2025年01月21日
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、、、、新年明けたどころか、鏡開きもとっくに過ぎ、1月も後半とは、一体全体、どういうこっちゃ(錯乱)
共通テストが控えていた年末年始は、そもそも繁忙期に当たる上に、突如、年末に降りかかってきた超ド級業務が、無事年越しをし、今現在もその責め苦に身もだえさせられ、あまりの忙しさに、前後不覚に陥り、自分のことすら正体不明、そしてニュートン的時間感覚の消失に加え、ただでさえ少ない自分の時間が、ほぼ蒸発してしまっておりまして、新年のご挨拶をしようにも、時既に遅く、現在に至っております。
みんカラにもロクにログインができず、皆様方には、大変な不義理、誠に申し訳ありません。
思い返せば、ドラシャブーツ騒動などあったF80M3を買い替えるかどうか、上場廃止となった某車屋にG80を見に行ったり、嫁にプレゼンをしたのが一年前だったとは、時が過ぎるのが本当に早い(しみじみ)
共通テスト対策はやるべきことはやっておきましたので、あとは生徒達を信じるのみでして、以前ご登場したリカは、なんと、900点満点中874点を取ったとの驚天動地の報告があるなど、それぞれの結果が出つつあり、そっち関連の仕事は落ち着きつつあるも、現在も、件のド級業務にシバかれまくってヒィーヒィー言わされております。
年末年始にやったことと言えば、スイフトのオイル交換、それ含めてF20とG80の洗車、そして小道具を付けたり使ったりと(改めてパーツレビューにて)
来月初旬はF20の車検が控えており、乗り続けるか、それとも別のモデルに買い替えるか、非常に悩ましいところだったのですが、リザーバータンクの交換整備をしてもらい、車検を通す予定でおります。
そして、あまりの心理的圧迫に堪えられなくなった先週末の夜、東海BMW IRUKA CLUB主催の定例会に初参加し、こだわりのカスタムを施されたモデル達の眼福にあずかり、初対面のオーナーさん達と談議を楽しみ、寒空の下、一時の癒しを得て、帰宅いたしました(タイトル画像)
ozaoza会長はじめ、メンバーの皆様方、誠にありがとうございました。
深夜にもかかわらず、途中、名二環で2台の覆面パトカーの検挙シーンに遭遇するなど、スリリングなドライブではありましたが、久しぶりの高速走行により、S58は嬉しそうな嬌声をチタンテールから高らかに歌い上げる様子に、仕事が落ち着いたら、嫁と遠出しようと思った次第です。
アップする機会を逃し、いくつかの下書きはボツとなるも、とにもかくにも、生存報告兼ねた2025年初ブログ、そして、いましばらくみんカラはじめ自分のための時間を取ることは難しく、少々不義理お掛けしますが、誠に遅ればせながら、2025年もよろしくお願い申し上げます。
※こちらは親戚筋でもあり、性能的なライバルでもあるG系ALPINA B3との2ショットです。

Posted at 2025/01/21 15:03:09 | |
トラックバック(0) |
G80M3 | 日記
2024年12月26日
仕事が小康状態になりつつあり、ほんのちょっぴり心に余裕が出てきたことから、しばらく前に下書きに置いておいたブログがありましたので、UPしておきます。
~本文ここから~
全米プラチナディスクを夢見て、下積みバンド生活をしていたあの頃。
この季節になると、クリスマスに浮かれる陽キャ&リア充達を目にする度に、愛を呪い、そこかしこで囁き合う甘い言葉に唾を吐きかけ、一人スタジオに籠ってPEAVYをゴリゴリに歪ませたリフを刻みながら、破滅と破壊を賛美するメタルアンセムを弾き殴っていた、陰キャ&ぼっちメタラーたる私のDNA配列を一本も受け継ぐことなく、高校生の頃から彼女が途切れたことがない息子が、何人目かの彼女を我が家に連れてくることになった先週末。
