2008年12月05日
話題の新型Z(Z34)に試乗してきました。
試乗といってもナンバー無しの某所内だけで40km/h制限(表記上こうしておきます。)だったので「仮」としておきます。
仮とはいえ、最も気になっていたシンクロレブコントロール(MT自動ブリッピング機能)だけでも、どんなモノなのか確かめたかったので降ろしたて(?)の新車にも関わらず、ブリブリとシフト操作をしてきたり。
エンジンの吹け上がり感やパワー感、脚やブレーキ性能などは、ちゃんとした試乗のときに改めて堪能してこようと思います。(でも低速トルクは十分すぎるくらいあるので乗り易そう。アクセルレスポンスはかなりダルな感じ。ショートホイールベース故なのかかなりクイックなハンドリングというのは低速でも分かりました。)
さてさてシンクロレブコントロールですが、シフトダウン時だけでなく、シフトアップ時も機能するようです。 とはいえ、面白い(?)のはシフトダウン時。
シフトゲートのところにセンサがあるようで、目的とするシフトゲートとそれまで入ってたシフトゲートとの差分と、車の走行状態(車速、アクセル開度、加減速の加速度G、ヨー、トラクション状態、スタビリティ状態等)をコントロールしているVDC(ビークル・ダイナミクス・コントロール)の情報を元に、電子的にスロットルの開度を演算&調整する仕組みとなってとのこと。(日産の方曰く)
それもあり、シフトダウン時のブリッピング回転数は面白いくらいにドンピシャ!(2ペダルシーケンシャル等で確立されてる技術なので当たり前ですね。)
・・・で、MT車乗りだけの特権(?)でもある右足でのアクセルコントロールをしないのはどんな感じかというと ・ ・ ・ 。
まぁ、この機能があってもいいんじゃないかなぁ 。 。 。
と思うようになりました。
ただ、あってもいい・・・というのは、このZのことです。
まだアクセルを深くまで踏んでないので不明確なままで書きますが、アクセルレスポンスが超ダルなので、自分でブリッピングしようとすると、深くまで踏み込まないと反応しないような感じです。
ドライバーがアクセルを踏んでいるのが加速しようとしているのか、それともミスなのか、他なのかを判断してスロットル開度を調整してるのでしょうが、それをしてる間に左手では意図しているシフトゲートに入れてしまってるので、回転を合わせてクラッチを繋げるまでにワンテンポどころかツーテンポ、スリーテンポも遅れてしまいます。( いろいろ改善されてるとはいえ、今の車なんでしょうね。)
しかし、自動ブリッピング機能は人間が踏んだときよりも早く回転数を合わせてくれるような感じもするので、それならばあってもいいんじゃないかと。
国産スポーツカーの雄でもあるZとはいえ、より万人向けにしていくと止むを得ないセッティングなのかもしれません。
でも、V36型スカイラインクーペ(MT)はアクセルレスポンスが機敏だっただけに、スカイラインクーペにもこの機能が搭載され、ダルなアクセルレスポンスになってしまわぬことを祈りたいです。
BMWだとアクセルレスポンスがダルな135iにあると面白いんじゃないかと思ったり。
それと、先日のブログで書いた意地悪シフトもしてみました。
フェイントシフトは、シフトゲートにセンサがあるので意図してるシフトに入れたときに回転数を合わせてくれます。
自動ブリッピングしてるときに、わざとアクセル煽って回転を上げ、クラッチを繋ぐときは回転を合わせてくれませんでした。
ゲートにセンサがあるので当たり前といえば当たり前です。
そこでさらなる意地悪シフトを。
一定の速度を維持しながら2速ゲートに入れるもののクラッチを繋がずにニュートラルに戻し、さらにまた2速ゲートに入れるもののクラッチを繋がずにニュートラルに戻す。。。ということを繰り返してみたところ、何回でも自動でブリッピングしてくれました。
意味はないのかもしれませんが、これはこれで面白かった。
あと、実際には試してませんが高速時のコーナーとかで横滑りしてトラクションを失ってるときに、敢えてシフトダウンするとどうなるか ・ ・ ・ ということを日産の方に質問してみました。
シンクロレブコントロールよりもVDCの制御を優先としてるので、車両を安定志向にするような制御(ブリッピング含む)が働くとのこと。
電子制御技術の塊のようです。 電子制御を含め最新技術満載の新型Z。 自動ブリッピング機能を標準装備した最上位グレードのMT車でも約435万円。 売れそうな気がします。
画像はフロントフェンダーのターンインジケータです。
Posted at 2008/12/05 11:23:28 | |
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試乗記 | 日記
2008年10月07日
先月末、長男の自転車を購入したときに、サイクルショップから自宅間の運搬~回送の約30kmで利用しました。
軽トラを運転するのは約3年ぶりでしたが、AT車とはいえ、超ダイレクト感!
