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備後落合駅を発車した後、木次線は国道３１４号と互いにオーバークロスしながら並走する。

トロッコ乗車のファミリーから盛んに手を振られるもののかなり寒そうである。


奥出雲おろち号は全席指定席だが、トロッコ客車と暖房完備の通常客車が１両ずつ連結されており、１枚の指定席券で
それぞれの客車の席に座れるとのこと。

寒さに耐えられず妻は早々に通常客車に移動したようだが、子供たちは終点の木次までトロッコを貫き通したらしい。

ＪＲ西日本最高標高の三井野原駅を過ぎると路線のハイライト。
道の駅から見上げると、絶景ポイントでおろち号が停車している。
鉄道では３段式スイッチバック。
国道では奥出雲おろちループで出雲坂根駅までの標高差を下ってゆく。

トレーラーで一足早く到着した出雲坂根駅では対向の備後落合行き普通列車が待機しており、駅では出雲そば、焼き鳥、鉄道グッズ等揃えた臨時販売所が設けられていておろち号の観光客を待ち構える。


家族の到着まで駅構内で湧き出る延命水を飲み一息入れる。

広島県の山間のターミナル駅、備後落合駅から木次線を走る観光列車、奥出雲おろち号にファミリーを乗車させるべく、発車約１時間前に駅前交差点に到着。






様子を見に駅まで歩いて行くと、駅前にロータリーなど無く国道１８３号線から分岐する県道が駅前で行き止まりです。

全長１３．５ｍにもなるトレーラーの止め場所が無く色々考えて国道からバックでトレーラーを進入させました。

広島県道234号備後落合停車場線をバックで全線走破したことになりますかね。
たった全長８７ｍしかない県道ですけど。

４月に入ったこの時期でも至る所に残雪があり、トロッコ列車乗車にはかなり防寒対策が必要です。
発車時刻まで付近を散策することとしました。

往時を偲ばせる広い駅構内には今では必要なくなった長いホームや蒸気機関車時代の転車台や給炭設備の遺構があり、哀愁たっぷりです。
駅前にはかつての旅館や食堂と思われる
家屋が点在し、かつては１００人以上の鉄道関係者がこの駅で勤務していたようです。


備後落合駅　芸備線と木次線が接続するターミナル駅とはいえ、今では無人駅で秘境駅ランキングにランクインされるほど列車本数が少なく、駅前停車中におろち号以外の列車が来ることはありませんでした。

１２：５７　備後落合駅　定刻発車後
１５：５７　木次駅までのんびりとトレーラーで並走することとなります。