯気、醤油が焦げるフレバー、炊き立ての白米の香気、受験生っぽく言うところの、アミノカルボニル反応によるタンパク質がうまみへと変化していく空気が店内に充満しておりました。
「やった、この店は当たりだ。」と当時18歳だった腹ペコメタラーは瞬時に直観し、適当な席について周りを見渡してみると、6時前だったこともあり、店内は2、3人の客がまばらに居るだけ。
「はい、どうぞ。」
塩枯声とともにお冷が置かれ、途端にかしこまる学生服姿のシャイな私。
そんな世間慣れしていない私に、おばちゃんは、
「今日のお勧めはあの定食ね。ライス大盛り、おかわり無料だから。」
と紙で大きく貼られたメニューを指差したのでした。
「あ、、、は、はあ。」とうつむいて返事をするのがやっと。
「決まったら、呼んでね。」
太った体を揺らし、だるそうに厨房に戻るおばちゃん。
お勧めと言われて頼まない訳にもいかず、すこぶる押しに弱いことも手伝って、あんなに横暴だった腹の虫もそれでいいと言っている。
「あ、す、す、すいません。」なぜか緊張で噛みまくる私。
「はい、はい。」ドタドタと伝票を持って小走りでやって来るおばちゃんに、
「あのぉ、ひょ、、、お勧めの、、、、あの、、」キョドリついでに途中で裏返える声。
「え?なに?」
私の声が聞きづらいのか、不機嫌そうになるおばちゃん。
テンパった私が発したのは、
「いや、その、、、、な、なまむぎ焼き定食お願いします。」
「な、なんだって?」
聞こえなかったのかと更に声を大きくし、
「だから、その、な・ま・む・ぎ・焼・き・定・食、、お勧めの。」
「はあ?」とキョトンとなるおばちゃんに、
「ですから、あそこに貼ってある、定食を、、、」と言いかけた時、
「な、なまむぎ焼き定食って、ちょwwwwwww」
伝票を握りつぶし、その場にうずくまりヒーヒー笑い転げるおばちゃん。
おばちゃんが落ち着くのを待つこと数分。
その間、何がツボに入ったのか全く分からない私。
「あ~、もうやめて、、、うひひひひひひ、、、」とくしゃくしゃになった伝票を持って、すくっと立ち上がったおばちゃんは、そのまま厨房の奥へと入って行くや否や、別のおばちゃんを引き連れ、私のところまで戻ってくるではありませんか。
私の顔を見るなり、「ブフウッ」と吹き出す、先ほどのババア、いや、もとい、おばちゃん。
「ちょっと、、、、S藤さん、私、注文無理、、この子の、、、ぶ、うふふふ、、、聞いてあげて。」
と、一向に事情を呑み込めない私に、
「お兄ちゃん、何にするの?」と別のおばちゃんが微笑みかえてきたのです。
「あの、なまむぎ焼き定食を、、、」
「はい、なm、、、ブフォ、、、、、な、なまむ、、、wwwwwwwwwww」
と一緒になって丸い体をさらに丸めて私のおしぼりで目を拭いながら笑い泣きするババア達。
その騒ぎを聞きつけた別のおばちゃんも加わり、
「え?なまむぎ?wwwwwwひーひひひwwww」
とババアがババアを呼び、人の顔を指差し、笑い転げるのでした。
ババア達の笑いが一段落ついたところで、二人目のおばちゃんが目を真っ赤にしながら、
「あのね、あれ、、、なまむぎ(生麦)焼きじゃなくて、しょうが(生姜)焼きって読むの。」と教えてくれたところで、事態をようやく飲み込めたのでした。
「生姜焼き定食」を「生麦焼き定食」と読み間違ったまま注文し、ババア達を笑いのズンドコに叩き落してしまったのでした。
この後、耳まで真っ赤になる哀れな思春期メタラーを中心に、笑いの第3波が起きる店内。
後ろのサラリーマンから、盛大にお茶を吹く音が聞こえた気がしました。
「で、生姜焼き定食でいいのね?」
「は、、、、はい。」すでに食欲も失せ、家に帰りたいばかりなのに、言いなりになる私。
「あれ、お兄ちゃん、○○高校だがね、進学校なのにね~なま、うぷぷwww私も入れるかな。」
「それよりもセーラー服入るのあんた。」と突き出した大きな腹をパンと叩き、
「そんなに食べたいんだったら、なまむぎ焼けるかどうか聞いてきてあげようか?」
と散々おちょくられた挙句、
「笑い過ぎてごめん。」と言って出てきた生姜焼き定食は、心なしか肉が多く、大変ジューシーな味わいでした。
あれ以来、当然のごとく、今日まで、一度も行ったことございません。
その他、いくつもネタはございますが、可愛らしいアシスタントが困った顔をしていますので今回はここまでということで、、、、
え?なに?「雰囲気」が変換できない?どれ見せてみろ、、、
「ふいんき」って打っているじゃないか!!!ふんいきだ、ふんいき。
ところで、頼んでおいた書類、送ってくれたか?
今度は、クライアントの名刺の住所が分からないだと?
ああここか、焼き物で有名な町だな。
これはな、「万古町」って読むんだ。
って、なんだその顔、おい、セクハラで訴えるってどういうことだ!?
皆様におかれましても、くれぐれも読み間違いにはご注意を。
Posted at 2016/07/14 14:22:48 | |
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business | 日記
2016年07月04日