アクセルレスポンス、とっても敏感!
ブレーキ、ペダルで直接キャリパーのピストンを押してるような感じ。
ハンドリングもとってもクイック。
脚が脚だけに仕方ないけど、60km/hで十分すぎるスピード感が味わえました。
わずか1時間ちょっとでしたが、とっても愉しい時間でした。
でも軽トラをイヂると、こういう(↓↓↓)愉しそうなこともできるんですね。
ちょっとヤバいけど、ハマりそうな世界を覗き見した思いです。
Posted at 2008/10/07 10:16:11 | |
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試乗記 | 日記
2008年03月27日
335i Cab.の試乗記です。
先日のオフで4人のフル乗車はとても楽しかったのですが、ノーマル車重で1,820kgあり、フル乗車になると2t車超になってしまい、試乗記にするにはハンディが大きいので、改めて一人で試乗に行ってきました。
一人であってもクルマを動かし始めて、まず最初に感じたことは「うわっ! 鈍重だっ!」ってこと。 ← 1,820kg + ガソリン満タン近く(50L以上) + 自分の体重(笑)。
Cab.で電動ハードトップということもあるので、セダンやCoupeに比べ約200kgのハンディがあるのは仕方ないでしょう。
しかし、それを除いてもアクセルレスポンスがとにかく反応が鈍い。 135i Coupeも鈍かったけど、それ以上に鈍い。
トルコンの分、MTとは違う・・・という考えもあるけど、以前に試乗したALPINA B3 BiTurboはトルコンなのにアクセルワークは機敏だっただけにトランスミッションの差ではなさそうです。
でも加速しはじめると余裕あるトルクでクルマを押し出そうとするのが感じられるので、パワーやトルクに不満を感じることはほとんどないでしょう。 135i Coupe試乗のときも感じてた5千回転を超えた辺りから頭打ちしてるような感覚や、高回転域での振動も気になりますが、ツインターボでありながら、どっかんターボでもなく、ターボを感じさせないセッティングは個人的にはとても好感が持てます。
オープン時に窓も全開にすると、それなりに風の巻き込みはありますが、窓を閉めると巻き込み風は少なくなり、オーディオも聴けるようになります。
ハードトップを閉めてクローズドボディにすると、ドライバーズシートから見た後席部は、ちょっと車内の長さが足りないクーペみたいな感じです。(何故か135i Coupeよりも見た感じが狭いような。。。)
気になるところでは、純正マフラーとはいえ、オープン時に聞こえるマフラー音は意外にも大きいです。 もしかしたら、純正マフラーであっても住宅密集地でも気を遣ってしまうかも・・・と思ったりもしました。 でもクローズドにすると気にならないですね。 ← オープンだからそのくらいの音量は当たり前なのかもしれませんが、住宅の中をオープン試乗したときの反射音が意外にも大きかったので。。。
脚は試乗した吊るし車両はロードインフォメーションをマイルドに伝えるやや柔らかめですが、適度な硬さも持ち合わせているので、ふつうに乗る分には十分と思います。 この脚なら助手席に乗る人から不満が出ることも少ないのではないかと思います。
・・・で相変わらずダメなのが、アクセルレスポンス。 おそらく、速さよりも万人向けにしたセッティングなんでしょうが、ガバァ~っとアクセルを踏むような大味セッティングと思うしかないようです。
これはCab.だからということではなく、///Mモデル(Mスポぢゃないよ)以外でパワーのあるBMW車に共通してるのかもしれません。
話がちょっとズレますが、クルマをホントの手足のように扱える人車一体感にすると、パワーではなく俊敏さやリニアな感覚を求める方向になるのだと自分は考えてます。(自分の手足が動かそうとしてワンテンポ、もしくはツーテンポ以上遅れて動くのはやっぱ違和感あるんじゃないかと。)
しかしそういうクルマは、俊敏さを優先にした反面、ピーキー気味になり乗り慣れるまでどうすればクルマをギクシャクせずにスムーズに走らせることができるかということを、ドライバーが身に付けていくしかありません。 いい意味では運転の仕方を教えてくれるクルマなのですが、万人には向かないでしょう。 よって結果的には販売台数にも影響してくるのかもしれません。
