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FlyingVのブログ一覧

2017年01月30日 イイね!

ダーティー・ブラック・インパクト

ダーティー・ブラック・インパクトインフルエンザに罹患したものの、筋肉痛と頭痛には辟易させられながら大した熱もなく、どうにも手持ち無沙汰だった週末。
仕事を全てキャンセルし、安静にする以外やることがなかったので、気になって仕方のなかったアレを確認することにいたしました。

アレとは、直噴エンジンの避けては通れない持病『カーボン堆積問題
オートメカニック誌(2015年12月号)の特集から端を発し、当時の愛車はE46M3につき、全く気にしていなかったのが、直噴のS3のオーナーとなった今、切実過ぎるテーマに(汗)

果たして、うちのS3はデュアル・インジェクションとは言え、大丈夫なのか、それとも、既に、、、、
一度、気になってしまうと止まらなくなってしまうのは私の悪い癖。
かと言って、ヘッドを降ろすわけにもいかない。
ならばと、居ても立ってもいられなくなった私がしたことは、オイルコンディションの確認でした。

前回、サービスフリーウェイで交換してから都合4000km。
メーカー推奨のオイル交換のサイクルは15000kmですので、理屈ではまだまだ新油に交換する必要はないはずですが、念のため、以前買い置きしておいた純正LLS(5W-30 フルシンセ)を5本用意。


オイル交換を手伝ってくれる、いつもの仲間達。
オイルジョッキの下には、頼もしい味方、嫁愛用のキッチン手袋がちゃんと入っています。


近所を走り回って油温を70℃ぐらいにまで上げ、柔らかくしておきます。


オイルの汚れは、距離相応といったところでしょうか。
煤らしきものが付着しているのが気になると言えば気になる。。。


ポンプ式のオイルチェンジャーの先をレベルホールに差込み、オイルキャップを外して、オイルの吸出し開始です。
『交換までまだ11000kmだし、再利用可能なら、もう一度エンジンに戻そう』
そう呑気に構えていた私の甘い考えを吹き飛ばす衝撃の光景がそこに!


パイプの中を流れるエンジンオイルを一目見て、ギョッとする私。
く、黒い、黒過ぎる。。。
オイルパンの下のほうに沈殿していた汚れかと思うも、一向に色が変わる様子なし。


チェンジャーのタンク内にドンドン溜まっていくオイル。その黒々とした様子は、容器越しにも確認できるほど。



と、ここでオイルが抜け切るまで時間が掛かるので、先月にSONAXでコーティングしたホイールの経過報告。
施工後、90日と1000kmでこの輝き!
勿論、手洗いどころか全く触っていない状態で、ここまで維持できているとは、恐れ入りました。
引き続き経過観察いたします。

4L程度抜けたところで、正確な油量を測るべく一旦、オイルジョッキに移し替え。



その予想を超えるオイルの状態に、私のつぶらな瞳は直視することを拒み、鼻は曲がらんばかり。
めっさ黒い、そして臭い!
Audiの純正オイルはカストロールのOEM。
カストロールといえばひまし油の香ばしい匂いが特徴だっただけに、目の前のそれは古くなったから揚げ油のような臭気を発している。
学生時代、バイトをしていたロ○ソンで揚げまくっていたから揚げ君の思い出がフラッシュバックし、擬似胸焼けが襲ってくるも、再利用するだなんて考え即座に捨て、迷うことなく廃油決定。

そして、廃油パックを開けた直後、この日最も衝撃的な光景が眼前に広がったのでした。



『ドベドベドベドベ』と鈍い音を立て、時折、『ゲポッ、、ポドン、、』と不快な息継ぎをしながら廃油パックへ注がれるドス黒いタール状の液体。



これが交換後4000km?
まさか、ディーラーで入れられたのは、エンジンオイルではなく、原油!?
映画コンスタンティンで、主人公が最後に悪魔王に肺に手を突っ込まれて掻き出されたニコチンも確かこんなんだった気が。だとすると、S3は肺がん?
いや、良く見ると、桃屋の『ご飯ですよ』にも見えないことはない。
う~ん、なんだか白いご飯が食べたくなってきたなどと錯乱することしばし。