「名古屋高速、名駅インターチェンジ付近で、
FlyingVがドッペル・ゲルガーに出会ったぁ~」
by森本レオ(嘘)
とウルルン滞在記ばりのナレーションを脳内再生された方、月曜から失礼しております、オカルト大好きメタラーのFlyingVでございます。
今まで、過去のブログなどでご紹介しておりましたとおり、小さい頃は、水木しげるの『怪奇全集』、人気TV番組『あなたの知らない世界』等々に恐怖に震えながら胸躍らせ、中学生時代は『ムー』や柳田国男を愛読、さらにニキビ面のハマグリ坊主だった友人達と怪しげなカルト教団の集会にうっかり出席してしまい、あやうく入信させかけられた体験を持ちながらも、生来のオカルト好きからか、心霊体験、UFOなど、実際に目にし続けた結果、
「怪力乱神の類は信じないが、第三の存在は認める。」という訳のかからない思考に辿り着いた私ですが、怖いものは怖いわけでして、中でも、忌避すべき、いや、一生お目にかかりたくないものもいくつかございます。
疫病を振り撒いたり、生命の危機に陥れる邪神や赤マントの類は言うに及ばず、有名どころでは、「見越し入道」「うわん」「濡れ女」「がんばり入道」などについては、撃退方法が確立しているからいいにしろ、
「さかさ男」なんてマイナーな妖怪なんぞ、道で出会った際、矢継ぎ早に質問され、その質問と逆の答えをしなければらず、もし間違うと、どうなるかと申しますと、
なんと、「さかさ男」にされてしまうという、デメリットだらけのとんでもなくスリリングな妖怪なのです。

あれ、もしやT先生!?お久しぶりです。いつの間にやら髪の毛がふさふさになられて(感涙)
そんな私でございますが、この世に生を受けて不惑を迎えたのが数年前、そして、先週末、ついに遭遇してしまっのたです。
かの芥川龍之介も見たと証言し、都市伝説、超常現象の類としては、あまりに有名で、出会ったものは必ず悲劇的な末路を迎えるという、『ドッペル・ゲンガー現象』に。
仕事を終えた週末の夜、駅前ながら打ち切り料金が安く、駐車スペースの広い、穴場のコインパーキングからS3を出し、名古屋高速に乗るべく、とある角を左折したところ、その前で、信号待ちをしていたのは、

私が今ハンドルを握っているS3と、ボディカラー、グレードなど、鏡写しにしたかのような、全く同型のS3ではありませんか!!
ただでさえ、遭遇率の低いS3セダンのしかも、アイスシルバーのノーマル個体とこうして並んでしまう確率は、恐らく天文学的でもあり、隕石が当たるそれと近似値なのかもしれません。
信号が変わると、そのまま一緒に名古屋高速入口へ。
「まさか、ドッペル・ゲンガーか!?」
通説では、悲劇的な結末を迎えるが定石。
それは名古屋高速で起きるのだろうか、それとも別れた後なのか、などなど考えるはずもなく、
「まさに、都市伝説ならぬ、都市高速。折角なので、じっくり拝見させていただきます!」
とひたすら上げるテンション。
そして、私の存在を知ってか知らずか料金所を抜け、猛烈に加速する、ドッペルS3。
「おお、かっこいい!!」
自分と全く同じ車の挙動を高速道で観察できることなど、そうそう滅諦にあることではないので、Sモードに入れ、適切な車間距離を取りながら、トレースさせていただきました。
まず、他の車両と比べると、ボディサイズは、思ったよりも小さく見え、上品なコンパクトセダン然としたもの。
そしてマフラーサウンドも控えめ、4本出しマフラーやアルミホイールも常識的で、特別モデルであることの自己主張は皆無。羊の皮を被った狼どころか、羊になり切ってしまい、狼かどうかも忘れてしまいそうなほどです。
コーナリング姿勢は安定の一言。やや腰高感があるのは、もしかしたら、マグネティックライド装着車両だったのかもしれません。
後は、225のタイヤが存外細く見えたことと、オフセットをもう少し外側にしたいぐらいでしょうか。
途中のジャンクションで、別々のルートに分けれたため、観察はここまで。
どこのどなたか存じませんが、オーナー様、ありがとうございました。
「まずはアルミ、そしてサブコンかな。」
道中、ドッペルS3に出会えたことで、モディファイの方向性もまとまり、帰宅すると、AMAZONからの荷物が届いておりました。
中にあるのは、今や絶版となった三浦哲郎の文庫本です。
「やっと来たか。」とwktkしながら、嫁に、
「この本、欲しかったんだよね。」と開けて見せると、
「ねえ、大丈夫?確か、この前も、、、ううん、何でもない。」
途端に心配そうな顔をする嫁。
「当たり前じゃん。」と書斎の本棚の未読コーナーに入れようとすると、まさに、今届いたのと同じ小説がそこに。
そうなのです、我が家にも、ドッペルゲンガーは、存在したのです。
それは、随分前にAMAZONで同じ本を注文し、嬉しそうに嫁に見せた、もう一人の私。
気づいたら2枚ある、このCDもそいつの仕業、、、、うん、きっとそうだ、、、、間違いない、、、プラグの適合を間違えたのも、、、、名古屋巻きにまんまと絡めとられたのも、、、そして、このブログを書いているのも、、、
Posted at 2016/07/04 18:02:29 | |
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AUDI S3 | 日記