対して、俊敏さやリニアな感覚を追わず、余裕あるパワーがあってもダルなセッティングにすると、誰が運転してもそれなりの速さが得られるので、万人ウケするクルマになるのかもしれません。 万人ウケするということは、それなりの販売台数が見込めることも考えられるので、企業としてどっちを選ぶか・・・となると言わずとも分かります。 ましてや、販売価格が大きい車両では1台あたりの利益額も大きいので、その方向にしていくのは背に腹は変えられない事情なのかもしれません。
もし、そういうことがあるならば、今後、BMWから///Mモデル以外で販売されるパワーのあるクルマは、よりその傾向が強くなるのかも・・・とも思ったりもします。(最近の///Mのレスポンスもやや遅れ気味のところはあるけど。)
でも、ALPINAがダルなセッティングにしないのは、少量生産であっても、BMWという素材をできる限り活かしたいと考える姿勢の現れともいえるんじゃないかとも思います。
話を戻して335i Cab.・・・意外な愉しみ方だったのが先日のオフでも座ったリアシート。 ある意味、運転してるときよりもスゴク愉しいです。 座面が高めなので、曲がるときとか横Gがかかったときは、どこかに放り出されてしまいそうな感覚にもなりますが、公道を走るジェットコースター気分は他のクルマで味わうことができないので、オープンを味わう特等席には間違いないです。
総じていうとイイクルマです。 パワーもあって、乗り易い4座のオープン。 旅行に行くにも荷物も載せられるので、デートカーとしては最高と思います。 これからの新緑の季節、そして秋の紅葉の季節の木漏れ陽が注ぎ込む高原道路や、潮風薫る海沿いを流すと、とても気持ち良さそうです。 これで安価だったら文句ないんでしょうが、吊るし状態で788万円というのはちょっと高すぎ? 対向車種と思われるメルセデスのCLK Cab.(V6NA 3.5L/272ps、1,750kg、885万円)ということを考えれば、100万円も安価!と考えた方がいいんでしょうね。 ← でも自分には無縁でしょう。
【関連過去ログ】
■重くなる一方の3シリーズ
■【試乗記】ALPINA B3 BiTurbo
■【試乗記】 BMW 135i Couoe
■135i/335i Cab試乗・コメダ・お茶オフ
Posted at 2008/03/27 11:46:49 | |
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試乗記 | 日記
2008年03月17日
E30型M3の再来とか、E36型M3のオーナーもこれなら満足!とか、///M3イーターいう唄い文句で話題の135i Coupeに試乗してきました。
試乗は偶然というか、宮号のマイナートラブル?の修理(交換)が終了し、Drive帰りに代車の318iを返しにいったときに、ナンバー付の135i Coupeがあったので、「これって納車待ちの車両?」と聞いたところ、「いえ、当店で卸したデモカーです。」とのことだったので、早速試乗させて頂きました。
まずは、あまりエンジンを回さずに脚の突き上げ感とかを確認。 M-Sport脚とはいえ、そんなには硬さは感じません。 ロールもそれなりの大きさをもってします。 この辺りは街乗り優先仕様なんでしょうね。 まぁ、そもそもが北米市場がメインターゲットの車両なので、乗り心地を相当優先してるのではないかと思います。
続いてスタートダッシュ加速と中~高回転維持走行。 十分すぎるくらい速いです。 伊達に0-100km/hを5.3秒(M3Cで5.5秒。 いずれもメーカ公表値)だけあり、スピードメータがアッという間に上がっていきます。 ← M3Cどころか、E46型M3(0-100km/hを5.2秒)をも食ってしまうかも。
でも、その加速や高回転域は官能的かと言われると・・・う~ん。。。??と首を唸ってしまうかも。