数々の愛車のオイル交換をしてきた中、且つてこれほどまでに汚れたオイルにお目にかかったことはなく、我に返ったところで残りのオイルも吸出し、廃油は計5Lに。
それを丸々入れ替えると容量ギリギリか若干オーバーのような気もしないではないため、新油は4.7Lを注入。


Audiはオイルの巡りが遅いことから、近所を一回りしてからゲージをチェックすると、大よそ、ゲージの真ん中程度のレベルを確認し、オイル交換終了。

交換後のフィーリングは激変まではいかないまでも、スムーズかつ静かで上質なものへと変わりました。

にしても、直噴エンジンの汚れがすさまじいのか、それともエンジンオイルの洗浄性能が高いのか、諸々の要因はあるにせよ、私見では、15000kmの交換サイクルはシビアコンディションの日本ではあり得ず、3000kmかせめて5000kmでの交換サイクルでないと、直噴エンジンのカーボンへのケアが十分ではないように思えました。

ガソリンに添加したカーボン除去剤が効いてこれば、さらに汚れること必至ですので、取り合えず、今、入れたオイルはフラッシング程度と考えておくことに。

ガレージに車を入れ、家に入る頃、インフルエンザウイルスが本気を出したのか、目の前が真っ暗になり、そのままベッドへ。
タミフルと熱で霞む頭の中に渦巻くドス黒い何か。
墓場まで持って行くべきあのことなのか、片付けなくてはならない例の案件か、いずれにせよ、中二病真っ只中に刻んだ黒歴史だけは、カーボンのようにビッシリと張り付いては、時々頭を擡げ、私に変な声をあげさせるのでした。
どうか、どうかあの1人交換日記がこの世からなくなってますように。。。。

Posted at 2017/01/30 21:51:36 | コメント(4) | トラックバック(0) | AUDI S3 | 日記
2017年01月26日 イイね!

理不尽な貴婦人


先日、クライアント先でのこと。

雪で鉄道ダイヤが大幅に乱れることを見越し、早めに出たことで、なんとか会議時間に間に合うも、慣れない雪の上を不自然な姿勢で駆けてきたものですから、コートは雪まみれ、頭はボサボサ、靴はドロドロ、ビジュアル系フェイスは見る影もなくなり、ただのくたびれた小汚いおっさんに。
このまま、うら若き受付嬢の所に向かえば、「え、お約束?ああ、ここを出て、右に曲がったところの公園で炊き出しがされてますので、そちらの間違いではないでしょうか。」と、澄ました顔で、蔑まされること不可避。
それはそれでご褒美かもしれませんが、その時の私に、そんな精神的余裕はなく、しかも、ただでさえ若い女性社員で溢れるフロアでは、身だしなみや言葉遣い、はたまた視線などなど人一倍気を遣うのです。
すぐ脇の広い休憩室に入ると、そこでも出勤したてのOLさん達がスマホ片手に朝のひと時をくつろいでいる。
なるべく人目につかないよう、片隅でハアハアと上がった息を整え、コートの雪を払い、自動販売機でいそいそと温かいお茶を買って、受付へと急ごうとした時、

「Vさん、おはようございます。」
背後から響く上品な声。
「あ、おはよう。」
声の主に目線だけ向けると、いつも電話やデータのやり取りの窓口をしてくれる、最近中途採用で入ってきた、恐らく20代後半の秘書さん。
海外ブランドの控えめなスーツ、身に着けたアクセサリーも弁えてはいるが高価に違いなく、立ち居姿や物腰からは、育ちの良さがにじみ出ている彼女。
少し下がった目尻は、まるで苦労なんて言葉がこの世に存在しないかのよう。
「今日は、会議ですよね?」と、しっとりとしたお嬢様ボイスで優雅に話しかけてくる彼女にとって、急いでいる私の都合なんぞ、きっと地球の裏側で繰り返されているアマゾン川ミジンコの生殖活動と同じぐらい取るに足らないことなのでしょう。

