この週末は父親が札幌から上京してきて、善光寺と草津温泉に行きたいということでドライバーとして親孝行がてら連れて行くことに。
病人をメガーヌのリアシートに座らせて四時間は流石に辛いだろうから、レンタカーでミニバンを借りました。
トヨタヴォクシーの2017年式ハイブリッドです。
セカンドシートがキャプテンズチェアで、床がフルフラットなのでヴェルファイアではなく、敢えてヴォクシーにしました。
癌に侵されて身体の自由もなかなか利かないから、少しでも乗り降りしやすいようにと。
さてさて、久々の国産車。早速インプレ。
ウィンカーとワイパー間違いは相変わらず頻発します。
まぁ、教習所以外みんな左ウィンカーだったしな…
街乗りのストップ&ゴーは案外スムーズに感じました。
車重がある割にはスムーズな発進です。
まぁ、横浜市内の混雑している道路だったので、時速40キロも出せないようなシチュエーションですね。
この車、タコメーターが面白くて、charge、eco、Powerの三つの領域に別れていて、アイドリング状態やアクセルを離している低速時なんかはchargeの位置に針があり、エンジンを回していくとecoの領域へと回っていきます。そして負荷の高めな回転数になるとPowerの部分へと針が回っていきます。rpm単位のタコメーターではないのです。
燃費を気にするなら、タコメーターがecoの部分で収まるように回転数を上げていくと良いのでしょう。
つまり…犯人はお前か!?
そう、最近トヨタ車を中心にハイブリッド系の車で、非常にメリハリのない運転をするドライバーが増えているように感じていたのです。
教習所では、スタートしたらスパッと加速してとっととトップスピードに乗れと習います(少なくとも私はそう習いましたよ)。停車時は停止ポイントに一発でぴったりと止められるようにしつつも、だらだらと減速せずに、距離に応じて滑らかに速度を落としていきスパッと停まれと習いますね。
数百メートル先の信号が赤、もしくは赤になりそうだからと、トップスピードへ到達する前に加速するのを止めて、そのまま惰性でだらだら進み、信号の遙か手前でブレーキをちょこまか踏みつつ減速しすぎて手前で停まりそうになったらクリープでトロトロ距離を詰めるなんてやったら、見極めで落とされます。
このタコメーターは渋滞の元ですな。トヨタには猛省を促したい。
さて、インプレに戻ります。
ハンドリングが非常に柔らかいです。
柔らかいのですが、ニアリーイコール反応が悪いとも言えます。ニュルブルクリンクをゴリゴリ攻めるために作られたメガーヌのハンドリングと比較してはいけないことは重々承知しとりますが、ハンドルを回してから実際に車体が回り始めるまでのタイムラグが大きい。
そういえば、これは以前乗ったグランドハイエースでも同じだった。
そもそもミニバンというのは、重量もある箱型のキャビンがシャーシに乗っかってる訳で、ハンドルを曲げて進行方向を変えるとなると、シャーシはハンドルで曲げた方向に向こうとするけど、その上に乗っかった重い箱は遠心力もかかっているので真っ直ぐ進もうとしてしまう。
そうすると、捻れているような状態になり不安定になる。
そりゃ、ハンドルを回しても車体が追いつくのにタイムラグあるよね。
構造上どうしようもないのだ。
更に乗り心地を重視すると、サスのセッティングも柔らかくなる。確かに街乗りでは絶大な威力を発揮してくれた。
しかし、ヘアピンカーブもあるような山道では右に左に大袈裟に揺られて、車酔いを発症する。これは乗り心地を優先したら致し方のないパラメーターの振り方だろう。
旧道の峠ワインディング道路を走るなという話だ(笑)
さて、このヴォクシー。
5ナンバーである。排気量は1800リッター。車重は1700キロ。案外軽い。
馬力は135。若干非力かも。
今回関越道から上信越道経由で長野へ行ったのだが、登り坂が辛い。
ジェレミー風に言えば「パワー!!!」
追い越しは辛い。
素直に都市間高速バスの後ろについて走るのが一番だ。
さて、総評。
正直、前に乗った日産セレナと比較すると足まわりのセッティングにおいて、セレナの方が良かった。
ヴォクシーとセレナ、峠越えでここまで差がでるとは思っていなかった。
同じカテゴリーのミニバンでも、メーカーによってこんなに違うんだなぁと痛感した。
結果的に割とボロクソレビューになってしまったが、ヴォクシーは装備や質感、搭乗者ホスピタリティーなど全体的には良い出来だと思いましたが、走行性能の部分ではセレナの方が良いと感じた次第。
次回はヴェルファイアを借りてみようかな。
トヨタの最上級ミニバンはどれほどのモノか…堪能させていただこう!
Posted at 2018/08/06 20:32:59 | |
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