過去、「この前のお菓子、ありがとうね。美味しかったよ。」と、一家の長としてきちんとお礼をしなければと、当時の彼女に玄関で声を掛けたところ、「え?何?お菓子、、、ですか?」と、まさか数ヶ月で彼女が変わっていたことに全く気が付かず、ステルス地雷を踏み抜き、
そして、半年前、深夜に差し掛かった時間帯に、車で息子を迎えに来た当時の彼女と門の前で鉢合わせ、「こんばんは。」と律儀に挨拶をするその彼女に、
「こんばんは~あれ、車変わったんだ。うちのBMWも変わったんだよ。」と、G80への買換えを匂わせつつ彼女の車について何気ない話題を振ったところ、車だけではなく彼女ごと変わっていたことを後から知らされ、息子に激詰めされるなど、やらかすこと数度。
車やギターならまだしも、最近のアイドルユニット数人の顔と名前の区別すらできない中年男性の認識能力では、某坂系量産型の彼女達を識別するなんてまず不可能。
こうして、『息子特化型対人地雷』と化した私は、彼女から私に挨拶をしたいと言われない限り、なるべく彼女達とのエンカウントを避けていたのでした。
そして、この日も、彼女が家にいる間、G80で出掛けることに。
家では嫁がお寿司を取り、娘を交えて楽しく息子たちと団欒をしているに違いなく、本音は、めちゃくちゃ混ざりたい、、、こっちだって息子の彼女と色々お話ししたい、、、、でも、過去の修羅場やこれまでの舌禍を考えたら、リスクを排除しておくのは至極妥当(涙)
だったら峠でも行くかと、近所のお山へとブラブラと走りに行くことにいたしました。
最初の目的地は、グリーンロードを抜けた、小原たまご村。
生みたて卵やたまごサンドなどを買い込み、途中、山間をバックに撮影タイム。

吸気温度が下がり充填効率が上がったことで、S58は、低回転から猛烈なトルクを生み出し、そして、回転が上がるにつれ、3度、5度、そしてオクターブ上をハモリだすチタンサウンドに包まれながら駆け抜けると、県道のワィンディングでは、巨体と思えないほど機敏な挙動を見せ、どこからでもレスポンシブな3Lツインターボユニットを2~4速をパドルで操りながら、さらにスウィートなトルクバンドをキープしてコーナーを攻められるのは、焼きが入り出したブレーキパッドが望んだ以上のストッピングパワーで巨大な質量を受け止めてくれるから。
落ち葉でトラクションが抜けてヒヤリとするも、そこはG80のスタビリティ。
凛とした冷たい空気が漂い、雲一つなく晴れ上がった初冬の空模様の下、途中、F355、マクラーレンMP4、ミッドシップ化されたコルベットLT-1とすれ違い、『あれ?アクセルターンをして追っかけないの?』と言わんばかりに、G80はシフトダウンに合わせて、いつもより高らかにブリッピングしておりました。
そんな愛車との楽しい会話も交通量のある国道に合流するまで。
自宅に戻ると、玄関には見慣れぬ女性用のローファーがあるのは、息子の彼女がまだ滞在していることの証。
エンカウントしないよう、気配を消して、リビングの嫁にお土産を渡すと、
「彼女ちゃん、礼儀正しくて、明るい感じの子よ~可愛いし、ま、いつものタイプかな。」
と、私が知りたいであろうことを先回りするような嫁のコメントにより、息子の彼女のイメージ大体ついたところで、ヨレヨレのフリースと部屋着に着替え、リビングでしばし寛いでいるところに、突如、息子が彼女を連れて入って来るではありませんか(驚)
「美味しい寿司、ごちそうさまでした。初めまして、○○××と申します。」と深々と頭を下げる彼女ちゃんに、突然な上に、絶対に会わないだろうと高をくくって、部屋着に着替え、油断しまくっていたところに現れたものですから、どう対応していいか分からず、「あ、どうも、、、ゆっくりしていってね。」と取り繕うのがやっと。