「うん、もう入らなくちゃ、じゃあ。」
休憩室のドアへと足早に体を返す私に、
「そうそう、ありがとうございます。」
一向に構うことなく、マイペースな彼女。
『太宰治の斜陽に出てくるお嬢様ってリアルだとこんな感じなのかな』と、ふと頭をよぎるも既に会議開始時間数分前。
何がありがたいのか、後から聞けばいいやと、そのまま行こうとする私に、
「あの、ありがとうございます。」
さらに追撃していくる。
さすが、何不自由なくお育ちあそばれただけあって、穏やかな口調になかに、高貴さと不機嫌さがにじみ出ている。いや、この不遜さからすると、もはやお嬢様ではなく、もしかしたら、私のような下賤な民にあしらわれた王族の厳かなお怒りが籠っているのかもしれない。
振り返った先にある、にこやかな彼女のご竜顔に、思わず、
『イエス、ユア、マジェスティー!!』とブリタリア公国のしきたりに則り、膝を屈するところでしたが、そこは四民平等の世の中。
「なんでしょうか。」と、無礼のないよう背筋を伸ばし、足を揃えて止めた私に、
「あのね、自動販売機、Vさん当たってたの。でね、私、このお茶、もらっちゃった♪」
「あ、そうなの、どうぞどうぞ。」
目を細めながらテヘペロする彼女に肩の力が抜け、急いで受付へと向かい、『すいません、すいません。』を連呼しながら開始時間が過ぎた会議の席へ着いたのでした。

だが、会議が始まっても、そんな朝のやり取りが、何時まで経っても頭から離れず、もやもやと胸の中に漂っている。
お茶を奢るのはまあいいとして、休憩室の自動販売機は、4桁の数字が揃うと、もう1本おまけがついて来るタイプで、私自身、当たったためしがなく、また、当たったところを目撃したこともない。
そんな記念すべき初当たりを、数分、放置していただけで、彼女は自分の飲みたいお茶のボタンを押し、私に断りを入れてきた。
一見筋が通っているような気がする。
けれども、どこか得心できない。
会議は、体育会系脳筋役員と社外取締役が永遠にかみ合わない不毛な議論をしている。
時々、意見を求められたが、そんなことはどうでもいい。
今は、彼女とのやり取りについて、考えなくては。

まず、自動販売機を当てたのは私。とすると当然、当たりの権利は私のもの。でも、それを確認せず、放棄していた。それを彼女が見つけて、好きなものを選び、お礼を言いに来た。
うん、合ってるんだよな、、多分、、、うん、、ん??いや、違う、違うぞ!!
普通だと、ここは「Vさん、自動販売機当たってますよ。」か「すいません、これ押しちゃいましたけど、どうぞ。」じゃないのか!?
そう気づいたのと同時に、会議は紛糾したまま収拾がつかなくなり、ものの30分で散会。

その足で彼女のデスクに向かい、
「本当に自販機当たってたの?」とまずは事実確認。
「はい、当たってました。私も初めて見ました♪」
「僕も初めてだったんだよ。」
「そうなんですか、おめでとうございます。」と私からせしめたペットボトルをしれっと口に運んでいる。

ああ、これは全然悪気とかないんだなと分かり、立ち去ろうとすると、
「で、会議終わったんですね。あ、Vさん、もしかして、気にしてます?」
私に向けられた彼女の目は、『全部お見通しですよ、意外に、いえ、見た目通りにチンケなメタル野郎だったんですよね。』と語っている。
ええ、そうですよ、私は自販機の当たりごときでうじうじしているケツの穴の小さいやつですよ。でも、礼節について言わせてもらうならば、あれは無いんじゃないの、と口から出かかるのをグッとこらえ、
「そんなことないよ、次当たったら僕に奢って。」と返すと、
「え~私、くじ運良くないですから。あ、もし良かったら、これ開けたばっかりですし、どうぞ。」
先ほどまで口にしていたペットボトルを、屈託なく私に差し出してくるのでした。

