みなさん こんにちは
今日は、「にゅうりん」のタイトル写真なしで真面目なお話です。
読むのめんどくさい!って感じですが
サブコンを付けているあなた!
サブコンを付けたいと思っているあなた!
「BMWのサブコンが解る講座」です
頑張ってなんとなくでも読んで下さいね
サブコンを付けるとハイアップ!高燃費!
ってイメージがあると思います。
ところで
サブコンとはなんぞや?
って話です。
何故 NAにはサブコンがないの?
などなど素朴な疑問がありますよね
実際 下の2のタイプならNAでもサブコンは可能ですが
BMWのほとんどのサブコンはそうではないので1のタイプで
偽ブースト圧信号を送っているのです。
たとえば100PSのBMWが仮にあったとした場合
Q: 100PSの車にサブコン装着120PSが出るか?
A: 「答えは一時的には出るが平均的には出ない」
ヘンテコな答えですがそうなります。
Q: 100PSの車にサブコン装着130PSが出るか?
A: 「答えは出ません」
「ど ぉいぅ~ことぉ?」 って話なんですが
BMWのサブコンにはおおまかに分けて2種類あります。
1 ブーストセンサーとカムシャフトセンサーに接続するタイプ
ブーストセンサー>サブコンハーネス>サブコンに送る信号を>サブコンでニセ信号を出力>
サブコンハーネス>正規ハーネス>DMEに信号を送る
カムシャフトセンサーも上と同じです。
DMEの修正範囲内でブースト圧を一時的に上げるタイプでDMEの許容範囲内
(無学習領域と空白領域おおむねノーマル出力(馬力・トルク)の20%以内)
車の出力が瞬間的に偽信号の加圧ブーストで高出力しますがすぐにDMEで補正されます。
(詳しくは下の説明と重複するので読んで頂くと理解出来ると思います)
2 上のセンサー+に吸気センサーのハーネスがあり接続するタイプ
サブコンの場合は、基本となるDMEに入力される主に吸気量に対する信号に
変化を要求します。どういうことかというと、DMEは各信号を元にリアルタイムで
エンジンが置かれている状況を演算しその状況に合った制御を行います。
その状況に見合った制御というのは、完全な純正ノーマル状態の場合であり
外部機器での補正が必要となった状態の車輌ではベストではなくなります。
そこで、燃料の噴射量を変化させる訳ですが、その方法は
「今、これだけ空気を吸っているけど・・いやぁそれはウソ、実はこんなに空気吸ってるんです」(燃料を増す場合)
と言うような事をサブコンはDMEに情報を送ります
すると、DMEは・・・・どうなる?
「そんなに空気吸ってるのか・・その状況に見合った燃料を噴射し、点火時期も変えないといけないなぁ」
となり、あらかじめプログラムされたMAP(データ)の中から適した数値を選び出力し
結果その車輌に適した燃調(サブコンで狙った燃調)につじつまを合わせる訳です。
マネージメントセッティングについてかい摘んで解説したいと思います。
「エアクリを変えた」「マフラーを変えた」から燃調をセッティングするといいます。
その場合、吸入吸気量の補正だけで良いと思ってはいませんか?
ここ重要→実際は、燃料制御と点火時期は密接に絡んでいます。
バキューム信号を補正して、濃い方向に振った時、DMEの制御の特性上
より負荷の高い階層のマップを読みます。
その状態で補正前の点火時期と同負圧、同回転域と比較すると点火時期は
遅角してしまいます。点火時期は非常にデリケートなもので1度と言わず
コンマ数度違うだけでフィーリングは激変します。
タイミングライトでのチェックで、動いていないと思われるほどの調整でも
エンジンのツキ等が変わってしまいます。
燃調で、吸入吸気電圧を補正しただけでは
良くなるどころか、フィーリングが悪くなりデチューンとなりえます。
燃料制御と点火時期は双子のリリーズなのです。(意味不明 笑)
じゃぁどうしたら? 全燃料マップ、点火マップを車体に適正な書き換え処理して最適位置を見つけるのが最良です。
直接基礎マップや各種補正(この場合の補正はたとえばK定数や水温補正などを指す)を任意に変更出来る
DMEチューンで燃調・点火の両方のマップに関わる信号に補正をかけ実際とは異なるアドレスを読ませる以外
「全域」に補正が掛かってしまうので、ある程度の妥協点が必要です。
この理論から言うとシュニッアーのサブコンがかなりおすすめですね。
点火時期も燃料マップも両方多次元的に弄れダイレクトに噴射信号を補正します。
吸気量信号を弄る時の点火時期のズレもない為です。
第1世代のセンサー2箇所のサブコンでは回転別だけで、しいては負圧変化に対応できず、2次元的な構成であるため、
一括調整よりは回転別での微調整が効く分有利ですが、やはりそれでも妥協点が生まれます。
第2世代のセンサー3箇所のサブコンではVANOSセンサーに対応しており全世代より極限状況でノッキング現象が発生
しずらい進化が有ります。
しかしどちらも、ノーマルDMEの範囲内での制御となるためチューンとは少し違う気がします。
ライトチューン程度であるなら、サブコンでDMEの補正範囲で対応出来ると思います。
じゃぁDMEが必要と思うのはすでに純正DMEのデーター領域越えてしまったエンジン
(吸気・排気効率がノーマルの20%を超えてしまって場合など)
純正のプログラムではアイドリングすら出来ない仕様の時などでしょう。
私の車で実際に20%を超えた状態でサブコンだけでエンジンを掛けるとアイドリングが安定せず「ブスブスっと止まってしまいます」
DMEで走行状況を見ながら、特に排気温度に気を使い、燃料を弄っては点火時期を弄り、点火時期を弄れば燃料を弄ります。
この繰り返しで満足が行く、安定とベストをたたき出すのに半年は掛かります。
それはその日だけの気候、天気、外気温度ひとつでベストをたたき出すのは簡単ですが、1年を通じ、雨が降る日もあれば晴れや曇り
暑い日や寒い日があり、それらは空気の質、空気の密度が変化するからです。
(吸気温度についてはある程度センサーを基軸として補正マップが存在しますが、やはり、問題は空気の質でしょうか。)
それらを無視して適当に点火時期をノッキングギリギリまで進めるとどうなるか?
