東北、秋田!
今回は、秋田での打ち合わせのあと、幕張メッセの展示会で説明員を担当します。
打ち合わせは18日(水)の午後ですが、その朝に出発しても間に合わないため、前日に出発。
仕事を早めに切り上げ、一旦家に帰り準備して、
北鯖江16:43発521系253M福井行で出発。
223系5000番台顔の、521系二次量産車です。
福井17:01発681系特急「しらさぎ57号」金沢行に乗車。
今回使用する切符。
乗車券です。
得意のグルっと一周切符ですが、今回は東北拡大版。
北鯖江からJR北陸本線で金沢、北陸新幹線で上越妙高、越後トキめき鉄道で直江津まで。
直江津から信越本線で新潟に向かい、白新線、羽越本線を経て秋田へ。
秋田から奥羽本線、田沢湖線を経由し、盛岡から東北新幹線。
東京から東海道新幹線、米原で北陸本線で北鯖江にも戻ります。
総乗車距離は1800kmあまり。
JRの運賃は、国鉄時代から、
『連続乗車距離1000kmを超えると、距離当たりの単価が安くなるルール』
があります。このため、片道切符を2枚に分けて買うよりお得(今回は3,000円以上安い)になるのでした。
と、切符のルートは金沢から上越妙高まで北陸新幹線を使うことになっているのですが。
秋田までの特急券は、全て在来線の3枚。
今回は、秋田までの日本海側を、新幹線は使わず在来線だけで北上することにします。
では、なぜ、北陸新幹線を通る切符になっているのか?
それは、
『JR線以外の会社線連絡切符は、3社以上の直通切符は発券できないという規則』
があり、北陸新幹線を通ることにしないと、一筆書きの一周切符にならないから、なのです。
2015年3月北陸新幹線開通により、金沢から富山、直江津を経由し長野までの並行在来線(北陸本線と信越本線)は、JRから経営分離され、地元自治体を中心に沿線民間団体が出資する第三セクター鉄道になりました。
このとき、石川、富山、新潟の各県ごとに会社が設立されたため、金沢-富山-直江津間だけで、「IRいしかわ鉄道」「あいの風とやま鉄道」「えちごトキめき鉄道の」第三セクター3社を通過することになってしまったのでした。
新幹線開業前は何度も行き来した在来線ですが、今回、第三セクター化されてから初めて全線乗り通すことを画策!
第三セクターの乗車券は別に買う必要があるのですが・・・。
約50分で金沢に到着。
到着した6番線には、次に乗車する「IRいしかわ鉄道」「あいの風とやま鉄道」直通の快速『あいの風ライナー3号』の案内表示が出ています。
金沢18:13発 『あいの風ライナー3号』泊行1465Mが6番線に入線しました。
電車はJR西日本から「あいの風とやま鉄道」に譲渡された、521系二次量産車2両編成。
お隣、5番線には、415系800番台の七尾線七尾行が入線しています。
415系800番台は、113系に485系から外された変圧器、整流器などの交流機器を転用改造して生まれた交直流電車。改造車ですが415系を名乗ります。
北陸本線は交流20000V60hz、七尾線は直流1500Vのため、交直流電車が必要なのでした。
七尾線に直通する全ての列車は、金沢-津端間は「IRいしかわ鉄道」線を直通することになります。
「あいの風ライナー」は全車指定の快速で、特急、急行が全廃された「あいの風とやま鉄道」唯一の、優等列車。
ホームで座席指定されたライナー券300円を購入します。
乗車券は、「IRいしかわ鉄道」と「あいの風とやま鉄道」を直通する連絡切符を「えちごトキめき鉄道」の境界駅、市振まで購入。
「えちごトキめき鉄道」の切符はココでは買えないので、後で清算することに。
なんだか、ややこしや~、ややこしや~。
ややこしや、のついでに・・・。
第三セクター区間は、JRの「青春18切符」は使えなくなりました・・・。
「あいの風ライナー」は金沢を出ると、石動、高岡、小杉、滑川、魚津、黒部、入善そして泊、にしか停まりません。
スピードは往年の特急並み。
19:42「あいの風ライナー3号」の終点、泊に到着。
前方には「えちごトキめき鉄道 日本海ヒスイライン」ET122形ディーゼルカー直江津行1653Dが停車しています。
同じホームで乗り換えができるのは便利。
「えちごトキめき鉄道」ET122形は、JR西日本キハ122と同じ設計のディーゼルカー。
泊-直江津間は全線電化されていますが、「えちごトキめき鉄道」はこの区間にディーゼルカーを導入しました。
その理由は?