やんごとなき貴婦人から下賜された、この危険すぎるトラップに、再び、
『イエス、ユア、マジェスティー』と下賤の血が反応しそうになりましたが、友人の変態犬さんであれば、「ワン♪」と鳴いてご褒美を受け取ったものの、私にそんな高尚な趣味もなく、「いいよ、いいよ。」と丁重にお断り。

そんな理不尽を味わって以来、このクライアントさんの自動販売機の当たりを最後まで確認することと、彼女がどこかからその様子を伺っているのではないかと、密かに戦慄しているこの頃です。


PS:タイトルでZネタかと思われた諸兄の皆様、大変失礼いたしました。

Posted at 2017/01/26 14:31:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | My Life | 日記
2017年01月24日 イイね!

カーボンこわい

まんじゅう怖いと言えば、古典落語の定番。
あらすじは、ググるか演芸場で名演を楽しんでいただくとして、カーボンもタングステンをはじめ、高価ですが、それを使うメリットは大きいですね。

さて、今回は、厄介な方のカーボンについて。

先日、家族が寝静まる中、遅めの夕食を一人寂しく終え、部屋で牛のように寝転びながら、ふと手に取ったオートメカニック誌のバックナンバーを何気なくパラパラめくっていると、とある記事に目がとまり、あまりの恐ろしさに総毛立ってしまいました。

それは、マークX(2.5Lの初期型)の直噴エンジンにおける、インテークバルブ周りのカーボン固着を洗浄するという内容のもの。


被験車両の走行距離は6万キロ、しかも2万キロ時にカーボン除去をしてあるにもかかわらず、直噴エンジン固有の燃焼により、シリンダー内に大量のスラッジが発生、その一部が吹き返しによってインテークバルブにどんどん堆積し、バルブ周りやインマニには凝り固まったカーボンがベッタリと・・・


※ネットで拾った画像につき、詳細不明です。

ポート噴射がないため、インテークバルブのガソリン洗浄がなされずにこうなるのも頷けるものの、この惨状は、リコールやPL事例になってもおかしくないレベル。
「ほえ〜、GR系エンジンの持病なのか。にしても、こんなにひどい状態だなんて、大変だな。」なんて、腰紐が緩くなったジャージから半分顔をのぞかせた尻をポリポリ掻きつつ、次のページをめくろうとしたその時、

「そう言えば、うちのS3も直噴だった、、、」
これに思い当たった途端、他人事としてお気楽に読んでいた記事が、突如、愛車の心臓部へと置き換わり、気が気でなくなってしまったのです。

走行距離も、このマークXがこれでもかとカーボンを付着させた2万キロになろうとしている。
ヘッドを開けた途端、SFWは受けられなくなる。かと言って内視鏡も持ち合わせておらず、どうにも確認する手段がない。
プラズマダイレクトを奢って、マフラーの黒ススは目立って減少したものの、すでにカーボンが堆積していたら無意味。
ガソリン添加剤は、そもそもインマニへのガソリン噴射がないため、効果なし。
WAKO`SのRECSを施行したとしても、記事によれば、完全に除去できないとのこと。
カーボンを完全に除去するには、ヘッド周りをばらして、クルミやドライアイスの粉粒を直接カーボンにぶつけてこそぎ落とすしかないらしい。
放置しておけば、圧縮漏れやデトネーションに繋がり、エンジンへのダメージも甚大なものなること間違いなし。