まさかこんなタイミングで紹介を受けるなんて、最初から不意打ちを狙っていたとしか思えず、今までの仕返しとばかり、息子はしてやったりの顔をしている。
しかし、私は、別の驚きをもって、彼女を目にしていたのでした。
実は、私は、その彼女と会うのは初めてではなかったからなのです。
この夏、ドルオタを自認する公認会計士の先生と食事に行った時、少し飲んでから、先生がいい所があると連れていかれたのが、とある地下アイドルのライブ。
熱烈なオタ達に交じって、先生がケミカルスティックを振り回して踊り狂っている様子を、私は端っこの席で眺めていたのですが、ライブ後に、先生が推しているアイドルのチェキを、私も無理やり買わされまして、もしやと思い、そのチェキを引っ張り出して確認したところ、芸名とともにそこに写っているのが、他でもない息子の彼女だったのでした。
アイドルグループの識別が出来ない上にシナプスの劣化著しい私の記憶の滓の中に、彼女のことが残っているのは、地下アイドルのライブは生まれて初めてだったことと、ステージ上の他の子よりも目を惹く、華やかで可愛いビジュアルもさることながら、癖がなく、良く伸びるソロパートは、うちのバンドのボーカルとして歌ってもらいたいなぁとの印象を持ったから。
先生と一緒に握手してもらった時の様子も強く覚えておりました。
そして、息子が好きなタイプだと感じたことも。
後から息子とも会話したのですが、多分このことは知らない様子。
もし伝えたとしたら、後に先にも一回だけの付き合いとは言え、いい年して地下アイドルのライブに行っていたことが嫁と息子にも知られ、さらに本人が望んでいない暴露をしたことでの白い目を向けられることは必至。
もちろん、彼女が私に気が付いた素振りはなく、WEBで調べてみるとどうやら既に脱退しているっぽい。
この秘密、どうしたらいいのだろう。
あの歌声は捨てがたく、今度家に来た時、プロデューサーの名刺でも作って渡してみようかな。
うん、嫁と息子に絶対にブン殴られるから、何も言わないでおこっと。

※画像はイメージです
Posted at 2024/12/26 17:36:27 | |
トラックバック(0) |
G80M3 | 日記
2024年11月27日
ビジネス・ナンセンス事典 ブート版の後編です。
前編はこちら
深夜の呼び出しを受け、向かった社長室で待っていたのは、ぐるっと車座になってソファに腰かけた役員たちと、その真ん中で正座する土方専務。
遅れて登場した社長が配った50ページにもわたるプリントの中身とは、そして専務がやらかしたこととは、、、、
もう一回区切った方がいいぐらいの長文になりましたので、適度にお付き合いくださいませ。
~ここから本文~
そこに書かれていたのは、土方専務が高卒入社2年目のギャル社員(当時19才、かの伝説の雑誌EGGから抜け出てきたようなテンプレのギャルで、日焼けをしていないため、ここでは『白ギャル』としておきます。)と、就業時間中に小まめにやり取りしていたグループウェアのメールだったのでした。
しかも、間違いなく2人は男女の仲であり、お互い、非常に恥ずかしい言葉遣いと愛称で呼び合い、さかりのついた高校生かと思うほどのアチアチで甘ったるい膨大なやり取りに加え、
土方専務は既婚者で、社内行事には奥さんと参加するなど評判の夫婦仲、高校生の息子さんは年末年始のアルバイトで来たこともある好青年。
仕事熱心で普段クールな専務がまさか、社内で不倫をしていて、しかも業務時間中に、こんな、はじゅかちぃメールを打とうとは、色々な意味でショックを受け、途中で顔を上げて見渡してみると、他の役員もどんな顔をして読んでいいのか困惑している様子。