うまく表現できないのだけど、盛り上がり感にも欠けるような。。。 約7千rpmまで回るエンジンなのに5千rpmくらいから頭打ちしてるみたいな。。。 トルクが超低回転で一気にピークトルクまで立ち上がってしまい、後はフラットトルクなのと、最高出力を発生するのが5,800rpmで5千rpmちょっと前くらいからなだらかなパワーカーブになっていくので5千rpm以上になるとただ回ってるだけに感じます。
また、4千rpmからのエンジンの雑味のある振動が大きく感じます。 ← 文字では簡単に書いてますが、相当揺れてます。 エンジンそのものは335iと同じなんだろうけど、1のボディにこのエンジンは、単に速さを求める(・・・といっても///M3の速さの質とは別)のならいいのかもしれないけど、BMWの繊細さのあるフィーリングを求めようとすると、期待ハズレになるのかも。
ハンドリングは、とても素直で正確なので◎。 話題のブレンボ製のブレーキは・・・前6ポッド/後4ポッドというスペックの割には、効きが甘いような。 135i Coupeに試乗する直前まで、まる2日間乗ってた318iのブレーキは、とてもシンプルな片押しのシングルピストンなんですが、サーボの効きが踏み込み時にガツンと効いてそれなりの制動力があったのですが、135i Coupeのブレーキは、それプラスαくらいにしか感じなかった。。。というのが正直な感想です。(まだブレーキのアタリが出てなかったこともあると思います。)
でもアタリが出てないということでは、試乗車で同じ前6/後4ポッドのGT-Rは気持ち悪くなるくらいの逆G、IS Fもサーキットユースを多少考慮したような1.7tのボディを停めるには十分な効きだったので、135iは街乗りを優先したブレーキのセッティングにしてるところもあるのかもしれません。
ここまでだと、速くて、乗り心地も悪くなく、ブレーキもそこそこ効いて、小柄なボディサイズ、MTということもあるので、これらを求める方には素晴らしいクルマになるのだと思います。
しかし、個人的にはアクセルレスポンスが全くダメ。 例によって4千rpm付近を保ちながらアクセルを3~5回/秒で数mm踏んだり離したりを繰り返すことでアクセルの反応と挙動が見て、電子アクセルのセッティングを判断してるのですが、2速ギアでは全くといっていいくらい反応せず。 オイオイ!と思いつつ1速にするも、それでも反応が薄い。
このアクセルレスポンスは過去に乗ったスポーツ/スポーティカーの中でも群を抜いて悪く感じます。 ようやく反応してるなぁ。と分かるのがアクセルストロークの奥の半分くらいなので、これってデジタルアクセル利用を推奨してるの?と思ってしまうくらいです。 人車一体感とは程遠いです。
同じN54系ベースでトルコンであってもALPINA B3 BiTurboはとても機敏に反応してくれてたのに、この差はなんなんでしょう。
あと気付いたところでは、ドライバーズビューからのボンネットラインが高く、見切りが良くありません。 またペダルレイアウトは狭いです。 ← フットレストに足を置いててもクラッチペダルに当たります。 まぁ、BMWのような右側にバンクさせたエンジンを搭載した車両で右MTにすると仕方ないのかもしれませんね。
それはそうと、最近のBMW車を見たり乗ったりしてると、繊細さよりも、大味になってる部分がとても多く感じます。 他メーカのセダン系の車種が、より愉しい走りを目指してBMWをお手本にして、さらにはBMWを超そうとしてるので、追われてるBMWとしてもさらなる差別化を目指し、電子デバイスを多用したり、新技術を取り入れたりして、より他車との差別化をしてるのだからある程度は仕方ないと思います。
でもこの先、パワーや新技術の搭載ではなく、全てに於いて機敏で、繊細な反応をし、ホントの人車一体感をBMWに求めるユーザも少なくないのではないかと思ったりもします。 それとも、もうこういうのを求めてはいけない時代なのでしょうか。
今回、135i Coupeに試乗してみて、いろいろ考えさせられてしまいました。
【関連過去ログ】
■【試乗記】BMW 130i(MT)
Posted at 2008/03/17 12:35:57 | |
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