「何てこった。。。。」orz
最新の車種だから、メカニカルなトラブルは、まず大丈夫だと踏んでいたのに、こんなどでかい落とし穴があるなんて。
M3の名器S50シリーズは走れば走るほど調子を上げていくユニットだっただけに、まさか、走れば走るだけ調子を落としていく不憫な心臓部だったとは、トホホホホ(嘆息)
と、半ケツのまま自失呆然し、明け方までカーボン除去についてネットを漁るも、どうやってもヘッドをバラす他はなく、たどり着いたのが、メーカー純正のガソリン洗浄剤の存在だったのでした。

「これも気休め程度かな。」とは思いつつ、直噴エンジンのこの事症をメーカーも問題視しており、その対策として出しているのであればと、一縷の望みに掛けることに。

で、次の日、ディーラーに在庫を確認し、有りとの回答でしたので、その日のうちにお伺い。
ここに来るのは、都合、2回目。
E36M3、E46M3と並行車両を乗り継いできた私にとって、『ディーラー』とは、ブルジョアの特権階級のみに許されたプレステージ。
遡れば、魔改造を施したZ31の頃からディーラーは禁足地でもあり、かつて、E46M3が数度のエンジン停止に見まわれた時には、「あ~この車両ね、うちではちょっと。」と事務的にあしらわれ、新車を見に立ち寄った際には、コーヒーどころか駐車場の誘導もしてもらえなかった、名古屋のバチカンともいえるご神領なのです。


心身共に汚れきった私なんぞ、その清らかな空気に触れるだけで瞬時に存在ごと浄化されかねないので、受付でさっと受け取って、お会計して即退散するはずが、
「V様、お待ちしておりました。」と仰々しくお出迎えされ、あれよあれよという間に、奥の方の椅子に通され、気が付いたら、紅茶とおしぼりが。


メタルにどっぷりと浸かり、日の当らないアングラ街道を分相応に生きてきた私にとって、こんな眩い場所に居ていいはずがなく、隣のテーブルから、「お支払総額が、○○○○万円となります。」「うん、じゃあそれで。」なんて印鑑を取り出す光景が目に入った日には、ケツが浮き、そのまま羽化登仙してしまう。
伸びきった背筋のまま、定まらない視線をキョロキョロさせる不審な挙動を繰り返し、
『早く、、、早く持ってきて~!!』との願いむなしく、担当者は全く現れず。
しかし、この紅茶がまた美味しいのなんのって、学生時代、リプトンティーパックを最低5回は使いまわした西荻窪の下宿の思い出に浸っていると、

「お待たせしました。」と添加材を二つ持って爽やかに登場するお洒落な担当氏。
「こちら、どうぞ。え~と、伝票はこれですね。」
と差し出された左手のスイス製高級腕時計が、これまた神々しい。
「あ、はい。ありがとうございます。」
負けじと、愛国心の証でもあるカシオデジタル(時価980円)を堂々開陳して受け取る私。



とまあ、一人不毛な心理戦をゲルマンディーラーで繰り広げ、会計(2個で税込み4,104円)が終わり、すぐさま退出したいのは山々ながら、肝心なことを聞かずしては帰れない。
使用方法をひとしきり説明し、釣銭を持ってきてくれた担当氏に、
「効きますかね。」とズバリ。
「う~ん、それなりでしょうか。車検ごとに投入させていただいてはいますけど。」
当たり障りのない回答は、あの排ガス疑惑の時のプレスと同じ。
「でも、インテークバルブには効果ないでしょ?」
ここでグーグル先生から教えてもらった伝家の宝刀を抜き、一体、この落し前、カーボンだけに、どう織り合いを付けてくれるんだと言わんばかりの私に、
「そんなことありませんよ。」と涼しい顔の担当氏。
「ん?だって直噴ですよね?」
彼の自信がどこから来るのか、皆目見当がつかずにいると、
「お車、デュアル・インジェクションですから。」
「マジ?」
「はい。ですので、効かないことはないです。」
「と言うことは、ポート噴射ついてんの?」
「あります。ユーロ規制が2012年ごろから厳しくなりまして、最近の車種は大体、デュアル・インジェクションで対策してあります。」
「あ、ふーん、別に知らなかった訳じゃ、、、あの、確認までにさ、一応、うん、そう、なら、効くよね。そうだよね、デュアルだもんね、トカゲやサメと同じなんだよね。」とキョドリながらブツブツと席を立ち、慇懃にお送りしていただき、帰路に付いたのでした。
すでにお気づきの皆様も多いと思われますが、直噴エンジンのカーボン除去方法ばかり検索していたため、自分の車の燃料制御方法を良く調べもせず、赤っ恥をかいてしまったのです(涙目)

