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2020年09月29日

【気分は北海道】 安平町保存のキハ183、続報

【気分は北海道】 安平町保存のキハ183、続報





北海道安平町で保存されている、

国鉄型気動車キハ183。







(画像は、鉄道THEラストランから)

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元追分機関区で、北海道ゆかりの鉄道遺産を保存するべく、
「おおぞら会(あびら鉄道交流推進協会)」が結成され保存活動へ。


☞北海道・鉄道史の誇り。往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ

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この趣旨に賛同し、私LEN吉も、クラウドファンディングにわずかながらも出資。

そのいきさつを、前回ブログに書き連ねました。
☞【気分は北海道】『鉄道 THE ラストラン』キハ183系

そして9月某日。
支援団体の「北海道観光資源研究会」から一通のメールが!
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クラウドファンディングが成立して保存が実現したキハ183は2両。
展示公開されているキハ183-214 のほかに、キハ183-220が、旧鉄道資料館の屋内に保管されています。
こちらは非公開ながら、エンジン再始動など動態化を試みています。

その、もう1台のキハ183-220のエンジンを起動しての、お披露目会招待状なのでした。

日時は10月18日(日)11:00、
もちろん訪問することは叶いませんが、その心意気が嬉しいです。


 ☞『安平町鉄道資料館(非公開)のキハ183-220再始動試験の様子』
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キハ183-0番台は、初め駆動機関に国鉄純正の220馬力DMF15HSAとサービス電源発電用DMF15HSA-Gを搭載。
その後、夜行「オホーツク9,10号」で動力のない寝台車スハネフ14を中間に連結するため、駆動機関を420馬力のDMF13HZCに換装され、出力増強が図られました。

その記しが、現番号にプラスされた200番台。


DMF13HZCの起動を試みる動画が紹介されています。

ちょっと国鉄DMH17Hに似たカランカランという軽いエンジン音と、懐かしいオルゴールとともに「特急おおぞら」の車内放送再現も!?
☞『鉄道資料館(非公開)のキハ183-220再始動試験の動画』
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安平町は、鉄道遺産で町おこしをしているのですね。
『ようこそ安平(安平町公式アカウント)』




さて北海道にはキハ183以外にも、クラウドファンディングで資金を調達し、保存された鉄道車両があります。

1968年北海道初の電化区間、小樽-札幌‐滝川間の交流電化に投入された、在来線初の交流専用近郊形電車711系。
(交流専用電車としては、1964年開業の東海道新幹線0系のほうが早く登場)
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岩見沢市ファームレストラン『大地のテラス』に、711系クハ711-103とクハ711-203. の2両が保存されています。

 ☞「岩見沢赤電保存会」が管理

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711系は、100系新幹線にも採用されたサイリスタ連続位相制御を採用。

抵抗制御の電車より粘着性能が高く空転しにくいため編成MT比(動力車比)を下げることができ、1M2Tのエコな3両編成が基本単位でした。
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☞クラウドファンディングで保存された711系の今
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通年、屋外展示であることが災いし、特に冬季は塗装のキズやすき間に入り込んだ水分が凍結して膨張。塗装面に亀裂が入って浮き上がり、剥がれと錆びを生じています。

安平町のキハ183-214も屋外展示なのですが、冬季はブルーシートで車体を包んで水の侵入を防ぎ、保護しているとのこと。これだけでも保存状態は変わるので、岩見沢の711系も車体が朽ちる前に何か対策してほしいところです。




そして、もう一つ。クラウドファンディングで実現したのが、
函館山を望む北斗市茂辺地中学校跡地に保存されている、寝台特急北斗星用の24系25形客車。
 ☞『北斗星』と『北斗星広場』  オハネフ25 2   スハネ25 501

開放式B寝台とミニロビー付き一人用B個室の寝台車を保存。

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コチラも、塗料の痛みと錆びが目立つ残念な状態。


「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」が所有し、屋根や車体の再塗装を実施。

併設の中華料理店「北斗軒」が管理しています。

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冬季以外は、屋外展示ながら、キレイな状態を保って保存されている鉄道車両の例として、

☞秋田県小坂レールパークの『ブルートレイン24系「あけぼの」』は、日本で唯一、動態保存され構内走行できるブルートレイン。冬季はトンネル内に疎開して保管され、車体の傷みを抑えています。>

