陰陽座の全国ツアー2015夏『斬くて其の魂に太陽を見る也』の札幌公演が
この3連休の中日に行われるため、遠征ついでに北海道旅行を敢行することにしました。
とは言え2泊3日、しかも中日の夕方から札幌でライヴ参戦のため、
観光は小樽と旭山動物園と札幌のみです。
朝6時半前におうちを出て、7時半頃に羽田着。初羽田です。
チェックインしてスーツケースを預け、空港内にて朝ご飯。
初めて食べました、最近流行の(え、もう遅い?)エッグべネディクト。
人気になるのも判ります、うまうまでした。
と、のんびり食べていたら、搭乗時間ぎりぎりに。
8時20分発のスカイマークで新千歳空港着は9時55分。
ご存知ですか? 飛行機って、そもそも飛ぶ原理はまだ解明されていないらしいですよ。
なんか解んないけど便利だしとにかく飛んでんだからいんじゃね?
みたいな感じらしいですよ。人間のエゴってすごいですね。。。
北海道上陸後、まずは電車でまっすぐ小樽まで。12時前には到着です。
泊まる予定のホテルは札幌なので、駅のコインロッカーに荷物を預けてからの小樽観光。
ちょっと小雨の降るあいにくのお天気でしたが気にしません。
まずはランチですよー。海鮮丼が食べたいですよー。
しかし目星をつけていたお店に行ってみると、本日貸切の貼り紙が。
仕方がないので付近のお店に適当に入店。塩水ウニとイクラと力二の3色丼を注文。
ウニは足が早いので輸送の際にミョウバンに漬け込んで日持ちを良くするらししいのですが、
そのミョウバンが苦みを生み、ウニが苦手という人の多くは九分九厘この苦味が苦手とのこと。
かくいうわたくしもウニは苦手だったのですが、ハタチの頃に2週間ほど
車にキャンプ道具一式を積んでの北海道放浪の旅をしたときに、
ミョウバン不使用のウニ(塩水ウニ)を食べて大好きになりました。
しかし一般的に出回っているミョウバン使用のウニはやっぱり苦手で、
そういうわけで、かれこれウン十年ぶりにウニを口に。
あまぁーいぃ~。とーろーけーるぅぅうぅ~。あ、イクラもうまうまでしたよ。
力二は特に要らなかったかなー。ウニとイクラの2色丼にしておけばよかった!
満腹になった後は、仕事柄ここは行っとかんとと旧日本銀行小樽支店、現・金融資料館へ。
この記事のタイトル画像は、金融資料館の建物の模型。
ここではお金の歴史や仕組み、印刷技術などが学べます。
旧金庫内には1億円分の(偽)札の重さを体感できるコーナーが。
また、建物自体に歴史的価値があるのでその点も見どころです(1912年、明治45年建築)。
この時代の公共建築物って、ディテールがやたら贅沢なんですよね。
いや、金ぴかとかそういう賛沢じゃなくて、すごく手が込んでいるんです。
建物を使用する上でまったく必要ではなく
ごく最近の建築物のように実は機能的というわけでもなく
だいたいの人がそんなに注視しないような場所にまで
繊細かつ美しい装飾が施されていて。しかも人の手で。
そういうの見るの好きです。

↑銀行窓口を、内側から。
お次は小樽運河。の、前に。
金融資料館から運河のほうへ歩いている途中で気になる看板を発見。
釣鐘をひっくり返したような形の焼きまんじゅうの写真とともに、
「小樽名物ぱんじゅう」と書いてあるではありませんか。
それを見て、中学生の頃、友達とー緒に伊勢へ遊びに行ったときに
よく立ち寄っていた茶店を思い出しました。
伊勢の駅近くに「七越ぱんじゅう」というお店があり、
伊勢うどんやおにぎりといった素朴メニューに交じって、ぱんじゅうと言う名の、
その界限ではそこでしか食べられない和菓子があったのです。
お椀をひっくり返したような形でたぶん小麦粉べースの薄皮の中に
甘さ控えめ水分少な目のもっさりしたこし餡がぎっしり詰まっていて、
安いのに腹持ちがよく老若男女みんなから愛されていました。
が、おばあちゃんがひとりで作っていて、
そのおばあちゃんが急に他界されたためレシピが判らず、
ご家族の方や常連さんなどファンの方が再現を試みるも
未だまったく同じ味は再現できていない、という、まさに幻の銘菓なのです。
それが! その思い出のぱんじゅうが!!
若干形は違うものの激似なビジュアルとぱんじゅうという同じ名前で突如目の前に!
これはもう食べてみるしかありません。
お店に入ると、よくショッピングモールの片隅にある
たい焼き屋さんとかたこ焼き屋さんみたいな店構えのぱんじゅう屋さんが。
というか設備は完全にたこ焼き屋さん。たこ焼き用の鉄板で焼いてるし。
看板の写真では気づきませんでしたが、
七越ぱんじゅうは(わたくしの記憶では)直径が4~5cmあったのに対し、
こちらはー般的なたこ焼きサイズの3cmぐらい。そして七越より背が高い。
しかも、こしあん、つぶあん、カスタード、抹茶餡、チョコ、など
全部は覚えていないですが8種類ぐらいもの中身のバリエーションが。
ぱんじゅう3個とドリンクのセットがあったので、こしあん、抹茶餡、チョコの3種をチョイス。
皮は七越ぱんじゅうに比べて薄めでしたが、食感や風味はほぼー緒。
こしあんは少しやわらかめ。抹茶餡もチョコもフツーにこおいしかったです。
お店の方に訊いてみたのですが、このぱんじゅう、明治の頃からの小樽名物なのだそう。
形状も味も似ている、名前が同じ、ということは、
七越のおばあちゃんは、小樽出身の方だったのかもしれませんね。
で、育った土地の名物を嫁ぎ先で作ってみたら人気になった、とかとか。
きっとそうや、そうに違いない。遠い故郷を思って作ってたんやね、おばあちゃん。
感慨深いなあ。。。今度実家帰ったら、久しぶりに七越ぱんじゅう行ってみよせ。
て、ぱんじゅうでどんだけ話膨らましてんねん。
長くなったので後半につづく。