夕方、行きつけのGSで給油がてら投入。
ガソリンはもともと洗浄性能の高いシェルピューラだけに、効果は未知数。



二本目は5000km走行後ですので、しばらく様子見です。

え?何?トカゲやサメと同じってどういうことかって?
それは、トカゲやサメのはデュアル・インジェ、、、え、あ、いや、良い子は大人になってからということで(謎)
Posted at 2017/01/24 11:05:59 | コメント(3) | トラックバック(0) | AUDI S3 | 日記
2017年01月12日 イイね!

ダメな車ほど可愛い ペルソナの告白 前編

S3へ乗り換え、現在、都合10か月目。
変形ギターを変な体勢で弾き続け、変な性癖をこじらせたトリプルコンボにより発症し、乗り換えの主犯格となった『股関節痛』が随分と和らいできたここ最近。
S3の高性能ぶり、快適性、使い勝手の良さ、燃費性能には何の文句もつけようがなく、今や、ほぼ毎日の足として乗り倒している頼もしい相棒に。
ボディカバーを二重に掛け、雨の日は決して乗らず、炎天下ではほとんどカバーを外すことがないほど猫かわいがりしたE46M3に、「この車は、紙と蝋でできとるんか!!」と、あばれはっちゃくの東野英心さんばりに、ブチ切れていた嫁も、「いい車でよかったね。」とご機嫌麗しく、いつになく充実したカーライフを送っています。
そう、それはまるで、一流企業に勤め、毎朝、玄関から見送ってくれる美しく気立てのいい妻、かわいらしい子供達、愛くるしいペット、戸建ての新居と、絵にかいたような完璧に幸せな家庭のように。

これなんだ。
これこそ俺が望んでいた姿だ。
S3のハンドルを握り、何度も自分に問いかけ、その度に自答し、大きな満足を得られるのだった。

終わり。


いやいやいやいや、違う違う、終わらない(汗)

完璧に幸せな家庭?
そんなもの、あるはずがない。
ラーメン二郎で野菜、アブラ、肉をマシマシにしないほどあり得ない。
かの寺田寅彦は「素面ではさすがに具合が悪く、みんな道化た仮面をかぶっている」と書いていますし、三島由紀夫だって仮面をつけなければガチホモと告白できなかった訳で、誰もが仮面をつけてシレッと生活しているに違いなく、完璧に幸せな家庭の仮面を一枚はがせば、旦那の帰りが遅いのは、別宅で永井荷風顔負けの夜を謳歌しているだとか、奥さんは奥さんで買い物依存症、子供たちはそんな両親のことを勘付き、学校に行くふりをしながら悪い仲間と遊び呆けている、なんてことも決してドラマだけの世界ではないはず。

先日、こんなことがありました。

平日の深夜近く、名古屋高速を降り、自宅に戻る途中、見慣れたテールランプを発見。
以前、ブログでご紹介した、息子の小中の同級生でもあり、勉強、スポーツともに好敵手だったT君のパパさんが乗る911のものと瞬時に気が付き、早速、横に並びかけ、窓から手を振る私。