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旧車と同じで、鉄道車両も走らせているほうが車体の傷みは少ないのですね。
屋外で停めっ放しにするとどうしても塗装の割れや錆びが進行し、解体された保存車両も数多くあります。
クラウドファンディングで車両が確保できても、そこからの継続的な保存が課題になる訳です。保存活動の難しさを感じるところです。


【おまけ】
キハ183系の複雑な系列は、コチラの動画に面白おかしくコンパクトにまとめられていました。



もう一台のキハ、キハ183-220お披露目会



https://youtu.be/yZfUeYbxzOo






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ブログ一覧 | 鉄学 | 日記
Posted at 2020/10/02 06:29:01

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この記事へのコメント

2020年10月2日 7:45
クラウドファンディング、実に有効な手段ですもんね…素晴らしいっ!
日本にはこういうたくさんの産業遺産がまだまだ残ってるんですが、残念ながらそれらの多くは、メンテしてもらえるに十分な資金が無くて放置されてるのが現状ではないかと思います。そういうのを広く知らしめて、全国から救済の手を差し呼べることのできるこの方法は、ホントありがたいものです。

幸せな個体ですね、ホント!!

見学会に行かれないのは…残念ですけど。
コメントへの返答
2020年10月2日 9:10
ネットで広く全国や世界に発信し、オンライン送金で基金を募る!? 実に今風で有効な方法だと感じます。
保存状態が良ければ、JR東日本C57 180やC61 20などの蒸気機関車でさえ、静態保存から再整備して動態保存し本線走行に返り咲いた例もありますから、保存状態の善し悪しが、文化遺産として残せるか、朽ち果てるがままとなるか、を分けてしまいますね。
群馬横川鉄道文化むらや小樽市博物館など、鉄道車両を屋外で展示保存している施設もありますが、塗装の劣化と錆びに悩まされているのが現実です。車両を覆う屋根を設けられれば良いのですけど、規模が大きく運営資金では賄えないことも多いのですね。
安平町の取り組みが、そのほかの北海道の保存車両にいい影響を与えることを期待したいです。
(^^)b
2020年10月2日 8:30
こうして懐かしい列車のことを教えていただきますと、ほんと旧車と同じで、日々進歩していることが分かりますし、鉄道車両も走らせているほうが車体の傷みは少ないことが、良くわかりました。
秋田のブルートレインは、とてもきれいですが、阿久根のブルートレインは、置いておくだけですが、痛みが来ていました。
鉄道も知れば知るほど引かれますね✨。
鉄道ファンが多いはずですね。魅力いっぱいですね。
コメントへの返答
2020年10月2日 9:17
阿久根駅のブルートレイン「なは」についてコメントさせていただき、ちょっと気になって今回続報をまとめてみました。
鉄道車両もクルマも同じで、整備して日々走らせているほうが車体にもエンジンにも良いのですね。
阿久根駅のブルートレインはこれから四国香川に渡り、ビニールハウスのなかに収められて、新たな宿泊施設として再起するそうです。車体を守る屋根があるのはありがたいですね。宿泊客が定着し、維持運営資金が自己調達できるようになれば、イイ循環が生まれる訳ですが…。成功を願って見守りたいと思います。
大袈裟ですが、鉄道は社会の色々な事象の縮図であるところも魅力、と思ってます。
(^^)b
2020年10月2日 12:23
こうして国鉄車両が保存されるのはとても嬉しいです(*^_^*)
しかし、保存車両は維持管理も費用が掛かるし、ホントたいへんですよね。
旧車と同じで錆は天敵ですね。。。
ブルートレインはやっぱり鮮やかな青色じゃないと、色褪せすると寂しいです(´・ω・`)
コメントへの返答
2020年10月2日 12:51
今や国鉄車両だけでなく、JR第1世代の車両も廃車になろうとしています。北海道でも高速振り子気動車キハ281系やキハ283系の廃車が始まっており「気付いたときには無くなっていた」ということになりかねません。
しかし、寂しいなどの感傷や郷愁は、動機付けになっても、それだけでは保存は継続できません。だからこうしたクラウドファンディングや基金には、自分が納得できたら協力しようと思っています。また、いずれ本帰国したら小坂レールパークなど、保存施設もできるだけ利用しようと思います。
列車も施設も利用客が無ければ運営資金が回らずいずれ淘汰されてしまいます。いつまでもあると思っていたら、もう無かった、という例は少なくありません。
2020年10月2日 17:05
車両の維持管理は
クラウドファンディングで
成り立っているのですね
ブルートレインとレン吉さん号の
ツーショットがイイ感じです(≧▽≦)
コメントへの返答
2020年10月2日 19:07
クラウドファンディングで集められる募金は、その殆どが車両の輸送費用と保存場所の整備費用に掛かり、初めの一回分の再塗装費が出るかどうか、という状況だそうです。
残念ながら、維持管理費用までは賄えないのが殆どで、改めて募金を募るケースもありますが、施設入場料や宿泊料などから維持費を捻出しています。
ですので、保存施設にはできるだけ通ったほうが良いですし、小坂レールパークのような宿泊施設には泊まったほうが運営資金が調達できる訳です。
逆にお客さんが集まらないとお金が回らなくなるので、撤退→放置→解体という、負の連鎖が起こります。過去、そうした保存鉄道車両は数多くあるのが悲しい現実です。
<(-_-;)
2020年10月2日 21:56
こんばんわ。(*^-^*)
キハ183の「おおぞら」HMが誇らしげですね。私もいすみ鉄道にキハ52が来た時、1口会員になり少しばかり出資したことがありました。
近年クラウドファンディングなどで鉄道車両や建築物など保存が出来るようになったのはいい事ですね。ただ維持管理を永続的に続けるのは大変困難ですが。