社長だけは、気持ちを抑えるためか、すごい勢いで煙草を吸いながらも、怒気をはらんだ真っ赤な目で専務を睨みつけている。
しかも結構飲んでるっぽい。
「え~、皆さん、量が多くて、途中だと思いますが、大体、何があったのか、把握されたかと思われます。あ、社長、まだ堪えて、、、お気持ちは分かりますが、今はそのまま座っていてださい。まずは、私から質問させていただきたいと思いますが宜しいでしょうか?」とK管理部長が口火を切り、
「おう、やれ。」と社長のお許しが出されたところで、
「土方専務、これはあなたのPCのメーラーにあったものでしょうか?」
「いえ、、、それは、、、私の、、、、」と言葉が詰まる専務に、
「早よ、ちゃっちゃと答えろやっ!」と机をたたき、足元のゴミ箱を蹴り飛ばす社長。
「あららら、社長、モノに当たるのは宜しくないですよ。おっと、今、手に取ったガラスの灰皿、危ないですから置きましょうね。投げるんなら、いつもみたいに、そっちのカンカンのにしてください。で、土方専務、サクサクお答えいただけませんかね。」
「はい、それは私のPCではありません。」とうな垂れたまま答える専務。
「では、誰のPCにあったものなのでしょうか?」
「し、し、、、白ギャルのPCです。」
「この内容は事実ですか?」
「あ、、はい、概ね事実です。」
とまあ、K管理本部長の尋問が続き、細かいやり取りは省きますが、要は内部通報で発覚したとのこと。
通報者は白ギャルの同期で入社した同じ部署のH子。
前々から二人の仲を怪しんでおり、白ギャルも白ギャルでそこかしこで匂わせをし、休日出勤を二人でしたり、普段からH子と白ギャルへの専務の対応が全然違うなど、そういった不満が積りに積り、自分の方が仕事をしているのに冬のボーナスの額があまりに差がついていることが決定打となって、喫煙者の白ギャルがタバコを吸いに席を外した隙に、PCがロックされるないよう、さっと席を移ってメールを開き、専務で検索を掛けた全メールを自分宛に転送し、転送履歴を消して席に戻り、そのメール全部を内部通報にぶち込んだのでした。
ちなみに、内部通報を受け、情報システム経由で、専務のPCをリモート操作したところ、専務は律儀にメールを全部削除しており、さらに白ギャルにも消去の指示を出していたとのこと。
それにも拘らず、専務は、ここだけの話と前置きし、若い彼女ができたと自分の子飼いの部下に自慢しているなど、割と脇はガバガバ。
とにかく内容が生々しく、行為の詳細や次のプレイはどうしたいなどなど、週刊実話の連載かと思うドギツイもので、双方割と良く知った人物だけに、読み進めるほどにリアル過ぎて逆にエグイ。
H子の告発によると、馴れ初めは、白ギャルが、専務の肝いりで直轄部署に採用され、恋愛相談に乗っている内に、懇ろになったという割とありがちなもの。
そういえば、彼氏を別れさせて自分と付き合うことになった下りは、私も飲みに誘われたときに、それとなく自慢された記憶がありまして、女の気配は感じるも、専務は日ごろから社内での色恋には厳しく、まぁ外でやってるんだろうなぁとは思ってはいましたが、まさか自分が率先して社内でやっていたとは、社長がブチ切れるのも道理。
その社長は社長で、クラブのママが会社に乗り込んでくるなど、色々やらかしてはいるんですけど、『俺は社内ではなく、外だから自己責任なんだ。』だそうで。
その後も、日頃から土方専務を目に敵にし、その陰湿な性格から人望がないことにかけては定評のK管理本部長によるネチネチとした細かい追及は続き、
「あなたが出張時に、白ギャルも有給を申請したとありますが、偶然ですか?次の日のお土産が、『あなたが出張したところの名物を渡しちゃってドキドキした♡』と書いてありまして、まさか会社経費で申請したとかですか?」
から始まり、