歴代911を乗り継ぎ、私のE36M3Limo、E46M3と因縁深いこのパパさんとは結局雌雄を決することなく、私が先に降りてしまったことで911vsM3の勝負は有耶無耶になってはしまいましたが、久しぶりということもあり、つい嬉しくなった私は、窓を全開に、「××さ~ん!!」と大声で呼ぶも、911の運転席はこちらを一顧だにしない。
何度もトライしてみるも、顔を向けてくれる気配すらない。
『こうなったら、成人式名物の箱乗りか!』と、昔取った杵柄じゃなかった、え~と、この辺りは割愛し(謎)、手を振っていると、物凄いしかめっ面をしたT君パパがこちらを訝しげに見るや、減速してS3との距離を離そうとしているではありませんか。
確かに、この時、冷たい風が吹き付けるわ、暖かい車内との温度差やらで、鼻腔から大量の粘液が噴出され、私のビジュアル系フェイスは、まるでエイリアンにパックリ食われ、その尻から出てきた哀れな乗組員のよう。
それでも、「かつての好敵手を忘れるとは、あんまりじゃないの。。。」と不審車両扱いされたことで、悲しみのあまり、頭の中でRANDY ROADSの名演『Mr.Crowley』のギターソロが鳴り始めた時、
次の信号待ちで、「あれ、Vさんじゃないですか。そういえばお車買えたんでしたよね。」とようやく私に気が付き、窓から手を振り返す、T君パパの姿あったのでした。

思い返せば、Z31から始まりE36M3、GTV、そしてE46M3と、どこかに出かけると、「昨日、あそこに居たでしょ。」と誰かから度々指摘され、一億総監視社会のパイロットサンプルにされているんじゃないかとの被害妄想と、『まさか、CIAかMI6がこの俺を?』との意味不明なVIP意識を持つほど悪目立ちし、イケない場所にうっかり行けなくなってしまったあの頃。
それが、S3に乗り換えてから、全くと言っていいほどないのです。

確かに、S3は、普段は良妻のような慎ましやかさと、内側には娼婦のように燃え上がる色香を持ち合わせるも、AUDIのコンサバティブなボディデザインである上に、スペシャルモデルを標榜するアピアランスは殆どなし。
シルバーのボディカラーもその一因であり、違和感なく日常に溶け込んでいるのでしょう。

E46M3から乗り換え、手にした平穏と満ち足りた日々。

そう、これこそが私が待ち望んだ毎日なので、、、で、、、で、、、、ん??
と、レヴィナスの言う他人の顔の憑依がここに起きているかのような自我エラーを起こしながら後編へと続きます。

Posted at 2017/01/12 17:15:03 | コメント(3) | トラックバック(0) | My Life | 日記
2017年01月10日 イイね!

あんた、ホイールが煤けてるぜ

昨年末、季節感やらみんカラであることなどを全く無視し、薄ら寒い恐怖体験シリーズを連投し、多大なる顰蹙を頂戴しました、安定して空気を読めないメタラーことFlyingVでございます。
まだまだ続編がございますが、またの機会にということで、本年初ブログは車ネタから。

ケミカルグッズの魅力と言えば、手軽であることと、プロに任せるのに比べて圧倒的にリーズナブルな価格。
Z31の頃から、撥水ガラスコーティングなど様々なケミカルグッズに手を出し、特にオイル添加剤や燃料添加剤に謳われている効能にぶっちぎりのロマンを感じ、思い切って大枚をはたいて、胸の高まりとともにドクドクと愛車に投入していましたが、オートメカニック誌はじめ何度か数値化して検証していた通り、そのほとんどが、プラシーボ効果の域を出ないものばかり。

用途によっては、結局、プロに任せたほうが安上がりだったりしますが、一頃に比べ、格段に性能が上がっているのも事実で、中でもボディケア関連グッズのクオリティ向上は目を見張ります。

以前、ブログで紹介しました、ソフト99の鏡面仕上げ用ウェットシートなんぞ、特殊な技術や工具どころかコンパウンドすら必要とせず、簡単に鏡面仕上げができ、最近のお気に入りである、KUREのLOOXと組み合わせれば、つるつるの下地があっという間に。
ケイ素ボディコーティングも、洗車の吹き上げと同時に施工できたりと、手頃で手軽になったのは、DIY派にはありがたいかぎりです。

