続いて航空機の観閲です。

受閲航空機隊の第1群は中型回転翼航空機ベル式212型です。
ベル212ヘリコプターにサーチライトや救助用装具、気象レーダー、フロートなどを搭載して海上保安庁仕様にしたもので昭和48年~平成元年までに38機が導入されています。
ヘリコプター搭載型巡視船に搭載されるほか航空基地からの運用も行っています。

続いては中型回転翼航空機ベル式412型です。
ベル式212型の性能向上発展型で夜間捜索能力や速度性能や引き上げ能力が向上されていますが、ヘリコプター搭載型巡視船には搭載されていません。

受閲航空機隊の第2群は中型回転翼航空機シコルスキー式S76C型です。
高速性能とベル式412型に匹敵する夜間捜索能力を有するヘリコプターです。
やはりこちらもヘリコプター搭載型巡視船には搭載されておらず、陸上基地からの運用となっています。

受閲航空機隊の第3群は中型回転翼航空機アエロスパシアル式AS332L1型です。
ヘリコプター搭載巡視船”しきしま”専用として軍用型2機が装備されましたが後に民間型が2機調達されています。

写真右側に白いものが見えますが、羽田空港に着陸するための民間機です。
第4群は固定翼機です。
こちらは中型飛行機サーブ・スカニア式340B型で捜索用レーダと追尾用赤外線カメラを装備しています。

同じく第4群の中型飛行機ボンバルディア式DHC-8-315型です。
ビーチクラフト式200型と日本航空機製造式YS-11A型の後継として導入された海上保安庁の新型飛行機で、レーダーや暗視装置、救助用具投下装置を装備しています。

第5群は大型ジェット飛行機です。
こちらは大型ジェット飛行機ダッソー・ブレゲー式ミステールファルコン900型です。
海上保安庁初のジェット機で「海上に於ける捜索および救助に関する国際条約」に基づいて広大な捜索域をカバーするために導入されています。

第5群最後は大型ジェット飛行機ガルフストリーム・エアロスペース式G-V型です。
洋上監視能力の強化のため、ファルコン900型を大きく越える高性能を求められて導入されています。
多数の船舶の同時監視が可能なため合成開口レーダ、赤外線カメラ、自動船舶識別装置を装備しています。

最後は外国海上保安機関航空機観閲飛行です。
唯一の参加はアメリカ沿岸警備隊極東支部のC-130です。
捜索・監視能力をもっています。
以上、観閲式でした。
ここからは総合訓練展示です。

まず最初は放水展示訓練・・・だったのですが波浪の為に中止になりました。
ということでヘリコプター編隊飛行訓練展示が繰上げで実施されています。
中型回転翼航空機ベル式212型をはじめS76C型、ベル式412型が上空を編隊で航過します。

続いて緑のスモークを引いた中型回転翼機ベル式212型と赤色のスモークを引いたベル式412型が観閲船隊上空を航過。

それに続き、関係機関の訓練参加航空機が編隊で航過します。
先頭は川崎市消防局消防航空隊BK117型ヘリコプター”そよかぜ1号”。

続いて千葉市消防局消防航空隊ドーファン型ヘリコプター”おおとり2号”。

さらに東京消防庁消防航空隊ドーファン型ヘリコプター”つばめ”が続きます。
以上、ヘリコプター編隊飛行訓練展示でした。
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Posted at
2009/05/04 14:23:35