そういえば、長年保存されている秋田のクハ583-17がどうなるのか気になります。
コメントへの返答
2020年10月3日 5:43
おはようございます(^^)/
おおぞらの青空とタンチョウ、いいデザインです。いすみ鉄道は鳥飼社長の頃から動態保存車の営業運転に積極的ですね。キハ52は越美北線と大糸線、キハ28は城端線と氷見線を走っていたのでなじみがあります。
車両保存にこぎつけるのも大変なのですが、さらに維持となると息切れしてしまうケースもあり残念です。
秋田のクハネ583-17のみ車籍があるのですね。尾久にも24系が5両残されており、上野東京ラインからも時折見られますが、傷みも進んでいるようで、私も気になっています。
(^^)b
2020年10月2日 23:17
お疲れ様です(^.^)。
北海道は列車保存をいろんなところでされているんですね。
やはり、列車も動いていた方がいいですが大きいものなので場所と費用がかかりますね(^_^;)。
秋田の小坂レールパークは理想的な動態保存ですね。
福岡市東区の貝塚公園にある「ナハネフ22 1007」もクラウドファンディングを募っていましたがその後どうなったんだろう…。
コメントへの返答
2020年10月3日 5:55
おはようございます(^^)/
放っておくと解体されてしまう車両の保存活動は意義深いです。
DD13や24系を動態保存する小坂レールパークは構内も広く理想的ですね。願わくば線路の残る路線を復活させ列車運転できたら、と思います。岡山の片上鉄道跡にも同様の施設があり、気動車が動態保存されています。
「かいもん」「日南」で活躍した、貴重な貝塚公園のナハネフ22 1007。20系は軽量車体なので傷みやすく、動向が気になりますね。
2020年10月3日 0:13
キハ183カック良いですね。
北海道は環境が厳しく保存も難しそうですね。
保存基地を作っていつでも走らせてやりたいです。
コメントへの返答
2020年10月3日 6:07
117系や781系と登場時期が近いキハ183系。正直最初は、このデザインはどうか?と思ったのですが、今はJR各社の車両よりカッコよく見えます。
保存活動の大変さは、我々旧車乗りにも通じるところがありますが、大きさや掛かる費用が桁違いで大変です。
北海道のこれら施設は地域の町起こし策でもあるので、いかに人を呼び込んで継続的に活動できるどうかか、が大事なのでしょう。
(^^)b

プロフィール

「@フレンドリー182 さん、北の大地上陸ですか〜!? 壮大なスケール感、楽しんできてください。
(^^)b」
何シテル?   08/10 06:08
柴犬のLEN吉、本名「レン」永遠の12才です。 クルマでお出かけするのが大好き。 イベントで見掛けたら、声を掛けてください。 (^^)/
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