
昨日、
スバルのWRC撤退が発表されました。
少し長くなりますが、この発表で小生が感じたことを書かせていただきます。
小生は親戚がスバルのディーラーで、家の車もスバルだった小生にとって、スバルとは日常そのものでした。
人並みにF1などレースに興味を持ったころは、モータースポーツの存在をどこか遠くに感じていました。
小学生のころ、車に置いてあったスバルの小冊子に載っていたサファリラリーのレポートが読み、初めてラリーという競技を知りました。
そして中学のころに興味を持ったルマン24hやパリ・ダカールラリーに参戦している日本車勢の中には、スバルはありませんでした。
そのうちレガシィが発売され、10万キロ速度記録やWRCの参戦をきっかけにモータースポーツに興味を持ち、インプレッサでのWRC参戦、コリン・マクレーというドライバーのおかげもあり、WRCにハマっていきました。
また、全日本ラリーやS-GT、S耐など、スバルが活躍するモータースポーツ観戦に行くようになりました。
小生自体、所持した車は3台ともスバルで、現在のインプレッサではサーキット走行やジムカーナなどを自分自身で楽しむようにもなりました。
モータースポーツという別世界であった物を、ほんの少し身近な物にしてくれた。
それが小生にとってのスバルなんです。
モータースポーツは非常にお金がかかるものです。
また、お金をかけても見返りとして戻ってくる物はそう多くはありません。
したがって、モータースポーツを行う会社は余裕が無いと出来ません。
そして昨今の情勢はそれを許さない状況になっています。
また、FIAの発表した2010年からの新たなトップカテゴリーがS2000プラスに決定されたということが、撤退の大きな引き金になったと思います。
これに合致する車両を現在スバルが持っていないことは、スバルにとってWRCを続ける意味をなくしてしまう根本的な原因でしょう。
とはいえ、グループNで行われているP-WRCなどの支援をこれからも行っていくということですので、WRCの世界からインプレッサはしばらく消えないと思います。
今回の発表はスバルのWRCにおけるワークス活動の修了についてですし。
人はモータースポーツに魅了されます。
「より速く、より遠く」、記録という見えない壁に手をついて力の限り押し続けることは人間の本能だと思うんです。
たまにモータースポーツはエコロジーの精神に反してるという人がいますが、それは違うと思います。
レースやラリーの目的は「人より速く走る」ことにあるのではなく、「人より"早く"目的地に着く」ことにあります。
車が早く目的地に着くようになれば車の稼働時間は減りますし、燃費を良くするために駆動系などの機械的なロスを低減させようとするのは、モータースポツではごく当たり前のことです。
結局のところ、モータースポーツは「究極のエコロジー」を目指している物なのですから。
今回の撤退の発表は非常に残念です。
ですが、小生は信じ続けます。
いつかスバルがラリーのステージを駆け、あのソニックブルーが再び燦然と輝くことを。
写真は2004年のラリージャパンで撮影したぺター・ソルベルグのインプレッサ。
これはまだ小生がみんカラ登録前だったのでフォトギャラリーにあげていませんでしたが、健忘録という意味で、また輝いていたころのスバルを残すという意味でも近いうちにUPしようと思います。
その前にこの間の新城ラリーやみんカラ走行会をUPしないと(汗
Posted at 2008/12/17 22:24:42 | |
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