北陸本線は、敦賀-糸魚川間は交流20000V 60Hz。
糸魚川-梶屋敷間に電源切り替えセクションがあり、梶屋敷-直江津間は直流1500V。
「えちごトキめき鉄道」はここを直通するために、高価な交直流電車ではなく、維持費の安いディーゼルカーを導入したのでした。
同様の考え方で、九州新幹線開業で第三セクターに移管された「肥薩オレンジ鉄道」もディーゼルカーを導入しています。
北陸本線唯一の、トンネル内にある駅「筒石」。
地上までは290段の階段を登ります。 上越線土合駅や湯檜曽駅と似ていますね。
直江津に到着。
切符を買えず未払いの「えちごトキめき鉄道」日本海ヒスイラインの運賃990円は、改札口で支払います。
直江津は今でも、えちごトキめき鉄道2路線(日本海ヒスイラインと、妙高はねうまライン)、JR東日本信越本線、北越急行ほくほく線が交わる、鉄道の要衛。
本来の北陸本線は、米原から直江津までの路線だったのです。
直江津21:42発、えちごトキめき鉄道直通、新井始発のE653系「しらゆき9号」新潟行が到着。
E653系は、常磐線「フレッシュひたち」として走っていましたが、「ひたち」系統へのE657系投入に伴い、信越本線「しらゆき」、羽越本線「いなほ」に転用されました。
この白地に赤と青の塗装は、北陸本線新幹線連絡の485系リニューアル速達特急「かがやき」「きらめき」を思い出させます。
国鉄時代の北陸本線新幹線連絡特急といえば、米原で東海道新幹線に接続する「加越」、長岡で上越新幹線に接続する「北越」がありました。
その停車駅を絞り込み、速達性を高めたのが、特急「かがやき」と「きらめき」。
「しらゆき」の列車名は、1963年から1982年まで、金沢-青森間の全区間架線下を走り続けたディーゼル急行「しらゆき」に遡ります。
急行「しらゆき」は、金沢-糸魚川間では松本行「白馬」、秋田-青森間では、仙台からの「きたかみ」と併結され、気動車急行お得意の多層建て列車の一角を構成していました。
羽越本線を行く、キハ28,58系急行。
今回の出張テツ旅のバイブル、鉄道ジャーナル2017年12号。
特集は「日本海縦貫線」。
大阪から青森まで2日間かけて、在来線を普通列車で乗り通す特集記事が載っています。
23:25新潟に到着!
新潟駅は改良工事が継続中。
3日前の3月15日、
在来線ホームが一部を残し高架化され、上越新幹線と羽越本線特急の対面乗り換えができるようになりました。
新潟駅東口近くのビジネスホテルに投宿。
明けて、4月18日(水)
新潟駅万代口で見かけた、BRTの連接バス。
1番線を残し、高架化された新潟駅。
8:22発 E653系「いなほ1号」秋田行が既に入線していました。 「しらゆき」とは塗装が違います。
隣に上越新幹線E2系「とき301号」が到着。
ホーム上の中間改札を通る対面乗り換えの様子。
8:22「いなほ1号」発車しました。
白新線、羽越本線を全線制覇し、秋田まで3時間41分。
近年、在来線で3時間以上走る列車は少なくなりました。
「いなほ」には、これも最近少なくなった、在来線の車内販売があります。
酒田で、EF81をキャッチ。国鉄交流色、前面窓ひさし付きのJR東日本仕様。
新潟周辺は直流1500Vですが、羽越本線 村上‐間島間に直流交流セクションがあり、そこから北は、交流20000V50Hz区間になります。
酒田駅の架線は、ヨーロッパのようなワイヤー式釣り架線になっています。
これは日本では珍しい!?
鳥海山が見えてきました。
山形県庄内北部「遊佐」に到着。
去年9月「遊佐町クラシックカーミーティング」に参加しました。☜
今年もいけるかな?
12:03 秋田に到着!
隣は、男鹿線のバッテリー式電車、「ACCUM TRAIN」 EV-E801系。
ACCUM TRAIN は、宇都宮から出発する烏山線EV-E301系が先に開発されました。
こちらは直流式ですが、EV-E801系は交流式。
終点の烏山や男鹿には、剛体架線の充電設備があります。(Wikipediaから)
そして、秋田12:39分発 E751系特急「つがる3号」に乗車。
E751系は、E653系と似ていますが、東北地方に投入された交流専用特急車。
秋田の隣、土崎には、旧国鉄土崎工場、現在の秋田車両センターがあります。
E701系の奥に、廃車になったものの解体されていないモハ582とキハ28の姿が!
左手に、広大な水田が見えてきました。
社会で習った、「八郎潟の干拓地」
そして、13:01八郎潟に到着。
青森へ向かうE751系を見送ります。
八郎潟駅で同僚の担当営業と合流し、プリウスタクシーで今日の訪問先に向かいます。
そうです。この旅もお仕事なのでした・・・。「あはは」
Working Time
Working Time
Working Time
後編に続きます。
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