そんな中、ここ最近で、非常に感心したのが、ホイールコーティング剤。
S3のみならず、欧州車オーナーの悩みの種の一つが、ブレーキダスト。
歴代M3でも悩まされ、E46M3は、ブレンボに交換してようやく収まりましたが、S3の汚れっぷりも半端ではなく、ものの200㎞も走行すれば、フロントホイールは赤茶色のダストに覆われ、まるで、仕立てのいいスーツをばっちり決めているにもかかわらず、靴が薄汚れている残念なビジネスマンのよう。

パッドを低ダストタイプに交換すれば済む話ですが、サービスフリーウェイがブレーキパッド交換も対象と聞くと、初めての正規輸入車&貧乏性な私は、どうしても躊躇してしまう(汗)
それでも、毎度毎度、体に悪そうなホイールクリーナーを吹き付け、念入りに洗浄してはすぐに元の木阿弥となってしまう、この不毛ないたちごっこは、苦行どころか、賽の河原で石を積み、それを鬼達に蹴り崩されてはまた積み直すといった地獄の責め苦に近いものを感じるようになりました。

サービスフリーウェイが終わるまでの辛抱かと、諦観しかかったその時、先月、たまたま立ち寄ったSABで見つけたのが、こちらの製品。


SONAXのホイールコーティング。
手書きのポップを読んでみると、『輸入車オーナー様に本気のお勧め!!蓮の葉効果により、ブレーキダストが付着せず、汚れが出た際には、息を吹きかけるとダストが飛んでいきます!!』 だそうで、洗浄後のホイールに吹きかけ乾かすだけ。
「本当!?てか、蓮の葉効果って一体・・・」
数多のケミカルグッズを、我が身を削り、愛車を検体として捧げてきた私にとって、このポップはオーバープレゼンテーションにしか読めず、思わず製品を手に取り、
値段も2,000円程度と効かないなら諦めもつき、効いたら効いたでラッキーと、そのままレジに持っていくことに。
帰宅後、ホイールをピカピカに磨き、くまなくスプレー後、1時間程度乾燥。
その後、今日現在まで、600㎞強を走り切った、フロントホイールがこちら。



す、すごい、、、、
以前でしたら、家から最寄りのコンビニを往復しただけで、これぐらい薄汚れてきたのが、
リム部分にうっすらダストが付着しているものの、スポークの汚れは皆無、アルミの金属面は、さらっと洗浄した程度の光沢を保っています。

「もしかして、無意識に一回洗ったのか?」との疑心暗鬼も、長年のヘッドバッキングによって劣化著しいシナプスに問い合わせてみたところ該当なし。
一体、この状態がどこまでキープできるか、現在も絶賛、観察中です。

ホイール選びも、ダストが目立たないガンメタか黒かなと勝手に目論んでいたのが、シルバーも選択肢に入るうれしい誤算。
嫁の車にも施工し、興奮さめやらぬまま、
「あのさ、ホイールコーティング、すごくいいよ!あっちの車にもしておいたから、」と炬燵でくつろぐ嫁に伝えたところ、
「あら、ありがと。さすが私の旦那さん♡じゃあ、早速、テストドライブに行ってもらおうかしら。」
とにっこり送り出された私は、今日もナビシートにエコバッグ、懐にメモを入れ、近所のスーパーに一人向かうのでした。
その手には、嫁車のキーと、私のお小遣い口座から引き落としされるクレジットカードを握りしめて(涙)

かの伝説の雀鬼に言わせれば、ホイールの煤は落ちたものの、背中は相変わらず煤けているとのこと。

ブログを休載した原因でもあり、嫁から未だに疑われている疑惑のダスト、誰か落としてください(心の叫び)


Posted at 2017/01/10 16:20:03 | コメント(7) | トラックバック(0) | AUDI S3 | 日記

プロフィール

「ハイオクの最適解⁉ http://cvw.jp/b/192969/48535402/
何シテル?   07/13 15:34
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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