「『××ゆん』は、彼女のこととして、この『プリプリ○○きゅん』は、専務で間違いないでしょうか?」
「では、プリプリ○○きゅん、、、じゃなかった土方専務、この制服を着て来いとあるのは、当社の備品である制服をですか?」
「制服の下に履くものも細かく指定していますが、まさかこれで出社させていたでしょうか?」
「尻ギャル、、、いえ、『××ゆん』、あ、失礼、白ギャルの臀部について、プリプリ○○きゅんさんは異常な執着があるように読めますが、業務に差支えがなかったのでしょうか?」
などなど、半分面白がってやっているとしか思えない、ネチっこい本領がいかんなく発揮されやり取りを、ポーカーフェイスで進めるK管理本部長の追及は、時折、他の役員からの質問を挟みつつも2時間にも及び、
「では、40ページをご覧ください。」との言葉に、そこを開いてみると、
今度は、入社1年目で白ギャルの後輩である『黒ギャル』を口説きまくる専務のメールが。
内部通報の中に黒ギャルからH子が相談を受けていたとあり、そこで黒ギャルのPCを調べたところ、専務からのメールがビッシリと残されておりまして、業務時間中に、別のギャルをも口説いていたのでした。
噂では、若い子、特にギャル系に目がなく、なまじ女性人気があるのをいいことに、専務のちょっかいに泣き寝入りした新卒社員も多くいるらしいとのこと。
「土方専務、以前、K部長が社内で女子社員に同様のことをしたとき、あなたは烈火のごとく怒り、K部長を降格させ、さらに九州へと転勤させましたね。」
「あの時、我々は何て熱い役員だと感心したのですが、今回の調査で、その女子社員にあなたもアプローチしていたことが判明しております。その女子社員は退職していますが、見た目はかなりギャルだったとの証言もありまして、先ほどから登場するのがギャルばかりですが、間違いないでしょうか?」
正座したまま、ゆっくりと頷き、深くうなだれる土方専務に、
『なんか若くて派手目な女性社員が結構辞めていくなぁと思っていたら、お前だったのか。』と、全員が驚くやら呆れるやらで、
K管理本部長の「45ページ以降は、おまけですかね。ご興味ある方はどうぞ。」のダメ押しでそのページをめくってみると、
書いてあるのは、専務との情事をあろうことか、後輩の黒ギャルやらに自慢している白ギャルのメールだったのでした。
46ページには、初めて専務と情事に及んだ際に、『あそこ(なお、本文には『ち〇こ』と書いてありました。)が小さすぎてビックリした』とあるし・・・
すると、ここまで堪えていた社長が、おもむろに立ち上がり、その手から放たれた灰皿がカーンと乾いた金属音を立てて専務の頭を直撃したのと同時に
「土方、お前、ち〇こ小さいのか!!脱いでここで見せてみろ!」と、この尋問が始まる前に別室でしたたか飲んでいたのと深夜のテンションが相まって、誰も知りたくもない真実を暴こうとし、
それに応じるように、立ち上がってベルトに手を掛ける専務に、
「ちょ、、、ちょーとお待ちください、、、、」K管理本部長が制止したことで、カラカラと転がっていた灰皿が壁にぶつかって止まり、
「お前よぉ、本気にすんな、こんなこと。」と社長もやや冷静になったのでした。
この時点で深夜3時と、草木も眠る丑三つ時ど真ん中。
「なあ、Vさん、どうすればいいと思う?」との突然の社長の振りに、
「白ギャルからも事情聴取をしてですね、あ、聞く側は女性の方が良いです。あとは匿名なりでコンプラ委員会に掛け、取締役会で専務の処分ですかね。白ギャルは異動で。」と差し障りのない回答をしたところ、
「それはそうだとして、人事異動するにも、理由が必要だろ。公表するのかこれ。」
「それは名誉棄損に抵触する可能性があります。」
「おい、土方、白ギャルは今日のこと知っているのか?」