そうするとその時はDMEが遅角制御するほどのノックがないかもしれませんが、状況により重度のノックが発生し、ノック補正で
めちゃ濃い燃調と最大約9度の遅角が発生し、「プスン」とエンジンが止まります。(笑)
純正DMEのマージンを削ったり、ズレた状態を個体に見合った状態に補正しパワーを引き出し車輌に見合った制御に最適化すると言う事
ですが、ある程度削ってはならないマージンが存在します。
単純にマフラー換装等でずれた燃調を補正しノーマル然に状態に戻す場合も、
このようなサブコン(吸入吸気量信号に補正をかけるだけのデバイス)では
上記の事柄のように点火時期までずらしてしまうので同じことが言えると思います。
(BMW用にはありませんがインジェクター(噴射)信号に直接働きかけることが出来る機能を有するデバイスは大丈夫です)
燃調マップに補正を掛けるより、点火時期を弄るのは遥かにデトネーションやノック等でエンジンブローや不調のトリガーとなる危険性をはらんでいるからだと思います。
エマージェンシーモードと言えど万能では在りません。
壊れる時は壊れます。(長期的な放置等)
これはすぐに破損運行停止しないようにする為であり、そのまま運用すると例えば吸気温度やその他センサーにもよるが
濃い空燃費によりエンジン内のカーボン蓄積が過度になったりして吸気系や排気にも汚れが多くなり不調やエンジン自体にも
長期的な目で悪影響になるこれは、フェイルセーフ(エマージェンシー)モードは、センサーが破損した場合やその他運用可能
なトラブルの場合、DMEにメモリーされたプログラムでは、「デフォルトの数値」に信号を固定して運用するからです。
例えば、吸気温度センサーが壊れた場合、吸気温度は「20度」と固定して吸気温度補正は20度の状態のマップを参照します。
これが実際の気温が氷点下とかで、ノックセンサーも故障していたら・・・
ある程度の技術と知識が身に付けばそれらが理解できるのですが、専門知識のないユーザーが車を故障してしまうのを防ぎたい
と言う考えでダイアルが設置されています。
これらDME制御系信号に関わるデバイスの取り付けですが、間違ってもエレクトロタップなど使っては行けません。
これらの信号の殆どは数ミリボルトしいてはそれ以下の微細な信号の変化を読んで動いています。
抵抗が掛かって電圧ロスが生じたりや不安定なことにすると、誤動作等の原因になります。
吸入吸気信号やクランク角センサー信号等が最悪断線した場合やサブコンの基板の不良があった場合は
恐ろしい事がおきます(笑)
車両は即、エンジンチェックランプの点灯と共にエンジンは停止して、再始動不能になります。
交通量の多い交差点でこの不測の事態が起こった時の事を想像してみてください。
「たすけてぇ! 大爆笑」 起きませんけどね 普通は(笑)心配は必要ありません
話をもどすと学習領域(フィードバック制御が有効な状況)では幾らサブコンが
「今、これだけ空気を吸っているけど・・いやぁそれはウソ、実はこんなに空気吸ってるんです」
(燃料を増す場合 )と言っても、ECUは・・・
「ダメダメ、環境に悪いから絶対クリーンな排ガスにする事は重要命令です。今は一時的聞くけど、すぐに設定された数字に戻すよ」
となる訳です。
結論!
サブコンで出来る燃調はDMEの演算速度や保有MAP(データ)に依存しそのDMEの限界を超えることは出来ません。
「設定」されたと言っているDMEに設定されている処理に対する決まり事(プログラム)も破ることも出来ません。
サブコンが有効な範囲は、純正DMEの保有するデーターやプログラムの中でドライブできるエンジンの仕様以内
DMEのプログラム&データを書き換えることをしない場合の微調整で無学習領域という形になります。
(学習領域でもほんの微々たる変化位は対応出来ます)
力強くなったのは事実!「ハイ」そうです(笑)
出力マップと違うブースト圧を違う回転数で発生しますし(汗)
あくまで一時的ですがDMEの補正信号が出るまではブースト圧は過剰加圧されます。
瞬間的ブーストのみではノーマル+0.5前後の加圧をは確認
サブコンには最大瞬間加圧1.5で安全装置作動
もちろん偽信号ですからDMEの許容範囲を超えることは不可能
約20%のDMEマージンの中でその瞬間使用されていない範囲
での瞬間出力(詳しくは上の補正が起きる仕組みと同じです)
サブコンは吸入吸気量に変化をもたらす以外に直接インジェクター駆動に働きかけ、点火時期に影響が無い制御法の
機器も出ているようです。(シュニッアー)
追記
DMEの自動補正機能でフルに余裕のマージンを使わせない(一時的には使えるが)
すぐにマージンを確保する機能があるんです
そのためのマージンなんで当たり前といえば当たり前ですが(笑)臨時置場みたいなものです
ここに常い荷物置いとくと強制排除されます(大笑)みたいな感じです
サブコンも利点はあります
でもサブコンでDMEが変わらないのも事実なんで難しいですが瞬間最大ブーストのストッパー機能と言う意味ではブーストセンサー信号を読めるので活躍できるのでないでしょうか