「いえ、明日話します。」と棒立ちで、外しかけたベルトそのままに、セットしてあった髪が乱れ、なお惨めにうな垂れる専務の姿に情が動いたのか、
「創業の頃から一緒に苦労してきたというのに、、、お前ときたら、ホント情けない、、、で、お前はどうしたいんだ?」と突如、社長のトーンが変わり、
「わ、私は、、、、私は、、、、、、、、」と嗚咽し始めた専務が震え声で絞り出したのは、
「私は真剣なんです!!」とのドラマのような一言。
「真剣なんだな、本当か?」と社長
「本当です。」
「ここにいる全員に誓うか?」
「はい、間違いなく誓います。」
「絶対だな。」
「はい!離婚して彼女と一緒になります。」
「いやいや、そこまでは、、、、。それに、問題はそこではなく、、、、」と間に入るK管理部長に、
「バカ野郎、土方が真剣だと言っているんだ!」となぜか感動してしまった社長の一言でうやむやになり、解散となったのが、早朝5時近く。
白々と夜が明け始めた仄暗い中、社長と専務を残し、その場にいた全員が、死んだ魚のような目をして帰宅したのは言うまでもなく、深夜の徹マンのような訳の分からないテンションと浪花節で締めくくられ、アホくさい茶番と化した専務への糾弾。
その後、専務は言葉通り、ほぼ全財産を手放して離婚し、社内ではH子がスピーカーと化して、この件は皆の知るところとなり、白ギャルは会社を辞めて専務と一緒になったのはいいのですが、専務の手癖の悪さは相変わらずで、このような深夜の茶番に再び呼び出されるなどし、今度は平取への降格と、再度の離婚危機に直面しているのでした。
とここまでが、メタラーが目撃したとされる一部始終です。
この後、もし、機会ありましたら、社長とこの(元)専務が巻き起こした「ミリメートルを隔てた攻防 税務調査編」へと突入させて頂きたく、またお付き合いいただければ幸甚です。
Posted at 2024/11/27 18:53:54 | |
トラックバック(0) |
business | 日記
2024年11月27日
車無関係且つ長文につき、暇すぎて命が尽きかけているなどございましたら、どうぞお付き合いくださいませ。
鋭い風刺と自らの諧謔にも満ちた中島らも氏の傑作エッセイ「ビジネス・ナンセンス事典」
残念ながら、らもさんは既に鬼籍に入られているので、当然、続編は出ることはなく、その才能を惜しむ我々愛読者からすれば、降霊術か何かでらもさんを呼び出し、バーボンとハイミナールでもお供えしておけば、短編1本でも書いてくれそうな気もするのですが、そんなことしたら色々とエライことになりそうですので、大変僭越ながら、らもさんの文才の足元、いや、踵の皮にも及ばないのは重々承知で、恐れ多くも、私なりに解釈して、今で言う二次創作を認める暴挙とお目汚しをお許しいただきたく存じます。
ビジネスナンセンス事典の令和版、FlyingVによる勝手に海賊版です。
とその前に、今話題の、優越感と自己愛が強すぎて承認欲求が爆発した例の兵庫の女性社長のこともありましたので、お断りをば。
ここでご紹介するエピソードにつきまして、虚実の識別はなく、仮に事実に依拠したものであっても、その事業会社自体が法的手続きを経て、既にこの世の中からなくなっており、NDAも失効していることを申し添えておきます。
さて、本題。
輸入雑貨を取り扱うこの会社は、早くから利益率の高い大陸製品に目を付け、全国展開をするなど急成長中のベンチャーで、今どき珍しい役員も社員もイケイケばかりの体育会系営業体質。
その為か、コンプラがガバガバすぎて、訴訟からハラスメントなど、ありとあらゆる問題が恒常的に起き、見かねたとある筋から依頼を受けて、そこの経営改善に着手したのが20年ほど前のこと。
実際、中身を見ると、資金繰りや利益相反、会社の私物化などなど、オーナー企業ならではのありがちな課題が山積みで、それら一つ一つを根気強く向き合っていかなくてはならず、取締役会をはじめとした重要会議には全て出席し、キーマン達とOneOnOneで対話しながら課題の顕在化と優先順位付け、方向性の模索などを進め、タスクとスケジュールを固めて、コンセンサスを取得しながら早々にアクションに移し、何だかこうして書くと意識高い系の典型的なコンサル業務をしているみたいですが、泥臭い対応も厭わず、なんとか企業体質の改善の兆しが見え始めた、ある平日の夜のことでした。
そろそろ就寝準備をしようとしていた夜12時近く、携帯に着信が。
ディスプレイに表示されるのは、そこの会社の社長。
こういった常識は割と弁えている社長につき、このような時間に電話が入るとは、よほど火急の要件か、もしくは押し違いなのか。
とにもかくにも出てみないことには始まらないと、通話ボタンを押してみると、
『夜中に申し訳ないが、今からすぐに会社に来て欲しい。』とのこと。
取締役も全員来るようで、用件は揃ってから伝えたいと、いつもハキハキした声とは全く別人のような弱気なトーン。
これは余程のことと、即座に着替えて車に乗り、寝静まった街中を抜け、急いで駆けつけてみると、自社ビルの社長室のある最上階のフロアは煌々と灯がともり、駐車場には役員たちの車も。
時間的にエレベーターが止まっているため、階段で駆け上がり、社長室の扉をノックして入室してみると、驚愕の光景がそこに!!
広い社長室の中、応接セットの真ん中のテーブルが隅に移され、ぐるりとソファに座った7人の役員、そして、そのテーブルがあった真ん中の場所には、なんと正座した専務の姿が。。。
異様な光景に、しばし入り口付近で固まる私に、
「Vさん、遅くに悪いね。こっち座って。」と管理担当取締役のK管理本部長に手招きされ、
「社長、もうすぐ来るから。」と奥の空いているソファに腰かけると、申し訳なさそうな顔をしながら、軽くこちらに会釈をする正座したままの専務。
専務が何かやらかしたのは、一目瞭然。
それなりに重大なことであることも。
いつもダブルのスーツをビシッとキメ、自信満々で、土方歳三をさらに優男にしたようなスマートな専務が、見るからに萎びて憔悴している。
取り敢えず、土方専務としておきましょうか。
有体に考えたら横領とかだろうか、、、いや、、、、もっと悪いことかもしれない。
重く尋常でない空気の中、誰も口を開こうとせず、社長を待っていると、
「おう、揃ったか。」と奥の扉から分厚いプリントの束を抱えた社長がやって来て、
「これ、回せ。」とS常務にその束を手渡し、ダブルクリップで止められたそれを夫々が手に取り、そして私の所にも回ってきたのでした。
どうやらメールをプリントアウトしたもので、土方専務のヤラカシのエビデンスに違いなく、目を通そうとしたところで、社長から
「あぁ、えっと、皆に夜遅くに集まってもらったのは、このことだ。」
「本当に、、、本当に情けないことだが、、、一回読んでもらってから、対応を決めたい。」
「おい、土方、間違いないな、これ!てめぇ、マジでふざけんなよっ!!」と話しているうちに、頭に血が上り、薄くなった頭頂部に青筋が次々に浮かびあがって、そのまま殴り掛からんばかりの社長を、
「まあまあ、一度、目を通してもらいますので、社長落ち着いてください。専務にも一応、申し開きをしてもらわないと。」とK管理本部長が宥め、
「さ、皆さん、斜め読みで構いませんので、サクッと読み通して下さい。私は事情をよく知ってますので。」と社長を席に座らせたのでした。
都合50ページを超える膨大な文書量、さて、その内容とは、、、、、
【後編】に続きます。
Posted at 2024/11/27 11:28:46 | |
トラックバック(0) |
business | 日記